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ウメ子ちゃんの物語(7才9〜10ヶ月)
2019年10月17日 ウメ子ちゃん、習い事を再開する。/Sちゃんのこと。
子育ちでは、「習い事(しつけ)は6才になってから」ということになっています。わが家ではさらに、「小学生になってから、一番好きなことを一つだけ」と決めています。
ウメ子ちゃんは今年の1月(7才0ヶ月)からスイミング教室に通っていましたが、タケお父さんの転勤のため半年で退会することになりました。7月に引越してから、何も習い事をしないまま2ヶ月が経ちました。
ウメ子ちゃん(現在、7才9ヶ月)が「またスイミングがやりたい!」と言うので、近くでスイミング教室を探すことにしました。家から通える範囲内に2箇所ありました。
まず一番近いAスイミング教室へ体験に行きました。平日しか体験できなくて、時間は早くて16時から17時。近いことは近いのだけど、一人で歩いて行くのは微妙な上(主に、帰りが)、スクールバスはいっぱいなのだそう。週に1回とはいえ、ツル美ちゃんに夕方つき合わせるのはマツお母さん的にはちょっと嫌。それに月謝もろもろ高い…。
ウメ子ちゃんは「楽しかった~!」と言っていたのですが、マツお母さんは「別のところにも体験に行って決めようね」と保留に。
ツル美ちゃんとの散歩中によく出会う近所に住むおじさまと話していたら、「うちの孫たちもスイミングに行っていますよ」と、色々と教えてくれました。
お孫さんであるSちゃん(ウメ子ちゃんのひとつ上の3年生)は、ウメ子ちゃんとは小学校区が違うのだけど徒歩圏内に住んでいて、わが家から2番目に近いBスイミング教室に通っているそうです。
近くに住んでいるという娘さんとSちゃんがわざわざわが家を訪ねてきてくれて、紹介キャンペーンのチラシを持ってきてくれました。Bスイミング教室は、歩いても行ける距離ですが、30分弱と、ちょっぴり遠いです。(引越し前は、車がないとき45分くらいかけて歩いて行っていました^^;)
A教室よりも月謝が2千円安いのが魅力的なのだけど、平日は時間帯が16時半から17時半。遅いけれど、体験は平日しかないのでこの前の祝日に予約して行ってきました。お休みの日なら多少時間の融通きくかなと。
たまたまSちゃんと一緒で、二人はすっかり仲良くなり、ウメ子ちゃんも「こっちがいいな~」と言いだしました。スクールバスも空きがあるそう。スクールバスで行くとすると、教室が終わってバスが出発するまで10分しかありません。急いで着替えてすぐにバス停に向かわないといけないのです。行きも然りで、慌ただしくなります。それに、自宅に帰り着くのが18時過ぎになってしまいます。「ツル美ちゃんは先に夕飯食べるからね」と伝えました。それでも、スクールバスで行ってみたいかどうかウメ子ちゃんに聞いてみると、「えー、一人で行きたくない。お父さんと一緒がいい」とのこと。
土曜日なら、もっと早い時間帯のコースもあります。タケお父さんが休みの日なら、二人だけで自転車で行くこともできるし、ウメ子ちゃんは何よりも、タケお父さんにアイスを買ってもらおうと目論んでいるようです。前のスイミング教室の時にこっそり買ってもらっていたみたいです。マツお母さんにはバレていましたが(笑)。
「土曜日の方がいい」と言うウメ子ちゃんに、マツお母さんが「Sちゃんと一緒じゃなくてもいいの?」と聞くと、ウメ子ちゃんは「うん!いいよ~♪」と。
結局、Bスイミング教室の土曜日の早いコースに決めました。来月から週一で通い始めます。
家族で出かけるときには、休むと思いますが、レッスンの振替は特に利用しないつもりです。きっと通い始めたら土曜日でもお友だちがすぐにできるんじゃないかなぁなんて思います(^_^)
Aスイミング教室と比較すると、4年間で10万円は安くなります。金額的なことも含めて、ウメ子ちゃんには伝えました。(しっかし、スイミング教室ってお金儲けのシステムが上手く作られているなぁってマツお母さんは思います。ウメ子ちゃんが好きでやりたいっていうから乗っかるけれども…。Aスイミング教室なんて、体験後しばらくしてから勧誘の電話がかかってきたんだけど、なんと22時に!子どもがいるって分かってて夜中に電話するか?!って、ほんと迷惑でした。)
