ウメ子ちゃんの物語(5才4ヶ月)
2017年5月15日 親子レクリエーションの日。
おとといの土曜日は、幼稚園の親子レクリエーションの日でした。
ウメ子ちゃんは何日も前から、「親子レクでお母さんと踊るからね」とか「カマキリマッサージっていうのをしてあげるからね♪」と言って、家でも一人で予行演習をして張り切っていました。
当日の朝、ウメ子ちゃんはパッと飛び起きて(いつも通り)、「今日は早く起きなくちゃ!」と言って、幼稚園の指定Tシャツや体操ズボンを履いて準備していました。
朝ごはんも食べて、マツお母さんとふたりで窓の外を眺めながら、「あそこの木に鳥さんが集まってるね〜」なんて言っていたら、ポツ、ポツ……と、雨が降り始めました。
途端に、ザーーーーッと土砂降りになり、ゴロゴロゴロ……と雷もなり始めました。
ウメ子ちゃんは急におなか(おへそ)をおさえて、布団の中にもぐりこみ、布団の中から「お母さん、窓しめて!」と言いました。
集合時間が近づいてきても、ウメ子ちゃんは布団から出ようとせず、「行きたくない…」と言いました。
9時頃、タケお父さんが起きてきて、「あれ、そろそろ行った方がいいんじゃないの?行きなさい、行きなさい」と言いました。
ウメ子ちゃんは「やだ、行かない」と言いました。
マツお母さんは上履きや水筒など持ち物だけ一応玄関に用意しておいて、ウメ子ちゃんの近くでアイロンをかけることにしました。
その間も、結構近くで落ちたんじゃないかな……っていうくらい、ドーン、ドドーン、と雷の音がなり響きました。
10時前頃に雨が若干落ち着いてきたので、「行ってみようか」と声をかけると、
ウメ子ちゃんは眉間にしわを寄せたまま、しぶしぶ布団から出てきました。
玄関でカッパを着ていると、またピカッ……ゴロゴロゴロと雷がなりました。
ウメ子ちゃんはカッパの上からしっかりとおなか(おへそ)をおさえ、マツお母さんの手をぎゅっと強く握って歩き出しました。
外に出てみると思ったより雨が激しく降っていました。
ウメ子ちゃんは幼稚園の手前くらいまで歩いて行ったものの、急に立ち止まり、数歩後ずさりして、くるりを向きを変えて、何も言わないまま家の方へ歩き始めました。
そして、無言で家に帰って、また布団の中にもぐったのでした。
(おしまい)
わが家の親子レクはこうして終わりました(^_^;)
マツお母さんとタケお父さんは、何度も顔を見合わせて、声には出さずに笑いました。
その日は、午後から小雨になったものの、ウメ子ちゃんは散歩に出ませんでした。
通常の雨だったら、カッパを着て喜んで外に飛び出すのに、雷だけはダメみたいです。いつまでこんな感じかなぁ。かわいい。
そうそう、ウメ子ちゃんは節分の鬼が幼稚園に来るのも怖いみたいで、「鬼が来る日は、幼稚園を休むからね!行かないからね!」と、今から来年のことを心配しています(^_^)
2017年5月17日 ウメ子ちゃんの散歩。
大荒れの天気だった土曜日から一転して、翌日の日曜はよく晴れました。
ウメ子ちゃんと午前中に散歩へ。
雨上がりの道路脇の地面にしゃがんで、白い卵を運ぶアリの行列をふたりで眺めました。
「この子も何か持って運んでるよ〜。こっちもだよ〜。あ、これは家族かな〜」
なんて、ウメ子ちゃんは指差しながら言っていました。
雨上がりの散歩中に、何度か見るアリの光景。
マツお母さんはアリさんたちの非常事態だろうなって分かっていますが、ウメ子ちゃんには教えないで「何か持ってるね〜」って真似で返しました。
午後もおやつを食べたあとに散歩へ。
自転車に乗って公園に行きたいとウメ子ちゃん。
マツお母さんはウメ子ちゃんの後をついて歩きました。
とっても天気がよかったけれど、公園で遊んでいる子が少なかったのは、
もしかしたら、前日の豪雨で全体的に公園が湿っていたかもしれません。
でも、屋根がついていて椅子のある休憩スペースには、小学生の男の子たちが10人くらい集まっていました。
ウメ子ちゃんはそこの横を通る時に、「ウメ子はああいうことはしたくない」と言いました。
後ろを歩いていたマツお母さんが「ん?」と言うと、「お兄ちゃんたちがしているようなこと」と、ウメ子ちゃんは前を向いたまま言いました。
小学生たちはみんな携帯ゲーム機(DSなのかな?)を持っていて、みんなそれぞれ別の方向を向いたまま、背中を丸めてゲームをしていました。
もしかしたら、赤外線通信とかで対戦しているのかも?
