ウメ子ちゃんの物語(7才3〜7ヶ月)
2019年5月8日 ウメ子ちゃんにウォルドルフ人形を渡しました。
ウメ子ちゃん(7才3ヶ月)にウォルドルフ人形を渡したときのこと。
4月の段階で、「キキちゃんの誕生日を5月5日にしよう」と、ウメ子ちゃんとマツお母さんとで決めていました。
ウメ子ちゃんはカレンダーを見るたびに、「もうすぐ5日だね!キキちゃんに会えるね」と言っていました。
5月5日。
ウメ子ちゃんがマツお母さんのお腹に入れておいて産んで欲しいというので、マツお母さんはおなか(洋服)の中に裸んぼうにした人形を隠して、布団の上で「う〜ん、う〜ん」とうなりました。
笑いながら見ているウメ子ちゃんに「生まれたよ〜!」と言って、人形を手渡しました。
ウメ子ちゃんは「わ〜〜!かわいい〜〜!思っていたよりも、もっともっとかわいいよ〜〜!」と、人形をぎゅう〜っと抱きしめて喜んでくれました。
マツお母さんはお洋服も渡して、ウメ子ちゃんに着せてもらいました。
ウメ子ちゃんは「大事にするよ」と言って、久しぶりにおもちゃ空間からおんぶ紐を取り出してきて、キキちゃんを抱っこしてず〜っと話しかけていました。
キキちゃんを抱っこして家の中を歩くウメ子ちゃんの後について、ツル美ちゃんが赤ちゃん人形を持って歩いたり、同じようにごにょごにょと話しかけたりしている様子が、これまたかわいかったです。
金髪のキキちゃん。
三つ編みにして渡したのだけど、ウメ子ちゃんがほどいてヘアスタイルを変えていました。
お洋服は、母も手伝ってくれました。(お母さん、ありがとう!)マツお母さんが作ったのは、下着とブラウスと左上の吊りスカートです。
実は、前髪は一度縫ったあとに全部ほどきました。おでこの広さが気に入らなくて……(微妙に狭かったんです。1cmは大きな違いです)。針の跡がついているんだけど、気づかないかな。
「ウォルドルフ人形」といっても、いろんなサイズのお人形さんがあります。
マツお母さんは、遠藤さんおすすめの「C体」と呼ばれる身長が40cmサイズのお人形さんを作りましたが、20cmの A体、30cmの B体、50cmのD体もあります。
そのほかにも、結び人形や赤ちゃん人形などがあります。
結び人形に近いものは、ウメ子ちゃんが2才の頃に、シュタイナー幼稚園の先生に教わりながら作りました。この結び人形を作っていたことが、今回の人形作りの助けになりました。羊毛の扱い方やボール状に丸めていくやり方、「水糸」と呼ばれるタコ糸のようなものを結ぶやり方など、力加減や手応えみたいなものが残っていたからですね。
『ウォルドルフ人形の本』によると、
0才〜3才の幼児には、結び人形やおくるみ人形を。(この時期は、服よりもベッドや布団が大事なのだそうです。)4才〜6才くらいの幼稚園児には、30〜40cm(B体・C体)くらいの服を脱ぎ着させられる人形を。6才以上の児童には、小さめサイズ(A体)の着せ替え人形を。
と、ありました。ごく一般的に、ということですが。
そして、弟や妹が生まれたばかりの子には、本当の赤ちゃんと同じくらいの大きさの人形を与えると喜ぶようです。
ウメ子ちゃんはすでに7才4ヶ月です。
A体(20cm)くらいの小さいサイズのお人形さんを作ってあげて、お洋服もたくさん用意してあげたら、タイミング的には一番よかったのかなぁと思っています。C体(40cm)は、渡すタイミングとしてはやっぱり遅かったなぁ……というのが本音ですが、ツル美ちゃんと年が6才離れていることもあって、大事にしてくれそうです。
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以前にもどこかで書いたと思いますが、「子育ち」では、「人形」は大事に扱うものとなっています。
ぬいぐるみはペットですが、人形は人間のかわりとなるものです。名前があって、居場所(椅子・ベッドなど)があります。おもちゃの棚に置いてはいけません。
2才くらいでは、まだイメージがない時期なので、しっかりとした顔で表情があるものがよいそうです。着替えができるソフト人形を(エルフなど)。(←ココ。『ウォルドルフ人形の本』と違うところですね。)
3才くらいからはイメージができてくるので、ウォルドルフ人形などの抽象的な人形の方が逆によいそうです。
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人形作りキットはこんな感じです。
300gの羊毛が入っていて、広げると大きい。
頭や胴や手足など、パーツごとに毛の流れにそってとりわけて、
デジタルスケールではかっていきます。
丸めたり、サイズや重さを確認したり……。
まぁ、こんな感じで、髪の縫い付けまでトータル14時間かかりました。
