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ウメ子ちゃんの物語(4才0ヶ月)

2016年1月11日 誕生日

つい先日、ウメ子ちゃんが4才のお誕生日を迎えました。

誕生日にはクリスマスと同じように、一緒にホットケーキを焼いて苺と生クリームでデコレーションかな……なんてマツお母さんは思っていたのですが、ウメ子ちゃんから思いがけず「クレープがいい」とリクエストされたのでした。

〜〜〜

話がだいぶさかのぼりますが、ウメ子ちゃんは2才4ヶ月から3才6ヶ月までの間(いわゆる「プレ」の時期です)、月に1〜2回程度の頻度で、シュタイナーの幼稚園の親子クラスに通っていました。
去年の4月以降も、本来なら5日間(月〜金)通う年少さんの年齢なのですが、1年下の親子クラスを継続させてもらっていました。

幼稚園の先生から「ウメ子ちゃんをこどもたちの中に置いてみませんか?」とお誘いがありました。マツお母さんには預けたいという気持ちはなかったのですけど、試しにシュタイナー幼稚園の様子を知られるのもいいかなと思って、親子クラスのない週にウメ子ちゃんを連れて行きました。

マツお母さんが一緒に幼稚園の教室の中にいたのは最初の日の午前中だけで、その後は9時に預けてから13時半のお迎えまで、ウメ子ちゃんは一人で他の子たちと先生と過ごしました(4回行きました)。
ウメ子ちゃんからは「お母さんがいない方がいい」なんて言われました(^_^;)

マツお母さんは幼稚園の様子がもっと見てみたかったんですけど、先生にやんわりと断られたので、誰もいない幼稚園の2階をお借りして、読書したり手芸したりしてひっそりと過ごしました。別に、外出してもよかったんですけどね。

あ、それでですね、ウメ子ちゃんが幼稚園で過ごした中の1日に、お誕生日会があったようです。

その幼稚園では、誕生日の子のお母さんが手作りのジャムを作り、みんなでクレープを作って食べて、ちょっとしたお祝いをするのだと聞きました。

お誕生日会があった日、ウメ子ちゃんは帰りのバスの中で「くれーぷをたべたの。いちごがはいっていたよ」とマツお母さんに教えてくれました。

〜〜〜

で、4才の誕生日に戻ります。
ウメ子ちゃんのリクエスト通り、一緒にクレープを作りました。

「お母さんはみてなかったから、しらないでしょ?ウメ子ちゃんがおしえてあげるね」とウメ子ちゃん。

「エプロンをつけてね、フライパンでつくったんだよ」

ちょっと多めにタネを用意したのですが、15枚ほどをウメ子ちゃんが全部焼きました。

トッピングしようとして買っていたいちごも、ウメ子ちゃんが「いちごはつぶれてるのにしてね」というので、ジャムにしました。

お皿にクレープといちごジャムを用意すると、ウメ子ちゃんはクレープ生地の上にジャムをのせ、左からくるくると巻いて半分に折り、「こうやって手にもってたべるんだよ。中のいちごがでないんだよ」と言って、かぶりついていました。

もう1枚食べると言って、つくったものの、すぐにお腹いっぱいになったようで、
残していました。

余談ですが、残ったクレープでマツお母さんはミルクレープを作りました(^_^)

誕生日のプレゼントは、クリスマス前に製菓材料店に行ったときに見つけて、ウメ子ちゃんが「これ持ってかえる!ぜったいにコレがいる!」と言いはったもので、
大さじと小さじが両方についた計量スプーンとなりました。

「おさとうとか、お父さんのコーヒーとか入れるんだ〜♪」とウメ子ちゃんは言っていましたが、誕生日プレゼントのリクエストが計量スプーンとは……(^_^;)いつかウメ子ちゃんが一人暮らしするようになったら、持って行ったらいいよ、なんてマツお母さんは考えたりしたのでした。

