ウメ子ちゃんの物語(3才5ヶ月)
2015年6月7日 切り紙
ウメ子ちゃんの机上空間には材料として折り紙を用意しています。
何日か前に、ウメ子ちゃんが折った折り紙をハサミで切ったのが、たまたま切り絵っぽくなっていました。
「そうそう、こういう遊びがあったなぁ」とマツお母さんの方が懐かしくなって、
ついつい夢中になって切り紙して遊んだのでした。
マツお母さんが切り込みを入れた折り紙をウメ子ちゃんが広げて見ては
「わ〜!おもしろいねぇ!もういっこつくって」と言っていました。
マツお母さんはいつまでもウメ子ちゃんに付き合ってあげない(やってあげない)ので、ウメ子ちゃんは一人で切り紙して遊ぶようになりました(^_^;
ここ最近、毎日机上空間で切り紙しています。
開いて出てきた形を見て、「おかあさん、みてみて〜。てんぐさんだよ〜」「りぼんがあるよ」などと言っています。
折り紙はたくさんストックしてありますが、一度に全部出してしまわず、様子を見ながら小出しにしています。
折り紙がなくなると、お絵かき用に置いてある裏紙も切っています。裏紙でもいいんですけど、折り紙の方がやっぱり綺麗だなぁと思います。
ウメ子ちゃんも色を選びながら切っているし、「するするのかみがいい〜」と言っています。(するするの紙=折り紙)
マツお母さんが作るとこうなる。
面白みがないですね。やっぱり子どもには敵わないなぁ(^_^;
余談ですが、切り紙すると、ものすごーくたくさん紙くずが出ます。
貧乏性のマツお母さんは、ウメ子ちゃんが切ったあとの細かい紙も拾い集めて大きな空き缶に入れてとってあります。ウメ子ちゃんは新しい紙を使いたがるので、細かくなったのはマツお母さんが使います。暇なときに、適当に紙に貼っています。親や祖母にお手紙書くときなんかに使うのです(^_^)
2015年6月10日 「お水ちょうだい」
ウメ子ちゃんは食事の時にお水をよく飲みます。お水ばっかり飲んで、ごはんやおかずがなかなか進まないときがあり、そういうとき、マツお母さんはちょっとなぁ…と思ってしまいます。
ちなみに、お水はポット型浄水器に入れていて、ウメ子ちゃんが飲む分は水筒に入れています。
昨日の晩ごはんのときのことです。
ウメ子ちゃんはごはんとお味噌汁を少し食べて、コップのお水を少しずつ飲んでいました。
お水を飲み終わって「もうちょっとおみずちょうだい」とウメ子ちゃんはいいました。
マツお母さんは食卓に運んでいた水筒からウメ子ちゃんのコップにお水を少し入れました。
「ちょっとね。」
水筒の中身が空になりました。
マツお母さんは「あー、もう無くなったわ。ごはんとお味噌汁も食べてね」と言いました。
ウメ子ちゃんはお味噌汁を少し飲んで、「たべたよ。もうちょっとおみずちょうだい」と言いました。
マツお母さんが「もうおみずないよ」と言うと、ウメ子ちゃんは台所の方を見て「もってきて」と言いました。
マツお母さんは「えー。今歩きたくない。お味噌汁を飲みなよ」と言って、自分のごはんをたべました。
すると、ウメ子ちゃんは「あるけないの?」と聞いてきて、「だっこしてあげるよ」と言い、両手を広げてマツお母さんの方を向きました。
マツお母さんはウメ子ちゃんの方に上半身を傾けました。
ウメ子ちゃんは小さな椅子から立ち上がり、「ぎゅぅーー」と言いながら、マツお母さんの肩のまわりを抱きしめました。
両手を離したウメ子ちゃんは、「はい。げんきになった? おみずとりにいってきて」と言いました。
マツお母さんは「げんきになったよ。ごはんたべてね」と言って、先に食べ終わりました。
ウメ子ちゃんはゆっくりごはんを食べて、「ほら、ぜんぶたべたよ。ぴっかぴか。おみずちょうだい」と言い、台所にお皿を運んでいたマツお母さんは「取りにおいで」と言いました。
(おしまい)
マツお母さん、かたくなだな・・(^_^;)さっと行ってあげたらよかった。