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Sちゃん(3年生)はというと、習い事をいくつもしている子で、体験をした日には「ウメ子ちゃんと一緒がいい~~!バスもウメ子ちゃんと同じところから乗る!」と言っていました。
(※ちなみに、この日はSちゃんのおじいちゃんが一緒に車で送迎してくれたのです。)
家が近いとは言っても、校区も違えば、バスのコースも違います。それでも、Sちゃんのお母さんが「ウメ子ちゃんと一緒にしようか。学校が終わって…行けるかな…」と検討していたので、マツお母さんは慌てました。
体験の帰りの車の中では「晩ごはんも一緒に食べたい!あそこのお店でハンバーグ食べよう!今すぐ食べたい!」と言い、マツお母さんが「今すぐ食べたいねぇ」と言えば、「あ、食べたいって言った!ほらね。行く!絶対に行く!」とSちゃん。
マツお母さん「またお金貯めてから計画してこようね」
Sちゃん「今、食べたいの!もう、なんで行けないの?!大っ嫌い!お母さん、今日ハンバーグにしてよね。美味しくなかったら、ゴミ箱に捨てるからね!」
Sちゃんが「ウメ子ちゃん、Sのお母さん変でしょ?!」と同意を求めると、ウメ子ちゃんは何も言わず笑いながら頭を右左右と傾けていました。
マツお母さんは「Sちゃん、お母さんと一緒にハンバーグを作ってみるのはどう?」と提案してみたけれど、どうなったやら。(暗にSちゃんのお母さんに向けてのアドバイスだったのだけど、時間も遅かったし、おじいちゃんちで食べたかもしれないし)
別れ際。
Sちゃん「ウメ子ちゃん、明日遊べる?」
Sちゃんのママ「S、明日は○○教室でしょ」
Sちゃん「えぇーっ!そうだ、ウメ子ちゃんも一緒に○○教室行こうよ」
マツお母さん「Sちゃん、ごめんね。ウメ子のおうち、習い事は一つって決めてるから」
Sちゃん「えぇーっ!」
帰宅してから、「Sちゃん、ハンバーグをゴミ箱に捨てるって言ってたね」とウメ子ちゃん。
マツお母さん「うん。言ってたね。…でも、ウソなんじゃないかなぁ。きっとSちゃんも本当には捨てないんじゃない」
ウメ子ちゃん「ウメ子はあんなこと言わない」
マツお母さん「うん、言わないよねぇ」
お米にしても野菜にしても料理にしても、作ってくれた人のことを意識しているウメ子ちゃん。庭に生えている野草を料理して出しても、これ結構好きと言って食べるウメ子ちゃん。「買うよりも絶対作った方がいいし、楽しいじゃん!」と、いつも言っているウメ子ちゃん。マツお母さんの価値観がすっかり浸透している…(笑)
マツお母さんはSちゃんのお母さんに同情してしまいました。わが子のためを思って頑張ってきたんだろうけど、Sちゃんを見たときに、う~~~ん、これぞ不適切な育児の結果か?…と唸りたくなります。毎日が習い事で、スケジュール管理されているSちゃん。習い事が多いから、その分経験値が高いかというと、そうでもなく。確かに色々と「できる」ことは多いのだろうけれど、とっても幼い。
何に対して時間をとるか、誰と時間を共有するか、そういうのを主体的に決めてきたウメ子ちゃんの方がマツお母さんにはイキイキと輝いて見えます。やっぱり、「時間」ってものすごく大事だと思います。
そして、生活を壊さずに、「自由に使える時間」、遊びの時間を確保してあげるためにも、習い事は一番好きなことを一つだけ、で十分かなと改めて思いました。
ま、わが家の場合です。遠藤さんは「週に2つまでかな」って言っていましたよ(^^)
2019年10月18日 「明日学校休みたい」
ウメ子ちゃんが新しい小学校に転校して1ヶ月半が経ちました。引越し前は学校のすぐ近くに住んでいたのですが、今度の学校は歩いて15分くらいかかります。ほとんど校区の端っこに住んでいます。生徒数は前の小学校と同じくらいで、5クラスあります。お友だちはすぐにできて毎日元気に通っています。
楽しみなのは、体育と図工と給食と友だちなのだそうです。
10月12日(土)は、本当なら授業参観日でした。が、台風の影響で中止となりました。代わりに、別の日に授業参観が組まれることになりました。ウメ子ちゃんは授業参観が大っ嫌いなのです。「知らない大人がいる前で発表するの恥ずかしいんだよ」と言っています。
