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ウメ子ちゃんの物語(4才8ヶ月)

2016年9月9日 幼稚園の給食参観日でした。

ウメ子ちゃんの幼稚園は、お弁当ではなくて給食なのです。お弁当の日は月に1回だけです。

今日は、給食参観に行ってきました。

プログラムとしては2時間あって、前半1時間は年中さんと年長さんの保護者だけ集まって幼稚園の主任先生からパワーポイントを交えながら幼稚園生活についてのお話や食育についてのお話を聞きました。後半1時間は各クラスに移動して給食の様子を見学しました。

ウメ子ちゃんのクラスは園児が30名いて、5人ずつの6グループにわかれています。

ちなみに、このグループのメンバーはだいたい2ヶ月ごとにくじ引きで変わるようなのですが(ウメ子ちゃん談)、ウメ子ちゃんは前回に引き続き大好きなNくんと一緒になったみたいです(^_^)

マツお母さんが教室に行くと「あ〜、ウメ子のお母さん〜!」と言って、手を振ってくれる子もいました。みんなグループごとのテーブルについて小さな椅子に座って、お母さんやお父さんたちの方を振り返ったりしていました。ウメ子ちゃんもマツお母さんを見つけると、手を振ってにこにこしていました。

Nくんは両手を頭の後ろでくんで、「おれんち、母ちゃんも父ちゃんも兄ちゃんもこねー!」と言っていました。

給食の配膳は当番制になっていました。各グループから1名ずつエプロンをつけたお当番さんが専用の小さなお盆を持って(お盆には滑り止めのマットが敷いてありました)、グループ全員分(5人分)の食事を用意するようでした。その日の人数に合わせて、トレイやお箸の数を数え、テーブルまで運んでいました。料理をお皿に取り分けるのは調理師さんと補助の先生がやってくれます。そして、ごはんと汁物と主菜と副菜、それぞれをのせたお皿をお当番さんが何度も何度も往復しながら運んでいました。

ウメ子ちゃんのグループの今日のお当番さんはRくんでした。

ウメ子ちゃんが「R〜、今度はウメ子に1番にもってきてね〜」というと、Rくんはごはん茶碗を2つお盆に乗せて運んできてくれて、ウメ子ちゃんとウメ子ちゃんの向かいに座っているMちゃんのトレーにのせました。
ウメ子ちゃんとMちゃんは「Mとウメ子が1番だったね〜」とか言いながら、にこにこしていました。
Rくんはもくもくと運んでいました。

( なんか、ほのぼの ^_^)

全員の食事が整ってから、お当番さんはずらりと前に並んで、「いただきます」の挨拶の音頭をとり、みんなが「美味しい給食いただきます」と揃って言うと、「どうぞ召し上がれ」と(方言で)言って、席に戻っていました。

今日は11時半少し前から準備を始めて、11時40分に「いただきます」となりました。「いただきます」から片付けまで、だいたい40分くらい時間をとっているようです。

ちなみに、主任先生の話によると、小学校に入ると給食時間は20分だけなので(12:35-12:55)、年長さんになると20分で食べ終わるように練習をするのだとか。(ひえ〜〜〜! まじか……)

ウメ子ちゃんはスープを全部食べ、ごはんを食べ、副菜を全部食べ、ごはんを食べてから、最後に鶏のからあげを食べていました。全部残さず食べてから、果物を取りに行っていました。

家だと、肉から食べ始めて、最後にごはんなんですけどね〜。へ〜。そんな順番で食べるんだ……って思ったくらいで(^_^;)

お茶碗にたくさんついていたごはん粒もウメ子ちゃんは一粒ずつ器用にお箸でつまんで食べていたし、果物とりにいくまでが食べ始めてから20分くらいだったかな。

その後は、おかわりタイム。おかわりは各自自分でお皿を持って行って、好きなものを食べたいだけよそうようになっていました。

ウメ子ちゃんは人参の炒め物をお皿にこんもりのせてきて、担任の先生から「食べられる分だけにしてよ〜」とか言われていたけど、全部食べていました。そして、スープもおかわりしに行っていました。

「お母さん、見て、見て。ウメ子、きれいに食べたでしょ〜〜!」
と言って、ウメ子ちゃんはマツお母さんの方を振り返って空になったお皿をみせてくれました。

普段から「今日もおかわりしたんだよ〜〜」って話をよく聞くので、幼稚園ではこんな感じなのかなぁって、思いました(^_^)

給食時間も後半にさしかかると、食べ終わった子も多くて、みんなお母さんやお父さんのところに行って、自分が作ったものとか見せたりして教室内をウロウロしていました。まわりをみると40分かけても食べられない子とか、空のお茶碗を頭にかぶって「ぼうし〜」とか言って、お母さんに怒られてる子もいました(^_^;)

〜〜〜

今日は、ウメ子ちゃんが寝る前に給食参観に行ったお話をしました。

ウメ子ちゃんは「あのね、お母さんが帰ってからね、Rがお母さんがいないってずーっと泣いてたんだよ」と言いました。

マツお母さん「お母さん帰ってから、Rが泣いてたんだね」
ウメ子ちゃん「うん。ウメ子は泣かなかったけどね〜」

ウメ子ちゃんのグループでお当番だったRくん。今日はお父さんとお母さんが来ていて、ずっと横についてくれて、にこにこしてごはんを食べていました。

ちょっと遡って、7月のある日のこと。

マツお母さんは水遊びのボランティアで幼稚園に行っていました。

水遊びが終わってから、着替えがなかなか進まない子たちを手伝っていたときに、
Rくんが「Rね、夏休みは早迎えがいいな〜。Rのママ、お仕事お休みだったらいいな〜」と言っていました。