そういえば、ウメ子ちゃんが散歩中に「もうあるけない」と言うのをあまり聞かなくなったなと思ったのでした。
マツお母さんは抱き上げるのではなく、しゃがんで、ただ「ぎゅぅー」と体を抱きしめてから歩かせていました。そんなとき、ウメ子ちゃんはよく「もってあるいて!」と言っては飛び跳ねて、「だっこできないの?」と聞いていました。 それでも、基本的には抱っこ歩きをしなかったのですが(^_^;
最近は、強制的に連れて帰ることが増えています。遅くなりそうだったら、おんぶしてさっさと帰っちゃっています。途中から「おりる〜」と言って歩いたりもするんですけど。
2015年6月18日 らっきょうの皮をむく。
農家さんから毎週野菜を届けてもらっています。
今週の野菜おまかせセットには泥付きらっきょう1kgが入っていました。
(その1)
おととい。
朝6時頃、ウメ子ちゃんが「おきたよ〜」と言って、寝室から出てきました。
マツおかあさんは台所の床に座り、新聞紙の上にらっきょうを広げて、らっきょうの皮をむいているところでした。
「らっきょうですか?」と言って、マツお母さんの横にごろんと寝そべるウメ子ちゃん。
マツお母さん「ウメ子ちゃんもらっきょうの皮むいて〜」
ウメ子ちゃん「やだ」
マツお母さん「やだね…」
マツお母さんがもくもくとらっきょうの皮をむいていたら、「やるか」と言ってウメ子ちゃんは体を起こし、「どうやってやるの?」と聞きました。
マツお母さん「かたまりになってるの、パキッて割って」
ウメ子ちゃんはかたまりをひとつ手に取り、パキッと割って、らっきょうの皮を1個だけむいて「できたよ。もういい」とまたごろんと寝そべりました。
「もういいか。ごはんつくろっか。」とマツお母さんは言いました。
(その2)
お昼寝から目を覚まし、おやつを食べました。
マツお母さんは先に食べ終わり、「らっきょうしよ〜っと」と言って、らっきょうの山がのった新聞紙をリビングの真ん中までズリズリと引きずって持ってきました。
ウメ子「ウメ子ちゃんが見えるとこでやるの?」
マツ「ウメ子ちゃんが見えるとこでやるの」
ウメ子ちゃんはマツお母さんがらっきょうの皮をむくのを見ながらおやつを食べていました。
ウメ子ちゃんはおやつを食べ終わると、「いっしょにやろう〜!」と言ってやってきて、新聞紙の前に座り、一緒に皮をむきました。
ウメ子ちゃんは5〜6個くらいむいたところで、らっきょうが2個くっついたのを見つけました。
2個くっついたらっきょうを両手に持ち、「ブランコみたい〜!ぶ〜らんぶ〜らんぶ〜らんこ。ぶ〜らんぶ〜らんぶ〜らんこ」とうたいながら前後に揺らし、「ねぇ。こうえんいこうよ。おそといこう」とウメ子ちゃん。
らっきょうは切り上げて散歩へ行きました。
……残りは夜なべして一人でやるかな〜と思っていたけど、結局やらなかったマツお母さん。夜は家事そっちのけで小説を読みふけってしまった……(^_^;
(その3)
翌日(昨日)のこと。
午前の散歩に出かけていたら、かなり激しい土砂降りになり、急いで家に帰りました。
ウメ子ちゃんは「カサさしてもういっかいいこう〜」と言いました。
予定がなければ、土砂降りでも付き合いますが、本当に横なぐりの強い雨。
らっきょうを早く片付けたかったマツお母さんは「傘さして行きたいね〜。でも、らっきょうするわ」と言いました。
マツお母さんはらっきょうの皮をむいて、時々ペティナイフで根っこを落としました。
ウメ子ちゃんはそれを見て台所の引き出しの中から自分専用の包丁を出してきて、マツお母さんが皮をむいたらっきょうの根っこを落としました。
ウメ子ちゃんは切りながら「あとで〜、ごはんたべて〜、ねんねして〜、おきたらもういっかい、おそといこうね」と言いました。
しばらくしたら、切るのをやめて、寝室に畳んでおいてある布団の上に頭だけのせて「ねんねしてるよ〜」と言いました。
そして、リビングに戻ってきて「あさになったよ。そとにいこう」と言いつつ、また少しらっきょうの根っこを切ったりしました。