あと、マツお母さんから手作りの組み紐と新しい下着。(下着はプレゼントに入らない?^_^;)タケお父さんからはおもちゃが中に入っているボール型の入浴剤でした。

ところで、ウメ子ちゃんは、タケお父さんのiPhoneを奪うと、「あんぱんまんみたい!」というのですが、なぜか見るのはアニメキャラクターのおもちゃを使っているこどもや大人の動画(Youtubeの投稿映像)ばっかりなんですよね。どうしてそうなったのやら……。
タケお父さんも「ウメ子ちゃんはアンパンマンってこっちだと思ってるのかな…」
なんて言っていました。アニメ見せてないから(^_^;)

よくタケお父さんとウメ子ちゃんがふたりで、「入浴剤を大量に入れてみておもちゃがプカプカ浮かび上がってくる映像」というのを見ていたのをマツお母さんは知っていたので、タケお父さんのセレクトはウメ子ちゃんの心をがっちりつかむものとしては大成功だったんだろうなぁと思ったのでした。

色つきの入浴剤だから、洗濯に使うことを考えると、マツお母さんはあんまりうれしくないんですけどね(^_^;)

ウメ子ちゃんも4才かぁ。

子の成長ってあっという間ですね。健康で生きてくれたらそれでいいって思ったりもするんですけど、春から幼稚園だしいろいろ経験するでしょうね。どんな風に育っていくのやら楽しみです(^_^)


2016年1月24日 ウメ子ちゃんの皿洗い@ひいおばあちゃんち

10日間の帰省から戻りました。

マツお母さんとタケお父さんが結婚式をあげたのは、今から10年も前のことです。
その頃は、おじいちゃんおばあちゃんたちも元気だったのですが、いつのまにやら……。

今、元気にしているのは、タケお父さんの母方のおばあちゃん(80代後半)と
マツお母さんの父方のおばあちゃん(90代前半)の二人になってしまいました。
ウメ子ちゃんにとってのひいおばあちゃんです。ありがたいことに、両親(60代)はみんなそろって元気です。

遠方に住んでいることもあって、帰省するとなると、旅費にものすごーくお金がかかるのですけど、今回はこの二人のおばあちゃんにひ孫を見せに行こう!きっとおばあちゃん孝行になるだろう!そんな気持ちからの出発でした。

最初に向かったのは、タケお父さんのおばあちゃんちでした。足が悪いみたいですが、大阪で一人暮らしをしています。飛行機と電車を乗り継いで、約7時間かけて到着。

夕飯は、ひいおばあちゃんがトマト入りのシチューを用意してくれていました。
マツお母さんが料理を温め直してお皿によそうと、ウメ子ちゃんがテーブル(こたつ)まで運んでくれました。ウメ子ちゃんはお茶碗に3人分のごはんをよそって、運んでくれました。

夕飯後の物語。

ひいおばあちゃんとマツお母さんがゆっくり緑茶を飲んでいると、先に飲み終わったウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんがおさらぜんぶ洗うからね!」と言って、食べ終わったお皿を次から次へと台所の流しへ運んで行きました。

ひいおばあちゃんは居間に座ったまま「おばあちゃんが洗うから置いといてな〜」と言いました。

マツお母さんは「ウメ子ちゃんが洗うって言っていますから…」と言って立ち上がって、ウメ子ちゃんのいる台所へ行きました。

マツお母さんが「この椅子使ったら?」と背もたれのある椅子をウメ子ちゃんに渡すと、ウメ子ちゃんは流しの前までよいしょよいしょと運び、背もたれを流し側にくっつけて置き、椅子の上に立ち上がりました。

ウメ子ちゃんは流しを見まわしながら、「お母さん、どれを使ったらいいかおしえて」と言いました。

マツお母さんは「このスポンジ使ってね。石けんはこれね。」と後ろから指差して言いました。

マツお母さんが後ろから、「洗ったお皿はこのカゴにふせて置いてね」とか「このお皿、もう一回洗ってね」と言うと、ウメ子ちゃんは「はーい、おっけー」と返事して、その通りにしました。