マツお母さんは「夏休みは早迎えがいいねぇ。Rのママ、お仕事お休みだったらいいねぇ」と真似で返しながら、Rくんの着替えを手伝ったことがありました。

で、夏休み中にウメ子ちゃんと散歩していたら、公園に遊びに来ていた夏期保育の園児たちの中に、Rくんの姿は必ずあって、人数の少ない土曜日にも預けられていて、なかなか思い通りにいかないよね……なんて、マツお母さん心の中でRくんに同情してついついしんみりしてしまったのでした。

Rくんのママも他のお母さんたちも、仕事だったりいろいろと事情があるんだろうけど。

マツお母さんは特に用事がないので、2時間参加しましたが、中には仕事を抜けてきたって感じで、途中から来て途中で帰ってしまうお母さんもいて。

ウメ子ちゃんとは別のグループのNちゃんは、お母さんが途中で手を振って帰ってしまってから、静かに泣きながら、涙で濡れた目を髪の毛で隠すようにしていました。

あぁ……。なんか、うるうるきてしまったマツお母さん。どの子もみんな、かわいくて。


2016年9月12日 ぎゅ〜っと抱きしめる


夜寝る前と朝目が覚めてからとで、「わが子をぎゅぅ〜っと抱きしめる」ということをやっています。

ウメ子ちゃんが1才になる前から日課として始めたのですが、大きくなるにつれて、ウメ子ちゃんの態度が変わってきました。

ウメ子ちゃんは寝る前は大人しく抱きしめられたり、時には「ぎゅ〜」と言ってくっついてきたりしますが、朝は顔をそっぽにむけて仕方なく…って雰囲気を醸し出していたり、「いらないよ!」とか言って逃げたりすることが多くなりました。

マツお母さんもなんだか、朝のぎゅ〜は気まぐれでやったりやらなかったり……という感じになっていました。


昨日の日曜日のことです。

マツお母さんは前日、小説を読むのにハマって、夜更かししてしまいました。

朝起きる時はアラームを使っていないのですが、昨日はウメ子ちゃんの声で起こされました。

ウメ子ちゃんはリビングの床にころがって、「お母さん〜!起きてよ〜!おなかすいた〜!」と言っていました。

マツお母さんが起きあがって、ころがっているウメ子ちゃんをまたいで、台所に行こうとしたら、マツお母さんの足の爪がウメ子ちゃんに当たってしまいました。

マツお母さんは「あ、ごめんね〜」と言いました。

ウメ子ちゃんは「いたい!!!お母さんの足が当たった〜!もうっ!お母さんのこと、先生に言うからっ!」と言いました。

マツお母さんは「痛かったね〜。ごめんね〜」と言いました。

寝ていたタケお父さんが布団の中で「もぉ〜〜……、朝から喧嘩とかしないでよ」と不機嫌そうに言いました。

朝ごはんの用意をしていたマツお母さんは「喧嘩してないし! ウメ子ちゃん、ごはんの用意するよっ」と言いました。

ウメ子ちゃんは床にころがったまま、「やだっ!お母さんのこと、先生に言うからっ!」と言いました。

マツお母さん、心の中で(イラッ)。はぁ〜〜っと、ため息。

ウメ子ちゃんのそばまで行きながら、「あ〜、今日ぎゅぅ〜ってしてなかったね」と言って、ウメ子ちゃんのそばにしゃがみました。

ウメ子ちゃんは「ふぇっ、ふぇっ」と赤ちゃんの真似を始めました。

マツお母さんが寝っころがったままのウメ子ちゃんを抱き起こして、「ぎゅぅ〜〜〜〜」と言いながら膝の上で抱きしめると、ウメ子ちゃんは「ウメ子は……、お母さんにぎゅうってしてもらわないと、優しくなれないんだよ〜……」と言いました。

マツお母さんが「ウメ子はお母さんにぎゅうってしてもらわないと、優しくなれないんだね」と言って、また「ぎゅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜!」とやったら、ウメ子ちゃんが笑ったので、マツお母さんも笑顔になりました。

それで、二人で立ち上がって台所に行き、朝食の用意をしました。

(おしまい)

ふふ。

そもそも、夜更かししたマツお母さんも悪かったんですけどね〜(^_^;)

今朝はマツお母さんの方が先に目を覚まし、ウメ子ちゃんを起こさないように、そぉ〜〜〜っと布団を抜け出して台所に行きました。

日曜はいつもより遅くて20時に寝ついたせいからか、ウメ子ちゃんはなかなか起きてきませんでした。
7時過ぎにようやく目を覚ますと、「お母さん!よく寝たよ〜〜!ウメ子、大きくなったかも」と笑顔でやってきて、ふたりでぎゅぅ〜〜っと抱き合いました(^_^)

