見出し画像

ウメ子ちゃんの物語(8才0〜2ヶ月)

2020年1月14日 「ありがとう」や「ごめんなさい」を言わせない/8才の誕生日。

子育ちでは、 子どもに「ありがとう」や「ごめんなさい」を言わせないようにします。子どもが言ってはいけないのではなくて、「『ありがとう』って言いなさい」とか「『ごめんなさい』でしょ?!」なんて声掛けを親が勝手な判断で子に言わないようにってことです。

親はしっかり労いの言葉を出して、子が育つのを信じて待っていればいいんですね。言うようになるから、と遠藤さんはいいます。自分で本当に嬉しいとか、悪かったと思った時に使わないと、感情と言葉がリンクしないですもんね。

〜〜〜

年末に家族で旅行に行きました。

タケお父さんの妹家族も一緒で、ウメ子ちゃんとツル美ちゃん(2才2ヶ月)にとってはイトコにあたるKくん(2才0ヶ月)と一緒にすごしました。

マツお母さんはよく見ていなかったので理由はわからなかったのですが、Kくんがウメ子ちゃんを叩きました。

Kくんのお父さんは「K、ウメ子ちゃんに『ごめんなさい』って言いなさい」と言いました。

Kくんは何も言いませんでした。

ウメ子ちゃんはにこにこして「ごめんなさいって言わなくてもいいよ」と言いました。

Kくんのお父さん「K、『ごめんなさい』は?」

Kくん、ウメ子ちゃんをジッと見て、おじいちゃんのところに行ってしまいました。

(おしまい)

〜〜〜

マツお母さんも、「ごめんなさいって言わせなくていいよ」と言ったら、Kくんのお父さんは「こういうのは習慣だから…」と言っていました。

タケお父さんもウメ子ちゃんに「ごめん」と「ありがとう」を言わせる傾向にあるんですけどね(^_^;)そういうとき、ウメ子ちゃんはタケお父さんに対してとても反発します。言わされるということ自体に反発しているんでしょうか・・。

話はかわって、ウメ子ちゃん、1月に8才の誕生日を迎えました。

誕生日当日は冬休み中だったのですけれど、お友だちが家に来てくれました。

自分たちでパーティーを計画して、しおりまで作っていました。

「令和2年1月、ウメ子ちゃんの誕生日会を始めます」という挨拶から始まり、かるたをしたり、誕生日プレゼントの「ラビリンス」(ボードゲーム)をしたり、お友だちからのドッキリがあったり、ケーキをデコレーションして食べたりしました。

ずっと笑いっぱなしで、とても楽しそうに過ごしていました。家に来てくれたお友だちの一人は、去年近所の公園で会って仲良くなってから、ほぼ毎日遊んでいます。ウメ子ちゃんの1つ上で、9才1ヶ月の女の子Sちゃんです。

親が共働きらしく(マツお母さんはお会いしたことがありません)、習い事もたくさんしているようですが、家に一人でいる時間も多いみたいで、休みの日にはお弁当を持ってきてうちで一緒に食べたりします。

お菓子作りをしたり、時々一緒にどんぐり倶楽部もやったり。ツル美ちゃんもすっかり懐いています。

ウメ子ちゃんの誕生日、マツお母さんはそのお友だちから手紙をもらいました。「いつもありがとうございます」という感謝の手紙でした。我が子の誕生日にお友だちから感謝されるのって、おもしろいなぁと思いました。こちらこそいつもありがとう〜(^_^)


2020年1月21日 毎日土日だったらいいのになぁ。

昨日のことです。

一昨日前から、「明日は国語の発表があるから学校を休みたい」と言っていたのですが(マツお母さんは真似で返した上で、休んでもいいよと告げました)、学校にはしぶしぶ登校していったウメ子ちゃん。

