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ウメ子ちゃんの物語(5才10〜11ヶ月)

ウメ子ちゃん 5才10ヶ月   ツル美ちゃん 0才1ヶ月

2017年11月28日 ウメ子ちゃんの「順位付け」

この頃のウメ子ちゃんは、「順位付け」をよくやっています。

幼稚園のお友だちでも、「一番仲良いのはねー、Yでしょ、2番目はHで、3番目はMで、4番目はMで、5番目はAちゃんで、6番目は……」といろんな物や関係をランキングしてはマツお母さんに教えてくれます。

1週間くらい前のことです。
寝室にタケお父さんとマツお母さんとウメ子ちゃんとツル美ちゃんがいて、みんなで布団に横になってお話ししていました。

ウメ子ちゃんはタケお父さんに聞きました。「お父さん、お父さんはウメ子とツル美ちゃんとお母さん、誰がいちばん好き?」

タケお父さん「う〜〜ん………。ウメ子」

ウメ子ちゃん「次は?」

タケお父さん「ツル美ちゃん」

ウメ子ちゃん「3番目がお母さん? お母さん、かわいそう〜。ウメ子、1番目がツル美ちゃんで2番目がお母さんで3番目がウメ子でもいいのに〜」

タケお父さん「ウメ子3番目でもいいの?」

ウメ子ちゃん「うん。だって、みんなのこと好きでしょ?」

(おしまい)

マツお母さんは、ウメ子ちゃんから誰が一番好きと聞かれたら、「ウメ子ちゃんのことが一番好き!」といつも即答しています。

実際に、まだ生まれて間もないツル美ちゃんよりも、長く一緒にいるウメ子ちゃんのことの方が好きだなぁと思っている……というか、今、一番愛着関係が強いのがウメ子ちゃんだなぁと感じているのですが、いずれにしろ、わが子には「あなたのことが一番好き」と伝えるようにしようと思っています。
ツル美ちゃんが言葉を理解するくらい大きくなれば、関係も変わってくるかもしれないし、伝え方も変えるかもしれません。

兄弟姉妹が多くても、それぞれの子に「あなたが一番」と言えばいいってことでしょうね(^_^)

ウメ子ちゃんはマツお母さんからもタケお父さんからも「ウメ子のことが一番好き」と言われています。だから、「3番目でもいい」なんて、心の広いことを言えるのでしょうかね?


2017年12月6日 「今度はウメ子がお話しするね」

夜、ウメ子ちゃんが寝る前。
マツお母さんがその日の物語や桃太郎などの昔話や創作の「うそ話」を語って、
子守唄を歌ってから、ウメ子ちゃんは眠りについていました。

布団に入ると決まって「お母さんお話しして」と言っていたウメ子ちゃんが、いつの頃からか(4〜5才?)マツお母さんの語りの後「今度はウメ子がお話しするね」と言うようになりました。

今ではすっかり、マツお母さんのお話しを聞くよりも自分でお話しをすることの方が多いです。

〜〜〜

ウメ子ちゃんは18時頃にお風呂に入ります。その間にマツお母さんはツル美ちゃん(0才1ヶ月)を寝かしつけ、それからウメ子ちゃんの髪の毛を乾かしたり、歯の仕上げ磨きをしたりしてから、ウメ子ちゃんと一緒に布団に入ります。すぐ隣にはツル美ちゃんが寝ている状態です。

たとえば昨日。

「今日はね、給食を食べた後に明日の絵本を選んだよ。明日は何かあるんだって。何だったかは忘れたけど。明日は幼稚園おわったら、Mと遊びたいなぁ。」

幼稚園でこんなことをしたとか、明日はこんなことをしたいとか。ウメ子ちゃんはひたすらしゃべりました。

「明日のおやつは何があるかなー。お母さん、クッキー焼いておいてね。みかんも食べたいなぁ。クリスマスはクレープを焼こうね。クレープの中にみかんを入れたらいいんじゃない?ヨーグルトのクリームもいれる?お父さんの誕生日のケーキはどうしようか?チーズのケーキにして、フルーツをトッピングしたらいいんじゃない?あぁ、話してたら、今食べたくなってきちゃった!!きゃぁ〜〜♪」

布団の中でジタバタし始めました。

「K子先生のところに行ってた時、ウメ子、あの子の隣にいるのが好きだったなぁ。」

急に話が飛びました。
K子先生とは引っ越してくる前に少しだけ通っていたシュタイナー幼稚園の先生です。ウメ子ちゃんが言うあの子、マツお母さんは思い当たりました。マツお母さんにシュタイナー幼稚園を紹介してくれたお友だちの子です。

