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ウメ子ちゃんの物語(3才2ヶ月)

2015年3月8日

昨日は朝から雨が降っていました。

ウメ子ちゃんはコアラのぬいぐるみを抱っこひもで前抱っこにし、上からカッパを着て、傘をさして散歩にでかけました。

傘の柄の部分を両手で持って、「うれし〜、うれし〜、うれし〜、ぱち、ぱち、こん、こん♪」と自作の歌を歌いながら、弾むようにして歩いて公園に向かいました。

途中、「あっ!」と振り返ってマツお母さんを見て、小さな声で「ぞうきん」と言いました。

マツお母さん「ぞうきん」
ウメ子ちゃん「ぞうきんわすれた」

マツお母さんが「雑巾持ってきたよ」と言うと、ウメ子ちゃんはうなずいて、また前を向いて歌いながら歩き始めました。

公園に着くと、「あれー、おともだちいなーい」とウメ子ちゃん。

滑り台に登り、「びちょびちょ。おかあさんふこう」
マツお母さんと一緒に雑巾でざっと雨水を拭きました。

「つめたいかな?つめたいかな?つめたーーーい!」と傘をさしたまま叫びながら、雨で濡れて滑りが悪くなっている滑り台をギューギューといわせながら2回ほど滑りました。

それから、小石を拾ってお店屋さんごっこをしました。

公園内をうろうろと歩いていたウメ子ちゃん。
ふと立ち止まって、前を向いたまま、「うわーん!もうかえりたいー!」と言いました。

マツお母さんが近寄ると、「おててがつめたいー!だっこしたいー!」と言いました。

マツお母さんはしゃがんで、「おててが冷たいねぇ」と言って、赤くなったウメ子ちゃんの手をハンカチで包んで拭いて、両手でくるんではぁ〜っと息をかけました。

マツお母さんがかけていたメガネが白く曇りました。

ウメ子ちゃん、涙目が笑顔になって、「あ〜。めがねがくろくなったよ」と言い、
ハンカチでマツお母さんのメガネを拭きました。

そして、「もうかえる」と言って、歩いて家まで帰りました。

(おしまい)

前回みたいに泣きわめいたりせず、静かに帰っていました。家に帰る途中、5分くらい立ち止まって、雨樋からぴとぴととしたたり落ちる水をじ〜〜〜っと何も言わないで見たりしていました。



2015年3月13日

おもちゃの片付けはいつもマツお母さんがしています。

3日前、晩ごはんの用意をしているときのことです。

ウメ子ちゃんは、お味噌汁用の白菜とネギを切った後に、おもちゃ空間に行きました。

おはじきとビー玉を空間の外に持ってきて、リビングと台所が一続きになっているフローリングの部屋に投げたり転がしたりして、ばらまき始めました。

マツお母さんがお味噌汁を作っている間、「みてみて、きれい〜〜。きらきら〜〜」と言って、おばじきとビー玉を投げたり転がしたりして笑っていました。

マツお母さんは「ごはん食べるよ。お味噌汁よそって〜」と言いました。

ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんおかたづけするよ」と言って、部屋中に散らばったビー玉とおはじきを拾い集め始めました。

マツお母さんも一緒に拾おうとすると、「あー!だめ!おかあさんはしないで!」
とウメ子ちゃんは言って、マツお母さんの手からビー玉を奪い、「ウメ子ちゃんがぜーんぶひとりでするの!」と言いました。

ウメ子ちゃんは「きれいになるよ〜。ウメ子ちゃんはおねえちゃんだから、
おかたづけするんだよ」と言いながら拾っていました。

ウメ子ちゃんは、棚の下や冷蔵庫の下ものぞきこんで、転がったものをみんな集め、いつもビー玉やおはじきを入れている容器に入れて、おもちゃ空間に戻しました。

部屋を見渡して、「きれいになったね」とウメ子ちゃんは言い、一緒に晩ごはんの準備をしました。

(おしまい)

マツお母さんはウメ子ちゃんが遊び始めた時、(うわ〜…、またこの遊びか…。踏んだらあぶないけど、片付けは後にしよう…)と内心思っていました。

ウメ子ちゃんがおもちゃ空間の外にばらまいたのを本当にきれいに集めたのはちょっと驚きました。

というか、やったー、ラッキー♪って思いました。
マツお母さんはウメ子ちゃんが生まれてこのかた、一度も「おもちゃを片付けてください」って言っていません。なーんにも言っていないのに、自分で片付けてくれたんですもん。しかも、面倒くさいのを(笑)。

