ウメ子ちゃんの物語(3才6〜9ヶ月)
2015年7月11日 禁止はしないって言ったくせに
少し前ですが、タケお父さんが出張先で瓶入りの100%りんごジュースを買ってきました。
それから毎朝、りんごジュースをおちょこについで3人で乾杯するのが日課のようになっていました。(マツお母さんとウメ子ちゃんは5時すぎには起きるのですが、タケお父さんは9時頃起きてくるので、だいたい9時頃のことです。)
数日前のわが家の物語です。
〜〜〜
マツお母さんがちょうど「禁止はしない(2)」の記事をアップした晩、
タケお父さんが1日ぶりに仕事から帰宅しました。
「ブログ見たよ〜」と言っていました。
0時をまわっていました。
タケお父さんはビールを飲み、晩ごはんを食べました。
マツお母さんも横に座って、その日のウメ子ちゃんの様子などを話していました。
寝室からボソボソとウメ子ちゃんの声が聞こえてきました。
タケお父さん「ウメ子ちゃんしゃべってるね」
マツお母さん「うん…」
タケお父さん「お〜い!ウメ子ちゃ〜ん!りんごジュースがあるよ〜」
マツお母さん「こらっ!」
(りんごジュースがあるのは冷蔵庫の中です。)
しばらくして、
ウメ子ちゃんが寝室からふすまをあけて出てきて、タケお父さんとマツお母さんの前に座りました。
タケお父さんはウメ子ちゃんを見て、「あ〜、ウメ子ちゃんはかわいいねぇ。」と言って、ジュースの話、海の話、お魚の話など、ずっとウメ子ちゃんに話かけていました。
マツお母さんはイライラしてきて、タケお父さんの腕をバシッと叩き、
「もういいって。ウメ子ちゃん寝るよ!お母さんはもう寝るからね!」
と言ってさっさと寝室へ入って、布団にもぐりました。
ウメ子ちゃんは「うわーーん!」と泣きました。
「りんごジュースがのみたい〜!」と言いました。
タケおとうさんは「ねぇ、りんごジュースあげてもいい?」と聞きました。
マツお母さんは布団の中から「やめて!寝るの!」と怒鳴りました。
タケお父さん「なんで?母親以外は自由なんでしょ?!禁止しないって書いたの嘘じゃんか!ブログには『私は見守ります〜』みたいに書いてるくせに、二枚舌だー!」
マツお母さん「生活が優先なの!禁止はしてないじゃん!朝飲めばいいでしょ?!」
タケお父さん「ウメ子ちゃん、お父さんと一緒に寝よっか?」
ウメ子ちゃん「やだ!!」
ウメ子ちゃんは、うわーーんと泣きながら寝室にやってきて、マツお母さんの隣にもぐりこみました。
ウメ子ちゃんはひっくひっくと泣き止み、「りんごじゅーすのまないよ」と言いました。
マツお母さんが「朝みんなで飲もうね」と言ったら、ウメ子ちゃんは「おとうさんとおかあさんとウメ子ちゃんとりんごじゅーすのもうね」と言って、眠りました。
(おしまい)
〜〜〜
タケお父さんとマツお母さんに振り回されて、かわいそうなウメ子ちゃん…。
ウメ子ちゃんを泣かせた直接の原因は、マツお母さんが突然キレてウメ子ちゃんをリビングに置いていったせいかと思いますが、マツお母さんはどうしても『タケお父さんが余計なことを言わなければよかったのに!ムキー!』って、やっぱり思ってしまうのです。
まぁ、本当は、ウメ子ちゃんが起きてきたときに、ちゃんとウメ子ちゃんの体に触れて、「お布団いくよ」とか言って指示を出せばよかったのかもしれないけど、
マツお母さんは修行が足りなかった…。
翌朝。
ウメ子ちゃんは5時頃目を覚ましたけれど、8時頃になって「ねむたくなっちゃった。また寝てくる」と言って、ごろごろしていました。
午前の散歩に出て公園で遊んだけど、帰りは「あかちゃんになっちゃった。あるけない〜」とぐずぐず言い、お昼寝は13時から16時半まで眠り続けたのでした。
やっぱり、夜中にウメ子ちゃんを起こすのはやめてほしい!