で、ちゃっちゃと朝の支度して、幼稚園に行きました。

うん。やっぱ、目覚めの「ぎゅう」は日課としてちゃんとやろう!と、思ったマツお母さんでした。


昨日、土曜日にやっていた番組の録画をタケお父さんと観ました(ウメ子ちゃんもいましたが)。NHKドキュメンタリーETV特集 『武器ではなく 命の水を 〜医師中村哲とアフガニスタン〜』
これが、とてもとてもとても素晴らしい番組だったので、たくさんの人に観て欲しい!と思いました。マツお母さんは、前半から最後までずっとボロ泣き……。ううう

マツお母さんが中村哲さんの存在を知ったのが、今から15年前のことです。お医者さんなのですが、井戸を掘っているとのことで。大学の掲示板に講演会のチラシが貼ってあったのを見つけて行きたいな〜と思いつつも、行かなかったのですが……。ずっと頭の片隅に中村哲さんの活動のことはありました。ペシャワール会の方が亡くなった時も、とてもショックを受けました。

昨日、番組を観てから、たくさんの人を救う中村哲さんとアフガニスタンの人々の姿に感動し、「あああ、それに比べて私は一体何をやってるんだ……(泣)」と
ちょっとした虚無感に襲われましたが、いや、私にはウメ子ちゃんの親という立派な役割があるんだと、「もりの」の遠藤英一さんも多くのお母さんたちを救っているじゃないか!と思ったら、なんだか救われました。

アフガニスタンで飢餓と戦争に苦しむ人たちと物質的には豊かな日本で暮らす人たちとはなかなか比べようがないけれど、日本には日本なりの問題もたくさんありますしね。飢餓とまではいかないけど、うつ病とか自殺とか貧困とかホームレスとか……。

生きる力って大事。「子育ち」は育児のやり方だけど、生き方でもあるとマツお母さんは思います。今は、自分の役割を淡々とこなし、「子育ち」を少しでも広めながら、育児が落ち着いたら社会の役に立てるように頑張ろう……と思いました。日々、幸せを感じて生きていけることに感謝しながら(^_^)


日曜は午前中晴れていたけど、お昼から結構な雨になりました。
午後はカッパ着て傘さして、二人で散歩に出ました。

雨の中、カエルみたいにピョンピョン跳ねているウメ子ちゃん。
右手で傘を持って、左手だけで苦戦しながらなんとかカッパのスナップボタンをとめたウメ子ちゃん。
(傘持ってようか?……と言いたくなりましたが、見守りました。)
途中から傘なんかささずに、全力で奇妙なスキップをしてハァハァ息があがっているウメ子ちゃん。

後ろをついて歩いて見ていたら、ほんっと幸せだな〜と思いました。
雨の日の散歩にいつも以上の幸せを感じるのはなぜなんだろう。


2016年9月16日 ウメ子ちゃんの日課(4才8ヶ月)

わが家の夕方の過ごし方(日課)を書いてみます。
ウメ子ちゃんが幼稚園から帰ってからの日課は、だいたいこんな感じです。

帰宅

着替える(汗を流す)

お昼寝(横になる)

おやつ

家の外へ出る(散歩など)

夕飯を用意して食べて片付け … 5時頃

お風呂の用意をする

翌日の幼稚園の準備をする

布団を敷く

絵本を読む

入浴・歯磨き&仕上げ磨き … 6時頃

髪を乾かす

布団に横になる

わらべうた・物語

子守唄

(眠りにつく)

帰ってきても、昼間は電気をつけません。外がまだ明るいうちに絵本を読むので、自然光で十分です。曇りの日は窓際で読んだりします。

そして、だいたいですけど、「入浴」から「髪を乾かす」にかけての時間帯が日没です(今頃は)。

今住んでいる家のお風呂と脱衣所には窓がついているので、入浴中も電気をつけなくても明るいです(前住んでいた家は窓がなかったので、電気は必須でしたけど)。だんたんと薄暗くなっていきますが、着替えて髪を乾かしたら、そのまま寝室へ向かって布団に横になるので、わざわざリビングの電気(電灯)をつけなくても、大丈夫なのです(^_^)

布団に横になって、「お母さん、お話しして〜」とか言っている間に、徐々に夜になっていきます。

だいたいですけど、18時半頃に布団に横になって、19時頃には子守唄ですかね。

マツお母さんはその後起きてきて、別室でパソコンに向かいます(^_^;)
ここでは、5.6ワットのLED電球をひとつ使っていますけどね。

リビングのおもちゃ空間を片付けたり、台所で残った家事をするときには、マツお母さんはLEDランタンを持ち歩いています。節電にハマっていて。

寝室とリビングの間の戸は基本的に開けっ放しなので、ウメ子ちゃんが眠ってしまってからは、睡眠の邪魔にならないように配慮しています。タケお父さんはあんまり考えずにパッと照明をつけたりするので、ウメ子ちゃんが目を覚ましてしまうこともあります。
「お父さん、まぶしい〜〜!でんき消して〜〜!」
なんて、目を閉じたまま眉をひそめたウメ子ちゃんに言われたりします…(^_^;)