夜、お風呂上がりにパジャマを着たり、乾いた洗濯物をたたんだりしながらのやりとりです。

~~~

ウメ子ちゃん「あ~、毎日土日だったらいいのになぁ」

マツお母さん「毎日土日だったらいいのにね。土日って、毎週あるじゃん」

ウメ子ちゃん「毎日、どーにち、どーにち、どーにちっ…って、月曜日から金曜日までがなかったらいいのに」

マツお母さん 「あぁ、そういうことか」

マツお母さんはただ真似で返していただけで、ウメ子ちゃんがどういう意味で言っているのかがわかっていませんでした。

マツお母さん 「学校がなかったらいいのにってこと?」

ウメ子ちゃん 「そう。そうしたら、好きな時に算数とか勉強できるじゃん。あ~~、でも、跳び箱はやりたい」

マツお母さん 「跳び箱はやりたいねぇ。跳び箱は家にはないもんねぇ」

ウメ子ちゃん 「給食も食べたい」

マツお母さん 「給食も食べたいねぇ。う~ん。じゃあさ〜、体育と図工と音楽と給食だけ学校に行って、あとはお母さんと家で教科書使って勉強するってのは?」

ウメ子ちゃん 「えっ?そんなことできるの?」

マツお母さん 「まぁ、できるんじゃない?」

ウメ子ちゃん 「でも、算数とか好きなんだよ。国語が嫌なんだよ」

マツお母さん 「国語が嫌なんだねぇ…。国語だけ休むってのは?あ、でも、1時間目が国語で、2時間目3時間目に体育とか図工があって、4時間目にまた国語って日もあるもんねぇ」

ウメ子ちゃん 「そうなんだよねぇ。あ、国語が5時間目にある日は、給食を食べてから帰るってのはどう?」にやりと笑う。

マツお母さん 「おぉ、それはいいね(ニヤリ)。保健室に行くってのもありかもしれないね。連絡帳に書いておいてあげるよ」

ウメ子ちゃん 「ウメ子はね、お父さんと遊びたいんだよ」

マツお母さん 「お父さんと遊びたいんだ」

ウメ子ちゃん 「うん。お父さんとカフェごっことかしたい」

マツお母さん 「おぉ、それは楽しそうだね。でも、お父さんは働いてるから、毎日は家にいないもんね」

ウメ子ちゃん 「そうだね。う~ん……」しばし考えていました。

ウメ子ちゃん 「やっぱり、今のままでいいや」

マツお母さん 「今のままでいいか」

ウメ子ちゃん 「うん。今の学校は今のままでいい。次、引っ越したら次の学校でまた考える」

マツお母さん 「わかった」

(おしまい)


「ホームスクーリング」という言葉がマツお母さんの頭によぎりました。ウメ子ちゃんの言うように、自分の好きなときに、好きな勉強をするのもありだよなぁって思ったのです。ありというより、むしろ理想的かもしれない。まぁ、実際にやるとなったら大変なのかもしれませんが。

ウメ子ちゃんは、国語の発表がいっちばん嫌いなのだそうです。間違っていたらどうしようとドキドキするみたいです。考えることは好きみたいなんですけどね。

2番目に嫌いなのは、「忘れ物」だそうです。連帯責任を負わされるみたいだから、忘れ物をした子はクラス全体から非難されちゃうんですよね。よくないシステムだなと思います。

国語と忘れ物については、近々個人面談があるので、担任の先生とお話ししたいと思います。

タケお父さんと遊びたいという発言は、聞いたときは一瞬びっくりしましたが、すぐに納得。家でマツお母さんと一緒にいてもつまらないんだろうなっていうのは薄々感じています。正直、「びっくり」というよりは、何となく「がっかり」した自分がいたんですけどね。


2020年1月23日 ウメ子ちゃん、習い事を休んで映画を見に行きました。

先週の土曜日は学校がありました。

前の小学校は土日は完全に休みだったのですけど、現在通っている小学校は1ヶ月に1回程度ですが、土曜日にも授業があります。給食なしの4時間授業です。(近隣の小学校も同じようです。東京はみんなこうなのでしょうか?)

土曜日は12時からのスイミング教室に通っているのですが、学校がある日はスイミングに間に合わないので欠席の届け出を出しています。そして、同じ日の3時からの教室に振替をしていました。平日への振替だと時間が遅くなるので利用していません。

あと一つ、前置き。

『アナと雪の女王2』という映画をウメ子ちゃんは見たがっていました。タケお父さんはウメ子ちゃんの8才の誕生日プレゼントのひとつとして、映画に連れて行くという約束をしていたのです。

先週、タケお父さんはウメ子ちゃんを誘っていたのですが、そのときはウメ子ちゃんに「今日はやだ」と断られていたのでした。