ムニャムニャ言ってても、静かにしていたらまた寝るんだから。
……って何度言っても、タケお父さんは忘れるんだから。
やっぱ、マツお母さんの修行が足りないのかー・・・。
そうそう、りんごジュースは飲み終わって、朝のカンパイもなくなりました(^_^)
2015年7月18日
わが家のベランダからは見晴らしがよく、近所の様子がよく見えます。
逆に、家の中も丸見えで、よく通りかかりの友人たちが「おーーい」と手を振ってくれたりするんですけど。
向かいに見えるアパートに小学3〜4年生くらいのお兄ちゃんがいます。
毎朝、小学校に登校するのがよく見えます。
その子の母親も外に出て、見えなくなるまで手を振っているのがマツお母さんはなんだか密かに好きで、こっそり見ています。
このお母さん、ちょっと戦国武将のようで、たくましい感じなんですけどね(^_^)
ちなみに、挨拶くらいはちょこっとしたことがあるのですが、家の中から見ていて知っているだけで、直接はほとんど関係がありません。
今日は土曜日だけど、クラブ活動のためか、「いってきまーーす」と学校に向かうのが見えました。(あ、お兄ちゃんもっと高学年なのかな?)
それからしばらくして、マツお母さんとウメ子ちゃんがお昼ご飯を食べたあとのことです。
〜〜〜
外から「ただいま〜〜」という声が聞こえてきました。
向かいのアパートのお兄ちゃんが帰ってきたようです。
マツお母さんはウメ子ちゃんに「食べたお皿運んでね」と言いましたが、ウメ子ちゃんは「やだー」と言って、ベランダへ行き外を見ていました。
マツお母さんも外を見てみると、お兄ちゃんがピンポンを何度かならし、玄関のドアノブをガチャガチャやって、ドアを叩き、ドアノブにぶら下がっていました。
ウメ子ちゃんは「おーい。おーい」と大きな声を出しました。
ウメ子ちゃん「おーい。おーい。なにしてるの?おばちゃんがでてこないの?」
お兄ちゃんはウメ子ちゃんの方を見て「聞こえねー」と言いました。
ウメ子ちゃん「ピンポーーンっておしてみたら?」
お兄ちゃん「だまれ!くそばばぁ!」
ウメ子ちゃん「なんだよー」
お兄ちゃん「うるせー」
ウメ子ちゃん「がたんごとん。がたんごとん。でんしゃだよー」
お兄ちゃん「うるせー!くそばばぁ!」
ウメ子ちゃん「なにが、くしょががあっていってるの〜?どうしたの〜?なにやってるの〜?」
お兄ちゃん「だまれ!」
ウメ子ちゃん「あー、そうなんだ。じゃ、おにいちゃんのとこにむかえにいきますね」
お兄ちゃん「うるせー」
マツお母さんはお皿を片付け、ウメ子ちゃんに「ウメ子ちゃん、歯みがくよ」と言いました。
ウメ子ちゃん「はーみはいてくるから、おにいちゃん、あいてない、あいてないってずっとまっててねー」
歯を磨いて戻ると、お兄ちゃんは玄関の前で泣いていました。
ウメ子ちゃんは小さな声で「おにいちゃんないてるね」と言いました。
布団に横になっていると、外からお兄ちゃんとそのお母さんが言い争う大きな声が聞こえてきました。
夕方、ウメ子ちゃんとマツお母さんがお風呂に入っていると、ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんが『なんだよー』っていったら、おにいちゃんが『うるせー』っていったね。ウメ子ちゃんがねんねしてるとき、おばちゃんがかえってきて、おにいちゃんよかったよかったってにこにこわらってたね」と言いました。
マツお母さんはウメ子ちゃんの言葉をそのまま真似で返すと、ウメ子ちゃんは「うん」と言いました。
(おしまい)
お兄ちゃんの実際の様子は見えなかったけど、お母さんが帰ってきたとき、たぶんにこにこしてたんじゃなくて怒ってましたけどね…。ウメ子ちゃんの想像ですね。