ちなみに、子育ち講座では、リビングにテレビも固定電話もデスクトップパソコンも置いておくということになっていますが、
わが家はデスクトップのパソコンは別の部屋に置いています。
この部屋は、タケお父さんの書斎(本棚7つ)であり、マツお母さんの趣味(手芸)の部屋になっています。

え〜と、つまり何が言いたいかというと、わが家の場合はですけど、完全に暗くなる前にウメ子ちゃんの日課を終わらせてしまっているのです。
あとは寝るだけ!日没が日課の始まりです。
夏場は布団に入ってからもまだまだ明るいですし、冬場は入浴する頃には暗くなっているかもしれません。
クリスマス前は、ツリー状のキャンドルを使いますが、これはお楽しみって感じです(^_^)

電気代の節約にもなります。住宅事情もありますかね。窓がたくさんあって部屋の中が明るければ、れだけで省エネ生活できますしね。

質の良い睡眠のためにも、寝る前に明るい環境に置かないように気をつけています。強い光は睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を阻害するっていいますし。ここまで極端にこだわる必要はないのかもしれませんが。

〜〜〜

昨日は十五夜でしたね。まん丸のお月さまが見えました。

白玉団子を作りました。「団子つくるよ」とマツお母さんが言うと、ウメ子ちゃんは「ウメ子がやるやる〜!」とエプロンと三角巾を身につけて飛んできました。
混ぜたり、切ったり、丸めたり、お鍋に入れたり、すくったり。
「たれつくるよ」と言うと、「見たい!見たい!見たい!」と踏み台を移動させて、コンロの前までやってきました。

マツお母さんは丸く丸めましたが、ウメ子ちゃんは長いのとめちゃくちゃ小さい丸い団子をつくっていました。

2016年9月18日 ウメ子ちゃん、初めて映画を見る。

タケお父さんは映画大好き人間です。DVDを買うのも好きですが(昔はビデオでしたけどね)、映画館に映画を観に行くのも好きみたいです。

マツお母さんもウメ子ちゃんが生まれる前には、タケお父さんと一緒に映画を観に行くこともありました。……が、マツお母さんとタケお父さんは映画の趣味が全然違うので、映画館を出るときにはマツお母さんが不機嫌になることが多くて、そのうち一緒に行かなくなりました。マツお母さんはレンタルで十分ですし。(唯一、一緒に映画館に行って観ておもしろかったのは、マイケル・ムーアの『シッコ』かな。アメリカの医療問題とか貧困とかテーマにしたドキュメンタリー映画。)

ウメ子ちゃんが生まれてからは、「子育ち」をしていて、ウメ子ちゃんの日課を優先させていたのと、近くに映画館がなかったこともあって、相変わらずタケお父さんは一人で映画を観に行っていました。(あ、でも時々、TSUTAYAでレンタルしていましたね。ウメ子ちゃんが寝てからヘッドフォンつけて観ることもあったなぁ。)

今、住んでいるところは、近くに映画館がいくつかあります。タケお父さんは仕事が休みの日には、夕飯を食べた後だろうと、好きな時間に出かけています。

ウメ子ちゃんはその度に「ウメ子もえいがいきたい」と言っていました。

〜〜〜

今日の朝。

タケお父さんが「今日、映画観に行こ〜っと」と言うと、ウメ子ちゃんが「ウメ子も行きたい!行きたい!」と言いました。
タケお父さん「お、ウメ子ちゃんも一緒に行く? マツちゃん行く?」
マツお母さん「いや、いいよ…。タケくん、ひとりで行ってきなよ」
タケお父さん「今日観たい映画はマツちゃんの好きな感じだと思うんだよね〜。『君の名は』っていうアニメで、評判いいらしいよ」
マツお母さん「ふ〜ん……。いや、いいよ。無理」
タケお父さん「行くなら朝かな。ちょっと時間調べてくれる?」

マツお母さんはわざわざパソコンを立ち上げて、ネットで検索しました。タケお父さんの「新聞に書いてあるのに」という声が背後から聞こえてきました。

「あ、これ知ってるわ〜。中身入れ替わるやつだ」とマツお母さん。
夜中にネットをやってるときに、どこかのサイトで映画の宣伝をしてたのを読んだことがあったのでした。内心、ちょっと観てみたいな……という気が湧きました。

タケお父さん「ネットで3人分チケットとったよ〜」
マツお母さん「えっ?!ウメ子ちゃんの分、いくらなん?」
タケお父さん「700円。3人で4100円」
マツお母さん「え〜〜〜?! もったいない! 散歩するからいいのに。はぁ……」
タケお父さん「またそうやって、俺のせいにする! 3人で行くよ!」
ウメ子ちゃん「えいが行く〜」

家から映画館まで3人で歩いて行きました(約15分ほど)。

ウメ子ちゃんにとっては、初めての映画館です。
すでに館内が暗くなっていたので、ウメ子ちゃんはおそるおそる歩いていましたが、座席に座って映画が始まると「うわ〜。これ、飛んでるの?」「きれいだねぇ!」「お母さん、これ、おもしろいねぇ!」「お父さん、おもしろいねぇ!」
と小さな声で、ずっとにこにこ顔でマツお母さんとタケお父さんに話しかけてきました。