~~~

ウメ子ちゃんが学校から家に帰ってきて、お昼ごはんを食べていたときのことです。

食べ終わったタケお父さんが、テレビの前でブルーレイディスクを片付けながら、「あ、ウメ子、今日、アナ雪見に行く?」と聞きました。

ウメ子ちゃん、食べかけていた手を止めて「行く!絶対行く!」と言いました。

マツお母さん「あれ、今日は3時からスイミングだよ」

ウメ子ちゃん「えーーー!!やだ。映画がいい」

タケお父さん「えっ?スイミングあるの?じゃぁ、映画は明日にしよう」

ウメ子ちゃん「やだ!映画は今日がいい!」

タケお父さん「ごめん、ごめん。お父さん、スイミングがあるって知らなかったからさ。スイミングがあるなら、スイミングに行こう。お金もったいないじゃん。映画は明日でいいじゃん」

ウメ子ちゃん「やだ。今日映画行く!3時のスイミングは行かない」

タケお父さん「お金がもったいないじゃん。スイミングに行きなさい」

ウメ子ちゃん「行かない!12時のスイミングはいいけど、3時のスイミングには行かない!」

タケお父さん「なんで」

ウメ子ちゃん「だって、12時のスイミングはお友だちがいるけど、3時のは楽しくないんだもん。行きたくない。映画に行く!」

タケお父さん「お金がもったいないでしょっ」

マツお母さんは「もういいよ」と言いました。「ウメ子が行きたくないって言ってるんだから、スイミングは行かなくていいよ」

タケお父さん「はぁ。じゃぁ、調べてみるか。やってんのかな?」……と、ウメ子ちゃんの近くの床に座って、スマホで映画館の情報を調べ始めました。「あ、やってるわ。40分から」

マツお母さん「どうやって行くの?」

タケお父さん「電車でしょ。調べる」またスマホをいじる。

ウメ子ちゃんはタケお父さんにからみつくようにして抱きついて画面をのぞき込む。

タケお父さん「今から10分後の電車に乗ったら、ちょうど40分に着くわ。駅から映画館がすぐだから、予告とかあってちょうど見れるかもしれない」

ウメ子ちゃん「行こう!」とスクッと立ち上がる。

マツお母さん「え?!間に合うの?駅まで15分かかるじゃん」

タケお父さん、床に座ったまま「わかんない」

ウメ子ちゃん「走って行ってみよう!」

マツお母さん「私は予告から見たい派だったなぁ~」

タケお父さん「あぁそう。駅まで自転車で行く?」

マツお母さん「雨降ってるし、自転車はやめときなよ。駐輪場でお金かかるじゃん」

ウメ子ちゃん「自転車だと鍵とか閉めるのに時間かかるじゃん」

マツお母さん「ウメ子、カッパ着ていきな」

ウメ子ちゃん「わかった」玄関でカッパを着込む。

マツお母さん「間に合うかなぁ」

タケお父さん「どうかなぁ。わかんない」玄関に向かう。

ウメ子ちゃん「そんなこと話してる時間ないよっ!走るよ!行くよ!行ってきまーす」

マツお母さん「行ってらっしゃーい。気をつけてね」

しばらくして、マツお母さんの携帯にタケお父さんから『乗れてしまった』というメッセージが届きました。

またしばらくして、カッパを着たまま映画のチケットをもってピースしているウメ子ちゃんの写真が送られてきたのでした。

(おしまい)

~~~

タケお父さんに話したら、「この物語のオチはなんなの?」と言われてしまいました…。

えぇと。マツお母さんは、時間に間に合わないのが嫌な性分なので、行く前からあきらめてしまうんです。ウメ子ちゃんは、ぐだぐだ文句言ったりして時間を無駄にせず、チャレンジしてしまうところがすごいなぁ、さすがだなぁと思ったのです。

スペシャルな味のポップコーンを食べながら映画を見たのだとか。ホワイトチョコキャラメルだったかな。そんな味があるのかな?

映画はタケお父さんも楽しめたそうです。アナとエルサの幼少時代のシーンが、ツル美ちゃんとウメ子ちゃんの二人にしか見えなくなってしまって、かわいいかわいいだったようです。

ウメ子ちゃんはアナ雪グッズまで買ってもらって、タケお父さんとの映画の時間を大満喫したようでした。帰りも雨の中、駅からずっと走って帰ってきたそうです。

マツお母さんから少し補足。

ウメ子ちゃんのスイミングについて行って見学したことがありますが、通常の12時のコースは空いていて、児童数が10名くらいです。振替の3時のコースになると、30名くらいに増えて、芋洗い状態のように見えます。人数が多すぎると、面白くなくなるのかもしれませんね。


ウメ子ちゃん 8才1ヶ月

2020年2月8日 おもちゃの隠居と待機

「おもちゃ」の隠居にまつわる物語。

ウメ子ちゃんが家にいるときは、机上空間にいることがほとんどです。おもちゃ空間に入るのはお友だちが家に遊びにきた時で、それも「たまに」のお話。おもちゃを持ち出して、押し入れの中に秘密基地を作ったりしています。

一方で、ツル美ちゃん(2才3ヶ月) がままごとキッチンの前に立つことが増えてきました。外で使うものやお風呂で使うもの以外、ほぼ全ての「おもちゃ」がおもちゃ空間の棚の中に置かれています。

おもちゃ空間のメインユーザーがウメ子ちゃんからツル美ちゃんに移りつつあるので、わが家のおもちゃを改めてチェックしてみることにしました。中身についてはわりと放置気味だったんですよね…(^_^;)

