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ウメ子ちゃんの物語(5才5ヶ月)

2017年6月9日

ちょっと長くてややこしい内容です。マツお母さん、普段は言葉での「説明」をしないように気をつけているのですが、ウメ子ちゃんに「説明」っぽくしてしまったできごとです。マツお母さんもちょっと心が痛みました。

子の物語にしてみると、後から、あぁ…あの発言はウメ子ちゃんには言わないほうがよかったかなとか、別の接し方があったんじゃないかな…って、いろいろとわが身を振り返るキッカケになりますね。結構余計なことやっちゃってるんだよなぁ。


昨日。


マツお母さんはお友だちママさんから「Mちゃんのお母さんがウメ子ちゃんのことで連絡がとりたいんだって。メールしてあげて」とメールをもらいました。

Mちゃんのお母さんに直接連絡すると、「明日会ってお話したいです」という返事を受け取りました。

マツお母さん……ドキドキ。
ウメ子ちゃんとMちゃんの間に何があったのだろうと、憂鬱になりました。


今朝の登園前の時間。
ご飯も食べて着替えて、ウメ子ちゃんは幼稚園のリュックを開けていました。

ウメ子ちゃんは「Mのお母さんからこんな可愛いお手紙もらったんだよ〜♪」と可愛らしい便箋を見せてくれました。

マツお母さん「まだ開けてないの?」

ウメ子ちゃんは「うん」と言って、便箋に封してあったシールを剥がすと、中から手紙を取り出してじ〜っと見ていました。

マツお母さんは「ちょっと見ていい?」と、手紙を読みました(黙読)。

内容は、Mちゃんのおもちゃをあげれらないということと、その説明(お手伝いをして買ってもらう約束をしている大事なもの)と、「どうして欲しいのか教えてください」というようなものでした(全部平仮名で)。

ウメ子ちゃんは無言で手紙を封筒に戻し、また元どおりにシールを貼り直してから、「お母さんは見て欲しくなかった……」と言いました。

また「お母さんは見て欲しくなかった……」とくり返して言うので、マツお母さんは「お母さんは見て欲しくなかったね」と返しました。

台所のコンロに火がついたままだったので、マツお母さんは火を止めに行ってから戻ってみると、ウメ子ちゃんは目に涙をいっぱいためていました。

マツお母さんがウメ子ちゃんをひざの上の乗せて抱きしめると、ウメ子ちゃんは「うわ〜〜〜〜ん!」と泣いて、涙をポロポロこぼしました。

その時、家の電話がなりました。仕事でアメリカにいるタケお父さんがいつも電話をくれるのです。

ウメ子ちゃんは「お父さんにはこのこと言わないでね」と言いました。

いつもはウメ子ちゃんが走って受話器を取りに行くのに、立ち上がりません。マツお母さんが「出ないの?」と聞くと、ウメ子ちゃんは頷きました。
ウメ子ちゃんは電話口には行きませんでした。

その後、「今日、Mちゃんのお母さんとMちゃんが、幼稚園の後にお話ししたいから来るんだって」とマツお母さんは言いました。

ウメ子ちゃんは「話聞きたくない」と言いました。

マツお母さん「話聞きたくないね。お母さんだけ、Mちゃんのお母さんとお話ししてくるね」

ウメ子ちゃん「いやだぁ〜〜〜」

マツお母さん「いやだねぇ……」

歯磨きをしているときにも、ウメ子ちゃんは静かに涙と鼻水を流していました。

「Mとウメ子の、ふたりの宝物にしようねって言ったら、Mもいいよって言ったんだもん」とウメ子ちゃんが言っていたので、マツお母さんも真似で返しました。

ウメ子ちゃんはMちゃんのお母さんにもらったお手紙を、机上空間にもっていって、隠してから、幼稚園に登園していきました。

〜〜〜

ウメ子ちゃんはリュックサックにキーホルダーをつけています。


以前、「Hちゃんがね、これ欲しいって言ってたんだ〜」と、言っていたことがありました。
「Hちゃんとウメ子のふたりの宝物にする」みたいなことを言っていました。

それから、Mちゃんのリュックサックにピンク色の箱みたいなのが付いているらしく、「ウメ子もMとおんなじの、リュックにつけたくなっちゃったな〜」と言って、それがどんなものか絵に描いてマツお母さんに見せてくれたことがありました。