映画のクライマックスに入ると、たまたまウメ子ちゃんの苦手な雷のシーンもありで、ウメ子ちゃんは「お母さん…怖いよぉ。もう、どうしたらいいの……?」「早く終わって出たいよぉ……」と小さな声で言うようになりました。
マツお母さんは「怖いねぇ」と小声で言いながら、ウメ子ちゃんの手をにぎりました。

なんとか終わりまで座ってみてから、帰りました。

(おしまい)

〜〜〜

いやー、こういうの、「連れ回し」って言うんでしょうか(^_^;)ウメ子ちゃんには映画の内容も長さ(2時間弱)も時期尚早って感じでした。

ウメ子ちゃんと一緒に映画館に行くのは、いつかウメ子ちゃんが「この映画観たい」とか言うようになってからでいいと、マツお母さんは思ってたんですけどね。
なにか、負けてしまった……。

今日のところは、大人の娯楽に付き合ってもらったということで。でも、もうあと数年はウメ子ちゃんを映画館に連れて行かなくてもいいやと決意を新たにしたマツお母さん(^_^;)
映画はタケお父さん一人で行ってもらおう……。ウメ子ちゃんも、もしかしたら、懲りたかもしれない……。次にタケお父さんが映画を観に行く時の、反応をひそかな楽しみにしたいと思います。また行きたいって言うかな?もう言わないかな?

〜〜〜

(余談)

タケお父さんがこの映画(『君の名は』)を観ようと思ったいきさつですが。

タケお父さんの同僚Aさんが、「とても感動した!10年に1度の素晴らしい映画だ!」と言っていて、それを聞いた別の同僚Bさんがこの映画を観に行ったところ、そこまで感動しなかったらしいです。
で、タケお父さんはBさんから「お前も観てこいよ」的なことを言われたらしいです。

マツお母さんはほどほどにおもしろかったって感じかな。もしかしたら感動して泣くのかなと思い、こっそりタオルをリュックに忍ばせて行ったけど、出番はありませんでした(^_^;)タケお父さんも同じだったようです。
同じようなSFのアニメ映画だったら、マツお母さんは『時をかける少女』の方が断然好きかな〜。

昨日再放送だったアフガニスタンの番組『武器ではなく 命の水を 〜医師中村哲とアフガニスタン〜』の方がマツお母さんは感動しました。タイプが全然違うけど、圧倒的に!

ちなみに、マツお母さんの個人的なアニメ映画のBESTは、『おもひでぽろぽろ』です。ジブリシリーズ好きですけどね。ディズニーも含めて、ウメ子ちゃんはまだ知らない世界(^_^)


2016年9月20日 子の物語

今朝、こういうことがありました。

ウメ子ちゃんが起きてきて、「バナナ食べたい〜」と言いました。

マツお母さんが「半分にしようか」と言うと、ウメ子ちゃんは「ウメ子が切る〜」と言って、包丁でバナナを斜めにカットしました。

ウメ子ちゃんは大きい方のバナナを手に取って、皮をむき始めましたが、完熟バナナだったので、皮がボロボロになってしまいました。
しかめっ面になって「うまくむけない〜!」と言いました。

マツお母さんが「ちょっとかしてみて」と言って、バナナを持って下までむこうとしたら、「もぉ〜!ウメ子がいっぱいむきたかったのに!」と言って、マツお母さんのおしりや脚をバチン!バチン!と何度も叩いてきました。

「ウメ子がむきたかったんだね」とマツお母さんは言いましたが、ウメ子ちゃんが何度も何度も叩いてくるので、「痛いよ!お母さんのこと叩いたね?お母さんも真似するよ?」と右手をウメ子ちゃんに見せて怖い顔をして言うと、ウメ子ちゃんは「うわぁぁぁぁん!」と泣き出し、床の上に突っ伏しました。

マツお母さんが朝ごはんをテーブルに用意して、「バナナいっぱいむきたかったね。ここに置いとくよ」と言って、バナナもテーブルの上に置きました。
マツお母さんが床につっ伏しているウメ子ちゃんの体を起こしてを抱きしめると、
ウメ子ちゃんはすっと立ち上がり、「ごはん食べてからバナナたべよ〜っと」と言って、朝ごはんを食べ始めました。

その後、ウメ子ちゃんが朝ごはんもバナナも食べ終わってから、タケお父さんが起きてきました。

タケお父さんがウメ子ちゃんに「なんで泣いてたの?」と聞きました。
ウメ子ちゃんはむすっとして、うつむいたまま何も答えませんでした。

タケお父さんが「何があったんだよ〜〜」と言っても、ウメ子ちゃんは無言。


マツお母さんは「ウメ子ちゃん、言ってもいい?」と聞いてみてから、タケお父さんに朝のできごとを話しました。

タケお父さんが「へ〜。そんなことがあったんだね〜」と言うと、ウメ子ちゃんは「うん」と頷いたのでした。

(おしまい)

物語前半部分の事の発端は、ウメ子ちゃんがバナナの皮をむくのにマツお母さんが勝手に手を貸してしまったからですけどね。余計なことをしてしまった……(^_^;)

タケお父さんは、よくウメ子ちゃんの行動を「こう思ったからでしょ」と勝手に判断して、「つまり、こういうことでしょ」と要約するのが好きみたいです。

で、いつも「ちぃ〜がぁ〜う〜!そうじゃないっ!」とウメ子ちゃんの反感を買っています(^_^;)