~~~

数日前の平日、

ウメ子ちゃんが学校から帰ってきてからのこと。

マツお母さんはおもちゃ空間に入り、ツル美ちゃんがほとんど見向きもしていないおもちゃを、手ごろな木箱の中に集めていきました。ガラガラなど、赤ちゃん向けに作られた操作系のおもちゃたち。

次に、「ウメ子ちゃんが気に入って持っていたけれど、マツお母さんの好みでない駄おもちゃ的存在のおもちゃ」も、別の木箱の中に集めていきました。

それから、マツお母さんはウメ子ちゃんの前に木箱を置いて「この中でいらない物があったら出して」と言いました。押し入れに入れてあった季節用品も出してきました。

ウメ子ちゃんは、「あ~、これ、ウメ子がもらったやつだけど、いらない」と言って、近所のお祭りのくじ引きで当たったプラスチックの車を出しました。

マツお母さんが「そっか…。もらわなきゃよかったね」と言ったら、

ウメ子ちゃんは「うん、そうだね」と言いました。

「これ、いらない。これもいらない。これも」と、もともとお菓子が入っていた容れ物を出しました。

「これとこれもいらない」と言って出したのは、スーパーのお菓子売り場で見つけた自動販売機みたいなおもちゃ(もちろん、すでにお菓子はありません)。

一つは2年くらい前におばあちゃんに買ってもらったもの。もう一つは1年くらい前に自分のおこづかいで買ったもの。BB弾を詰めてみたり、ドールハウスに置いてみたりして、以前はよく遊んでいました。

ガチャガチャでゲットしたプリキュアのミニステッキみたいなものに、虹色のリボンがついていました。

「このリボンはきれいだね。これはとっておく」と、リボンの部分だけハサミで切ってよけました。

お祭りで買ったピカピカ光るおもちゃは、電池が切れていて光らなくなっていたものがいくつかありました。

マツお母さんは小さなドライバーを持ってきて、ひとつずつボタン電池を取り出しました。

ウメ子ちゃんは電球がついた部分だけ「これはとっておく」と言いました。

ウメ子ちゃんがいらないといったものの中からマツお母さんの判断で、もしかしたらもらってくれる人があるかな…というようなものは避けておいて、あとは燃やせるゴミにしようと思って袋にまとめて入れて玄関近くに置きました。

すると、ツル美ちゃんが玄関までやってきて袋の中を覗き込み、「これ、ウ美ちゃんのー!!」と言いながら、自動販売機のおもちゃをふたつ、持ち去って行ったのでした。

(おしまい)

ごめん、ツル美ちゃんの意向を無視していたね。取っておこうね。マツお母さんは、あれ、なんとなく捨てたかったんだよなぁ…。

ウメ子ちゃんに対して「(プラスチックの車を)もらわなきゃよかったね」という言葉は、余計なアドバイスだったかもしれないけれど、ちょっぴり意識して言ってみました。

同意してくれたことに、少し驚きつつ。

あと、いくつかウメ子ちゃんが遊ばなくなったボードゲームの類も(おもちゃではないですけど)、一旦「待機組」に回すことにしました。持っている物すべてを見えるように出しておく必要はないですもんね。

「メインのおもちゃ」と「隠居棚」と「待機棚」のチェック、丁寧にやれたら理想的だけれども、わが家ではなかなか後回しになりがちです。前回は去年の夏の引っ越しのタイミングで、その前は一昨年前にフリーマーケットをやったときかな。日々の片付けとともに、たまには点検しないとですね。