マツお母さんも小学生の頃、鍵がなくて家に入れなかったことがちょくちょくあって、あのみじめで恥ずかしい感じがよくわかるんですよね。
それなのに、半分おもしろがってウメ子ちゃん放置しちゃって、お兄ちゃんにはかわいそうなことしちゃったかな。
「くそばばぁ!」って返されるとは思わなかったけど…。
2015年7月19日
今日は午後の散歩で近所の公園に行ったら、近くのマンションに住んでいるR子ちゃんと一緒になりました。
R子ちゃんも子育ちっ子で、ウメ子ちゃんとは誕生日が4日違いです。
公園でブランコして滑り台をして、落ちていた木の枝をたくさん拾い集めていました。
R子ちゃんはパパさんと一緒に来ていたのですが、集めた枝をパパさんに渡し、ウメ子ちゃんもマツお母さんに「もって〜」と言って渡し、4人で走って家路につきました。
R子ちゃんのマンションの下で、R子ちゃんのパパが大きな枝2本しか持っていないのに気付いたR子ちゃん。
R子ちゃん「あれ?これだけ?」
パパさん「うん…」
ウメ子ちゃんは「あげるよー」と言って、マツお母さんの手から小枝をいくつか選んでR子ちゃんに渡し、「おなじだねー」と言ってふたりにこにこしていました(^_^)
マツお母さんはR子ちゃんのパパさんに「子育ちに、こどもが拾ったものを6年間ストックするっていうのがあるんですよ〜」と言うと、「あぁ。それで家に枝とかあるんですね」と言っていました。
〜〜〜
タケお父さんの仕事の関係でわが家は来月の頭にお引越しすることが決まりました。転勤族なので、仕方ないんですけど。
ウメ子ちゃんには、マツお母さんからは特に引越しの説明をしていないけれど、
タケお父さんはちょこちょこ引っ越し先のことについて話したりしていました。
マツお母さんも近所で会った人に「実は転勤することになって……」なんて話すことがあるんですけど、そんな時、ウメ子ちゃんは「ひこうきのっていくんだよー。とおいんだよー」なんて自分から言うようにまでなっていました。
引越しするにあたって、いろいろと物を整理していて、ウメ子ちゃんが拾った枝とかどうしようかなぁ……ってちょっと思っていたんです。
石や小物などは家の中の空間に入れたりしているけど、大きな枝やたくさんの小枝をどうしようかと。裏口空間の物というか。
今日の晩ごはんのときのことです。
〜〜〜
ウメ子ちゃんとふたりでごはんを食べながら、マツお母さんはウメ子ちゃんが拾ったもののことを考えていました。
マツお母さんは「うん、やっぱり枝持って行こう!」と独り言を言いました。
ウメ子ちゃんはごはんを食べながら「いらないよ」と言いました。
マツお母さん「えっ?! いらないの?」
ウメ子ちゃん「うん。いらない。おうちにおいておくの」
マツお母さん、しばし固まりました。「…………。 おうちに置いておくんだ」
ウメ子ちゃん「うん。アリさんのおうちをつくるからね」
マツお母さん「アリさんのおうちを作るんだね……」
ウメ子ちゃん「そうだよ」
(おしまい)
ウメ子ちゃん、絶対帰ってくると思ってるよなぁ・・。マツお母さんも分かってはいたんです。生まれてからずっとこの家に住んでいて、引越しなんてしたことないんだから。分かってはいたけど、やっぱり分かっていなかった。今日はちょっと切なくなりました。
2015年7月29日 引越し準備中。
「マツさんちって物がないでしょう?」
ってよく言われるんですが、物はと〜〜っても多いのです。見えないところにぎうぎうに溜め込んでるんです(^_^;)もともと捨てられない・片付けられない人間なんです。
引っ越し業者さんが下見の時にうちの中を見て、翌日持ってきた段ボールは100枚以上!!
