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ウメ子ちゃんの物語(3才1ヶ月)

2015年2月5日

先月末は祖父の49日の法要のため、ウメ子ちゃんを連れて、マツお母さんの実家に帰省していました。

法事の日は早めに会場のお寺に行って、来られた方に渡すものを用意していました。最初はマツお母さん一人でやり始めちゃったんですけど、ウメ子ちゃんがひとり椅子に座っているのを見て、あぁ、いかん…と思ったんです。

マツお母さんがウメ子ちゃんに「これをこの袋に入れてくださーい」と言って指示を出すと、ウメ子ちゃんは「はーい」と言って立ち上がって、ひとつずつ紙袋に入れてくれました。
結構たくさんありましたが、流れ作業で一緒にやりました。

やっぱり子に指示を出すって大事ですね。

遊んでていいよ、お母さんがやっとくからって、そういう風に思わなかったところ、指示を出そうって気付けたところが、これまでの積み重ねかもなぁとも思いました(^_^)

みんながお経を読んでいる間、ウメ子ちゃんはお経を逆さまに持って、「あ~だ~ら~ほ~は~え~~」とずっと声を出していました。

前に座っていた母も「笑いそうになっちゃった!」と後から言っていました(^_^;

小さな数珠を渡したら、「これ、ウメ子ちゃんのとけい~」と言って、自分の上着のポケットに入れていました。

自宅に戻ってからのこと。

節分の日には、太巻きを一緒に作ったのですが、まきすを両手で持ってなにやら延々と声を出していました。

マツお母さんは単純におもしろいな〜って思っていたんです。ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんうたってたんだよ」と言っていましたが、後になって、あ~、お経の真似かな…と思ったのでした。

それから。

絵本を読んでお風呂に入るまでに時間があるときや、お風呂から上がってからのちょっとした時間に、机上空間でせっせとウッドビーズをひもに通していました。

「これ、おかあさんのおおきいとけいね」と言って渡してくれるので、「お母さんの大きい時計ね〜、ありがとう〜」と受け取っていました。

やたらウッドビーズにはまっているなぁと思っていたんです。普通に「時計」のことだと、たった今の今まで思っていましたが、ウメ子ちゃんの言う「とけい」はもしかしたら、数珠…かな?


2015年2月13日

お風呂場に物を置きたくないマツお母さんは「カゴにおもちゃをがさっと入れる」というのをやっちゃっています。外に出しやすいですし、そのまま水切りできますしね。

ウメ子ちゃんはどうしているかというと、カゴをひっくり返しておもちゃを浴槽にガサーッと入れています。(リビングにおもちゃ箱だと、こうなっちゃうんだろうなぁ…って想像つきますね)

お風呂の蓋は半分しめた状態にしています。
蓋の上にウメ子ちゃん専用の小さい洗面器やいろんなボトルやすぷーんなどのおもちゃを自分で並べています。
蓋の下でコンロのつまみを回す真似をしながら、「カチカチ、ボン!カチカチ、ボン!プリンをつくりますね〜」と言って洗面器の中のお湯をスプーンでかきまぜたりしています。
お湯を材料にしてままごとすることが多いです。(なぜか、お風呂の中ではプリンかアイスクリームを作っていることが多いです)

お湯の中でお尻を浮かせて揺れたり、顔をお湯につけてみたり、頭を後ろに倒して髪の毛をゆらゆらさせたり、狭い浴槽の中でマツお母さんの周りをぐるぐると回ったりもしています。

スプーンで湯船の中を漂うゴミをすくうのもよくやりますね(^_^;

ここ最近、お風呂の中での定番になっているのが、「じゅうべいさんと〜はちべいさんが〜…」「函館土手から北海道を見ればね〜…」「いちじく、にんじん、さんしょに…」のわらべうた3つです。

ウメ子ちゃんが「もうでる」と言って先に出て、マツお母さんもあがろうとしたときに、「あ〜!いちじくにんじんしてなかったぁ!」と言って、また湯船につかり直したりするくらい日課です。

いちじくにんじんはマツお母さんも一緒に歌おうとすると、「おかあさんはしないで。ウメ子ちゃんがいっぱいね」「に〜ちじ〜くに〜んじんさ〜んそ〜にし〜いたけ、ごぼ〜にむ〜くろ〜しな〜なく、は〜つた〜け、きゅ〜りにと〜がん!」
と何度もくりかえしています。