ここから余談。

最近、ツル美ちゃんは「プリキュア」の絵がついたパジャマを着ています。もともとウメ子ちゃんがお下がりでもらって着ていたものですが、ツル美ちゃんは「ウー子ちゃんのぷりきゅあ~」と言って喜んで着ています。(※ウメ子ちゃんもツル美ちゃんも、テレビアニメのプリキュアは見たことがありません。)

~~~

何日か前の晩、布団に入ってから、ウメ子ちゃんが「ツル美、プリキュア気に入ってるね。ウメ子、幼稚園の頃は好きだったんだけど、最近はあんまり好きじゃなくなったんだ。そうだ、プリキュアのシール、全部ツル美にあげるよ」と、言いました。

翌日、ウメ子ちゃんは机上空間の棚に置いてある引き出しをゴソゴソとさぐり、ツル美ちゃんに「はい、プリキュアのシールだよ」と差し出しました。

お友だちからもらったプリキュアの絵のついたお手紙や折り紙もみんな渡していました。

ツル美ちゃんは「ぷりきゅあのちーる!」と言って、シールや折り紙を手に高く持って踊り、マツお母さんに見せてくれました。

(おしまい)

自分の所有物だったものをあっさり他の人にあげてしまうウメ子ちゃんのことをマツお母さんはうらやましいなぁと思います。

マツお母さんだったら、いつまでもいつまでも執着して持ち続けてしまう気がするのです。子どもの頃にコレクションしていた文房具(未使用品)をようやくウメ子ちゃんに譲ることができるようになったくらいです。


2020年2月25日 ウメ子ちゃんの仕事。コーヒー屋さん。

先月あたりからウメ子ちゃんが「お金が欲しい」と言い出しました。漫画『ちびまる子ちゃん』を読んで影響されたようです。

ウメ子ちゃんの月々のお小遣いは現在200円です。お年玉の一部をそのまま所持しているため、結構潤っているとは思うのですが、そういう問題ではないようです。

ウメ子ちゃん「お母さん、ウメ子もまるちゃんみたいにお手伝いして10円とかってもらいたい」

マツお母さん「お手伝いでお金もらいたいのかー。でも、お母さんはお手伝いではお金をあげられないなぁ。おうちのことは家族でやることだからね。お父さんかお母さんがやって欲しいことだったらいいけど。何かあるかなぁ…。あ、お父さんはコーヒー飲むね」

ウメ子ちゃん「うん」

マツお母さん「お父さんにコーヒーいれてあげたら?」

ウメ子ちゃん「いいね」

マツお母さん「コーヒー豆は自分で買いなよ」

ウメ子ちゃん「え~~っ?!それじゃ、お金が減るじゃん!!」

マツお母さん「そう?コーヒー代をそれよりも高くしたらもうけるじゃん」

ウメ子ちゃん「わかった。ウメ子は一杯1000円とかにする。いひひ」

マツお母さん「う~ん。1000円で買ってくれるかなぁ…」

マツお母さんはウメ子ちゃんとツル美ちゃんと歩いて、コーヒー豆屋さんに行きました。コーヒー豆屋さんはコーヒーの試飲をすすめてくれたので、マツお母さんは普段コーヒーを飲まないのだけど飲んでみました。

ウメ子ちゃんが「美味しい?」と聞きました。

マツお母さんは「よくわからないけど、コーヒーの味がするよ」と言いました。

ウメ子ちゃんも一口だけ口をつけて「苦いね」と言いました。

いろんな種類の豆が置いてあったのですが、他の豆と比べると破格の値段だった『今月のお買い得』コーヒー豆をウメ子ちゃんは選びました。ウメ子ちゃんはキャラメルシナモンビスケットも一緒に選んで、お年玉から支払いました。

コーヒー豆屋さんは、ウメ子ちゃんとツル美ちゃんにおいでおいでと手招きして、お店の中で豆を焙煎する様子を見せてくれました。そして、コーヒーの豆(タネ)を3粒くれました。

ウメ子ちゃんは「いいお店だったねぇ」と言いながら帰りました。

家に帰ってから、マツお母さんとウメ子ちゃんは計算をしました。

「コーヒー豆屋さんは一杯あたり10グラムから11グラムの豆を使うって言ってたね」とマツお母さんが言うと、ウメ子ちゃんは「あぁ、だからお母さんは聞いてたのか」と言いました。実際に、秤にのせて重さをはかってみました。

マツお母さん「10グラムだと、お父さんには少ないかも…」

ウメ子ちゃんと大さじでできるように量を調節していきました。グラムあたりのコーヒー豆の値段と1枚あたりのビスケットの値段を絵を使いながら割り出しました。コーヒー一杯100円、ビスケット20円で販売することに決めました。

ウメ子ちゃんは机上空間でカフェメニューを作りました。

マツお母さんは、フィルターやポットやミルサーなどの道具をウメ子ちゃんの手が届くところにおきました(一部、踏み台使用で)。

タケお父さんがお休みの日。

ウメ子ちゃんはお父さんに自作のメニューブックを渡して、「お父さん、コーヒーはいりませんか?」と聞きました。