マツお母さんは、おそらくこれのことじゃないかな?
と、手紙を読んだときにピンときたのですが、Mちゃんのお母さんの手紙の文面からもっと違うものなのかな……と思いました。

〜〜〜

幼稚園にお迎えに行くと、ウメ子ちゃんは沈んだ表情をしていて、小さな声で「ウメ子はお話ししたくない……」と言っていました。

マツお母さんが「うん。お話ししたくないね。お母さんはまだ帰れないから、公園でみんなと遊んで待っててね」と言うと、ウメ子ちゃんは不安そうな顔をして離れていきました。

マツお母さんがMちゃんのお母さんと二人きりになってから、見せてもらったのは、数日前にウメ子ちゃんからもらったというお手紙でした。

折り紙で封筒を作ってあって、「Mのおかさ」と書いてあり、中に入っていた折り紙には「Mのおかさん(ハート)Mのばくについてる けきやさん、ぴんくのや(つ)ください うめこより」と書いてありました。

Mちゃんのお母さんは、ウメ子ちゃんからこの手紙をもらったから、お返事のお手紙を渡したのだと言っていました。

で、かばんに付いているキーホルダーは、200円のガチャで当てたプリキュアのおもちゃのミニチュアらしく、幼稚園ではMちゃんとウメ子ちゃんはふたりで、このミニチュアのおもちゃの上でケーキ屋さんごっこをして遊んでいるらしい……という話でした。

そして、これの本物バージョンのおもちゃがトイザらスにはあって、Mちゃんは家のお手伝いを10回したら買ってもらう約束をしているという話をされました。

(マツお母さん、ここからちょっと???となりました。Mちゃんのお母さんの手紙にあったのは、この高価な方のおもちゃなのではないか……?「キラキラプリキュアアラモード いらっしゃいませ!キラパティショップへ☆」という1万円くらいするおもちゃだそうです。)

マツお母さんは、Mちゃんのお母さんに、ウメ子ちゃんが欲しがっていたのは、たぶんこのキーホルダーの方だろうけど、別にMちゃんのお母さんに買ってもらう必要もないし、今回のことはすみませんでした、と謝りました。

Mちゃんのお母さんは、簡単には物を手に入れられないということをわかってほしかったと言っていました。

〜〜〜

ウメ子ちゃんとMちゃんはふたりで仲良く遊んでいました。

普段、ウメ子ちゃんは14時降園の早迎え組で、Mちゃんは18時半降園組なのですが、家でもMちゃんの話がよく出てくるし、幼稚園でも一番仲良しなんじゃないかなと思っています。

ウメ子ちゃんは家に帰ってからも今日幼稚園であったことなど色々と身振り手振りを交えて話してくれました。

マツお母さんはどうしたものか……ウメ子ちゃん今は機嫌良くしているし、このまま何も言わない方がいいんじゃないか……と思っていたのですが、「ちょっと、お話しいい?」とウメ子ちゃんに聞きました。

ウメ子ちゃん「いやだ。Mのお母さんと……?」

マツお母さん「Mのお母さんじゃなくて、ウメ子のお母さんと。Mちゃんのお母さんがお返事くださいって言ってたよ」

ウメ子ちゃん「やっぱいらないってお返事書く。かわいいけど、やっぱいらない」

マツお母さん「やっぱいらないってお返事書くんだね。……。ウメ子が欲しい物があって、くださいって言うときは、ウメ子のお母さんかお父さんかおばあちゃんかおじいちゃんにお願いしようか」

ウメ子ちゃん「はい……」

(いや、でも、マツお母さんは買ってあげないだろうし、Mちゃんがつけていたキーホルダーを説明されてもどんなものがわからなかったし、それがどこに売っているかわかっているMちゃんのお母さんに向けて、ウメ子ちゃんがお手紙を出すことにしたというしたという判断は、流れとしてはあながち間違ってないんじゃないかなとは思ったのですけど……。)

ウメ子ちゃん、朝手紙を読んだ段階で傷ついていたのに、さらにトドメを刺してしまったかな……と、マツお母さん反省。

お風呂上がり、ウメ子ちゃんは「今日は『今日のおはなし』しないで寝る」と言いました。

そして、布団に横になって「まだ明るいね〜。お月様が出てるかわからないけど、
もう眠いから寝ようっと」と言って、タオルケットを頭からかぶって顔を隠していました。

マツお母さんが「ぱっ」と言って、タオルの中をのぞくと、笑顔になったウメ子ちゃんと目が合いました。

ウメ子ちゃんは「もう寝る」と言って、またタオルケットを頭からかぶり、マツお母さんが子守唄を歌っていたら、眠ってしまいました。

(おしまい)