マツお母さん「Cちゃんだね」
ウメ子ちゃん「そう、Cちゃん。お弁当食べるときにCちゃんの隣にすわったんだ。でも次のときは別のところに座ったよ。なんでかって、言う?K子先生が『こっちに座りなさい』って言ったからだよ。クレープを食べたときね、ウメ子も焼きたいなぁって思ったんだけど、K子先生が『熱いからまた今度にしましょうね』って言ったんだよ」

それから、Cちゃんと遊んだりご飯を食べたりした話になり、もしもCちゃんの家の上にウメ子が住んでいたら…という仮定の話になりました。

いろいろとしゃべって「あっ、明日早く起きれなくなっちゃうね!」とウメ子ちゃん。

マツお母さんは「そうだね」と言いながら、心の中で(もうお話しをやめるのかな?)と思いましたが、ウメ子ちゃんはすぐにまたしゃべりだしました。

20時頃になって、ようやく静かになりました。

(おしまい)


マツお母さんはウメ子ちゃんがしゃべっている間、真似で返したり、相槌をうったりします。

ときどき、これが永遠にも感じられるときがあって、心の中で(まだ寝ないのかなぁ)(一体いつまでしゃべるんだろう)なんて、ため息をつきたくなることも……。

でも、ウメ子ちゃんのおしゃべりが止まらない…といっても、長くても1時間もしゃべれば眠りにつくのです。

それに、昨日ウメ子ちゃんの話した内容を振り返ってみて、聞いているときはマツお母さんにはぴょんぴょんと飛び石状態に思えた話が、今日の幼稚園→明日のおやつ→今年のクリスマスのケーキ→クレープを焼いたK子先生の幼稚園(3才4ヶ月頃の話)→もしもの話→……と、現在と過去と未来(仮定)を行ったり来たりしながらも、すべてウメ子ちゃんの中ではつながっているんだろうなって気がつきました。

きっとウメ子ちゃんの脳ミソの中では、神経回路がものすごく活発に動いているんだろうな。これってきっと大事なことのような気がしています。そして、話を聞いてくれる人(親)がいるということも重要なのでしょう。

ウメ子ちゃんの散歩に付き合っていた頃と同じように、ウメ子ちゃんのおしゃべりにも根気よくつきあってあげようと、マツお母さんは昨夜改めて思ったのでした。

よっぽどのときには、マツお母さんの子守唄がおしゃべり強制終了の合図となります(笑)。


2017年12月11日 なんでツル美ちゃんに『泣かないで』って言ったの?

子育ちでは、泣いている子に「泣かないで」と言うのは、その子のありのままを否定することになります。育児の前半において、親の役割は、泣いている子のそばで泣き止むまで待つのです。子が情動を出し切るのを見守ります。

〜〜〜

2ヶ月前の、ツル美ちゃんが生まれた日のこと。

マツお母さんは分娩した布団に横になっていましたが、深夜に一時的にツル美ちゃんが助産師さんのところにいた時間がありました。

ウメ子ちゃんは別室でタケお父さんと寝ていました。

ツル美ちゃんは部屋の向こうで泣いていました。
マツお母さんは心の中で、(あ〜、かわいそう〜、泣かないで〜〜)と思っていたのでした。

助産師さんがやってきたときに、助産師さんがツル美ちゃんを抱っこしながら
「あ〜、泣きたいよね〜」と言っていたのを聞いて、マツお母さんはガーーーンとショックを受けました。

(そうだった……。泣かないでーって思っていたけど、泣いてもいいんだ……)と気がついたのです。

マツお母さんはウメ子ちゃんが泣いているときに、たぶん頭の中にある「子育ち理論」が発動して、「泣いたらダメだよ」とかいう言葉が出ないようになっています。でも、ウメ子ちゃんがわかりやすく泣くようになったからかもしれないですね。

ツル美ちゃんはよく泣きます。赤ちゃんですからね。ウメ子ちゃんが赤ちゃんのときに比べたら、あまり泣かないかもしれませんが、やっぱりよく泣きます。

ツル美ちゃんが泣くと、マツお母さんは時々助産師さんが「泣きたいよね〜」と言っていた言葉が頭の中に浮かんできます。否定的な言葉遣いをしないように、ちょっと自分に言い聞かせています。

もちろん、赤ちゃんなので、泣き止むまで余計なことをしないでただ待つってことはせず、まずはおむつをチェックして、抱っこかな? おっぱいかな?って、泣いている原因をあれこれ探ります。