マツお母さん「段ボールこんなに使いますかね…?」
業者のお兄さん「使うと思いますよ。大変だと思いますけど、箱詰め頑張ってくださいね!」
ひ〜〜〜!
タケお父さんはほとんど家に帰ってこないので、引っ越しの準備はマツお母さんひとりでするのです。(4年前もそうだったなぁ…)
マツお母さんがタケお父さんがいたときに「うわーーん! 一人で箱詰めできないよー。たぶん最後らへん、泣くよ」と言ったら、タケお父さんは「ウメ子ちゃんがいるじゃん」と。
ウメ子ちゃんも「だいじょうぶ。ウメ子ちゃんがいますよ」と言って、ぽんぽんとマツお母さんの背中を叩いてくれたのでした(^_^;)
今日は、食器を薄紙で包みました。ウメ子ちゃんは「やりたい、やりたい」と言って、一緒に包みました。段ボールも「よいしょ、よいしょ」と言って運んでくれます。
ウメ子ちゃんやってる、やってる。(マツお母さん、しっかりウメ子ちゃんを勘違いさせてあげてる?笑)
引っ越しとは関係ないですが、洗濯も「やる、やる〜」と言ってお風呂場に入ってきます。ここ最近はずっと「やだ」とか「おかあさんがやって」だったのが、暑いからでしょうか。タライに入って、一緒に足踏み洗濯しました。水が気持ち良いですね。
押入れの中ががらんとしてきて、反対に部屋の中が段ボールだらけになってきました。
最近は、おもちゃ空間で遊びません。
押入れの上段におもちゃを持ち込んでは、なにやらひそひそとおしゃべりして過ごしています。この暑いのに羽毛布団の隙間に入り、ふすまは半分閉めようとするし。
夜中の12時にむくっと起き上がって、押入れによじのぼり、またしばらくしてから降りてきたりということもありました。押入れの魅力ってすごい…(^_^;)
本棚と段ボールの隙間など私には入り込めないような狭い空間でもなにやらやっています。
マツお母さんが覗き込むと、ウメ子ちゃんは「なにやってるのかなぁ〜?」と自分で言って、にやにやと笑いながら、マツお母さんの道具箱の中にあった両面テープを背中のうしろに隠しました。
さっき、ウメ子ちゃんがいた場所を見たら、空になった本棚の内側が両面テープだらけになっていました。もったいな…(^_^;)
そうそう、明日は静岡県富士市にある「もりの」(遠藤さんのお店)へ行ってきます。初「もりの」楽しみです。
2015年8月8日 引っ越し前日。ともだちの家でお泊まり。
あっと言う間に明日お引っ越しです。家の中は物であふれてぐっちゃぐちゃ〜。タケお父さんと一緒に作業できたのはなんと今日1日だけ。
マツお母さんはぼちぼちとやっていたのですが、ほとんど終わらないまま前日を迎え、「全然終わってないじゃん!」とタケお父さんにブツブツ言われながらの箱詰め作業(^_^;)
午前中はウメ子ちゃんも段ボールを組み立てたり、どこかから出てきた絵葉書をみて一人で物語を語ったりしていました。
午後は入れ替わり立ち代わりで、友人たちが陣中見舞いに来てくれました。毎日のように誰かが訪ねてきれくれました。
指示を出すといいますが、今日はそうも言ってられない状況で。
近所のおばさんがウメ子ちゃんと遊んでくれたり、友人がウメコちゃんと散歩に出てくれたりして、マツお母さんとタケお父さんは作業がはかどりました(^_^)
夕方は、なんと近所のお友だち(子育ち受講中)がウメ子ちゃんを預かってくれることになりました。晩ごはん食べて、お風呂に入って、今頃もう寝てるのかなぁ?