2017年6月12日

夕飯後、お風呂に入る前にいつも絵本(もしくは児童書)を読んでいます。
机上空間にある本棚からウメ子ちゃんが1冊選んでいます。

昨日は、ウメ子ちゃん(5才5ヶ月)が「これにする!」と言って、『ビロードのうさぎ』(ブロンズ新社)を持ってきました。

あらすじを簡単に言うと、クリスマスのプレゼントとしてぬいぐるみのうさぎが男の子のところにやってきて、寝るときも外で遊ぶときも男の子とずっと仲良く一緒に過ごしてきたのだけど、男の子が病気になってしまって、おもちゃや持ち物みんな燃やされることになってしまいます。こども部屋の妖精さんが現れて、ぬいぐるみのうさぎを本物のうさぎにしてくれます。

記憶が曖昧なのですが、たぶん2014年のクリスマス(ウメ子ちゃん2才11ヶ月のとき)に義理の両親からプレゼントしてもらった絵本だと思います。
文章量が少し多めなのですが、ウメ子ちゃんが3〜4才の頃にも何度か読んできた絵本です。
でも、今年に入ってからは一回も読んでいませんでした。ここ1年くらいは読んでいなかったような気がします。

マツお母さんは久しぶりだな〜と思いながら、ウメ子ちゃんを足の間に座らせて読みました。

ウメ子ちゃんは何も言わないでじ〜っとして聞いていました。

最後から2〜3ページ目くらいのところ、うさぎと男の子がお別れすることになったとき、ウメ子ちゃんは急に「うわ〜〜〜〜〜ん!」と声をあげて泣き始めました。

マツお母さんが最後まで読んで絵本を閉じても、ウメ子ちゃんはマツお母さんの体にもたれかかったまま、「え〜〜〜〜ん、えっえっ…、え〜〜ん!」とず〜〜っと声をあげて大号泣。
マツお母さんは何も言わないでウメ子ちゃんの体をさすっていました。

5分くらい声をあげ嗚咽しながら泣いたあと、ウメ子ちゃんはすっと立ち上がって、両手で涙をぬぐいました。
そして、普通にお風呂の用意をして、何事もなかったかのように笑いながら別の話を始めたのでした。

(おしまい)

寝る前にちょっとこのときのことを語ってみたら、ウメ子ちゃんは「悲しい気持ちになっちゃったんだよね」と言っていました。

今までも読んだことのある絵本だっただけに、マツお母さんの方が内心びっくりしてしまったけど、5才になって物語の理解も深まったのかもしれませんね。素直に情動が出せることは何よりだと思いました(^_^)


2017年6月14日

昨日、朝ごはんを食べていたら、ピカッ!………ゴロゴロゴロゴロ……と、雷が。

ウメ子ちゃんは朝ごはんを残し、「もう寝たい……」と言って布団の上でタオルケットにくるまりました。

「幼稚園もお休みする」とウメ子ちゃんが言うので、マツお母さんは本当に幼稚園にお休みの連絡を入れました。

10時頃には雨もあがってきて、おなかすいたと言うので一緒にパンケーキを作って食べました(ウメ子ちゃんの残した朝ごはんはマツお母さんがうっかり食べちゃったので……^_^;)。
ウメ子ちゃんは机上空間で少し吹き絵をした後、「散歩に行きたい」と言い出しました。

雨上がりの誰もいない公園で、ウメ子ちゃんはひたすらミツバチの様子を観察していました。

幼稚園の隣のクラスの子のお母さんにばったり会って(買い物に行く途中だったよう)、「あれ〜?ウメ子ちゃん、なんでいるの?」と、聞かれていました。

こちらが答えるより早く、「あ〜〜!わかった!カミナリだな〜(笑)」と言われてしまいました。

一緒にスーパーまで買い物に行って帰って、明日のお弁当の下ごしらえを一緒にしてから、ウメ子ちゃんはお風呂で水遊び。
「2時には幼稚園に行きたいから、お母さん教えてね!」と念を押されました。