マツお母さんもタケお父さんから「こう思ってるんでしょ?」とか決めつけで言われると「絶対に違うから!」と反論したりするんですが、「あ〜そんなにムキになるってことは、やっぱり当たってるんだ〜(笑)」とか、見当違いなことを言われると、さらにムキーーーーッ!となります。
半分冗談のつもりでやってるのかもしれないけど、もし冗談なら、疲れるからやめてほしい……。

そういうやりとりが結構日常的になってきていたから、マツお母さんが話したできごとを、ウメ子ちゃんがあっさり認めたことにちょっとびっくりしたのでした。やっぱり「物語」だよなぁって。

余計な感情とか分析とかが入っていなくて、見たまま聞いたままの事実だけを並べているだけなので、否定する部分がないんですよね。その通りだから。子育ち的には当然のことなんですけど、やっぱりいいなぁって思います。ストレスがかからないのが一番!

夜ウメ子ちゃんが寝る前に、布団の中でこの物語を語りました。

最後の「うん」ってうなずいたところをマツお母さんが話すと、ウメ子ちゃんは
「ふふふふふ。やぁだね〜」と言って、笑っていました。

「ウメ子はね、お母さんが『真似するよ!』って言ったから、悲しい気持ちになったんだよ」とも言っていました。


2016年9月26日 タケお父さんに間違いを指摘されて泣く。

夏に帰省したときに、ウメ子ちゃんはおじいちゃん(マツお母さんの父)から「あいうえお表」をプリントアウトしてもらいました。

それに、幼稚園から帰ってくると「Mからお手紙もらったよ〜〜」とか言って、
同じクラスの子からもらったお手紙を見せてくれることが増えました。年中さんでも文字が書ける子は結構いるみたいです。

ウメ子ちゃんはうそ文字(ほとんど丸)を書いた手紙を大好きなNくんとか近所の小学生のYちゃんとかいろんな子に渡していましたが、だんだんとうそ文字がひらがなっぽいものに近づいてきました。

やっぱり、一番書こうとしているのは、自分の名前のようです。
幼稚園グッズのあらゆるものに書いてありますしね。

ウメ子ちゃんは紙にブロックタイプの蜜蝋クレヨンでなまえ(のようなもの)を書くと、「ウメ子、じょうずにかけたでしょ?」とマツお母さんに聞いてきます。

マツお母さんが「うん。ウメ子ちゃん、上手に書けたね」と返事すると、ウメ子ちゃんは、にこにこ顏で書き続けます。


日曜日のこと。

ウメ子ちゃんはMちゃんにもらった手紙をタケお父さんに見せました。

タケお父さん「うわ〜、Mちゃんが書いたの、これ。すごいね。書けるんだ」

ウメ子ちゃんは「ウメ子もかけるよ」と言って、紙とクレヨンを持ってきて、
なまえのようなものを書いて「上手に書けたでしょ!」と言いました。

マツお母さん「上手に書けたね」

タケお父さん「え〜〜。これ、逆になってるじゃん。ここもここも、間違ってるよ」

ウメ子ちゃん「・・・。うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
ウメ子ちゃんは涙をぼろぼろこぼして泣き始めました。

タケお父さん「ウメ子ちゃん、泣かなくていいんだよ。ウメ子ちゃんはまだ小さいんだから、書けなくても仕方ないんだよ」

ウメ子ちゃん、少し泣き止んで「ウメ子、小さくないよ。ほら。お父さんと肩同じくらいじゃん」と右手を自分の肩に乗せてから、床に座っているタケお父さんの肩をめがけて、ななめ一直線に手をスライドさせました。

マツお母さん「ブフッ…」思わず吹き出してしまい、顔を隠して笑いをこらえました。

タケお父さん「わっはっは!ウメ子ちゃん、全然違うよ〜」と大笑いしました。

ウメ子ちゃんは「うわあああああああんん!!うわあああああああん!!」と声をあげて、マツお母さんの膝の上に突っ伏して泣き崩れました。

マツお母さんが背中をなでていると、ウメ子ちゃんはしばらくして泣き止んで、また紙になまえを書き始めました。

(おしまい)

その後、タケお父さんによるひらがな講座が始まっていました。どうしても、鏡文字になってしまうようで、タケお父さんから指摘されるたびに、ウメ子ちゃんは何度も何度も泣いていました……(^_^;)

お勉強「ごっこ」なんだから、まだ好きにさせといたらいいじゃんって、マツお母さんは思うんですけどね。


ウメ子ちゃん作  段ボールの「とりで」。
ウメ子ちゃんがクレヨンで線を書いて「ここ切ってね。ここは切らないでね」と指示してきたので、カッターで切るのは大人が手伝いましたけど。
左側は自動販売機になったり、台所になったり。

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写真は、ウメ子ちゃがいじけてた時。しばらくこの中に隠れていました。


2016年10月3日 「今日のウメ子はやさしいでしょ〜?」

今日の晩ごはん。

マツお母さんは小松菜を切って葉っぱの部分と茎の部分に分けていました。
マツお母さんがきのこと一緒に茎の部分から炒めていると、おもちゃ空間で遊んでいたウメ子ちゃんが台所にやってきました。
マツお母さんがフライパンに葉っぱの部分を全部入れたら、ウメ子ちゃんは「満杯になってるね〜」と言いました。