そういえば。

先月の遠藤さんの子育ち講座で、チェーンリングを空間の外にばらまいていた時のことを思い出しました。

ウメ子ちゃんはチェーンリングを床にばらまいた後、おもちゃの箸立てをひっくり返してお箸をばらまきました。

マツお母さんが箸を集めて箸立てに入れたら、ウメ子ちゃんは「あ〜だめ!」と言って、また全部ひっくり返しました。

空っぽの箸立てを左手に、ほうきを右手に持って、チェーンリングをはき集めていたのでした。(おもちゃのチリトリがないものね…)

こちらは遊びの延長なのかなと思いますけどね(^_^)

2015年3月16日

マツお母さんはウメ子ちゃんが生後3ヵ月の時から、助産院つながりのお友だちと毎月1回集まっています。

ウメ子ちゃんと同じ月齢の子とお母さんのサークルみたいなもので、最初は10数組いました。
平日にお弁当持参で集まっているのですが、育休あけて仕事に復帰したり、第二子出産ブームが続いたりで、ここ最近はずっと5組くらいの参加でした。

この春から、年少として幼稚園に入る子もいて、なかなか集まるのが難しくなるかもしれないとのことで、今月は休日開催にして、美味しいお弁当を注文して、いつもよりちょっぴり盛大に集まりました。
参加できた大人は12人に3才の子11人に赤ちゃんたち。

いつもお友だちが住んでいるマンションの1階のゲストルームを使わせてもらっています(おもちゃも家から運んできてくれます)。

ウメ子ちゃんも朝から「マーくんちいくの?ウメ子ちゃん歩くよ」と言って、駅から15分ほどの道のりを歩きました。

いつも会う子、久しぶりに会った子、いつのまにか大きくなっていて、みんなで団子のように集まって遊ぶようになっていて…。
3年て、早いなぁと思いました(^_^)

このメンバーのうち、5人は「子育ち講座」修了生なんです。
そして、残りのほぼ全員も「子育ちお試し講座」は受けています。
みんな「子育ち」を知っているので、マツお母さんにとってはありがたい環境です。(でも、集まる日は子の昼寝なしですけどね。月1だけ特別に…^^;)

前置きがすごーく長くなりましたが、その日の寝る前、布団の中での会話です。

マツお母さんが布団の中で、日中のできごとをお話しし、「お友だちといっぱい会ったね」と言いました。

すると、ウメ子ちゃんは「あれは、おともだちじゃないよ。マーくんだよ。リンちゃんとノンちゃんとキンちゃんと…。あ、キーくんはこなかったねぇ。
なんでだろうねぇ」と言いました。

マツお母さんが「お友だちじゃないんだね」と言ったら、ウメ子ちゃんは「うん」と言いました。

(おしまい)

なるほど。ウメ子ちゃんにとって、近所を散歩中に会う保育園の集団とか公園にいる小さい子たちは「おともだち」で、月に一回ずっと会ってきた子たちは「おともだち」ではないのね。

昨日も公園一番乗りで、ウメ子ちゃんは「わー、おともだちいないー」と言っていました。


2015年3月17日

マツお母さんの家から徒歩1分のところに、子育ち仲間が2人住んでいて、ひとりは一緒に講座を受けた方です。

もうひとり、ウメ子ちゃんと4ヶ月違いの男の子がいる方は、先月から講座を受け始めたばかり。
日課の安定を心がけるようになったおかげか、ほぼ毎日のように散歩中出会うようになりました。

3才同士ともなると、公園などで会ったらお互いにかけ寄り、勝手に遊び始めます。
子たちの様子を見ながら気楽におしゃべりできるので、親の方も楽チンだったりします(^_^)

先日も公園で会い、ウメ子ちゃんのことを話したら、「え〜、おもしろーい!」と言っていたので、ちょっと書いておこうかなと思います。

先日の助産院つながりのパーティーのあとのお話です。

ちなみに、わが家の夕方の日課はおおざっぱに言うと、「晩ごはん食べて、絵本読んで、お風呂はいって、ロウソクして、寝る」です。
(片付けたり布団敷いたり歯磨きしたり、ぎゅぅって抱きしめたりとかもありますが…割愛)