タケお父さん「え、ウメ子がいれてくれるの?」

ウメ子ちゃん「うん、そうだよ」

タケお父さん「え、100円?高いなぁ」

ウメ子ちゃんはコーヒー代を20円引いて、80円にすることにしました。

ウメ子ちゃんはタケお父さんのお気に入りのカップにコーヒーをいれ、タケお父さんに「ビスケットもありますよ。いりますか?」と聞いて、ソーサーにビスケットを置いて出しました。

タケお父さん「ウメ子がいれてくれたコーヒーは美味しい!」

ウメ子ちゃん「お父さん、100円だよ!」

タケお父さん「わかったわかった」

ウメ子ちゃんはタケお父さんから100円を受け取って「やった~!お金が増えた~」と言いました。

(おしまい)

コーヒー100円を高いと言ったタケお父さんは、ウメ子ちゃんがコーヒー豆を自腹で仕入れていたとは知らなかったようです。ウメ子ちゃんのカフェごっこは週末だけなので、豆の半分はマツお母さんが買い取りました。

続いて、ウメ子ちゃんはクッキーを作りました。マツお母さんが『こどもがつくるたのしいお菓子』という本を図書館で借りてきてウメ子ちゃんに渡したのですが、ウメ子ちゃんはこの本をすっかり気に入ってしまいました。


休日のできごと。

ウメ子ちゃんが「てびねりクッキー」を作ると言うので、買い物リストを作って一緒に買い物に行きました。小麦粉と砂糖とバターと卵で1230円。ウメ子ちゃんは自分の財布の中から支払いました。

マツお母さんは使用する道具だけ、ウメ子ちゃんの見える場所におきました。秤なども、以前は吊り戸棚の中に置いていたのですが、ウメ子ちゃんがよく使うので棚の低いところに定位置を変えました。

ウメ子ちゃんは本を見ながら、一人だけでクッキーを作りました。

オーブンに入れるところだけマツお母さんは手伝いました。(あ、そういえば後片付けもマツお母さんでした…。)

マツお母さんは材料費を計算しました。クッキーの材料にかかったもの630円。残った材料600円分はマツお母さんがウメ子ちゃんから買い取ることにしました。クッキーは70個くらいできました。

マツお母さんは「クッキーの材料が630円で、クッキーが63個だったとしたら…」とクッキーとお金を絵にして紙にかきました。

ウメ子ちゃんは「あ、わかった」と言って、『こたえ 10円』と空いたスペースに書きました。

ウメ子ちゃん「合ってる?」

マツお母さん「うん、合ってる。でも、63個より多かったから、実際はもうちょっと安いんだよね。…まぁ、1個10円なら損はしないね」

ウメ子ちゃんはお金入れを作りました。そして、タケお父さんに「クッキー1個10円でーす。お金はここに入れてくださーい」と言いました。

マツお母さんは「お母さん、クッキー20個買うわ」と言って、お金入れに200円を入れました。

ウメ子ちゃんは容器に20個のクッキーを入れてくれました。

ウメ子ちゃん「ねぇ、お父さん。お母さんってこんなにクッキー買ったんだよ」

タケお父さん「え~?!お父さんも買う。朝のコーヒーも合わせて、はい」

タケお父さんはお金入れに200円を入れました。ウメ子ちゃんは「やった~、お金が増えた~」と喜びました。

(おしまい)


増えたか減ったか本当にわかっているのか良くわかりませんが、楽しそうにやっています。

コーヒーに添えるクッキーが市販のビスケットからウメ子ちゃん手作りの「てびねりクッキー」に変わって、タケお父さんは「買ったやつよりこっちの方が美味しいよ」と言っていました。

ウメ子ちゃんの「てびねりクッキー」は大きさが様々なのですが、タケお父さんのコーヒーに添えるクッキーは特別小さいのを選んでいました(笑)。

その後、ウメ子ちゃんのてびねりクッキーは、10円から20円に値上がりしました。

2020年3月4日 臨時休校中の過ごし方(小2)

ウメ子ちゃんの通う小学校は、3月2日(月)から14日(土)までの臨時休校となりました。実質、2月29日(土)から3月15日(日)まで16日間のお休みです。その後のことは、まだはっきりとは決まっていないようです。

最後に登校した2月28日(金)。

ウメ子ちゃんは重たいランドセルを背負って帰ってきました。学校に置いてあった使っていない教科書やプリントがどっさり入っていました。

学校からは、休み中に取り組む課題が用意されていました。教科書のワークプリントや授業で作るはずだったもの。花の観察カードや作文用紙や音読カードなど。普段の宿題と同じようなものが、漢字や計算や小テスト別に10枚ずつホッチキスでとめてあります。毎日少しずつ取り組むように、とのことなのでしょう。マツお母さんは、「これ、私がやるのか…」とガックリしました。