「だっこ?おんぶがいいの?」といきなり言って、新聞紙のそばからおもちゃ空間の方にふろふらと歩いていき、くまのぬいぐるみに「よし、ふたりいっしょにおんぶしよう」などと話しかけながら部屋の中を歩き始めました。
マツお母さんが全部らっきょうの下処理が終わるまで、ウメ子ちゃんは一人でしゃべり続け、マツお母さんが水洗いしていると踏み台にのぼり「おわった?」と聞いて少し手を入れてかきまぜました。
(おしまい)
去年は2〜3kgあったらっきょうを完全に一人でやったような気もするんですよね。らっきょうって早く処理した方がいいと思って、もらったその日に夜なべ仕事で。
でも、今年はのんびりのんびりやりました。
ウメ子ちゃんにはあんまり指示しなかったけど、結構やってくれた方なのかなって思います。
マツお母さんが皮をむいたらっきょうをウメ子ちゃんが根っこを切り落とすのを見ながら、ウメ子ちゃんと分業できるようになったんだな〜なんて、少し感慨深くもありました。1〜2才の時は、「まったく同じこと」をやりたがっていたなぁと。
らっきょうはとりあえず、2%の塩で塩漬けにしました。
タケお父さんは甘酢漬けが好きではないので、甘酢漬けは少しにして、あとは味噌漬けとかにしようと思います。塩漬けのままたべても美味しいですね。
かつお節と醤油をかけるくらいだったら、ウメ子ちゃんもできるでしょう。あ〜。らっきょうって食べるまでが大変(^_^;爪の間に土がつまってて地味に痛いです…。
2015年6月19日
一昨日、マツお母さんはらっきょうの下処理もせず、本を読むのに夢中になってしまい、ついうっかり徹夜してしまったのでした。寝不足だった日のお風呂からあがったあとのこと。
マツお母さんは布団にバタンと倒れこみました。「は〜。もう眠い〜」
ウメ子ちゃんは「ねぇ〜ねぇ〜。ねぇ〜ったら〜」と言って、マツお母さんのパジャマや腕を何度も何度も引っ張って起こそうとしました。
マツお母さんは「どうしたと?」と聞きました。
ウメ子ちゃんは「ロウソクがしたいと」と答えました。
マツお母さんは「ロウソクがしたいんだ。ロウソクしようね」と言ってやっと起き上がり、ウメ子ちゃんに手を引かれて寝室を出ました。
一緒にロウソクの用意をしてマッチに火をつけました。
(おしまい)
特に意味はなく、博多弁を使ってみたのですが、ウメ子ちゃんに博多弁で返されて
びっくりしました。こどもってほんとに真似の天才ですね。おもしろ〜。
それにしても、ウメ子ちゃんが寝てからのマツお母さんの日課はひどいもんです。
自分の日課を整えたいのですが、これがなかなか難しい。
子育ちやってるお母さんたちと、「お母さんの日課ってどうなってる?」って話題になったりするんですけどね。
ウメ子ちゃんと一緒に過ごす6時から20時くらいまでの14時間の流れは決まっているのですが、残りの10時間の使い方が下手なんです。
子の日課のつくり方と同じように考えればいいんですけどね。大人にとっても睡眠って大事だから…まずは起床時間を決めて、○時間睡眠なら何時までに寝るって決めてしまえば、楽なんですけど。
結局、いろんな誘惑に負けちゃうんですよね〜(^_^;)子にとっての睡眠は絶対重要って思うけど、対自分となると、危機感が薄くなってしまうのだろうと思います。
タケお父さんの帰宅が不規則なのもあります。0時過ぎに帰ってきて、「ごはん食べたい〜。マツちゃんやって〜」なんて言うこともあるし…。
自分のやりたいこと・やらなくちゃいけないことをもっと明確にしたいなぁとも思います。これも、優先順位をハッキリさせるってことですね。
10年日記を書きたい。ブログも書きたい。本も読みたい。家の中を片付けたい。睡眠時間は確保したい。引き受けたお仕事はしなくちゃいけない。家計簿をやめちゃおうかなぁ。レシートが溜まっていくから、ストレスも溜まるし(^_^;)