子どもの頃、100まで数えてから出るって親から言われたのを思い出します。

靴下などの小物をお風呂に入った時に洗うようにしているのですが、「函館〜」のわらべうたは洗濯をするので、ちょうどいいなぁなんて思っています。

〜〜〜

昨日なんとなく、壁の水滴をタオル(雑巾)で拭いていたら、今日はウメ子ちゃんも自分の小さい雑巾を持ち込んで、出るときにせっせせっせと壁やお風呂の蓋を拭いていました。(毎日やりませんよ^_^;)3才過ぎたけどまだまだやる気十分で、真似っこ真似っこでかわいいです。


2015年2月16日

今日は子育ち講座でした。
帰ってから、ウメ子ちゃんがしゃべるしゃべる。

「りんちゃんね、でんしゃであそびたい、あそびたいっていったんだよ。
あいこさんがかたづけだからダメっていったらえーんえーんってないちゃったんだよ。あいこさんがね、りんちゃんをぎゅーってしたんだよ。」

「えんどうさんね、ここがパカッてわれちゃったの。(ここ? マツお母さんかかとを指差す)ここじゃないよ、ここ。シールはってたよ。おうちからもってきたんだって。」

「ごはんたべて、おはなしして、えんどうさんにバイバイして、りんちゃんとあるいてかえって、ごはんたべて、おふろはいって、ねましたーっておはなしして。」


2015年2月22日

前日から、「こうえんでしゃぼんだまするんだ〜」と言って、リュックにシャボン玉セットを入れて用意していたウメ子ちゃん。

今日は朝から雨模様でした。

朝ごはんを食べた後、リョックを背負って、赤ちゃんの人形を抱っこして、「さんぽいこう!」と準備万端のウメ子ちゃん。

朝9時頃、カッパを着て傘を持って、散歩に出かけました。

公園にすぐ着いて、雨も止んだようなので傘は置きました。

ウメ子ちゃんは「おともだち、だ〜れもいないね〜!」と言い、「びちょびちょだね〜。どこにおこうかな〜」と歩き回り、「おかあさんここぬれてないよ〜」と湿った木製のベンチの前で言いました。

リュックを置いて、シャボン玉セットを2つ取り出し、1つはマツお母さんに渡しました。

1時間くらいシャボン玉をして、ウメ子ちゃんは「もう、いい」と言いました。

マツお母さんは「手洗おうか」と言って、公園の水道で一緒に手を洗って、タオルで拭きました。

ウメ子ちゃんは、公園の中の石段の上を歩き始めましたが、数歩で止まり、「おんぶがいい〜!だっこしたい!だっこしたい!」と言いだしました。

マツお母さんは「だっこしたいねー」と言いました。

「おててがつめたーい!だっこー!」とウメ子ちゃんは泣き始め、手袋もいらない!とマツお母さんをつっぱね、空に顔を向けて口を大きくあけて涙をボロボロこぼしながら「わーーんわーーん」と泣きました。

少し歩いて公園の外に出て、また立ち止まり、「ぎゃーー」と大泣き。

マツお母さんはしゃがんで、ウメ子ちゃんをぎゅぅっと抱きしめていました。

たくさんの人が横を通り過ぎて行きました。

10分くらいすると、「あ、まがるんじゃん?」とウメ子ちゃんが言ったので、
マツお母さんがウメ子ちゃんの視線の先を見ると、交差点で車がウィンカーを出していました。
「くるま、まがったねー」と目の周りを赤くした顔でウメ子ちゃんは笑いました。

涙と鼻水をふいて、少し歩き始めましたが、また数メートル歩くと立ち止まり、
足踏みをして「わーん!いやだー」と泣きました。

「いやだねー」とマツお母さんも言い言い、とぼとぼ歩きながら、やっと家の前まで来ました。

ウメ子ちゃんは「あれ、きんぎょさんは?」と言って、「うわーーん!」と泣きながら、また来た道を引き返しました。

通り過ぎた床屋さんまで金魚を見に戻り、少し落ち着いてまた歩いて帰りました。

「ウメ子ちゃん、おとうさんとこっちからきちゃったねー」とエレベーターを指差して笑い、マンションのエレベーターではなく階段をあがりました。

住んでいる3階まであと2段というところで立ち止まり、「わーん!もういやだー!あるけないー!」と言ってまた泣きました。

「いやだね。歩けないね。おうち帰ってごはんつくろう」とマツお母さんは声かけて、玄関まで歩きました。

玄関に入ったウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんできない!おかあさんやって!」と言いました。