参観日前日の晩ごはんの後。
ウメ子ちゃんが「お母さん、明日学校休みたい」と言いました。
マツお母さん「明日学校休みたいんだ」
ウメ子ちゃん「明日、発表があるんだもん。発表はいいんだけど、感想を言うのが嫌なんだよ。手をあげてるときに当てられるのはいいけど、手をあげてないときに当てられるのが嫌だ。ウメ子、絶対に当てられる。いやだ~~」
マツお母さん「嫌だねぇ。ウメ子、絶対に当てられるかな?」
ウメ子ちゃん「絶対に当てられるよ。先生、絶対ウメ子を当てると思う。うわ~~ん。明日、学校休みたい~~~!」
ウメ子ちゃんは泣き出しました。
マツお母さん「休みたいねぇ。行きたくなかったら別に休んでもいいよ」
ウメ子ちゃんは冷蔵庫の側面に貼ってあるプリントを覗き込んで「明日の給食、ホットドックだ…。ホットドックは食べたい」と言いました。
マツお母さん「ホットドックは食べたいねぇ。こっちの小学校で食べたことないんじゃない?」
ウメ子ちゃん「食べたことない。うわ~、食べたいなぁ」
マツお母さん「食べたいねぇ。食べたらどんなだったか教えてね」
参観日当日の朝。
まだパジャマのままのウメ子ちゃんは「お母さん…、今日休みたい」と言いました。
マツお母さん「今日休みたいね。ウメ子、着替えておいで」
ウメ子ちゃんは服に着替えてリビングに戻ってきました。
マツお母さん「漢字の宿題やっといたから、ウメ子残ってるとこやって」
ウメ子ちゃんはマツお母さんが用意した例文を漢字ノートに移すと、ランドセルに仕舞いました。
ウメ子ちゃんは朝ごはんを食べながら「今日、休みたいよぉ。感想とか質問が嫌なんだよぉ」と言いました。
マツお母さん「休みたいねぇ。休んでもいいよ。それか、連絡帳に『ウメ子のことを当てないでください』って書いて先生にお願いしてもいいよ」
ウメ子ちゃん「それは嫌!そんなのズルじゃん」
マツお母さん「ズルかなぁ」
ウメ子ちゃん「あぁ~、でもホットドックは食べたい」
マツお母さん「ホットドックは食べたいねぇ。歯磨きして、顔洗っておいで」
ウメ子ちゃんは洗面所に向かいました。
ウメ子ちゃんは「頑張るしかないか」と言って、遅刻ギリギリかと言う時間に家を出ました。
マツお母さんも玄関の前まで出て「今日、見にきて欲しい?見にきて欲しくない?」と聞きました。
ウメ子ちゃんは「来て欲しい」と言いました。
マツお母さん「じゃぁ、ツル美と一緒に行くね。行ってらっしゃい」
ウメ子ちゃんは「行ってきまーす!」と、いつもなら歩いて登校するところを走って学校に向かいながら、何度もマツお母さんの方を振り返っては手を振って、また走って行きました。
授業参観。
ウメ子ちゃん、授業中何度も胸の前で手を合わせていました。緊張しているのが伝わってきました。教室の前に出て自分の発表をしていました。普通に聞き取れるくらいの声が出ていました。他の人の発表の感想は、一度も手を挙げていませんでしたが、先生に当てられませんでした。
授業が終わったとき、ツル美ちゃん(1才11ヶ月)と一緒にマツお母さんがウメ子ちゃんの席まで行くと、ウメ子ちゃんは「ツル美~~」と言ってツル美ちゃんとタッチしました。
マツお母さんの方に顔を近づけると、ヒソヒソ声で「お母さん、ウメ子、当たらなかった~!ラッキー♪」と言って笑いました。
家に帰ってくるなり、「今日、ホットドックすっごく美味しかったよー!AちゃんとSくんと遊ぶ約束したから、おやつ食べたらすぐ出るね!」と元気なウメ子ちゃんでした。
(おしまい)
ウメ子ちゃんのクラスは35名です。今回の発表は2~3名ずつの15グループ。発表を聞いていた人の感想や質問は、1つの発表につき2名ずつ当てられていたので、30名。先生は毎回名簿をチェックしながら違う人が当たるようにしていましたが、ウメ子ちゃんは当てられなかった5名に入れたようでした(^_^;)
感想を言うのが嫌なら、一つ一つ感想や質問をあらかじめ準備しておけば問題ないんじゃないかって思ったのだけど、アドバイスはしないでおきました。
マツお母さんの代わりにタケお父さんがアドバイスしていたけど、ウメ子ちゃん「嫌だぁ!」と言っていたし。