でも、泣いていることに対して「泣かないで」って言うのはやっぱり違うなぁって、頭の中では思っていました。頭の中では。


昨日の物語。

マツお母さんはツル美ちゃんが寝たらウメ子ちゃんとどんぐり倶楽部をやろうと心づもりしていました。

ツル美ちゃんを抱っこして寝かせていて、マツお母さんは布団にそ〜っとそ〜っとツル美ちゃんを置きました。

布団に横にされたツル美ちゃんは嫌そうな顔になって、体をもぞもぞさせました。

マツお母さんは小さな声で「泣かないでー」と言ってしまいました。つい本音がポロっとこぼれたのです。

すると、ウメ子ちゃんが「えっ。お母さん、今、なんでツル美ちゃんに『泣かないで』って言ったの?」と聞いていきました。

マツお母さん「……。なんでだろうね。ごめん、間違えた…」

ウメ子ちゃんは「ツル美ちゃん、泣いてもいいんだよ」と言って、ツル美ちゃんのお腹をやさしくぽんぽんと叩いていました。

(おしまい)


もしも、マツお母さんがウメ子ちゃんが小さい頃から「泣かないの!」とか「泣かないで!」とか言い続けていたら、ウメ子ちゃんもツル美ちゃんが泣いた時に、「泣いちゃダメー!」っていう子になっていたかもしれないっていう可能性を考えました。

ウメ子ちゃんはツル美ちゃんが泣いてもまったく動じません。「泣いてもいいよ〜」「おしっこしてもいいよ〜。おむつ変えようね〜」って感じです。
ウメ子ちゃん、「子(妹)育ち」しているね。

マツお母さんは元々が子育ち的でない人間です。「子育ち理論」を頭で理解して実践しているけれど、本来の自分ならやっていなかった……というようなことがたくさんあります。ま、できないことがあってもいいとは思っていますが、それなりに頑張って実践しています。でも、間違えることもよくあります。

そんな時に、ウメ子ちゃんがマツお母さんを修正してくれます。親は子に教える人ではありませんが、子は親に色々と教えてくれるんだなって思います。

2017年12月20日 ローズウィンドウで窓辺を飾る

クリスマスまで一週間を切りましたね。今年もクリスマス前だけの特別キャンドルを出しています。この時期だけは、寝る前のキャンドルの日課が復活します。

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去年までは窓をトランスパレントペーパーの星で飾っていましたが、今年はローズウィンドウに挑戦しました。1年前の「もりの」のクリスマスセールで注文していて、ようやく開封しました。

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ウメ子ちゃんの食いつきがすごいです。毎日のように机上空間で切り紙をして、お友だちの分までせっせと作っては幼稚園に持って行っています。
ウメ子ちゃんは窓をうっとりと眺めながら「クリスマスまでじゃなくて、ウメ子の誕生日まで飾りたいな〜。あ、やっぱり小学生になるまでこのまま飾っておきたいな〜」と言っています。
マツお母さんが作った物もありますが、ウメ子ちゃんは自分で作った作品が一番好きなんだそうです(^_^)

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相変わらず貧乏性のマツお母さんは端切れも捨てられません。小さいのをみんなハートに切り抜いて空き容器に集めていたら、ウメ子ちゃんがハートを集めて作品をつくり始めました。ウメ子ちゃん自身も「ハートがつくりたい」と言って、切り方を変えて挑戦していましたが、いつの間にか自分で上手にハートを切れるようになりました。

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11月にアドベントカレンダーをつくりました。ウメ子ちゃんがつくりたいと言い出しました。去年はタケお父さんが出張土産でチョコレート入りのを買ってきたのと、マツお母さんとウメ子ちゃんで作った2つでしたが、今年はお菓子の入っていた空き容器に仕切りをつくってお菓子入りのアドベントカレンダーを作ってみることにしました。絵はウメ子ちゃんが描いて色塗りもして(わかりにくいですがお姫さま二人です)、窓も場所だけは下の仕切りと合うようにマツお母さんが教えながら、ウメ子ちゃんがランダムに数字をかいていきました。

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ウメ子ちゃんは「自分で作れてよかった!」と、とっても喜んでいます。中身はクッキーを焼いて入れてもいいかなとか考えていましたが、無印良品のラムネ菓子(果汁入りラムネミックス)を買いました。いろんな色や形のが入っているし、安上がりですし、チョコレートより罪悪感がありません(笑)。毎日ウメ子ちゃんが自分で窓の3辺をカッターで切ってお菓子を取り出しています。