マツお母さんはウメ子ちゃんに(電池で動く)ゲームはしてはいけないよとか、
禁止するようなことはあえて言ったりしていませんが(今のところ買うつもりもないですけど……)、ウメ子ちゃんが自分から「したくない」と言ったのにはちょっと驚きました。
お兄ちゃんたちの様子がどんな風にウメ子ちゃんの目にうつったのかは分からないですけど、不快なものとして受け取ったんだなってことは分かりました。
まぁ、普段からマツお母さんはウメ子ちゃんの前でスマホを見ているタケお父さんに「携帯見るのやめなよ!」って言っているし。
食事前にタケお父さんがテレビをつけても、マツお母さんが「ごはんの時にテレビは消して〜」って言ってるうちに、ごはん前になるとウメ子ちゃんが「消すよ」と言って、ブチッと主電源を落としに行くようになったし。
そういう積み重ねがあって、マツお母さんの価値観(主観)がウメ子ちゃんに
なんとなく伝わっているのかもしれないな〜って思います。子どもって敏感ですね。ある種の洗脳・・(^_^;)
小学生にあがって、同級生のお友だちがゲーム機を持っているのを見たりしたら、
また感じ方が変わってくるかもしれませんが。正直なところ、マツお母さんはホッとするものがありました。幼稚園の年長さんで、すでにDSを買ってもらっている子いますからね。
マツお母さんが小学生の頃、お友だちの家でスーパーマリオとかマリオカートをさせてもらった記憶はあるけれど、たぶんテレビゲームをしたのは数えるほどでした。中学生の頃もゲームはしてなかったですね。友だちに「たまごっち」を借りて育てたことはありました。7つ下の妹はバリバリのポケモン世代でゲームボーイを持っていたけれど、それでもマツお母さんは高校生の時に妹からたまに借りてやってみたくらいで。
小学生たちが公園にゲーム機持って行って、みんなゲームやっている光景って
いつから見られるようになったんでしょう。ゲーム機を持っていない子は横からのぞきこんでいるんですよね。寂しいというか、不安な時代ですねぇ……。こういう時代だからこそ、親の価値観がモロに子の育ちに影響してくるんじゃないかなって思います。
〜〜〜
ウメ子ちゃんはお気に入りの木の下まで行くと、自転車を置いて、木登りを始めました。それから、池まで行って、睡蓮の花を見たり、小さなメダカやアメンボを見たり。
ウメ子ちゃんは落ちていた葉っぱにタニシの死骸を乗せて、「これは人だよ。お船だよ〜」と言いながら池に浮かべていました。タニシの死骸を増やしていったら、葉っぱが沈み、タニシだけ池の底に落ちていって、葉っぱだけが浮かんできました。ウメ子ちゃんは「あ〜あ」と言って笑っていました。
ウメ子ちゃんは公園にお父さんと一緒に来ていた3才くらいの女の子に話しかけて、一緒に遊び始めていました。いつも公園で初めて会った子に話しかけて、「お友だちになったよ〜」と楽しそうに遊んでいて、マツお母さんはいいなぁと思って見ています。
家の前まで戻ったら、午前中に見たアリの行列がいなくなっていました。ウメ子ちゃんは「あれ〜?いないね〜」と言っていました。
寝る前にもずっとアリさんたちのその後の物語を自作してマツお母さんに聞かせてくれました。幸せです(^_^)
2017年5月19日 ウメ子ちゃんとお隣のYちゃん(小学3年生)
日曜日。散歩に出掛けて公園から家に帰ってきてからのこと。
ウメ子ちゃんは家の前の柵をよじのぼっては駐禁の道路標識のポールをつたってスルスルと降りる……という遊びをひたすら一人で繰り返していました。マツお母さんは階段に腰掛けてそれを見ていました。