ウメ子ちゃんの生活を少しは見習いたいです。大人は「今」だけを生きるわけにいかないから、大変ですね。大変なのが楽しかったりするんですけど。それでも、働くママたちよりは随分楽させてもらっているんでしょうね。非常に贅沢な悩みでした。今日も気合入れていこっ(^_^)雨だから洗濯休んじゃお〜っと。
2015年6月20日 田植えしてきました。
今日は梅雨の晴れ間というようなピッカピカのお天気でした。
マツお母さんとウメ子ちゃんは、朝から「かかりつけの農家さん」の田んぼに行ってきました。タケお父さんも出張先から直接かけつけてくれました。
3年前から毎年恒例になっています。
ウメ子ちゃんが赤ちゃんの時は、マツお母さんの背中におんぶして田んぼに入れたのですが、歩けるようになるとそうもいきません。
去年は、ウメ子ちゃんは少しだけ田んぼに入ったけど、ほとんどタケお父さんと近くを散策していました。
タケお父さんはウメ子ちゃんの保育係のようなものでした。
本人は田植えするつもりで来たらしく、「なんだ、子守りか〜」と言っていました…(^_^;
そして、今年も子守り役としてお願いしました。
さてさて、今日の話ですが。
物語1 (田んぼに到着して…)
〜〜〜
マツお母さんは腰にカゴを結びつけて、そこに稲の苗の束を2つ入れて田んぼに向かいました。
ウメ子ちゃんはカゴを指差して、「これつけたい〜」と言いました。
タケお父さんは「散歩に行こうよ」と言うと、ウメ子ちゃんは「やだー!いかない!」と言いました。
「やだーやだー」と言うので、タケお父さんが「じゃぁ、つけてあげるよ…」と、
腰に紐を回そうとすると「いらない!」と言って投げました。
マツお母さんがカゴを拾って、ウメ子ちゃんの腰に紐を結んでカゴをつけると、
ウメ子ちゃんはにこにこして、苗の束をひとつ入れてマツお母さんの後をついてきました。タケお父さんは「お母さんならいいのか〜」と言っていました。
マツお母さんが田んぼに入り、ウメ子ちゃんも横から足を入れたのですが、固まって、「あるけない〜〜」と言いました。
「もうでる?」とマツお母さんが聞くと、眉間にしわを寄せてうなずきました。
マツお母さんがウメ子ちゃんを抱きあげて畔の上にあげ、タケお父さんに「タケくーん、ウメ子ちゃんお願い〜」と言いました。
ウメ子ちゃんはタケお父さんのいるところに歩いていきました。
(おしまい)
〜〜〜
午前中、マツお母さんはもくもくと田植えをしました。田植えが好きなんです。
田んぼに入って、稲の苗を手で植えていくと、なんだか遠い昔の人々のことを考えてしまうのです。農耕が始まってからずっと、人は穀物を食べて生きてきたんだなぁ…なんて。農家さんほんとにありがとう!という気持ちが湧いてきます。
(家で普段食べているお米は親戚から送ってもらっているのですけどね。)
子連れで田植えというのは、お手伝いするというよりは遊びに行かせてもらっているという感覚の方が正しいかもしれませんけど。
ウメ子ちゃんはタケお父さんと一緒にいて、田んぼの外でおやつを食べたり、水筒のお水を飲んだりしていました。結局、去年と同じようにタケお父さんと田んぼの周りをお散歩していました。
11時頃、一度みんなで休憩して、タケお父さんはまた仕事に戻ったのです。
ちなみに、大人が6人に子どもはウメ子ちゃんひとりでした。
さぁ、マツお母さんとウメ子ちゃんふたり取り残され、どうなるかな…と思ったのですが・・・。
その前に、田んぼの説明を少し。
田植えのやり方って本当にいろいろとあるのですが、この農家さんのところでは、水を抜いた状態で、田んぼの中に格子状に線をひき、その交点に苗を植えていく、
というやり方をしています。少人数でもひとりひとり自分のペースで進めるのです。通常はひとり4列(条)ずつ担当して前進しました。
物語2 (タケお父さんがいなくなり…)
〜〜〜
休憩が終わり、ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんもはいる」と言いました。