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ツル美ちゃんのためにクリスマスブーツも作っていました。古いカレンダー(←いつも取っておいています)の裏になんどもなんども下書きをしていました。四角と丸を書いて、底にキリとおもちゃの菜箸で穴を開け、毛糸を通してテープでとめていました。幼稚園で作り方の説明があったらしいのですが、先生から聞いた説明だけで自分で考えて先行して作ったようです。後から「つくり方が違ってた〜」と言っていました。

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「ウメ子のは幼稚園で作ったのを持って帰るからね。お父さんのも作る?サンタさんが子どもが3人いるのかな?って思うかもね!」なんてタケお父さんに話していました。

昨日は幼稚園でクリスマスお楽しみ会があったようです。幼稚園にサンタクロースが来たそうです。あわてんぼうのサンタクロースなのだそうです(クリスマス前に来たから)。ウメ子ちゃんはサンタさんの様子をモノマネして教えてくれました。

ウメ子ちゃんは幼稚園からブーツを持ち帰りましたが、その中には「かるた」とパックンチョ(お菓子)が入っていました。

マツお母さんが保育園児だった頃、画用紙で作ったクリスマスブーツの中には手作りの手のひらサイズの型抜きクッキーが入っていました。それが美味しかったという記憶が今でも残っています。ウメ子ちゃんにはパックンチョの記憶が残るのかな?たまたま、アナと雪の女王の「エルサ」の絵のパックンチョが入っていて、喜んでいました。


2017年12月27日 幼稚園で廊下に立たされていた。

昨日から幼稚園は冬休みに入りました。ウメ子ちゃんとふたりで洗濯物を干したり、散歩したりしました。公園でお友だちと会って鬼ごっことかして走り周っているウメ子ちゃんをマツお母さんはツル美ちゃん抱っこしながら見ていました。

少し前のお話です。

12月頭にウメ子ちゃんの幼稚園(年長)で個人面談がありました。去年幼稚園に入園してから前回(5月頃)の個人面談まではウメ子ちゃんも同席していましたが、今回は幼稚園の方から年長さん保護者に向けて「保護者のみでお願いします」という通知があったので、マツお母さんだけで行きました。

担任のY子先生もマツお母さんも、最初は特に話すこともないな……という雰囲気でした(そんな風に感じました)。

Y子先生に「う〜ん。何か気になることとかありますか?」と聞かれ、マツお母さんは「ウメ子はM(A)ちゃんとM(B)ちゃんと仲が良いみたいですね。おうちでもよく話してくれます」と言いました。

Y子先生は「そうですね。ウメ子ちゃんはいつもAちゃんと仲が良いというか、いつもケンカして泣いてますね……。あれを言ったとか言わないとかでAちゃんがわーって言うんですけど、ウメ子ちゃんも負けずに言い返しているって感じです。AちゃんとBちゃんとウメ子ちゃん。この3人はいつもおしゃべりしていて、園庭に行く準備をするときもずっとおしゃべりしていて、私が声をかけたら、ウメ子ちゃんは『あっそうだった!』って感じになって、さっと動いてくれるんですけど、AちゃんとBちゃんは『まだ何にもしてなかった〜』って状態のことが多くて、この3人はいつも最後ですね……」と言いました。

マツお母さんは察しました。このズッコケ3人組、クラスの中で先生にとって厄介者扱いかもしれないと……(^_^;) 面談はそんな話を聞いて終わりました。


個人面談から一週間後の幼稚園のお迎えにて。

普段、保育延長組(18時半まで延長できます)のAちゃんとBちゃんのお母さんふたりがピアノや英会話などの習い事の送迎のため、ウメ子ちゃんと同じ早迎えの時間(14時)に幼稚園の前に来ていました。

マツお母さんはAちゃんとBちゃんのお母さんと向き合った時に、三角に指差して「ここの3人組、いっつもおしゃべりしてて遅いらしいですね〜」と話しかけました。

Aちゃんのお母さん「えっ?そうなの?そうそう、聞いた?AとBちゃんとウメ子ちゃん、幼稚園の廊下に立たされたんだって!」

マツお母さんとBちゃんのお母さん「「えーー!知らない!」」

靴を履いて出てきたAちゃんにAちゃんのお母さんが「ねぇ、A。廊下に立たされたことあるんでしょ?」

Aちゃん「うん、そうだよー!」

Aちゃんのお母さん「私、それ聞いたとき、あっはっは!って大笑いしちゃった!
Aのママとパパもこどもの頃廊下に立たされたよー。これは遺伝だねーって」

Aちゃんのお母さんとAちゃんは帰って行きました。

Bちゃんのお母さん「うちの子、絶対自分に都合の悪いことは言わないからな〜。
っていうか、今時廊下に立たせるとかあるんですね……」

マツお母さん「ほんとにねぇ……」

〜〜〜

今回のことに関して、Aちゃんはお母さんに話して、Bちゃんはお母さんに話さなかった。そして、ウメ子ちゃんもマツお母さんに話していなかった。どういうことかなってちょっと考えました。