パーティーは15時に終わり、子たちは昼寝なしで当然ぐずぐず言いだす子も…。

近所に住む女の子(子育ちっ子)も一緒だったので、最寄り駅からの帰りもウメ子ちゃんは歩きました。
ふたりして「こうえんにいく!」と言い張り、うちの近所の公園に寄って少し遊び、16時過ぎの帰宅になりました。

すぐに晩ごはんを食べ、お風呂のお湯をためている間にウメ子ちゃんが「これよむ!」と持ってきた絵本を読みました。
ちょっと長めの絵本で、マツお母さんが読んでいると、ウメ子ちゃんの頭が次第に垂れ下がってきました。
おしまいまで読んでウメ子ちゃんの顔をのぞきこむと、目はすっかり閉じていました。

体を温めるだけでもと思い、マツお母さんは「お風呂に入るよ」と声をかけました。
服を脱ぐのを半分手伝い、お風呂に入りました。
ウメ子ちゃん少し目が覚めたのか、わらべうたを歌ったりお湯で遊んだりしていました。

お風呂からあがって着替えて、いつもロウソクをつけている和室に入って座りました。

マツお母さんが「ロウソクしようか」と言いました。

すると、ウメ子ちゃんは「きょうはロウソクいらない。もうねたい」と言って、布団の部屋に入りました。

(おしまい)

このお話をしたときに、マツお母さんのお友だちママさんは「ロウソクなんて絶対おもしろいのに!」と言っていたので、ウメ子ちゃんが「ロウソクいらない」と言ったところがおもしろかったのかなと思いましたが…

ウメ子ちゃんにとって、2年以上、毎晩日課となっているロウソクは、もはや「おもしろいもの」ではなくなっている気もするマツお母さんです。

でも、「ウメ子ちゃん、自分の身体のことが本当によく分かるんだね〜」とも言われ、やっぱりそういう感想を持つのかなと思いました。

外出先で昼寝できないときは、ウメ子ちゃんは自分でまくらと布団(たいていマツお母さんのコート)を用意して「ここでねるね」と言って、横になることも増えました。どう考えても、日課の安定のおかげだよなぁってマツお母さんは思います。

2015年3月20日 ウメ子ちゃんの財布

最近、マツお母さんが「買い物に行くよ」と言うときには、ウメ子ちゃんは必ず、「ねこちゃんどこー?」と聞きます。

ねこちゃんとは、ネコの絵の書いてある革製の小銭入れのことです。アジアン雑貨屋さんとかで売ってるカラフルなやつで、スナップボタンでとめるタイプのものです。
10年前にマツお母さんがタケお父さんから初めてもらったプレゼントなのですが、
今はウメ子ちゃんのおもちゃになっています。

いつも同じ場所に戻しておくのですけど、マツお母さんが「あそこじゃない?」と言って指差すと、ウメ子ちゃんはおもちゃ棚から見つけて「あったあった」と言い、「おばあちゃんのバッグどこー?」と今度は、ひいおばあちゃんが編んでくれた薄緑色のニットの小さな手提げを探します。

この手提げにいつもネコちゃんの小銭入れを入れています。
小銭入れの中にはおはじきが入っています。

それから、ここ数日なのですが、50cmくらいある大きな紙袋にいろんなおもちゃを入れて家の中を歩きまわっています。

例えば、昨日入れていたものは、こんな感じ。

「おばあちゃんとこに持っていくの」と言って布袋の中にパジャマや下着など一式を詰めたもの。
上着。
赤ちゃん人形のおくるみ。
シフォン布。
広告チラシをハサミで切ったもの。
おもちゃの電話。
電卓(これはおもちゃじゃない…)。
ネコちゃんの小銭入れが入ったニットの手提げ。

紙袋が床に転がっていたので、マツお母さんが中のものを棚に戻そうとしたら、
「ウメ子ちゃんせっかくしてるのに!」と走ってきて、怒られてしまいました。

昨日は雨。

昼寝の後、おやつを食べたら、ウメ子ちゃんはひとりでカッパを着ていました。
赤ちゃんを抱っこしたいというので、カッパの上から赤ちゃん人形をおんぶ紐で前抱っこにしました。
いっぱい物が入った大きな紙袋を肩にかけ、「もっていく」と言いました。