ウメ子ちゃんは全部のお皿を洗うと、流しの横にあったタオルで手を拭き、椅子から降りておばあちゃんのところへ行って、「ぜんぶあらったよー」と言いました。

(おしまい)

台所が狭いこともあって、マツお母さんは、ウメ子ちゃんがお皿を洗っている間、ただ後ろに立っているだけでした。

そして、前回のブログ記事に「おばあちゃんとウメ子ちゃんとあっては、ほとんど実働できるのがマツお母さんのみ!」なんて書いたことを思い出していました。

なんの、なんの、ウメ子ちゃんめっちゃ働いてるし!マツお母さんの方が楽してるし(笑)。

ごはんとシチューだけじゃなくて、他にも煮物とか漬物とかいろいろ食べたから、
お皿もたくさんあったんですけどね。

ウメ子ちゃんの皿洗いは2日続きました。

残念ながら、3日目はマツお母さんの急な思いつきで、関西在住の大学時代の友人たちとその赤ちゃんたちを訪ねる旅になってしまい、大阪〜奈良〜京都〜大阪と、
大移動をさせてしまったので、くたびれ果てたウメ子ちゃん。

言葉では「きょうもウメ子ちゃんがおさらぜんぶ洗うからね。おばあちゃんはいいよ」と言っていたのですが、おばあちゃんに甘えて(←マツお母さんの方が)、マツお母さんとウメ子ちゃんは先にお風呂をいただいたのでした(^_^;)

おばあちゃんからは「ウメ子ちゃん、ほんまによぉ働くな〜。マツちゃん、よぉ育てたな〜」と言われ、マツお母さんは「いやいや、ウメ子ちゃんが勝手に育ったんですよ」なんて言って笑っていたのでした。ふっふっふっ。

2016年2月1日 お絵かき

ウメ子ちゃんが昨日、ものすごい勢いでかきあげた絵です。壁に飾ってみました。

子の作品をなんでもかんでもとっておきたがるマツお母さんですが、こうやってまとめて写真におさめておくと、ちょっと処分しやすくなります(^_^;)

ちなみに、大きい紙はネット通販で何か買ったときに段ボールに入っていた緩衝用の紙です。しわをのばしてとっておきました。

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2016年2月4日 節分の豆まき@子育て支援センター

節分の日、支援センターに行ってきました。

サンタクロースがやってくるクリスマス会同様、鬼がやってくる節分イベントもマツお母さんは行くつもりはなかったのですけど、お友だちから「怖い鬼が来るみたいだから行ってみない?」と誘われたので、ちょっとだけ行ってみることにしました(^_^;)

支援センターに着くとウメ子ちゃんは仲良しのKくん(4才)と一緒に、牛乳パックを切って作った小さな箱に豆の代わりとなる新聞紙を小さく丸めたものをたくさん集めて、「いっしょにオニは〜そと〜ってやろうね〜」と言って、笑っていました。

しばらくすると、支援センターの入り口から、全身真っ赤でトラ柄のパンツをはいた赤い鬼が赤い棍棒を片手にやってきました。黒くて長いごわごわした髪をしています。

ウメ子ちゃんは鬼を見るなり、「こわい〜」と言って小さく飛び上がり、部屋の壁際に後ずさりしていきました。

マツお母さんが近寄ると、マツお母さんの腕をぎゅう〜っとつかみ、鬼の方を見ながら「こわい…こわい…」と言いました。

マツお母さんが「豆投げる?」と聞くと、「こわいから、お母さんがやって〜〜…」と言って、牛乳パックをにぎりしめたままでした。

鬼がウメ子ちゃんの方を向いて近づいてきました。

ウメ子ちゃんは大きな声で「こわいですー!こわいですー!こわいですー!
こわいですー!こわいですー!こわいですー!こわいですーってばーー!!」
と鬼に向かって叫び、マツお母さんの首や肩に力いっぱいしがみついてきました。