子育ちでは「子を受け止めることがまず先」になります。

幼稚園や学校などであったことも、「何があった?」とか親の方から聞き出そうとするのではなく、お子さんが話してくれるのを聞くようにします。親があれこれ質問攻めにしていると、逆に話さない子になる……とか。

例えばですけど、学校等で辛いことがあっても、自分の中に溜め込まないで、親に話を聞いてもらおうと思えるようになると理想だなぁとマツお母さんは思っていました。

マツお母さんはウメ子ちゃんに幼稚園であったこととか聞かないようにしています。それでも給食で何がでたとか誰々と遊んだとかいっぱい話してくれるのですけどね。

Aちゃんのお母さんは笑い飛ばしていたから、Aちゃんも気楽に言えたのかもしれない。

Bちゃんのお母さんは「怒る」というより「叱る」系のスパルタな方なので、
Bちゃんが言わないのも納得……と思える部分があります。

ウメ子ちゃんは?マツお母さんはどうなのだろう?ウメ子ちゃんもBちゃんみたいに(Bちゃんの心の中は分からないですけど)話したらマツお母さんに怒られるとでも思っていたのか……そうだったらイヤだなぁ……(マツお母さんの勝手な想像です)気になって気になって、マツお母さんはついに知りたい誘惑に負けました。

〜〜〜

その日の夕飯のあと。

マツお母さんは「今日、Aのお母さんから聞いたんだけど、ウメ子とAちゃんとBちゃん、3人で廊下に立たされたんだってね」と切り出しました。

ウメ子ちゃん「うん。そうだよ」

マツお母さん「そうなんだ」

ウメ子ちゃん「うん。AとBとそうじの時間におしゃべりしてたからね、Y子先生が後ろからホウキを取って、廊下にたってなさいって言ったんだよ。AもBも泣いてたよ。Aが『ごめんなさい。明日からホウキ頑張ります』って言って、一番に教室に入って、ウメ子は2番目で、Bが3番目だったよ。でも、一番かわいそうなのはBだよ。Y子先生が『3組さんのところに泣き虫が好きな鬼がいるから見てきてごらん』って、言ってたような気がする」

マツお母さん「ふ〜ん。廊下に立たされるのイヤだった?」

ウメ子ちゃん「うん。だって、みんなが『なんで立ってるの?』って聞いてくるんだもん。それ言わないといけないのがイヤだった。ウメ子、Y子せんせいじゃなくてC先生のクラスがよかったなー。C先生は怒るだけだったんだもん」
(※C先生は年中さんのときの担任でした。)

マツお母さん「お母さん、Y子先生に話聞いてみようかな……」

ウメ子ちゃん「えーー、やだー。あ、でもいいよ。お母さんY子先生とお話ししても。ウメ子、お話しするときは公園とかに逃げとくからさ」

マツお母さん「ちょっと考えてみる」

ウメ子ちゃん「っていうか、この話はおしまい。ウメ子、思い出したら怖くて泣きそうになっちゃうんだよね」

マツお母さん「わかった。思い出したら怖くて泣きそうになっちゃうんだね」

ウメ子ちゃん「うん。でももう今思い出してるんだけどね」と笑いながら言いました。

(おしまい)

マツお母さんはこのやり取りの後も、しつこいくらいに考え続けました。でも、結局担任のY子先生には何も言わないことにしました。ウメ子ちゃんにもそう伝えると「わかったー」と言っていました。

一番の理由は、ウメ子ちゃんが「っていうか、この話はおしまい」と切り上げたことです。ウメ子ちゃんの中でケリがついてる(というか、思い出したくない)出来事なんだなと思いました。

幼稚園であったこと全部を知らなくてもいいとは思いつつ、なんでも話してくれるといいな…なんて期待があったのかもしれないです。やっぱり嫌なことまで言いたくないですよね。そんな単純なことではないですね。

小学生になったら、お友だちとのやりとりの中でもっとしんどいことがあるかもしれないけど、そのときに母親を話し相手(?)に使ってくれるといいなとは思っちゃうんですけど……。

改めて、自分から聞くことはやめようと思いました。色々と言いたくなっちゃうから、ぐっと堪えないと。


「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)