って、パソコンに向かっている場合じゃないのですけどね(^_^;)
よその家に親と離れて泊まるとか、生まれて初めてのことなのに、ウメ子ちゃんは着替えをつめたリュックを背負って、さらっと手を振って行ってしまいました。
なんとも、あっさり。
ウメ子ちゃんしっかりしてきてるし、お友だちとも気心しれているし、なんだか安心して任せられる気がします。ありがたいお友だち。
でも、トイレなどの勝手も違うし、不安がないとは言えないのですが、また明日聞くのも楽しみです。はたまた、真夜中に呼び出しがかかるのか?
明日の夜には家族3人で飛行機に乗って新しい土地へ向かいます。
お盆はマツお母さんの実家に2人で帰省して(タケお父さんは仕事)、戻るのは8月の半ば過ぎかな。
げ、タケお父さんがキレている…。「具体的な指示をお願いします!パソコンいい加減にして!」って。指示がないと動けんのかね〜。
2015年10月5日 へんしんバイクをゲットする。
「じてんしゃがほしい」と、ウメ子ちゃんがいつから言っていたか思い出せないくらいなのですが。
ウメ子ちゃんは結構前から自転車、自転車と言っていました。
といっても、ウメ子ちゃんの言うところの「自転車」は幅が広くて、去年とかはお友だちがのっていたストライダー(ペダルなし)のことでしたし、次はお友だちがのっていたママチャリ(後ろに座らせてもらっていた)のことでした。三輪車のことも自転車と呼んでいましたが、ここ最近は、「自分(こども)専用の自転車(ペダル付き)」が欲しいと言っているようでした。
来年1月の4才のお誕生日プレゼントでもいいかなぁ……なんて、マツお母さんは思っていたんですけどね。
先月のことなのですが、タケお父さんの職場の人たちでバーベキューをしました。
お子さん連れで来る方も多く、ウメ子ちゃんと同じ年の子も4人来ていました。
小学生のお姉ちゃんもいましたが、ウメ子ちゃん以外の子どもたち全員がヘルメットをかぶって自転車かストライダーに乗ってやってきたのでした。
ウメ子ちゃん最初は人見知り気味でマツお母さんのスカートにくるまってお肉を食べたりしていました。一通り食べた後、タケお父さんが「よし、自転車貸してもらって練習しよう!」と言って他の子どもたちが自転車に乗って遊んでいる場所まで
ウメ子ちゃんを抱っこして行ってしまいました。
4才の男の子が普通にペダル付きの自転車に乗っていたのですが、その自転車の後ろに持ち手が付いていて、大人が押せば転けずに乗れるんです。
でも、ストライダー(ペダルなし)の場合は、ウメ子ちゃんは両足で地面をよたよた歩くだけで乗っているという感じではないんですよね。
ウメ子ちゃんはストライダーはやらず、何度も「じてんしゃか〜し〜て〜!」を連発していました。
しばらく遊んだ後は、子どもたちだけで並んで座って一緒にかき氷を食べたり走り回ったりしていて、子ども同士すっかり打ち解けあっていました。
さて、この時の様子をみたタケお父さんは「ウメ子ちゃんの運動能力が低くてびっくりした」と言っていました。
マツお母さんは「乗ったことないんだから仕方ないじゃん」と思うのですが、タケお父さんは他の子がみんな乗れるのにウメ子ちゃんだけ乗れないことが心配になったようで、自転車を買ってあげよう!という流れになったのでした。
近所のスポーツ用品店に何度も足を運び、まずはヘルメットから買ったりして、最終的に「へんしんバイク」というのに決めました。
ペダルなしでストライダーのようにも使えて(バランスバイクって言うんですかね?)、操作に慣れたらペダルをつけることができるようです。対象年齢が3〜6才となっていました。近所のお友だちも同じのに乗っている子が多いです。
基本は徒歩ですが、毎日少しずつ乗っています。タケお父さんがお休みの時には、
きっといっぱい遊んで(特訓して?)くれるのでしょう(^_^;)
2015年10月15日 プリンちゃんのおばちゃん