鬼は後ろを向いて、別の子のところへ行ってしまいました。

部屋の真ん中でみんなが鬼と記念撮影している間、ウメ子ちゃんは壁際でマツお母さんに抱きついて、「こわかったー…こわかったー…」と言っていました。

鬼が部屋から退出していくと、ウメ子ちゃんはまた「こわかったーこわかったー!」と言って、天井を見上げてぽろぽろと涙を流して大泣きして、マツお母さんに抱きつきました。

マツお母さんも「こわかったねーこわかったねー」と言って、しばらくウメ子ちゃんを抱きしめました。

(おしまい)

余談ですが、Kくんが「こわかったね」と言って、マツお母さんの近くにやってきました。マツお母さんも「こわかったね」とお返事しました。

Kくんが「鬼さん背中にチャックがついてるかな」と言っていましたが、
ウメ子ちゃんが抱きついていたので、マツお母さんは聞こえないふりをしてしまいました。

後から、Kくんのママが「Kが怖がってたから、チャックがついてたよって言っちゃった」と言っていました。

Kくんのお姉ちゃんが年中さんの頃、幼稚園に鬼が来てみんなが騒いでいる中、
「靴下履いてるし、違うと思う。泣くだけ損だよ」と他の子たちに言っていたというエピソードも教えてもらいました。

Kくんのママは泣いてるウメ子ちゃんにも「鬼さん運動靴はいてたよね」とか声かけてくれてて、怖さを和らげようとしてくれているのかもしれないけど、マツお母さん、何にも言えませんでした。

親の主観ってそれぞれねってことで……(^_^;)

今回のこと、ウメ子ちゃんにはかわいそうだったけど、マツお母さんは、
4才のウメ子ちゃんが鬼を見て怖がっている姿に、ほんと純粋だな〜、こどもってすごいな〜なんて、ちょっと一歩引いた感じでしたけど、感動すら覚えていたのでした。

タケお父さんが「ヘビが来て食べられるよ!」って脅すだけで、毎回涙をぼろぼろこぼして「やだー!こわいー!」と大泣きするウメ子ちゃんですからね(^_^;)

支援センターでは、鬼がいなくなった後、みんなで「♪鬼のパンツはいいパンツ」を踊って、終わりの挨拶をして解散になりました。

タケお父さんが午後出勤だったので、家に帰ってウメ子ちゃんが太巻きを3本巻いて作ってくれて、お昼に食べました。具や酢飯はマツお母さんが朝用意しておきました。

ウメ子ちゃんは「ももたろうがさ、ウメ子ちゃんのうちに来て、オニをばったばったってやっつけてくれるんじゃない?」と言っていました。

ほんとファンタジーの世界にいるんだな〜って思います。なるべく親が進んで壊さないようにしたいですね。真似で返すのが一番だと改めて思いました。(※マツお母さんがウメ子ちゃんに語る唯一の日本昔話が桃太郎です。)

2016年2月6日 二層式洗濯機を買いました(2)

物心ついたときには、家の中に洗濯機がなかったウメ子ちゃん。

先月、実家に帰省したときに、脱衣所に置いてある全自動洗濯機をさわりながら、「お母さん、これせんたくするやつなんだよ」とマツお母さんに教えてくれました。

〜〜〜

わが家に二層式洗濯機が届き、最初は脱水だけ使ってみましたが、一通りの工程を試しにやってみました。

この二層式洗濯機には、ダイヤル式のつまみが3つついているだけです。
左のつまみは洗濯用で、右のつまみは脱水用になっています。
ギギギギギ……とつまみを回すと、それぞれ、洗濯槽や脱水槽のモーターが回りはじめる仕組みです。
もうひとつのつまみは、洗濯槽にためる水を溜めるか排水するかを操作できます。

ほんとに作りはシンプルです。

操作の手順はというと。
洗濯槽に石けん水をつくり、洗濯して、濡れた洗濯物を脱水槽に移して脱水して、
洗濯槽の中の汚れた石けん水を排水して、脱水槽の中から洗濯物を洗濯槽に移し、
洗濯槽に新しい水を入れて回して(すすいで)、また脱水槽に移して…という感じです。(すすぎを繰り返します)