マツお母さんは「できないねー。靴ぬいでください。おかあさんやってほしいねー。ほら、靴ぬいでください」

ウメ子ちゃん「やだー」

マツお母さん「やだねー。おかあさんやっちゃうよ?」と靴をぬがせました。

家の中に入ったら、ウメ子ちゃんは自分でカッパをぬぎました。
マツお母さんが食事の用意を始めたら、ウメ子ちゃんも踏み台に乗って一緒にやり始め、「あ、ウメ子ちゃんはじぶんのキッチンにいくねー」と言って、お昼ごはんまで、おもちゃ空間でままごとをやっていました。

(おしまい)

近所の公園まで行きは10分くらいだったのに、帰りは40分くらいかかりました。

時間に余裕があったというのもありますが、面倒くさいのに付き合おうと思えるのも子育ちのおかげかなぁと思います(^_^;

散歩の時間が終わりかけだったら、強制的にでも連れ帰るんですけど、マツお母さんは時々腕時計をチラチラ見ながら、(まだいいか)なんて思ったりしていたので。

夜、ウメ子ちゃんはタケお父さんに「ウメ子ちゃんね〜、えーんえーんってないちゃったんだよ。だっこしたいだっこしたいてなっちゃったんだ〜」と笑って話していました。

2015年3月2日 ウメ子ちゃんの靴

ウメ子ちゃんの靴は、「Ricosta(リコスタ)」というドイツの靴メーカーのもので、外側も内側も革製です。
色もデザインも豊富で、作りもとてもしっかりしていて、見ていても本当に飽きないです。

1才の頃は紐靴で、私が履かせていました。
2才になってからはベルクロ(マジジックテープ)で2か所固定するタイプの靴になりました。
最近はウメ子ちゃんも一人で脱いだり履いたりできます。履いた後の調整はまだ必要ですが。

ウメ子ちゃんが本当によく歩くのは、靴のおかげもあるんじゃないかと思います。

ただ、ですね。やっぱり高いです…。1万数千円します。
足はどんどん大きくなるので、次から次へと新しい靴を用意しなければなりません。最初の頃は3ヶ月おきの計測が必要でした。今は半年おきになりましたが。

タケお父さんは「子どもの靴にそんなに高いお金かけなくてもいいじゃん」なんて言って少し不満そうなので、マツお母さんはウメ子ちゃんの靴代を稼ぐために、アルバイト(内職)をしているようなものです。

でも、ウメ子ちゃんの服はほとんどもらいものだし、その他のいろんなところで節約しているから、その分を靴代にまわした方がよっぽど健康のために良いとマツお母さんは思うんですけどね。長靴もサンダルも買わないで一足で済むので・・・。

先日、風邪をひいたときに、「病院行こうか」とマツお母さんが言いました。
(風邪くらいでは病院に行きませんけど…)

ウメ子ちゃんは、「ウメ子ちゃんビョーイン、わかるよ。えんどうさんとおなじ、でんしゃのカタカターっていうおもちゃがあるよね。あたらしいくつもらおうね」
と言っていました。

そうそう、靴屋さんにクネクネバーンがあるんです。それにしても、靴屋さんのことを病院だと思っているとは知りませんでした。(^_^;足の大きさと身長を計測する時、ウメ子ちゃんはいつも泣いています。

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2015年3月6日 散歩の様子

今日は良いお天気ですけど、寒いです。
ここ一週間は、すぐ裏手にある最寄りの公園でなく、うちの前の道を歩いて400mくらいのところにある公園に行くのがウメ子ちゃんのブームみたいです。