マツお母さんは「ウメ子ちゃんも入ろうか〜」と言いました。
田んぼの畔を歩き、一番奥まで行きました。
先に、マツお母さんが田んぼに入り、その後でウメ子ちゃんが田んぼに入りました。
まず、マツお母さんが苗を植えて少し進みました。
ウメ子ちゃんが右足を抜いて、一歩前に進もうとしたら、持ち上げた右足の先にマツお母さんが植えた苗がありました。
マツお母さんは「わ〜〜〜!ここ!足はここにしてね」と、格子状になっている線の中の苗の植わってない場所を指差して言いました。
ウメ子ちゃんは「ここ?」と聞きながら右足を田んぼの中に入れました。
マツお母さんはウメ子ちゃんの後ろに回り、左足をぽんとたたいて「こっちの足はここにしてね」とまた田んぼを指差し、ウメ子ちゃんは左足を一歩進めました。
マツお母さんは「はい。止まってね。」と言って、稲の苗をウメ子ちゃんに渡して、ウメ子ちゃんの前にある右側の交点を指差して、「ここに植えてね。」と言いました。
ウメ子ちゃんが植えると、また苗を渡して、「次はここね。」と真ん中。
また苗を渡して、「今度はこっちに植えてね。」と左…
という具合に言うと、ウメ子ちゃんはその都度「ここ?」と聞きながら、
マツお母さんが指差したところに両手で植えていきました。
ウメ子ちゃんが3箇所植えおわると、「はい。進むよ〜。こっちの足はここに置いてね〜。よいしょ。(抜いて一歩進む)こっちの足はここに置いてね〜。よいしょ。はい、止まって〜。」とマツお母さん。
そんな感じで、ひたすら同じことをくりかえしました。時々、倒れそうになったら後ろから胴体を支えつつ。
ウメ子ちゃんは時々泥をすくってなげたり、横のおじさんとおしゃべりしたりしながらも、「向こうまでいく〜」と言って、端から端まで約20m自分で植えたのでした。
(おしまい)
〜〜〜
3才5ヶ月でも田植えは可能なようです。
農家さんが「楽しんでもらった方がいいから、あまり気にしないで〜」と言ってくれたおかげでこちらも安心してやらせてあげられたっていうのもありますけどね。
子育ちの指示をかなり意識していたマツお母さん。説明は一切しないで、具体的で肯定的な指示を出す。やっぱりこれに尽きますね。自分で植えるより疲れましたが。
ウメ子ちゃんはというと、帰りがけに出会った近所の人たち(時計屋のおねえさんや料亭の交通整理のおじさん)に田んぼに行ったことを話していました。帰ってから遅めの昼寝で超爆睡。そのまま起きてこないで寝ちゃっています…。
タケお父さんも仕事の合間にお疲れさまでした。ふたりともに付き合ってもらった一日でしたが、マツお母さんは大満足(^_^)♪明日からまた日課に戻そう〜。筋肉痛もやってくるのかな〜。そういえば、今日は旧暦の5月5日でした(^_^)
2015年6月22日 カブトムシの死。
何日か前に、タケお父さんが出張先からカブトムシとクワガタをもらって帰りました。
マツお母さんは「逃がそうよ〜」と言ったのですが、「絶対飼うから、虫かごとかいろいろ買っておいてね!」と言われ、ウメ子ちゃんと一緒に揃えに行きました。
100均ですけど、1000円近くかかりました。(カブトムシコーナーがありました。何でも揃いますね。)
ウメ子ちゃんは飼育ケースをおもちゃ空間の棚の上に置いて、毎日毎日、眺めていました。
昨日(日曜日)のことです。
朝、タケお父さんが「あれ、死んでる…!」と言うので、虫かごの中を見てみると一匹ひっくり返っていました。
マツお母さんは「え〜、何でだろ…」と言いつつ、しばらくしてから外に出し、とりあえずベランダに置いていました。
ウメ子ちゃんが「どこかいっちゃうから、中にいれてよ〜」と言うので、別の箱を用意して、飼育ケースの隣に置いておきました。
夕方、タケお父さんが仕事から帰ってきました。「死んだカブトムシどうしたの?」
マツお母さんは、「ほら、隣の…」と隣の箱を指差しました。