そこに、隣のマンションに住む小学3年生のYちゃんがやってきて、「あ、ウメ子ちゃんだ〜。今から公園行くよ〜」と言いました。
マツお母さんは「今から行くんだね。ウメ子ちゃんはさっき帰ってきたとこなんだよ〜」と返事しました(夕飯前にまた行くことになっては困る…と思っての、防衛反応^^;)。
Yちゃんは、「あのね、明日の朝学校に行く時ウメ子ちゃんと一緒に行きたいんだけど、玄関までお迎えに行ってもいいかな?」とマツお母さんに言いました。
マツお母さんがウメ子ちゃんの方をみると、ウメ子ちゃんははにかんだ様子でほとんど声に出さずに、マツお母さんに向かって口パクに近い感じで(行く)と言いました。
マツお母さん「いいよ〜。何時頃に家出るの?」
Yちゃん「7時45分から50分くらい」
マツお母さん「わかった。よろしくお願いします」
※マツお母さんが小学生の頃は、地域ごとに登校班というものがあったのですけど、こちらでは各自バラバラに登校しています。
〜〜〜
Yちゃんはとても明るくてハキハキとしゃべる女の子。ウメ子ちゃんが3才7ヶ月のときに引っ越してきてから、顔を合わせるたびに「ウメ子ちゃ〜〜〜ん!」と大きな声で呼んでくれて、ずっと仲良くしてくれています。
公園で会ったら一緒にドッジボールをしたり、虫取りをしたり。Yちゃんのお母さんからお下がりのお洋服をもらったりもしました。
最近、ランドセルを背負わせてもらいました。ウメ子ちゃんは後ろによろけてましたが、「全然重くなかった!ウメ子はYちゃんと同じランドセルがいい!」と言っていました。『Yちゃんと同じ』にこだわっています(^_^;)(土屋鞄のランドセル、やっぱいいな〜。本当に同じのにしようかな)
Yちゃんは小学1年生の頃から、「ウメ子ちゃんが大きくなったら、一緒に学校に行けるね〜」と言っていました。ウメ子ちゃんが幼稚園の年中さんの時も、午後から幼稚園と小学校の前にある公園で遊んでいたら、下校するYちゃんがやってきて手をつないで家まで帰ったりしていました。
そして、最近マツお母さんのおなかに赤ちゃんがいるとわかって、ウメ子ちゃんを幼稚園に送るお手伝いをします!的な、張り切った感じがYちゃんから伝わってきます(^_^)まだまだ先なんですけどね。
月曜日。
ウメ子ちゃんは起きるとさっと支度して、7時半には玄関に座ってスタンバイ。
「Yちゃん、まだ来ないのかな〜?」「お母さん、ま〜だ〜?」とずっと言っていました。
Yちゃんが迎えに来ると、ウメ子ちゃんは急にはにかんだ表情になり、うつむいてひとっこともしゃべらなくなりました。
Yちゃんも「ウメ子ちゃん、無口になっちゃったね」と言っていました。
Yちゃんのお迎えは1日だけかな……と思ったら、その後も一週間ずっと続きました。
今までは、幼稚園に出発するまでの間、机上空間で工作をしたりして好きに過ごしていて、登園中もマツお母さんとおしゃべりしながら歩いていたのですが、Yちゃんがお迎えに来ることになってから、ウメ子ちゃんは遊ばないで玄関で待つようになり、幼稚園までの道のりも無言で静かに歩くようになりました。
マツお母さんは、ウメ子ちゃんの自由な感じが薄れた気がして、「待つ」というのはすごく受け身な行為なんだな〜、いつもの元気がなくなっちゃってどうなのかな……と内心思いました。(正直、マツお母さんの方が寂しく感じています……^_^;)
水曜日の午後、ウメ子ちゃんは「明日もYちゃんくるかな?」と言いました。