マツお母さんが「ウメ子ちゃん炒める?」と聞くと、「うん、やる。ウメ子がゆっくりまぜるね」と言って、踏み台にあがり、フライパンの取っ手を持って、菜箸でゆっくり混ぜ始めました。
時々、フライパンの外にこぼれましたが、しんなりするまで混ぜていました。

「お吸い物つくるよ」と言って、マツお母さんが冷蔵庫からお出汁を出すと、
「ウメ子がやる」と言って、片手鍋にお出汁を入れてコンロにかけました。
「火つけて」とマツお母さんがいうと、ウメ子ちゃんは火をつけて、鍋底から火がはみ出ないように火力を調節していました。

「豆腐切ってください」とマツお母さんが言いました。
「やだ。やらない」とウメ子ちゃんがいうので、マツお母さんが切りました。

お汁があたたまった頃、切った豆腐をお皿においてお鍋の横に置くと、ウメ子ちゃんは何も言わずに鍋の中に静かにいれてくれました。
おわんを並べ、「ワカメ入れてね」というと、ウメ子ちゃんは「ウメ子の方がいっぱいね」と言って、ウメ子ちゃんのおわんの方にはたくさん乾燥ワカメを入れていました。

ご飯を食べたあと、マツお母さんは先に「ごちそうさま〜」と言って、自分の食器だけ洗いました。

ウメ子ちゃんは少し遅れて食べ終わると、「きれいに食べたよ〜」と言いました。
マツお母さんが「お皿こっちまで運んでね」というと、ウメ子ちゃんは流しの前まで食べ終わった食器を持ってきて、「みてみて、きれいに食べたでしょ〜」と言いました。
マツお母さんは「うん、きれいに食べたね」と言いました。

「お皿、洗ってね」というと、ウメ子ちゃんは踏み台にあがって、スポンジに石けんをつけて食器を洗い、「ウメ子のはウメ子が洗うんだね」と言いました。
マツお母さんは「ウメ子のはウメ子が洗ってね〜。お母さんは、お母さんのとお父さんのを洗うね」と言いました。

マツお母さんが、フライパンや鍋に残ったおかずを容器に移していたら、ウメ子ちゃんが鍋や鍋のふたや菜箸も洗い始めました。

「これも洗っておくね〜。今日のウメ子はやさしいでしょ〜?」といって、流しに残ったものもみんな洗って、最後に「ぎゅっぎゅっぎゅ〜っ!」と言いながら、スポンジをかたくしぼって、「ここにおこ〜っと」と流しのすみにスポンジを置きました。
踏み台を降りてから、「今日のウメ子はやさしいでしょ〜?」ともう一度言いました。

マツお母さんは「今日のウメ子はやさしいね〜。とっても助かったわ〜。ありがと〜」と言いました。

(おしまい)

ウメ子ちゃんの幼稚園は給食制なのですが、月に一度お弁当を持参する日があります。お弁当の日の朝は、ウメ子ちゃんは台所で張り切ってなんでもやろうとします。

でも、今日の動機はわかりませんでした。なんとなく、ですかね。子のやる気というのは、いつ沸いて出るのかわからないものですね〜(^_^)

指示を100出して、1しかやらないときがあっても、そのひとつひとつの積み重ねの成果が、「今日のウメ子ちゃん」の中に現れているのかもしれないなって思いました。

ウメ子ちゃんの動作の中に、マツお母さんがもはや言葉にはしない指示(主観)もみえるようでした。お皿を洗うときの水で流すタイミングとか、あ〜、これ、私のやり方と同じだわ〜(笑)って。あれ、こんな指示出したことあったかな〜?よく見てるんだな〜、とか。

誰だって、いきなり最初から完璧にできるわけじゃないですもんね。毎日毎日、淡々と具体的で肯定的な指示を出していきながら、少しずつ少しずつ内容を調整していく。簡単なようでいて、ちょっと頭を使う作業だなと思います(^_^)


別の日の写真ですが、ウメ子ちゃんにウリを切ってもらったら、最初トンネルみたいに立てて並べていって、その後、横にして平たく並べて置いていました。

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2016年10月5日 子どもから目を離す時間

たしか、9月19日の敬老の日のできごと。

午前中にウメ子ちゃんと散歩していたら、お向かいのマンションに住んでいるHちゃん(6才・年長さん)とCちゃん(4才)姉妹と会って、公園で一緒に遊びました。

お昼頃、マツお母さんは何度も「そろそろ帰るよ〜」と言っていました。

Hちゃん&Cちゃんはお兄ちゃんとお父さんと一緒に来ていたのですが、お父さんはお兄ちゃんと一緒に帰るというので、マツお母さんが二人とウメ子ちゃんを連れて、4人で先に帰ることになったのです。

公園から住宅街へ向かう横断歩道を渡る手前で、Hちゃんとウメ子ちゃんはマツお母さんから離れて、ふたりだけで遊び始めました。

Hちゃんが「Hちゃん、ひとりで帰れるから、大丈夫だよ。お父さんもまだいるし、待ってるよ」と言いました。

ウメ子ちゃんも「ウメ子もひとりで帰れるよ」と言いました。

マツお母さん「ひとりで帰れるんだねぇ…。でも、一緒に帰ろうよ」

Cちゃん「もうかえろっか?」

マツお母さん「うーん…。みんなで帰ろうよ〜」

あれあれあれ?