~~~

マツお母さんが一斉休校になると知った時に思ったのは、「どんぐり倶楽部を通常の2年生問題からおたから帳に切り替えよう」ということでした。

せっかくの長期休みなので、1~2日おきにどんぐり倶楽部の不正解だった問題(=お宝)を解き直すことにしました。あとは、いつもの休日とまったく変わらないです(^_^)

朝ごはんを食べ終わって、リビングでだらだらしていたら、家の電話がなります。ウメ子ちゃんが受話器をとって「もしもし~」と対応します。わが家に電話をかけてくる人なんて、ウメ子ちゃんの友だちしかいません。で、遊ぶ約束して「お母さん、公園行ってくるね~」と出かけていきます。

基本はマスクして(←風邪気味だったので)近所の公園へ(風邪が治ったら、マスクもやめました)。お昼ごはんを食べたら、またお友だちと電話で約束して外へ。

ツル美ちゃんが昼寝から起きてくる頃合いに、みんなでぞろぞろわが家にやってきておやつ今度はツル美ちゃんも一緒にみんなで近所の公園へ。夕飯食べて、本読んで、お風呂入って、20時には布団の中、かな。普段より、こまめに手洗い・うがいの指示だしはしています。家も割と玄関や窓を開けっぱなしで、閉め切らないようにしています。

学校の課題もマツお母さんの判断で、ウメ子ちゃんがやるものとマツお母さんがやるものとに分けています。あいた時間に課題を少しずつこなしたり、教科書のおもしろそうなところを読んだりしています。一回も使ったことがないという教科書なんかもあって、本読みの時間にマツお母さんが読んだりもしています。

ウメ子ちゃんの一番よく遊ぶお友達は、両親共働きなのでおばあちゃんちに預けられるそうです。ほぼ毎日遊んでいて、休みの日は1日中一緒にいて笑いころげているから、女の子同士だけどまるで恋人みたいだな~なんてマツお母さんは思っていました。

マツお母さんが「さみしくなるねぇ」と言ったら、

ウメ子ちゃんは「ウメ子はいろんな友だちと遊びたいからいいんだ~。明日は△公園に行ってみる」と言っていました。

別の子から電話がかかってくるかもしれないし、誰か見つけて遊ぶのだろうと思います。誰もいなければ、ツル美ちゃんもいるしね。

「生活」を守りつつ、残りの時間は、外で遊んだり、家で料理したり、読書したり、ゲーム(トランプ、百人一首、ボードゲーム)したりして、やりたいことをやりたい時にという感じ。