マツお母さん「明日もYちゃんくるかなぁ?」
ちょっと迷いましたが……、「明日も来て欲しい?」と聞いてみました。
ウメ子ちゃんは「うん、来て欲しい」と答えました。
Yちゃんにお迎えを断るシミュレーションを頭の中でしてしまっていたマツお母さんでしたが、ウメ子ちゃんが嬉しいならいいかと、何も言わないことにしました。
木曜日(昨日)。
Yちゃんとウメ子ちゃんがふたりで並んで歩いていくのをマツお母さんは後ろからついて歩きました。
幼稚園の手前で、今まで無言だったウメ子ちゃんがYちゃんに何かひとこと二言しゃべってから、幼稚園の玄関の前で「バイバイ」と言って別れました。
小学校は幼稚園の隣だけど、校門は幼稚園の入り口よりも少し先に行ったところにあります。
そして、夕方にもわが家にピンポーンとYちゃん。お母さんが家にいないから、とトイレを借りに来ました。
帰り際、「明日も迎えに来てもいい?」とYちゃんが聞くと、ウメ子ちゃんは笑顔のまま頷いていました。
金曜日の今日。
ウメ子ちゃんは早く支度を終えると、玄関に座っていました。
マツお母さんは「靴履いて外に出て待とう」と言いました。家を出ると、ウメ子ちゃんは「Yちゃんの声がする」と言い、ちょうどマンションの階段でのぼってくるYちゃんと会いました。
相変わらず、ウメ子ちゃんはYちゃんと会うと無口になっていましたが、しばらく見守ろうと思います。
幼稚園の個人面談とか、それまで普通に話せていた担任の先生の前でもウメ子ちゃんはうつむいてまったく声が出なくなるんですよね。初対面でもぐいぐい積極的に行くときもあるんだけど、相手と状況に寄るのかもしれませんね。好きな男の子(Nくん)の前でもにやにやするばかりで声が出なくなる時があるし、Yちゃんのことも憧れが強くなっちゃって、一緒に登校・登園するという初めての状況に緊張しているのかもなぁ……と、マツお母さんは想像しています(^_^)
2017年5月22日 『おはなしのろうそく』
先週の暑かった日の物語から。
ウメ子ちゃんは幼稚園から帰ってから、「お風呂で水浴びする!」と言って、裸になってお風呂場に浮き輪を持ち込んで、浴槽の残り湯で遊び始めました。
マツお母さんが台所にいると、お風呂場からはしゃいだ声で「お母さ〜〜ん、見て見て〜!」とか「お母さ〜〜ん、足が浮いてるよ〜〜!」とかってウメ子ちゃんからなんどもなんども呼びかけられました。
マツお母さんは呼ばれるたびに見にいくのがだんだん面倒になって、脱衣所にある踏み台に腰掛けて本を読むことにしました。図書館から借りてきた松岡享子さんの『こども・こころ・ことば』(こぐま社)という本です。
マツお母さんが本を読んでいると、ウメ子ちゃんが「お母さん、本読んで〜〜」と言いました。
マツお母さんは、声に出して数行読んでみました。ウメ子ちゃんにはおもしろくないだろうな…って思いました。
著者の松岡享子さんは「東京こども図書館」をつくった方で、本の中にもそのことが出てきます。
あ……そういえば。と、マツお母さんはふと『おはなしのろうそく』(東京こども図書館編)のことを思い出しました。
そして、その中にある『おいしいおかゆ』というグリム昔話の冒頭部分をお風呂場のウメ子ちゃんに語ってみました(1年前に覚えたお話です)。
マツお母さん「『むかし、あるところに、貧乏でしたが、とてもきだてのよい女の子がおりました。』」
ウメ子ちゃん「あっ!!知ってる!知ってる!ウメ子、そのお話がいい!そのお話にして!!」