手洗いの延長に機械を導入しているという感じですね。ほんとに最初から最後まで手がかかるというか(^_^;)

全自動洗濯機は、洗濯から脱水まで(乾燥まで)の全ての工程がひとつの容れ物の中で行われるんですよね。人間の手をほとんど濡らすことなく。すごいですね。やっぱり画期的ですよ。

でも、子どもと一緒に洗濯するなら、なるべく便利なものから入らないという意味では、二層式はよいのかもしれません。
洗濯槽のフタはあけっ放しOKですし、石けんの泡とか汚れた水とか何をしているか目で見て分かりますもんね。

〜〜〜

初めて二層式洗濯機を使った日のこと。

洗濯槽が回っている間、ウメ子ちゃんはガタガタ揺れる洗濯機の前に、小さな踏み台を置いて、じーーっと中の様子をみていました。

揺れが収まって、マツお母さんが洗濯槽から濡れた洗濯物を取り出そうとすると、
「ウメ子ちゃんもやる!」と言って、びちょびちょになりながらも取り出してくれました。

すすぎ、脱水まで終えて、タライに洗濯物を入れると、「もう、おしまい? ウメ子ちゃんがやったんだから、ウメ子ちゃんがぜーんぶ干すよ」と言って、ベランダまで(重たいのでマツお母さんも一緒に持って)運びました。

低い物干し竿やピンチハンガーにウメ子ちゃんがきれいに並べて干してくれました。

(おしまい)

〜〜〜

こういう「ウメ子ちゃんがやるから!」的なとき、タケお父さんはお手伝いが許されるけど、マツお母さんには「お母さんはやったらダメー」ってなったりします。
いいですけどね。助かります(^_^)

あ、で。

マツお母さんは、すすぎのために何度も水を替えるのが、やっぱりちょっともったいない気がしてしまって、所々の手順をいまだにアナログでやったりしています。
バケツに洗濯物を移して、お風呂場でタライに移してすすいだり。
靴下を洗うときなんかは、洗濯板は必需品ですしね。

働きながらの育児だったら、さすがにこんな手間のかかることはできないでしょうけど、専業主婦で家にいる時間が多い方で、エコ好きな方には、二層式洗濯機をおすすめしたいですね。(そして、合成洗剤じゃなくて石けん使用でいきましょう!)

そうそう、小さい赤ちゃんがいたりすると、またそれはそれで大変かもしれませんね…。わが家は4才のウメ子ちゃんひとりだからできることかもしれません(^_^;)


2016年2月18日

1月にマツお母さんの実家に帰ったときに、活き車海老が食べられるように手配していました。

帰省する前、タケお父さんはウメ子ちゃんに「ウメ子ちゃん、おばあちゃんちでもうすぐエビ食べられるね〜。いいな〜。エビはピチピチ生きてるやつなんだよ」と話していました。ちなみに、夫は仕事で帰省しないので食べられません。

その後のやりとりです。

ウメ子ちゃんは「お母さん、生きてるエビってあっためたら死んじゃうの?」と聞いてきました。

マツお母さんは「生きてるエビはあっためたら死んじゃうのかなぁ?」と真似で返しました。

「ウメ子ちゃんは知らないの!」と言うウメ子ちゃんに、マツお母さんはまた「ウメ子ちゃんは知らないんだね」と真似で返しました。

ウメ子ちゃんは怖い顔になって、「お母さんは知ってるの!!!」と大きな声をあげて地団駄を踏みました。

(おしまい)

子育ちを始めてからずっと真似で返し教えないでやってきましたが、最近よくウメ子ちゃんに「お母さんは、知ってるの!」「『なんでだろうね』、じゃないんだよ!」ということを言われるようになりました(^_^;)