お迎えの子たちを幼稚園の前で出待ちして、14時から16時までたっぷり遊んで帰ったのでした。

〜〜〜

幼稚園の前で遊んでいたら担任の先生とも会ったみたいです。「もう元気になったって言ったんだよ〜」とウメ子ちゃんが後から話してくれました。

幼稚園にずっと休まず通った子には、皆勤賞の賞状がもらえるとかで、以前ウメ子ちゃんは「休まないからね!」と言っていたのに、あっさり休んでいてウケました…(^_^;)マツお母さんは、心の中で大笑い。ウメ子ちゃんはいたって真剣なんでしょう。

タケお父さんは「ウメ子ちゃん、おもしろすぎるんだけど!」と、大爆笑していました。

2017年6月16日

2日前、ウメ子ちゃんが幼稚園から『まほうつかいのレオくん レオくんたたかう』という本を借りてきたので読みました。

マツお母さんは『レオくん』シリーズを初めて知りました。「寺村輝夫・作、永井郁子・絵」と書いてあり、どうやら『わかったさん』シリーズと同じ作者のようです。

このレオくんの本、マツお母さんはあまりストーリーに入り込めませんでしたが、ウメ子ちゃんは気に入ったようでした。

昨日は幼稚園から帰ってくると、新聞紙を持ってきて「ほうきを作る!」と言いだしました。新聞紙を半分に破り、端から丸めて何本か棒を作りました。気に入った太さの棒(一番細くできたもの)に細く裂いた新聞紙をテープでつけていました。

帽子も作るというので、これはマツお母さんが少し手伝いました。

ウメ子ちゃんは青色のシフォン布を首に巻いて結ぶと、「これで公園に行きたい!!」と言いだしました。

夕飯の時間が近くなってきていたので、公園まではどうかな…と思いつつ、ひとまず玄関の外に出ることに。

ウメ子ちゃんは玄関前で新聞紙のホウキにまたがって何度もジャンプしていました。
本の中でレオくんが「アババ レオー!」と言うように、ウメ子ちゃんは「アババ ウメー!」と声をあげながら、ジャンプを繰り返していました。

家に入ってからも、寝る前にも、「ウメ子、シューってお空を飛べるようになりたいんだよね。明日から練習する!」と言っていました。

マツお母さんはジャンプするウメ子ちゃんを見ながら、なんて平和な光景なんだろうと思っていました。5才児の魔女ブーム、かわいいですねぇ(^_^)

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余談ですが、ウメ子ちゃんが2日前に「Mちゃんが借りた絵本がなんだか分かる?」と聞いてきました。マツお母さんが「何?」と聞くと、「今日もこの前も、エルサだったよ!」と返事が返ってきました。


2017年6月21日

「お母さんにプレゼントあげるね」
マツお母さんはウメ子ちゃんから手作りの絵本をもらいました。半分に折った紙を貼り合わせて、ちゃんと本のようになっていました。

『うさぎ』

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「うさぎのおばさんにあ(っ)てなんかくれた」

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「いつもあ(っ)てるよう ななななな(ん)だ」

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「きこなななん」

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「いつにな(っ)たか」

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「いついついつ」

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「いいちご」

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ストーリーはさっぱり分かんないですけどね(^_^;)

お腹の中の赤ちゃんには『きりん』という絵本を作っていました。
字が読めないだろうからということで、絵だけの絵本になっていました。

折り紙でつくったお花ももらいました。これまでにも何度かつくってもらっているけど、日増しに作り方が進化しています。

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こちらは、泳いでいるお魚さんたち。

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〜〜〜

先日は、通販の段ボールに入っていたエアパッキンを身体中にまきつけて紐で結び、トイレットペーパーの芯とローズウィンドウの紙とビニール紐でゴーグルを作り、シフォン布を頭にまきつけて、ウメ子ちゃんは空想の海の中で何度も何度も泳いでいました。

それから、エアパッキンをさらに足元にどんどんガムテープでつけて、ドレスのようにして踊っていました。

「本当にかわいいかどうか、見てくる!」と言って、鏡のあるお風呂場まで走って行ったかと思うと、「忍者みたいだった〜」と、笑いながら戻ってきて、こんどは忍者になっていました。

毎日愉快に遊んでいます(^_^)