傘を持って、スーパーまで。

***

買うものを選んで、レジでマツお母さんが支払いをしていると、ウメ子ちゃんはごそごそと紙袋の中をあさり始めました。

ウメ子ちゃんが下を向いてごそごそしている間に、マツお母さんは支払いを終えていました。

横のレジのおばさんからは「一生懸命だわ」との声が聞こえてきました。

ウメ子ちゃんは紙袋の中からニット製の手提げを出し、その中からネコちゃんの小銭入れを出し、ゆっくりと小銭入れのふたをあけて、中から黄色いおはじきをひとつ取り出しました。

それから、レジの方におはじきを差し出しましたが、レジのおばさんを見て、
マツお母さんを見て、しばらく固まり、マツお母さんにおはじきを渡しました。

マツお母さんがお財布におはじきを仕舞うと、ウメ子ちゃんも小銭入れをしめて、
また紙袋の中にしまいました。

そして、歩いて帰りました。

(おしまい)

〜〜〜

こういうことがちょくちょくあるので、マツお母さんのお財布の中には、
おはじきや花はじきがまぎれています(^_^)おもちゃ空間に戻しとこっと。

レジのおばさんたちは暖かく見守ってくれています。

スーパーの入り口ではウメ子ちゃんが傘を自分であけていました。
少し時間がかかるのですけど、前後にいた他のお客さんたちもにこにこしてみていてくれて。小さいお店っていいなぁって思います。


2015年3月23日 よく助けてくれます。

マツお母さんはいつもいつも、生活の場面でバンバン指示を出しているわけではないです。何か考え事をしてぼんやりすることもあります。今日もぼんやりしていました。

晩ごはんを食べたあとのことです。

普段は食事のあげさげは、食器をお盆に乗せて運んでいます。

マツお母さんは先に食べ終わり、ウメ子ちゃんが食べ終わるまで静かに考え事をしていました。

配膳するときに、そのまま持ってきてしまったのか、お盆が近くに見当たりませんでした。

マツお母さんは空になったお皿を高く積み上げ、無言のまま下から持とうと手をかけました。

ウメ子ちゃんはそれを見て、何も言わずに上の3つくらいの器を取り上げて、台所の流しまで運びました。

(おしまい)

指示を出さなくても、自分からスッと動いてくれるウメ子ちゃん。なんてことないんですけど、この時は心から「助かるわ〜」と思ったのでした。

遠藤さんがよく「3才すぎたら母親は時々寝込むとよい」って言いますけど、寝込むほどじゃなくて、ぼけっとして指示出ししないときでも、動いてくれる子の様子が分かったりするんだなって感じました。

それから…、マツお母さん日中ぼんやりすることが多かったのは、日曜にほぼ徹夜でパソコン向かったり、本を読んだりしていたので、不摂生がたたったというのが理由でした…(^_^;反省しました。

2015年3月28日 ウメ子ちゃんと靴箱

3月26日〜27日。
マツお母さんはウメ子ちゃんを連れて、お友だちとちょっと千葉県の方まで足をのばして、一泊してきました。

幼稚園や小学校がお休みということで、2才〜9才までの子6人に大人(母親)が4人。総勢10人がレンタカーを乗り合わせて行きました。

子育ちとは関係無いメンバーでしたが、普段から子どもたちの寝る時間はみんな7時半頃らしく、日課が乱れずにとても楽に過ごせました。

ウメ子ちゃんは相変わらず、宿泊先に着いてそうそう、ひとり布団を敷いて横になっていました。

自由な時間があったので、2人で田舎道を散歩していたら、ログハウスの外で作業をしているおじさんを見つけました。
ウメ子ちゃん「こんにちは〜」と言って近づき、お話しして、ログハウスの中にまで上がらせてもらって、家の中を探検したあげく、手作りの木工作品をもらって帰ったりしていました。
(おじさんも「いいよ」と言ってくれるから、ウメ子ちゃんはどんどん入って行って、マツお母さんは玄関先で「お〜い…」となりました^_^;)

夕ごはんのあと、どこからか絵本を持ってきて読みました。
絵本を読みおえたら、ウメ子ちゃんは「おふろはいりたい」と言っていました。
(お風呂が外にあるところで、とても寒そうだったので、結局はパスしたのですが…)