HちゃんとCちゃんのお父さんがなぜか、ひとりで横断歩道を渡って帰っていくではないですか。

(娘たちを連れてってくれ〜〜!と、マツお母さんの心の叫び)

マツお母さん「わー、お父さん帰っちゃったよ??」
Hちゃん「Hちゃん、ひとりでも帰れるもん」

マツお母さん「そっかー。Hちゃん、ひとりでも帰れるんだね。ウメ子ちゃん、こっち来て」

Hちゃん&ウメ子ちゃん「こっち来て、だって〜」と笑いながら近づいてきました。

マツお母さん「もう、強制入りまーす」ウメ子ちゃんの胴体をガシッとつかまえました。
ウメ子ちゃん「きょうせいはやだぁーー!!」と怒ってジタバタジタバタ足を動かしました…。

Hちゃん「もうかえろっか」

ようやく、4人で帰路につきました。

〜〜〜

その翌週末。9月24日。

タケお父さんとウメ子ちゃんがふたりだけで散歩にでかけ、マツお母さんは家に残っていたのですが、ウメ子ちゃんがひとりで帰ってきたのでした。

タケお父さんが走って追いかけてきて、「公園からウメ子ちゃん、ひとりで帰っちゃったんだよー。危ないよー」と言っていました。

〜〜〜

そして、数日前。
10月2日。

マツお母さん、ちょっと調子が悪くて、午後から、横になっていたら、ひとりで眠ってしまいました。

ウメ子ちゃんは家の中で遊んでいました。

家の裏にあるマンションには、ウメ子ちゃんと同じクラスのTくんが住んでいます。

ウメ子ちゃんがベランダに出て、Tくんと何やら話しているのがぼんやりと聞こえていました。

(ウメ子ちゃんとTくん、「お〜い、ウメ子〜〜」「な〜に〜、T〜」って感じで、
休みの日はベランダ越しにしゃべっていることが多いです。)

マツお母さんがふと目をさますと、ウメ子ちゃんが「ウメ子、さっきTのとこに行ってきたよ」と言いました。

マツお母さん「えっ??!! Tのとこに行ってきたの?」

ウメ子ちゃん「うん」

マツお母さん「そうなんだ〜……」

本当に??? うーん……。

あとで、タケお父さんが帰ってきて、3人で夕飯を食べているときに、マツお母さんは「ウメ子ちゃん、Tのとこにひとりで行ってきたんだって……」とタケお父さんに話しました。

タケお父さんは「えーー??! ウメ子ちゃん、Tのとこにひとりで行ったの?」
と大きな声をあげました。

ウメ子ちゃん「うん」

タケお父さん「危なくなかった?」

ウメ子ちゃん「車がきたときにね、端っこに寄ってどうぞってしたよ」

タケお父さん「誰かに会わなかった?」

ウメ子ちゃん「YとYのおばあちゃんにあって、こんにちはって言ったよ。買い物に行く途中に散歩してたんだって。ウメ子、Tに手紙渡して、ゆっくり帰ってきたよ」

タケお父さん「危ないよー」

ウメ子ちゃんは笑って「ウメ子、生きてるでしょ?」と言いました。

タケお父さんとマツお母さんは「うん、ウメ子ちゃん生きてるね」と言いました。

マツお母さん「今度行くときは、お母さんにも声かけてよ」

ウメ子ちゃん「お母さんも行きたいの?」

マツお母さん「……。うん。お母さんも一緒に行きたいの」

ウメ子ちゃん「いいよ」

(おしまい)

〜〜〜

Tくんの家の前の道路を渡ったところが、公園になっています。その公園の横には、ウメ子ちゃんの通っている幼稚園もあるし、めちゃくちゃ近いんですけどね。

近所の子たちも年中さん以上の子たちが、親の目のないところで遊んでいるのです。4〜7才くらいの子たちで、これがガキ大将集団ってやつなのかな…って思いつつ。普通に道路渡っていて、たまにひやっとするんですけど……。

というか、わが子を見ていない親がめちゃくちゃ多いですね。

幼稚園の帰りとかでも、お母さんたちがおしゃべりしていて、子たちの姿が見えなくなっても、「大丈夫でしょ〜〜」なんて言っています。4〜5才くらいになると、
離れていても親の方の感覚がどんどん平気になっちゃうんでしょうかね。

周りはどうあれ、ウメ子ちゃんひとりで行動させるにはまだ早いんじゃないか……って(マツお母さんは)思っています。ウメ子ちゃんの中にある、ここまでは大丈夫だろう……っていう感覚がどんどんと広がっていってるんだろうな〜とは感じるのですが。

最初から手をつないだりせずに、うしろからついて歩くことをやっていますが、徐々に距離が離れていっても、まだ目だけは追っていたいと思います。

子育ち的にも、まだ小人(こども)扱いの時代ですしね。

今回のは私の監督不行き届きでした。ちょっと調子が悪くて……ってのは言い訳で。無事で何よりでした。

「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)