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仕事と介護を両立するために学ぶことは”介護技術”ではない!

皆さんこんにちわ!

本日は「仕事と介護を両立するために学ぶことは”介護技術”ではない!」について考察してみたいと思います。

私は21年間福祉畑で仕事をしてきましたが、その中で初級の介護資格を取得したい人が受講する「初任者研修」や「(旧)ヘルパー2級」の講師や実習生の受け入れの機会がありました。

その受講生の中には年配の方もおられ、受講の理由をおたずねすると「家族に介護が必要になった時のために学ぼうと思った」との理由。そのような方たちは非常に熱心で、ヘタしたら仕事でこれから介護職になろうと受講している人よりも(!!)勉強家で積極的な印象でした。

家族に介護が必要になった時のために介護研修で排せつや食事、入浴の介助を学ぶ。学びになると思うし実際学んだことは役に立つと思います。

でもこのような方々は家族に介護が必要になったら自分が介護をするべきと考えている方が多いと思うのです。

いや待って。そこは違うんじゃないの!!

家族が介護しなければならない。これは結構危険な思想です。特に介護技術を学びに来るような熱心な方であればあるほど実際家族介護をすると頑張りすぎてつぶれてしまう。自分がやらねばと、そしてその介護についても完璧を求めてしまう傾向にある。

家族介護はプロの介護職でも難しいと言われるほど身体的にも精神的にきつい。元気だったころを知っている相手の介護は特に身につまされるものがある。
そして熱心な家族であればあるほど仕事のように成果を求めてしまい「なんでこんなに介護を頑張っているのに良くならないの」とそのストレスが要介護者の親に向く。家族による要介護者の虐待や在宅介護にまつわる事件などは元をたどれば介護に熱心で自分がやらねばというまじめな人も非常に多いのです。

ちょっと極端な例かもしれませんが、例えば病気になった時のために医師の資格を取ろう!とはなりませんよね。○○という病気だったら△△科にかかればいい、とか近所だと□□クリニックが良い、等情報を集めると思います。

介護もそれと同じ!
「もう高齢だし親に介護が必要になったらどうする?」「その時に自分は仕事は続けられるだろうか…」。そう思ったらまずは関連する情報を集めておく。いざその時がきたら病院にかかるように集めた情報をもとに介護の相談窓口に相談する。

×家族に介護が必要になったら子どもが介護しなければならない
〇高齢の親の生活で困りごとや違和感が出てきたら、ちょっとしたことでも最寄りの相談窓口(地域包括支援センターで検索)にまずは相談

体調が悪かったらとりあえず病院にかかるように、介護にもかかるところ(窓口)がある。と覚えておいてくださいね♪

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました~(^^)/

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