マツお母さんは本を読むのをやめて、『おいしいおかゆ』を最後まで語りました。
ウメ子ちゃんは浴槽のふちに両腕を重ねて置いて、その上にあごを乗せたままマツお母さんが語るのを聞いていて、お話の最後のオチのところで、くっくっく……と背中を折り曲げて笑いました。
(おしまい)
『こども・こころ・ことば』という本の中で、昭和の40年代50年代から急激に、深く絵本の中にはいりこむ子が少なくなったと書いてありました。
みんな忙しそうで、しょっちゅう時間を気にするようになり、よく「くたびれた」とか「疲れた」と言うようになり、子どもの気持ちが本と一緒に流れていくというようなことが少なくなったと。
ちょうど高度経済成長期で、自然環境・住環境が変わり、テレビなどという強力な刺激源が日常生活の中に置かれ、大人たちのこころの変化が、子への対し方にも現れてきていると。
マツお母さんが意識してやってきたこと(子育ち)は、昭和の30年から40年頃の暮らしなのかもしれません。日常生活を不便にして、テレビもなしで(居間には置いてあるけど布をかぶせていてタケお父さん専用)、毎日毎日ウメ子ちゃんが自由に使える時間がたっぷり確保してあります。
ウメ子ちゃんがマツお母さんの語るお話に入り込んでいる姿を見て、きっと「昔の子」ってみ〜んなこんな感じだったんじゃないかなぁって、思ったりもしました。
(昔のお母さんはもっと忙しく家事やら農作業やらしていたでしょうけどね^_^;)
昭和57年生まれのマツお母さんでも、寝る前に父が語ってくれた昔話が楽しかったです。でも、なぜか母ではなく父の記憶しかないですね。母と7つ下の妹は母の実家にいて、父と私は父の実家にいたときの7才頃の記憶なのかも……
〜〜〜
『本は、イメージをことばと絵で伝えるもので、読んだことを心の中でイメージにし、それを‘たのしむ’こと。それができるためには、‘たのしむ’能力-ものを感じとる力、ことばからイメージをひきだす力がなければいけない。人間は、肉体の営みを支えるために、どうしても毎日食べ物を摂らなければならないように、精神の営みを支えるためにも、食べ物がいる。そして、精神生活の栄養源は何かといえば、イメージということになる。』
1983年に書かれた松岡享子さんの文章ですが、ほとんど「どんぐり倶楽部」と同じことを言っている!と、マツお母さんは思いました。
もちろん、本から得られるイメージよりも、豊かな言葉を添えた実体験によって得られる視覚イメージの方が格段に上だとは思うのですが。
それでも、読み聞かせや語りってやっぱりいいなぁと思いました。速度がゆるやかだからこそ、イメージの交流がより多く行われることになるのだそうです。幼い子にとっては、間に必ず母親や父親などの親しい人間をはさまなくてはいけません。
人間との関係を通してイメージが入ってくるというところがこの上なく大事なことなのだそうです。
そして、子どもの心が安定しているときに、知的にも、感情的にも、一番のびのびと、生き生きと、外からのイメージを吸収できる状態になるのだと。
「子育ち」で日課の安定が第一で、子どもの落ち着きがないと何をやっても無駄……というのと同じだなと思いました。(『こども・こころ・ことば』は1985年発行の古い本ですが、なかなかおもしろかったです。^^)
〜〜〜
ウメ子ちゃんの幼稚園で、保護者による読み聞かせが6月から始まるようです。
週に1回、クラス全員の保護者が順番に絵本を読むことになっています。