おぉ、怒ってる怒ってる……なんてマツお母さんは思いながら、まだまだ「真似で返して、教えない」を貫いていこうと思います。

本人に考える時間をたっぷり与えてやって、自分で気づくようになるまでを見守るのは、結構気の長い作業だと思います。ここが子育ちのおもしろいところでもあるなぁと思うんですけど。

一方で、「お母さんは知らないんだよねぇ。ちっちゃいからねぇ。ウメ子ちゃんが教えてあげるね」と、ウメ子ちゃんからこども扱いされることも多々あって、その時も知らないふりをするマツお母さん。子育ちに出会っていなかったら、なんでもすぐに教えてしまっていただろうなって思います。

ちなみに、子育ち講座の講義録ノートには、

5才までは形式で良い。考えないでも、「これ何?」と聞かれたら「これ何だろうね」と真似で返して、本人に考えてもらう。6才からは「教えて!」「知ってるくせに!」と説明を求めるようになる。自分で考えた上でちゃんと質問しているので、答えを返さないと怒るようになる

と書いてありました。

さてさて、エビの続きです。


マツお母さんの実家に活き車海老が届きました。ウメ子ちゃんは活きているエビを見てとびあがり、おばあちゃんの背中の後ろに隠れました。

おばあちゃんが仕事に行っている間、マツお母さんは台所でエビの下処理をしました。
ウメ子ちゃんは椅子を持ってきて、マツお母さんの立っている斜め後ろに立ち、
マツお母さんのやることを見ていました。

氷水に入れてエビの動きを弱め、頭を折って背わたを抜いたり、ヒゲや足をキッチンバサミで切ったり……。

頭がなくなった後もエビはピチピチと動いていました。

ウメ子ちゃんは「うごいてるね。いたいかな?」と言いました。

マツお母さんが「動いてるねぇ、痛いかな?」と言いました。
エビの頭の部分を胴体の部分にくっつけて、「くっつけてみる?」とマツお母さんが言うと、ウメ子ちゃんは「いや、食べましょうよ」と言いました。

(おしまい)

〜〜〜

塩焼きと天婦羅にして、美味しくいただきました。

おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に食卓を囲みながら、「生きてるときはくろかったのに、死んだらあかくなってるね〜」とウメ子ちゃんは言っていました。

知識として教えてもらうんじゃなくて、目で見て自分で知る(体験する)ことができたかな?

それにしても、エビって本当に処理が大変!!食べるまでが一苦労で、やっぱりご馳走なんだなってマツお母さんは思いましたウメ子ちゃんとタケお父さんはエビが大好きだけど、マツお母さんは滅多に買わないので……。

 * * *

実家から帰って、だいぶ経ちましたが、そろそろエビの話をブログに書きたいなとマツお母さんは思っていたのです。

昨夜、マツお母さんはウメ子ちゃんと一緒に布団に入り、真っ暗な部屋の中でお話ししたりしました。
ウメ子ちゃんはなかなか眠りに入れないようで、1時間近くごそごそしたりしゃべったりしていました。「お母さん寝るね」と言って、マツお母さんは黙りました。
ようやく、ウメ子ちゃんも静かになり、じっとしているしやっと寝てくれたかな……って思いながら、マツお母さんはぬくぬくと温まった布団の中で、ブログに書く文章(エビの話)を頭の中で考えていました。

すると、急にウメ子ちゃんが「おばあちゃんとこでたべたエビおいしかったね」と言いました。

マツお母さんは内心びっくりしつつ、「おばあちゃんとこで食べたエビ美味しかったよね」と返事すると、ウメ子ちゃんは「いきてるときは動いてたけど、死んだら動かなかったよね。おいしかったね」と言いました。

そして、また静かになり、眠りました。

マツお母さんは、この時ばかりは、(ウメ子ちゃんにマツお母さんの心の声が聞こえたのかな?)なんて思ってしまいました。エビの話なんてしばらくしてなかったですし、マツお母さん絶対声には出していませんでした。たまたまなんでしょうけど、ちょっとおもしろかったです(^_^)


「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)