わが家の近所に、プリンという名前の犬を飼っているおばちゃんがいます。
マツお母さんとウメ子ちゃんは「プリンちゃんのおばちゃん」と呼んでいます。
おそらく、引っ越してきてから、一番頻繁にあっている人ではないかと思います。
今日の午後も会いました。
ウメ子ちゃんは近所の公園まで行って、植え込みの木を触ったりしていたのですが、「あっ!」と言って、今まで歩いてきたのとは反対の方向に走り出しました。
マツお母さんはなんだなんだ?と思ってついていくと、プリンちゃんが見えました。
ウメ子ちゃんは「こんにちは〜!」とおばさんの後ろから挨拶しました。
プリンちゃんのおばちゃんは振り返って、にっこりして、「こんにちは〜。おばさん、角を曲がったところから見えてたんだけど、プリンが遅いからなかなかウメ子ちゃんに追いつけなかったの」と言っていました。
ウメ子ちゃんはしばらくおしゃべりしながらプリンちゃんとおばさんの後ろをついて歩いてから、公園の木にのぼり始めました。
木の上から「お〜〜い!みてみて!」とおばちゃんにいろいろ話しかけました。
(その後は、支援センターで会ったことのある子と会って遊び始めて、おばさんとは別れました。)
〜〜〜
プリンちゃんのおばちゃんは毎日朝と夕方の2回、散歩しています。夕方の散歩は、ちょうどウメ子ちゃんの午後の外出と同じ時間帯なので、ほぼ毎日顔を合わせることになっています。
おばちゃんは雨が降っても、カッパを来て散歩に出るのだそうです。「毎日散歩しなくてもいいっていう人もいるけど、プリンが毎日散歩にいきたがるからね」と言っていました。子育ちの散歩と同じだなぁとマツお母さんは思いました。
ウメ子ちゃんと毎日散歩していると、ワンちゃんの散歩みたいだよなぁって思ってしまうことがよくあるのです。犬を飼ったことはないんですけどね。(人間の子どもと犬とは全然違うでしょうけど……。)
「日課」という考え方があるからこそ、おばちゃんと仲良くなれたんだなぁと思います。プリンちゃんのおばちゃんが「また明日ね」と言ってくれるのが嬉しいです。
〜〜〜
今日、ウメ子ちゃんが木登りをしながら、おばちゃんにいろいろと話しかけていました。
プリンちゃんのおばちゃんが「おはなしがすごくハッキリしてるのよね。ウメ子ちゃん、大家族の中で育っているみたいよ」と言ってくれました。
マツお母さんはその言葉がとてもとても嬉しかったのでした。ウメ子ちゃんは一人っ子だけど、地域の人たちに育ててもらっているのかもしれませんね。(「上にお兄ちゃんかお姉ちゃんがいるんですか?」ってよく聞かれるんですけどね。)
今日の午後の散歩だけで会って話した人(何度も会って知っている人)を数えてみると、15人。近所のおじいちゃんには庭になっているみかんをもらいました。ウメ子ちゃんの認知度はなかなかのものかも?散歩の力って偉大だなぁ。
2015年10月24日
タケお父さんが長期休暇をもらったので、家族3人で旅行に行ってきます。ウメ子ちゃんの日課の安定は頭の片隅にでも置いておいて、大人の楽しみに付き合ってもらおうと思います。旅行というか、キャンプにいくんですけどね。車にいろいろと道具をつみこんで、出かけてきます。洗濯板や七輪も持って行こう(^_^)
もともと山登りをしていた遠藤さん的には、「オートキャンプなんてキャンプじゃない!」ってところかもしれませんが……まぁ、子育ちのキャンプについてはまた書きたいと思います。
ウメ子ちゃんとタケお父さんの物語
2日前のことです。
キャンプ用品店で、ウメ子ちゃんは自分の寝袋を選びました。
タケお父さんがグレーとピンクの2色づかいの四角い寝袋を指差して「これにしようよ〜」とすすめると、ウメ子ちゃんは「これがいい〜〜!!!」とピンク色のいも虫みたいな形のものを指差しました。
タケお父さんが「こっちの方が高いのに。お父さんとお母さんのも四角いよ。これは模様のところが暗いところで光るんだって」と言っても、「ひかるのやだ!こっちのピンクのがいい!」と返していました。