「あぁ、いたいた」とタケお父さん。
ウメ子ちゃんは「しんでないよ」と言いました。
タケお父さんは「死んでるんだよ」と言いました。
ウメ子ちゃんは「しんでないんだよ!ほねがでてないよ?」と言いました。
タケお父さんは唐突に、「お父さんとお母さんはウメ子ちゃんより先に死ぬからね。お父さんとお母さんが死んでも、ウメ子ちゃんは元気で生きるんだよ」と話しました。
ウメ子ちゃんの顔は曇り、口を開けたまま、ぶらんぶらんさせた腕で、ばちん!ばちん!ばちん!と座っていたタケお父さんの腕を叩き、「こわぁ〜い〜〜…」と言いました。
それから、「やぁだぁあああ〜〜〜〜〜〜!うわぁぁぁ〜〜〜ん!」と大泣きしました。
タケお父さんが「大丈夫!大丈夫!」と言うと、一瞬泣き止み、「あと50年くらいは死なないから!」と言うと、また「うわぁぁぁぁ〜〜ん!!」と大粒の涙をこぼして泣きました。
結局、タケお父さんが「お父さんもお母さんも死なないよ!」と言って、ウメ子ちゃんは泣き止んだのでした。
(おしまい)
マツお母さんは、「またタケお父さんは余計なことをしゃべってる…」と思いながら聞いていたのですが、ウメ子ちゃんがあまりに大泣きするので、ちょっともらい泣きしそうになりました。
私も嫌だなぁ。あと50年生きるなんて保証もどこにもないわけだし。
その後、ウメ子ちゃんは涙目でしたが、にこにこになってひょうきんさを取り戻していました。
「ウメ子ちゃんはいきていますよ!」と言いながら、手足をバタバタと動かして、「ほら、うごいてる〜」と言っていました。
タケお父さんはマツお母さんを見て、「ウメ子ちゃん、死ぬってことがわかってるんだね」と言っていました。お葬式に3回出てるからかな〜。
2015年6月24日 いちいち指示を出してみた。/『伊藤ふきげん製作所』
昨日のおやつの時間。
ウメ子ちゃんが「バナナのじゅーすがのみたい〜」と言うので、ミキサーでバナナジュースを一緒につくりました。
コップに入れてちゃぶ台のところまで運んでから、ウメ子ちゃんは「ちっちゃいスプーンがいいな〜」と言って、食器棚の引き出しからスプーンを出してきました。
ウメ子ちゃんはスプーンを使ってもったりとしたジュースを少しずつすくって飲んでいました。
ウメ子ちゃんの口の周りはジュースがついておひげのようになっていました。
ウメ子ちゃんの持っている小さなスプーンからはジュースがトロリ、トロリ…としたたって、畳の上に落ちました。ウメ子ちゃんのズボンにも落ちました。
マツお母さんが「こぼれたよ。」と言うと、ウメ子ちゃんは、にやぁっとして笑いました。
マツお母さんは「雑巾持ってきてふいてね」と言いました。
ウメ子ちゃんは立ち上がって歩いていき、手ぶらで戻ってきて、「きれいになったよ!」と言って座りました。
ズボンのジュースは拭いてあり、口の周りもタオルできれいに拭いてありました。
「ここ、雑巾で拭いてね」と言って、マツお母さんが畳にこぼれているのを指差すとウメ子ちゃんは「あー!ここ、こぼれてる〜!」と言って、雑巾を取りに行きました。
(おしまい)
〜〜〜
マツお母さんはウメ子ちゃんが手ぶらで戻ってきた時に、心の中で(あ〜、もう、雑巾もってきてないじゃん!)って思ったのですが、ウメ子ちゃんには畳が汚れているのが見えてなかったんですね。
スプーンからしたたっているのをマツお母さんは直接見ていたけど、本人は見えてなかったのかと気づいて、あ〜、なんか勝手にイラッとしていたんだなって気がつきました・・・。
気づかないことを気づかせてあげる。すぐに取りに行く行動力。この積み重ねは、大事なのかもしれない。親にとっても指示出しって修行なんだといつも思います。
ところで、『伊藤ふきげん製作所』(伊藤比呂美)という本が過去の「たよりもりの」(2005年3/1号)で紹介されていました。