2017年6月26日

先週のことです。

タケお父さんとマツお母さんの会話の中で、小林麻央さんが亡くなったこととか、いろんな話の流れがあった後、タケお父さんが「かわいそうだね」と言っていたのでした。

ウメ子ちゃん「ウメ子もかわいそうだよ。お父さんに怒られて悲しい気持ちになるよ」

タケお父さん「だって、ウメ子ちゃんが間違えたりするから」

ウメ子ちゃん「間違えて怒られるって意味わかんない!『間違えたよ』って言えばいいじゃん」

〜〜〜

マツお母さんはウメ子ちゃんの発言を聞いていて、そうだよな〜と思いました。間違えることなんてたくさんあるよね。それで、怒られる……なんて、意味がわかんないよね。

幼いうちほど、小さな失敗をたくさん積み重ねていった方がいいのだと以前にも書いたことがあります。

失敗をさせようさせようとするのではなく、親は「失敗してもいいんだよ」って構えながら、子どもの失敗は偶然に任せておいて、その時が来たら必要に応じて「具体的で肯定的な指示」を出せばいいって話なんだろうなってあらためて思いました。

子育ち講座を受ける前とか、受け始めたばかりの頃とか、ウメ子ちゃんが味噌汁のお椀に手を引っ掛けてこぼしたりしたときとかでもマツお母さんは怒って(叱って?)ましたけどね……。あぁ、反省。

〜〜〜

週末の午後にウメ子ちゃんと公園にいたら、幼稚園のお迎えのときによく一緒になるママさんと会って「マツお母さんって怒ることとかないの?」と聞かれました。本当によく聞かれます。

「怒ることありますよ〜」ってお返事したら、「え〜、本当に〜。想像できない」と言われました。

本当に普通に怒ることあるんですって……(^_^;)


そのママさんから、窓の鍵を閉めてご近所さんに聞かれないようにしてから、怒鳴り散らしている……というお話を聞きながら、キィィ〜〜〜〜!!(怒)となるお母さんは多いんだなと思いました。

まず、この「キィ〜!(怒)ってなった状態」が、親の情動によるものなのか、気分によるものなのかってところの区別がついた方がいいのかもしれないですね。
普通の人はこんな区別しないんでしょうね……(^_^;)

気分で育児しない。親が気分に支配されているとき、なんとなくイライラしているときには、わが子を受け止めることができなくなります。時間的・空間的に離れるしかないのです。

親の情動で子どもに対して怒りの感情が出たときには、お子さんのどんな行動によって沸き起こってきたのかってことを冷静に考えてみるといいのかなぁと思います。これって、「子の物語」を語ることで得られる効用のひとつかなと思います。

「子育ち」では、育児の前半で親は叱ってはいけないけれど、怒るのはいい、といいます。

「叱る」というのは説明です。「怒る」というのは「コラッ!」って言うなどして気迫をぶつけることです。

子育ち講座の受講生・修了生たちが「怒ってもいいんだ〜。よかった〜」って安心した……という話をよく聞いたりするのですが、子が「本当に悪いこと」をして怒ったのか、「本当に悪いこと」って一体なんなのか、というところまで、考えてみることも必要なんじゃないかなってマツお母さんは思ったりします。

他人に向けて物を投げたりしたときには、それが偶然であっても怒った方がいいと聞きました。
指示を出して「イヤだ」と返されたときに、母親のムッとした気持ちを言葉でぶつけたりするのは、違うよなぁ、怒るような場面でもないしなぁ……なんて思います。やっぱり気分で腹を立てているってことになるのでしょうね。

ムッとするのは仕方がないのです。怒ってしまったりするのも仕方がないのです。
でも、「いいんだ」と開き直って、なんとなくそのまま続けていくのではなくて、
子の物語を自分の中でもくり返し思い返しながら、自分の態度や行動を振り返るということをずっとやっていった方がいいのだろうなと、マツお母さんは思います。(人それぞれの解釈はあるでしょうけど、マツお母さんは…ってことで。)

親の喜怒哀楽は素直に出してもいいとは言いますが、完全に素直になってしまったら、大人としてわが子をこども扱いしてあげることができなくなるんじゃないかなぁと思ったり。

喜ぶこと・哀しい気持ちになること・楽しむこと。これらはいいのだけれど、怒りの気持ちに関してだけは難しいなぁといつも思うんです。「怒る」にしても、情動を行動に移すときには、事前に深呼吸する・指示を出すなどして、ワンクッションおく必要があるのでしょうね。親の役割を意識するような感じでしょうか。まずは、ありのままを受け止めようとするってことが一番大事なんだなぁと思います。

マツお母さん自身、中身はまだまだこどもで、立派な大人じゃないのですけど……。子育ちしながら、大人になりつつあるような気がしています(^_^;)




「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)