ツル美ちゃん(2才4ヶ月)に至っては、いつもの日課とまったく変わりません。

マツお母さんがマスクして出るのを見て、「る美ちゃんも、マシュクしゅる~!」と言って、形ばかりのガーゼマスクをつけて外に出かけていきます。


ウメ子ちゃん 8才2ヶ月 ツル美ちゃん 2才4ヶ月 

2020年3月12日 「暇なんだけど!」

2日前の物語です。

雨が降っていました。お友だちに電話したけれど、遊べないと言われたようでした。

お昼ごはんの後、マツお母さんはツル美ちゃんと一緒に布団に横になっていました。

リビングからウメ子ちゃんが、ドスドスと大きな足音と立ててやってきました。

ウメ子ちゃん「もう、暇なんだけどっ!お母さん、ウメ子は何をしたらいいのっ?!」

マツお母さんは、心の中っでイラッとしました。(そんなの、私に聞かないで、自分で考えて好きに遊べばいいじゃん!)でも、思い直しました。

マツお母さん「えっとね。玄関の靴を揃えてきてくれる?」

ウメ子ちゃんは「そんなの、簡単!」と言って、ドスドスと足音を立てて、玄関に向かいました。

ウメ子ちゃん「終わったよ!」

マツお母さん「ありがと~!えっとね~、そこのタンスの上に乾いたタオルがあるじゃん。タオルを畳んで、脱衣所に運んでくださ~い」

ウメ子ちゃん「わかった」

ウメ子ちゃんは、タオルを畳みながら、マツお母さんの方を見てにっこりして、「楽しい~」と言いました。

マツお母さんは「そっか~。よかった。お母さんは幸せがたまってるよ♪」と言いました。

ウメ子ちゃんは畳みおわったタオルを脱衣所に運んだあと、「タンスの上をきれいにしよ~っと!」と言って、ぐちゃぐちゃに置いてあったタケお父さんのパジャマや服をきれいにたたみなおしていました。

(おしまい)


ウメ子ちゃんは、ひとりでいるとき工作したり、人形で遊んだり、一人で勝手に遊ぶことの方が多いんです。でも、もしかしたら、お友だちと遊べるアテがはずれて苛立っていたのかもしれない。時には指示されるのもいいのかもしれないな、なんて思いました。

ツル美ちゃんが眠ってお昼寝に入ったので、マツお母さんもリビングに行って、ふたりでおやつにクレープを作りました(^_^)ほとんどやったのはウメ子ちゃんだけど。

~~~

コロナ騒ぎの前に、2年生の保護者会があったので参加してきました。

クラス単位で各教室で行われ、児童数34名のところ出席した保護者は半数に満たないくらいの人数でした。

会の終わりに、担任の先生から「お子さんが夢中になっていること」というお題が出されて、一人ずつ発言する時間がありました。

「うちの子はゲームとユーチューブに夢中になっていて、家のことを何もやらなくて困っています。2時間って時間を制限しても、『もうちょっと!』と言うばかりで、親の言うことを聞いてくれません」

一人がこう発言すると、次から次へと「うちもユーチューブで…」「うちの子はゲームばっかり…」とお悩み相談室のように似たような話題が出ていました。

周りにいた保護者たちも、うんうん、わかるわかるとばかりに、しきりに頷いていました。

ゲームといっても、ニンテンドーのスイッチやスマホのゲームだそうです。夢中になっているというより、与えて依存させてしまっているのでは…。とてもネガティブな印象を受けました。

~~~

わが家には、テレビはあります。パソコンもあります。電子ゲームの類はありません。マツお母さんの携帯はガラケーですが、タケお父さんはiPhoneです。

時々、ウメ子ちゃんとツル美ちゃんがタケお父さんのスマホを覗き込んで、3人でYouTubeのお笑いを見ていることがあるのですが、そのたびにマツお母さんは「コラ~!携帯で動画を見せないでって言ってるじゃん!」とタケお父さんに怒っています。

普段、日中にテレビの電源を入れることはありません。

ウメ子ちゃんもツル美ちゃんもテレビを見ることはありません。そういうものだと思っているのか、はたまたお母さんに怒られると思っているのかどうかはわかりませんが、「見たい」とも言いません。

臨時休校中、「生活」の場面で、いつもよりすすんで行動してくれています。

暇だと感じた時に、テレビやYouTubeなどのネット動画に頼るんじゃなくて、家のことをやって「楽しい」と感じられるウメ子ちゃんを見て、マツお母さんは『幸福度が高いブータン王国みたい!』と思いました。

今日もお昼食べてからお友だちから電話がありました。

「今から?遊べるよ。公園で泥団子作ろう。ど・ろ・だ・ん・ご。いい?今から行くね~」「お母さん、Aちゃん、遊べるって!今から公園行ってくる!いってきま~す」





「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)