タケお父さん「こっちもピンクなんだよ」
ウメ子ちゃん「やだ!こっちのピンクのがいい!」
店員さんに両方とも箱から出してもらって、試しに寝てみようということになりました。
ウメ子ちゃんは「こっちがいい!」と自分が選んだ寝袋の中にもぐりこみました。
マツお母さん「ウメ子ちゃんが選んだやつでいいじゃん」
タケお父さんはため息をつきながらも、ウメ子ちゃんが選んだ物に決めました。
その日の、お風呂から上がって寝る前。
ウメ子ちゃんは自分で袋から寝袋を取り出し、布団の横に並べて敷いて、「ここで寝てもいい?」とマツお母さんに聞きました。
マツお母さんは「ここで寝てもいいよ」と言いました。
「頭のところがベビーカーのやつみたいだね。リンちゃんの赤ちゃんのベビーカーみたいだね。ジーってなるね(チャックのところ)」と寝袋のチャックを何度もあげたりおろしたりし、中でごろごろ動き回り、にこにこしながら長いことしゃべっていました。
しばらくして寝袋から出てきて、マツお母さんの横にやってきて布団で眠りました。
(おしまい)
2015年11月4日
キャンプの最後の夜のこと。
前日までは、暗くなる前に夕飯を食べたあとの食器などを片付けていたのですが、
最後の夜はタケお父さんが「今日は絶対に夕日を見たい!」と言って、片付けを後回しにして歩いて夕日を見に行きました。
夕日が沈んでもしばらく3人で見ていて、暗くなってからLEDのランタンを持って、炊事場にお皿を洗いに行ったのでした。
炊事場に行くと、一人でキャンプに来ていた若いお兄さんがいました。
お兄さんは近くで拾った木の枝や枯れ葉で火を起こしてご飯を炊いたり、野菜を炒めたりしていました。ちなみに、わが家の炊事はカセットコンロ&七輪を使いました。
お皿などを洗い終わり、ついでに歯磨きも済ませてテントの方に戻ろうとすると、ウメ子ちゃんは「見たい!見たい!」と言って、お兄さんの後ろに行きました。
お兄さんはもくもくと煙が立ち込める中、小さなフライパンの中の野菜をスプーンで炒めていました。
ウメ子ちゃんはまわりにいる人たちみんなに聞こえるくらいの大きな声で、「こんな時間にごはんを食べるんだねぇ!」と言いました。
マツお母さんもタケお父さんも苦笑い。
マツお母さんが時計を見たら18時半くらいでしたが、あたりはもう真っ暗でした。
マツお母さんは小さな声で「こんな時間にごはん食べるんだね」とウメ子ちゃんにマネで返しました。
お兄さんはウメ子ちゃんの方に振り返って、「ごめんね。けむたいよね」と言って、笑っていました。
ウメ子ちゃんはしばらくお兄さんを見てから、テントの方へ歩き出しました。
(おしまい)
テントの中で。
ウメ子ちゃん「お兄さんにんじん炒めてたよ」
マツお母さん「玉ねぎもあったよ」
タケお父さん「絶対カレーだね」
カレー粉もありました。
キャンプ場にはつねにテントが10数はりありましたが、お兄さんみたいに火を起こして食事していた人は他にいなかったです。あとはみんな、テントの前で小さなガスバーナーに小さなお鍋(コッヘル)のっけて調理しているようでした。
それから、キャンプ場に車で来ていたのはわが家だけだったので、大きなクーラーボックスとか土鍋とか持ってきて毎食しっかり調理して食事していたのも他に見なかったですね。
うちのテントやタープがやたら大きく見えましたね。実際他より大きかったのですが。
タケお父さんは「やっぱ子どもいたらこうなるよなぁ」と言っていました。
子連れでも、身一つでキャンプ道具をかつぐ親はいると思いますけどね。タケお父さんとマツお母さんにはそこまでのガッツがなかったのでした(^_^;)そういうのはウメ子ちゃんが小学生になってからのお楽しみですかね。
「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)