子たちが寝てから、お母さんたちは集まってひそひそ声でおしゃべり。
これが大人の楽しみだったり(^_^)

日課を崩しても、ウメ子ちゃんの中には普段の日課が流れているんだなと感じました。

そうそう。マツお母さんが何にも言わないのに、ウメ子ちゃんはどこに行っても、靴を靴箱におさめていました。オープンな棚があると、ここに並べるものだって思うのでしょうかね。

家ではウメ子ちゃんの靴を靴箱に入れる習慣になっていなくて、玄関のたたきに並べておくだけなのです。いつもは、「靴をぬいでください。並べて置いてください」と指示出しても、やったりやらなかったりです。

これもおもちゃ空間の棚のおかげ?おもしろいなぁと思いました。

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2015年4月7日

ただいま、ウメ子ちゃん遅めの昼寝中です。

今日はあいにくの雨でしたが、子育ちフォロー会@マツお母さん宅でした。2年前に一緒に子育ち講座を受けたお母さんたちが集まりました。去年受講した方と近所に住んでいる現在受講中の方も来ました。大人7名に子10名。

みんなでお弁当を食べて、母親たちは近況を報告したり、子の物語を発表したりしました。

フォロー会が終わって、みんなが帰っていく時のことです。
雨はあがっていました。

同じ子育ち仲間のEさんは3才のK君と0才のMちゃんを連れて車で来ていました。
Eさんは赤ちゃんを連れていて荷物も多かったので、マツお母さんは荷物を運ぶのを手伝うことにしました。

ウメ子ちゃんは自分の傘を持ち、玄関を出てKくんと手をつないでマンションの廊下を歩きながら、「くるまのって、カレーたべにいくんだ〜。おかあさんはうしろにのってね。ウメ子ちゃんがうんてんするからね」とずっと言っていました。

マツお母さんも「カレー食べにいくんだね〜」などと真似で返していました。

ウメ子ちゃんは左手に自分の傘、右手にEさんの傘を持って、近所のコインパーキングまで一緒に歩いていきました。

Eさんは車の後部座席にMちゃんを乗せました。

ウメ子ちゃんは助手席を指差して「Kくんはここ?ウメ子ちゃんもまえにのるんだ〜。おかあさんはうしろね」と言いました。
Eさんに傘を渡しました。

Kくんは助手席のチャイルドシートに乗り、Eさんにベルトをつけてもらいました。

Eさんが駐車場の料金を精算している間、Kくんはドアをちょっと開けて、ウメ子ちゃんとマツお母さんにタッチしてくれ、またドアをしめました。

ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんもくるまにのりたい!」と言いました。

マツお母さんは「くるまにのりたいね」と言いました。

マツお母さんがウメ子ちゃんを抱き上げると、ジタバタとあばれて「のりたい!のりたい!」と言うので、少しだけ車の後部座席に座らせてもらいました。

ウメ子ちゃんが「まえにのりたい!まえがいい!」と言うので、運転席に少しだけ乗せてもらいました。

ウメ子ちゃんは運転席に座ると、「カサはここにおくね〜」とハンドルの横に自分の傘を置き、にこにこしながら両手でハンドルをにぎりました。

マツお母さんは「おうちに戻るよ」と声をかけました。

ウメ子ちゃんは「やだ!うんてんする!」と言いました。

マツお母さんが「うんてんしたいね〜」といいながら、ウメ子ちゃんの体を持って、外に連れ出そうとしました。
ウメ子ちゃんはなかなかハンドルを離そうとしませんでした。

ウメ子ちゃんの手がハンドルから離れ、マツお母さんはぎゃーと泣くウメ子ちゃんを抱っこしたまま、Eさん親子の車を見送りました。

ウメ子ちゃんは車が去ってからも「わーん!わーん!」と涙を流しながら大泣きしていました。

泣いているウメ子ちゃんを抱っこしたまま、マツお母さんはマンションの階段を上がりました。

階段の途中で、ウメ子ちゃんは「公園のくるまにのろうか?ウメ子ちゃん公園のくるまにするね」と言って、泣き止みました。

(おしまい)

近くの公園にハンドルのついた乗り物の遊具があるので、そのことかなぁと思いました。今日は、散歩もできず昼寝もいつもの時間にできずで半分申し訳ない気持ちになりました。









「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)