絵本は好きに選んでよいのですが、5〜10分という時間の制約があるので、ウメ子ちゃんと相談して『ぐるんぱのようちえん』に決めました。
最初はウメ子ちゃんが「次は1年生になるからこれにする」と、『くんちゃんのはじめてのがっこう』にしようって言っていたのですが、マツお母さんが読んでみたらちょっと長かった……。
クラスの子たちの様子もしっかり見てこようと思います(^_^)マツお母さんはちょうど1ヶ月後が担当の日です。楽しみだな〜。
2017年5月24日
先週の金曜日。
ウメ子ちゃんが幼稚園から、『げんきチェックカード』なるものを持ち帰りました。
基本的生活習慣を身につけさせるために、早寝・早起きができたか、朝ごはんは食べたか、爪はきれいに切ってあるか……など、親が毎朝チェックしてカードに書き、幼稚園の先生にハンコをもらうというものだそうです。
マツお母さんは、こういう管理的なものは意味がないと思っているのですが、ウメ子ちゃんはちょっとだけ楽しそう?
土曜日のこと。
げんきチェックカードのイラストを色塗りしていたウメ子ちゃんが「お母さん、ごはんのとこ塗ってもいい?」と聞いてきました。
朝ごはんをどのくらい食べたか、◯印に色を塗るところがあるのです。
マツお母さん「え、月曜の朝にするんじゃないの?」
ウメ子ちゃん「別に先生の言う通りにしなくてもいいじゃん!」
マツお母さん「あっはっは! 別に先生の言う通りにしなくてもいいか〜。いいよ。でも、月曜のとこだけにしといてね(笑)」
ウメ子ちゃん「うん♪」
月曜日の朝ごはんチェック欄の◯印を、楽しそうに塗りつぶしたウメ子ちゃんでした。
(おしまい)
いい感じで不真面目な子になってる(笑)。こういう感覚、結構大事だとマツお母さんは思います。
大人の言うことにすぐに「はい」って従う子がいます。周りからは「優等生ね〜」って褒められていますが、マツお母さんは見ていてちょっぴり心配になるのです。
基本的生活習慣を身につけさせるためのカードなんて、子育ちっ子のウメ子ちゃんには必要ないしね〜(^_^)
日課が安定していない家庭は、このげんきチェックカードがあることで何か変化があるのでしょうかね。親の意識が良い方向に修正されるのなら意味はあると思うのですけど。他の子のカードを目にする機会もないから比較もできないし、こういうカードで生活習慣を身につけさせるのは難しいんじゃないかな、なんて思ったりして。
保護者に対して継続的な指導があるならいいですが、ただ単にチェックしておわりなら取り組み自体が管理的で残念な代物なんじゃないかと……。
その後も、ウメ子ちゃん「先生には内緒、内緒。イシシ」と笑いながら、前日に自由に色塗りして楽しんでいます。寝た時間と目を覚ました時間だけ、マツお母さんが記入しています。
ちなみに、ウメ子ちゃんは「先生の言う通りにしなかったけど、ちゃんとハンコもらえたよ〜♪」と言っていました。ひとつ、ずる賢さを学んだかな(^_^;)
こういうのは手抜いて楽しくやればいいからね(ってのは、マツお母さんの主観ですけどね)。
2017年5月29日 週末のウメ子ちゃん
昨日・おとといの出来事。
相変わらず、近所の公園に午前も午後も出かけた週末でした。
先週の日曜に公園で四つ葉のクローバーを探して、たくさん見つかったので押し花にしていました。(翌日の月曜にはすっかり公園の草がキレイさっぱり刈られていて、ウメ子ちゃんは「草さん、かわいそう…」と言っていました。)