著者の伊藤比呂美さんが娘(当時13才くらいの思春期?)さんに対して、「いちいち言わないと、何もしない」と気づいたのは、子がカラダ的に大きくなってからだと。図体はでかくなり、掃除も片付けも能力的にはできるようになっているのに、
お母さんひとりがくるくるくるくる立ち回っているという状態。
娘がやらないのは面倒くさいからだと思っていたけど、本当は確かにそこにある靴下や本やゴミなどが「見えていない」からではないかって。
って、全然マツお母さんは違和感感じないんですけどね。あぁ、マツお母さんも同じだったので、「あるある」的な…(^_^;)
実家では何もせずぐーたらぐーたらしていました。大学生になって一人暮らしを始めても、家の中はめっちゃくちゃに汚くて、料理もできなくて、一限目は必ず寝坊で休むし…。(遅れるとモチベーションが下がるという超典型で、遅刻するくらいなら欠席を選んでいました。中学の時からでしたけどね…苦笑)
大学生のときの初めてのアルバイトで、挨拶もできないし、自分からは動けなかったので、同い年の男の子から「おまえなー、それくらい気付けよな!」と叱られたのは、ガァァーーーン!となるくらいショックでしたね(^_^;)いや、もう、本当ダメダメで……。
結婚して初めて、自分でやるようになったんです。
「やるようになったんならいいじゃん」って?
うーん、そうかもしれませんが、本当にもったいないことをしたと思っています。
でも、大人になってもやるようにならない可能性だってあるわけで、そうなった場合は悲劇だったりしますよね。生活のこと以外のことに力を注ぐこともできたかもしれないのに…。
基本的には、いまだに「気がつかない」「気の利かない」人間だと思っています。
結構な努力が必要なんです。
「子育ち」的には子がどんな選択をしようと自由なのですが、そうは言っても、
ウメ子ちゃんが大人になって10年前20年前のマツお母さんみたいに散らかり放題の部屋でごはんも作らずお風呂も入らず…なんてとこ、あまり想像したくなくて、
生活することであまり不自由のないように…と思ってしまうのです。
家で甘えて「やだ」っていうのはよいとしても、せめて「気がつく」程度にはなった方が本人のためになるのかな。
無自覚のぐーたらと、自覚してぐーたらするのとではかなり差が出るだろうなぁ(^_^;)
だから、へこたれずに生活の場面では「いちいち指示出し」してみようと、
改めて思ったのでした。悩み悩みつつですけどね。
そうそう、食事中に立って取りに行かなくてもいいように、ちゃぶ台の下に、雑巾を置いておくかしようかな。普通のタオルで拭いてもいいんですけどね。ボロ布切って、机の上に置いておこうかなぁ?うん、ボロ布はやってみよう(^_^)
2015年7月2日
昨日は朝から雨が降っていました。
午後の散歩は、近所に住んでいるSくん(3才8ヶ月)といっしょになりました。Sくんのママさんは子育ち講座を受講中です(^^)
〜〜〜
ウメ子ちゃんとSくんは会うと「こうえんいこう〜〜」と言って、家の近くの公園へと走って向かいました。
雨はほとんど上がっていましたが、公園の遊具はびちゃびちゃでした。
他には誰もいませんでした。
ウメ子ちゃんとSくんは「ブランコしよう〜」と言ってブランコに乗り、「おかあさんおして〜」と言うので、マツお母さんとSくんのママさんも背中を押しました。
ウメ子ちゃんとSくんはブランコに揺られながら、下の大きな水たまりの中に靴ごと足をつけて、泥水の水しぶきをあげて笑っていました。
びっちゃびちゃになって、歩いて家の方へと向かいました。
家の近くでも走り回っていました。
Sくんが「おしっこ」と言って、物かげで立ちションをしました。
ウメ子ちゃんも「おしっこ」と言って、Sくんの横にしゃがんでおしっこしましたが、すぼんとぱんつにもおしっこがかかっていました。
ウメ子ちゃんとSくんは「ばいば〜い。またあしたあそぼうね〜」とお互いに言いつつ、家まで帰りました。
家に帰って、マツお母さんは「靴をぬいでくださーい」と言いました。