マツお母さんは、ウメ子ちゃんが休むなら、ツル美ちゃんと3人で過ごすかなぁと思っていました。マツお母さん自身が小学生・中学生のころ、よく休んだものです。でも理由は「お腹痛い」にしていたなぁ。「お腹痛いから休む」って。ウメ子ちゃんみたいにハッキリ言えなかったなぁ。中学になってからは、「もう学校に間に合わないから休む!」だったので、典型的な時間割タイプちゃんだったのですね。
2019年11月8日
わが家にウメ子ちゃんと同じクラスの女の子Sちゃんが遊びにきました。
11月に入ったことだし、そろそろクリスマスの飾り付けでもしようかなと思っていたところで、せっかくだからSちゃんとウメ子ちゃんの二人にやってもらうことにしました。
ロウソクの火でくるくる回るツリーみたいなのとか、木製の緑色のパネルを組み立ててツリーにして、ふっくにオーナメントをひっかけるのとか。
ウメ子ちゃんとSちゃんはリビングの出窓の前に並んで立って「こっちにこれをつけない?」「プレゼントは下の方がいいよね」「私、これがやりたい」とか言いながら作業していました。
ウメ子ちゃん「あ~~、クリスマス、楽しみだね!」
Sちゃん「えー、なんで?私、スイッチ買ってもらったから、お母さんにクリスマスプレゼントはなしねって言われてるんだよねー。クリスマスケーキとかはあるんだけどさー」
ウメ子ちゃん「……」
その後、話題が切り替わり、ウメ子ちゃんもSちゃんに深くは追求していませんでした・・・。
2019年11月15日 サンタさんからのプレゼント。
ウメ子ちゃんが学校から帰ってきてからのこと。
「ねぇ、お母さん。正直に、言ってよ。サンタさんからのクリスマスプレゼント、お母さんが買ってるんじゃないでしょうねぇ」とウメ子ちゃんが言いました。
マツお母さんは「えー、違うよ」と言いました。
ウメ子ちゃん「Sちゃんが言うんだよ。ウメ子が聞いたんじゃなくて。いつもの『言っとくけどね』っていきなり話し出したんだけど。Sちゃんのお母さんが言ってたんだって。お母さんがプレゼント買って、お母さんがプレゼント置いてたんだって。そうなの?」
マツお母さん「そうなのかなぁ。サンタさんって来る家と来ない家があるみたいよね」
ウメ子ちゃん「うん。いい子にしてなかったのかなぁ」
マツお母さん「サンタさんってどんな人だと思う?」
ウメ子ちゃん「白い長いひげがはえてるおじいさんで、赤い服を来ていて、赤い帽子をかぶっていて、帽子の上に白いのがついてて、靴は茶色で、ソリに乗って、トナカイと一緒にやってくる」
マツお母さん「お〜、そうか」
ウメ子ちゃん「去年の缶ゴマ、お母さんが買ったんじゃないでしょうねぇ」
マツお母さん「違う違う」
寝る前。
布団の中でウメ子ちゃんは、「ウメ子ね、サンタさんに手紙を書いたんだよ。ゲームをお願いしたの。ボードゲームじゃないゲームだよ。もし届いたら、お母さん、『えーー!』って言って、怒るかもしれない」と言いました。
マツお母さん「え〜〜。去年はさ、『缶ゴマとたまごぼっちください』って書いていたよね」
ウメ子ちゃん「え?手紙読んだの?!読まないでよー!」
マツお母さん「あぁ、ごめんごめん。読んじゃった。でも、ばれてたよ。だって、ウメ子言ってたじゃん」
ウメ子ちゃんは「あぁそうか」と言って笑いました。
マツお母さん「お母さんがサンタさんだったら、そうだなぁ。新しい雑巾とホウキとちりとりを用意しておこうかな」
ウメ子ちゃん「もーーっ!!なんで!それなら、お風呂の体洗うタオルの方がいい!」
マツお母さん「体洗うタオルの方がいいのか。それもいいね」
ウメ子ちゃんは「もー」と言いつつ、にこにこ顔で
「お父さんの誕生日プレゼント何にする?」と話題を変えたのでした。
(おしまい)
去年のクリスマス、ウメ子ちゃんは缶ゴマと『たまごぼっち』(←たまごっちのこと)をリクエストしたものの、缶ゴマと『カタン』というボードゲームが届いたのです。今はきっと、ほとんどのお友だちが持ってるニンテンドースイッチが欲しいんだろうな。
2019年11月16日 ウメ子ちゃんのお友だち、AちゃんとBちゃん。
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「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)