金曜に押し花の上に乗せていたおもしをはずしました。(「金曜日に開けて見ようね」と言っていたので、ウメ子ちゃんは毎日毎日気にして楽しみにしていました^^)ぺちゃんこになった四つ葉のクローバーを使って、土曜日にウメ子ちゃんと二人でカードにすることに。「これ、ウメ子の宝物にする〜♪」とウメ子ちゃん。
土曜の散歩の帰りにスーパーへ買い物に寄って、アサリを買いました。
ウメ子ちゃんが描いたアサリの絵。かわいい(^_^)描いた後にふたりで昼寝をしていたら、起きたら机の上も紙もびっちゃびちゃになっていました……。
「絵の具をやりたい〜」と、ひとりで絵の具の用意を始めたウメ子ちゃん。ひとりでお絵かきを楽しんでいました。マツお母さんが机の横についていなくても、なんとかやってます。
以前作ったダンボールの自動販売機が壊れかけていたので、土曜日から作り直していました。日曜も朝から改良。おつりの返却口とガチャってするやつ(おつりの返却レバー)がなかったことにウメ子ちゃんは気がついたようで、新たに設置しました。ウメ子ちゃんが設計士で、マツお母さんは助手(カッター係)です。
午前中、公園に行ったけれど、天気が悪かったので犬の散歩をしているおばさんくらいしかいませんでした。帰りがけに、子育て支援センターの先生から「あ、ウメ子ちゃん、久しぶり〜」と声をかけられました。
午後、「自動販売機を見に行く」と言うので、雨の中カッパを着て自動販売機を見に行くためだけに散歩に出ました。一通りの絵を描いて、「よし」と、ウメ子ちゃんは家に帰りました。
その後、玄関前でお隣に住む1才半の男の子とずっと遊んでいました。階段を上ったり降りたり、走ったりハイハイしたり、かなり肌寒かったのに「暑い!」と言って上着を脱いで、体が冷たくなるまで遊びまわっていました。(マツお母さんが「着といたほうがいいよ」と言うのに聞かない……)
で、家に帰ってからお腹が痛いと言い出し……。ちょっと熱も高い感じでした。
〜〜〜
ウメ子ちゃん、風邪をひいたようです(^_^;)いつもは6時前後に目を覚ますのに、今朝は7時頃に起きてきました。「幼稚園には行く!」と言って、鼻水をたらしながら登園したけれど。早く治るといいなぁ。
2017年5月31日 風邪をひいたウメ子ちゃん。
日曜から風邪っぽかったウメ子ちゃん、月曜日は幼稚園に行き、お迎えに行くとすんなり帰宅しました。(最近はお友だちと遊んでから帰ることが多かったのですが)
顔が熱いので、家に帰って熱を計ってみました。38.6℃ありました。
ウメ子ちゃんはひとりで寝て、1時間くらいしたら起きて「おやつ食べる」と言って、バナナを半分食べて、また2時間くらい寝ました。
目を覚ましたときは、幼稚園であったことなど結構元気よくしゃべり続けてました。布団の上で何回も前転の練習をしたり……。夕方、おかゆを少し食べて、お風呂には入らず体を拭いて歯磨きして、また寝ました。
翌朝、6時に目を覚ましたウメ子ちゃん。
「もう頭いたくないし、熱くないよ!」と、おかゆを「おいしいおいしい」とパクパクたべて、元気に幼稚園へ登園していきました。
火曜日も給食はお代わりまでして食べたみたいだし、お迎えに行っても元気そう。
あれ…? ほんとにもう治ったの?なんて、マツお母さんは思ってしまいました(^_^;)
実のところ、マツお母さんの方が先週風邪をひいてしまっていて、マツお母さんの風邪がウメ子ちゃんにうつったのだと思われます。
タケお父さんは長期出張でアメリカに行ってるし、ウメ子ちゃんと二人っきりなので、週末の散歩に付き合うのも、ほんとにきつかった……。