ウメ子ちゃんは「やだー。おかあさんやって」と言いました。
マツお母さんは「やだねぇ。靴をぬいでね」と言って、家の中に古新聞を取りに行きました。
ウメ子ちゃんは靴を脱いで玄関に座っていました。
古新聞1枚を半分に割いてウメ子ちゃんに渡し、靴の中から中敷をはずして、「くちゃくちゃって丸めて靴の中に入れてね」と言いました。
ウメ子ちゃんは新聞をくちゃくちゃにして、濡れた靴を新聞紙で包みました。
マツお母さんは「靴の中に入れてね」と言って、もう片方の靴に新聞紙をつめました。
ウメ子ちゃんは「おかあさんやって」と言いました。
マツお母さんは靴の中に新聞紙をつめ、ウメ子ちゃんに「ズボンぬいでください」と言いました。
ウメ子ちゃんは濡れたズボンを脱ぎ、マツお母さんは「お風呂場に持って行ってね」と言いました。
ウメ子ちゃんはお風呂場に行き、前日のお風呂の残り湯を入れてあったバケツの中に脱いだズボンを入れました。
マツお母さんは「靴下もぬいでください」と言いました。
ウメ子ちゃんは「やだー」と言いました。
マツお母さんが「やだねぇ。脱いでね」と言うと、ウメ子ちゃんはしぶしぶ脱いでバケツの中に入れました。
マツお母さんが「ぱんつもぬいでください」と言うと、ウメ子ちゃんは「やだ。ぬがない」と言いました。
「やだね…。ぱんつぬいでください」と言うと、ウメ子ちゃんは「やだ!」と言って、マツお母さんの手の甲をたたきました。
マツお母さんは「いったー。叩いたね? お母さんも叩くよ。」と言って、ウメ子ちゃんの手の甲をぺチンと叩きました。
ウメ子ちゃんは「いた〜い〜!」と言って、マツお母さんをにらんできました。
マツお母さんは「ぱんつ脱いでください。ぱんつさん、おしっこついて『くさいくさい』って言ってるよ」と言いました。
ウメ子ちゃんは「いってないよ?」と言いました。
マツお母さんは「いってない?聞こえるよ?」と言って、手を耳に当ててウメ子ちゃんのぱんつの方に近づけました。
ウメ子ちゃんは「んふふふっ」と笑いました。
マツお母さんも「んふっ」と笑いました。
ウメ子ちゃんは「『くさいくさい』って言ってる?」と言って笑いながら、ぱんつを脱いで、バケツの中にいれました。
(おしまい)
マツお母さんが寝る前にこの物語を話したら、「もういっかい、さっきとおなじにして!ブランコのとこからうたって!」とウメ子ちゃんに言われました。
語りの途中、叩いたところにくると、「ウメ子ちゃん、痛かったんだよね〜。もうしないよ」とウメ子ちゃんは言っていました。
それから、ぱんつのところにくるたびに、「んふふふふっ。おもしろいねぇ」と言って笑いました。
3回も同じ話を繰り返して、さらに「ブランコのとこからもういっかいうたって!」と言われましたが、さすがに結構長いのでマツお母さんも疲れてきて、子守唄に変えました。
ちなみに、ウメ子ちゃんの言う「うたって」は「お話しして」って意味だと思います。別にマツお母さんは節をつけて歌っているわけではなく、淡々と語っています(^_^)
靴に関してですが…
「長靴ははかせない」という考えでして。なおかつ、水たまりに入ることも止めないので、雨の日はこうなってしまいます。ブランコに乗った時に、靴を脱いでもらったらましだったかなぁ?
ブランコして水たまりの水しぶきをあげて遊ぶのは今回が初めてではありません。前回は雨上がりの晴れた日だったのもあって、最初から裸足になっていたんですよね。ちょっと頭には浮かんだんですが、なんだかそのままにさせちゃいました。
次は気をつけよう…(^_^;)
お風呂上がりにも新聞紙を取り替えました。今度はウメ子ちゃんも新聞紙を小さく割いて丸めて靴の中にいれていました。マツお母さんは夜中にもう一回新聞紙を取り替えておきました。早く乾きますように。
「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)