今日の午前のウメ子ちゃん。

ウメ子ちゃん、一人で上着を着て、花はじきの入ったお財布を入れたポシェットを斜めにかけ、靴を履いて玄関でスタンバイ。

9時頃、家を出る。
ウメ子ちゃんはお砂場セットを持って、「まっすぐのこうえんいくー」と言って、歩き始める。

公園に着くと、遠くの方に同じ年くらいの男の子とその子のお母さんがいた。

ウメ子ちゃんは滑り台をすべったり、遊具によじのぼったりしてから、男の子の方へ走って行って、「いっしょにあそぼー!」と声をかける。

男の子は「ママ〜」と行って、お母さんの後ろに隠れてしまった。

その後も、男の子がハンドルみたいな遊具で遊んでいるところを見つけて、近づいて横に立つ。

男の子のお母さんの方が「順番ね。い〜ち、に〜い、さ〜ん…。交代するね。交代できてえら〜い。すごいね〜」と言い、男の子を抱っこして立ち去ってしまう。

ウメ子ちゃんハンドルで少し遊んでから、男の子のいる所まで行き、「かわってあげるよ」と言う。

男の子が遠くに行ってしまった。その子の母親はしょっちゅう抱きかかえて歩いていた。

うんていにぶら下がっていたおじいさんに「なにしてるの〜?」と声をかけるウメ子ちゃん。

おじいさんは無言のまま立ち去る。

ウメ子ちゃんは地面にかいてあった、アンパンマンを見つけて、「これなに〜?」とマツお母さんに聞く。
マツお母さんは「これなんだろうね」と言う。

おじいさんが背中を向けたまま、小さな声で「あんぱんまん」と言って、公園から出て行く。

ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃん、あんぱんまんすき〜。おかあさんかいて〜」と言って、落ちていた枝を差し出してくる。
マツお母さんが「お母さんかけないわ〜」というと、ウメ子ちゃんは「ぐちゃぐちゃするよ〜」と言って、靴で落書きを消して笑う。

10時。
保育園の集団がやってくる。
ちょっと離れたところの保育園らしく、会ったことのない子たち。

保育士さんが時計の前で、「保育園からここまで○分かかりました。今は10時です。11時になったらみんな集まってください」と説明していた。

ウメ子ちゃん、女の子の集団に「いっしょにあそぼ〜」と言って、仲間に入れてもらって、いっしょに飛び跳ねたりする。みんな5才らしい。女の子たちが、マツお母さんに名前と誕生日を教えてくれました。

5才の子たちがブランコに走って行ったので、ウメ子ちゃんもついていく。

保育士さんが「い〜ち、に〜い、さ〜ん…」と10まで数えて、「お〜まけ〜のお〜まけ〜のき〜しゃぽっぽ〜。ぽ〜っとなったら、か〜わり〜ましょ〜。ぽっぽ〜」と言ったら、柵の外で並んで待っている子と交代するシステムができていた。

ウメ子ちゃんも順番に加わり、柵の外で並んで、5才の子たちといっしょに歌っていた。「い〜ち、に〜い、は〜ち、じゅう!き〜しゃぽっぽ〜。ぽっぽ〜!」と言って飛び跳ねて笑う。

ブランコの順番がきて、マツお母さんが背中を押そうとすると「おかあさんはおさないで!せんせいがいいの!」と言う。
(その後もずっと、保育士さんはウメ子ちゃんの順番の時にブランコを押してくれました。ありがとうございました)

10時半頃、近所の保育園の子たちがやってくる。

「あ〜、ウメ子ちゃんだ〜」と言って、手を振ってくれる。

ブランコ集団は解散し、別の子の仲間に加わって遊ぶ。

11時頃から、マツお母さんは「そろそろ帰るよ〜」と声をかける。

ウメ子ちゃんは「いやだ〜」と言って、滑り台の階段をのぼる。

保育園組はみんな帰る。

同い年くらいの(別の)男の子とボールを蹴って遊び、マツお母さんが「もう帰るよ」と声をかけると、ボールを持ってきて男の子に渡す。
(最初にいた男の子は自転車に乗せられて帰っていました)

ウメ子ちゃん、ムスッとして「抱っこがいい」と言って立ち止まる。
マツお母さんは「抱っこがいいね」と言って、背中を押しだす。

何度かぎゅぅっと抱きしめたり、追いかけたりして、結局歩いて帰る。

スーパーの前で「おかいものにいくー」と言って店内に入る。
マツお母さん「お買い物行きたいね。また後でこようね」といっしょに出て、マンションの階段をのぼり、帰宅。

ウメ子ちゃんは「き〜しゃぽっぽ〜」がとても気に入ったみたいで、お昼ご飯を食べながらも、歌っていました。

「みんなもウメ子ちゃんのおうちにはいったらよかったね。みんなもごはんたべてるかなぁ?みんなもおみそしるはこんでるかなぁ?」と言っていました。

お味噌汁は運んでいないかも…ね(^_^)マツお母さんの心の声。

ウメ子ちゃんそろそろ起きるかな。
おやつ食べたら、また午後の散歩へ行ってきます。
午後は移動図書館です。

(おしまい)





「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)