土日はウメ子ちゃんと一緒に寝たけれど、平日はついつい夜中に起きてしまうマツお母さん。体調がなかなか本調子に戻らないマツお母さんは、ウメ子ちゃんの回復の早さにはそれはそれはビックリしたのでした。
やっぱり日頃から日課を安定させていて、しっかり体を動かして遊んでいるのと、
十分な睡眠がとれているってのは大きいのかもしれないですね。マツお母さんはウメ子ちゃんを見習わなくちゃ……(^_^;)
2017年6月7日 「夢を見る」
先週の金曜日。
ウメ子ちゃんが「明日はお菓子のお店に行く」と言っていました。
お菓子のお店というのは近所にある製菓材料店のことで、いつも行く公園やスーパーや幼稚園とは反対方向にあります。
翌日の土曜日。
朝からずっと「どんぐりが終わったら、お菓子のお店に行く」とウメ子ちゃんは言っていました。
外に出る支度ができて、「早くお菓子のお店に行こうよ〜」とウメ子ちゃん。
ウメ子ちゃんが家を出て歩いて行くのにマツお母さんも後ろからついて行っていると、ウメ子ちゃんはいつものように製菓材料店とは反対側の公園の方へ向かって歩き出しました。
そのまま、黙ってついて行ってもよかったのですが、マツお母さんもすっかり買い物する気になっていたので、「ウメ子ちゃん、お菓子のお店は?」と声をかけました。
ウメ子ちゃんはマツお母さんの方を振り返って、「あ〜、そうだった〜」と言ってにやにや笑いながらUターンをして、製菓材料店へ向かったのでした。
家に帰ってからウメ子ちゃんはマツお母さんにこう言いました。
「ウメ子はいつもね、今日とか明日の夢を見るんだよ。だから、今日、お菓子のお店に行くって分かってたんだけど、さっき、どうして公園の方に行こうとしてたかって言うとね。お菓子のお店に行くことを忘れてたからなんだよ」
(おしまい)
その日、ウメ子ちゃんは少し前のことを思い出すために、「今から夢を見るからね」と言って、床に寝っ転がって目を手で隠したりもしていました。
マツお母さんはウメ子ちゃんが言うところの「夢を見る」という言葉が、寝ている間の夢ではないということに初めて気がつきました。
明日はあれをしようとかどこに行こうとか、さっき何をしたかとか、そういうのを頭の中に浮かべて考えているということを「夢を見る」って表現しているんだなって分かって、かわいいな〜と思ったのでした(^_^)
〜〜〜
週末のウメ子ちゃんの作品。
ミヒャルスキーの工作絵本をめくりながら、「これとこれがやりたい!」と言って、おもちゃ空間から貝殻を持ってきて作りたいものがあるページにしおりみたいにしてはさんでいました。
木箱で作るノアの箱船だったけど、マツお母さんが木箱を探していたら、ウメ子ちゃんは「段ボールでつくればいいんじゃない?」と机上空間にストックしてある段ボールを組み合わせ始めました。
最初は牛のフィギュアで遊んでましたが、その後、おもちゃ空間の棚の上に設置されて、ドールハウスっぽく使われています。
ウメ子ちゃんはマーブリングがやりたかったみたいだけど、材料がなかったので、
墨をすって、墨流しをやってみることにしました。なんとな〜くのマーブリングですが、本人は満足したようです。「できた〜」と喜んでいました。何回かやったら、「もう、いい」と言いました。
確か実家に使っていない洗濯のりがあったな〜。アクリル絵の具と合わせてやってみようかな〜(^_^)
「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)