「子育ち」を始めてから、不便な暮らしを心がけていたので、アナログな台秤を使う生活になっていました。今回、ウメ子ちゃんの見えないところでしたが、デジタルスケールを久しぶりに引っ張り出してきて使いました。文明のありがたさを感じました(笑)。
2019年6月1日 ウメ子ちゃんのお友だちCちゃんのこと。
ウメ子ちゃんが1年生の時に一番仲良く遊んでいたのがUちゃんでした。マツお母さんにとっても、毎日遊んでくれるUちゃんの存在がありがたいなぁと思っていました。
ウメ子ちゃんの通う小学校では毎年クラス替えがあるのですが、ウメ子ちゃんもUちゃんも「2年生も同じクラスになったらいいね」と言っていました。そして、めでたく2年生でも、ウメ子ちゃんとUちゃんは同じクラスになりました。
ウメ子ちゃんの学年のクラスは5組あるのですが、好きな子で固めてある印象を受けました。よく喧嘩していた子同士は離れていたりで、先生も色々と配慮してくださったのだろうと思います。
4月になってからも、ウメ子ちゃんとUちゃんは遊んでいたのですが、2年生に上がってから少し変化がありました。
今日はAちゃんと、次の日はBちゃんと、その次の日はCちゃんと……といった感じで、ウメ子ちゃんはいろんな子と約束をしていました。
Uちゃんが「ウメ子~」とうちに遊びに来ます。
「あぁ、今日はDちゃんと約束してるって遊びに行ったよ~」と、マツお母さんがUちゃんを公園やら誰々ちゃんの家やらへ送り届けたり。
ゴールデンウィークがあけると、だいたい曜日ごとに遊ぶ子が決まってきました。
基本はUちゃんと遊ぶのだけれど、水曜日はIちゃんの家へ行くとか。今まではUちゃんと二人だったのが、最近はUちゃんに誰かもう一人加えて3人でという形が多いです。クラスに関わらず、いろんな子が「ウメ子いる~?」と、うちに尋ねてきます。
その中にCちゃんという女の子がいます。
先日のこと。
授業が午前のみの日でウメ子ちゃんは学校から早く帰ってきていました。ツル美ちゃんは体調がイマイチだったのか、遅めの昼寝に入ったところでした。
Cちゃんがうちにきて、「ウメ子いる~?」と言いました。
マツお母さんは「ウメ子はUちゃんとHちゃんと遊びに行ったよ」と教えてあげました。
Cちゃん「えー!ずるい。Cもウメ子と遊びたい。ねぇ、今すぐウメ子のところに連れて行って」
マツお母さん「えー。無理だよ。ツル美ちゃんが家で昼寝してるもん」
Cちゃん「起こせばいいじゃん」
マツお母さん「それはできない」
Cちゃん「ひどい!ひどい!ウメ子と遊びたい!」
マツお母さん「ウメ子と遊びたいねぇ」
Cちゃん「ウメ子と遊びたい!」
マツお母さん「ウメ子と遊びたいねぇ」
Cちゃん「ウメ子と遊びたい!」
マツお母さん「うん」
Cちゃん「ウメ子と遊びたい!」
マツお母さん「うん……。でも、ここにはウメ子はいないよ」
Cちゃん「今すぐウメ子のところに連れてって!ひどい!ひどい!ひどい!ひどい!どうしてCだけ遊べないの?」
マツお母さん「どうしてだろうねぇ…。公園とか行ってみなよ」
Cちゃん「えー」と言いながら、一旦マンションの階段を降りて行ったのだけど、また戻ってくる。
玄関先でうるさくされても困るので、マツお母さんも玄関を閉めて、玄関の外に出ました。玄関の外を片付けたりしながら、ウメ子ちゃんの一輪車に乗っているCちゃんに話しかけました。
マツお母さん「Cちゃんのクラスって、YちゃんとかKちゃん(←1年生の時にウメ子ちゃんと同じクラスだった子たち)とかいるんだったっけ。Cちゃんは普段は誰と遊んでるの?」
Cちゃん「C、友だち一人もいないもん。みーんな、Cのこと嫌ってるもん」
マツお母さん「みんなCちゃんのこと嫌ってるんだ…」
Cちゃん「ウメ子と遊びたい!」
マツお母さんが掃除をしていて目を離した隙に、Cちゃんの姿が見えなくなっていました。あれ?っと思っていたら、玄関が開いて、Cちゃんが出てきて、「C、何にもしてないけど、ツル美が起きたよ」と言いました。
マツお母さんは玄関に入るとツル美ちゃんが泣いていました。
「Cちゃん、靴履いて」と言って、Cちゃんを外に出し、ドアを閉めて鍵を閉めました。
泣いていたツル美ちゃんを抱っこしていると、また眠ってしまいました。ツル美ちゃんを布団に寝かせていたら、外から「ツル美が起きたら行くって言ったのに、嘘つき!」と、ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン・・・と10回くらいドアベルが鳴りました。
ツル美ちゃんが眠って、マツお母さんが玄関戻ってみると、Cちゃんはいなくなっていました。
(追記 無言で追い払ったように書いてしまったけれど、インターフォン越しに「ごめんね、出られない」とCちゃんには話していました。)
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鍵を閉めたのは悪かったかな……と、後から反省したのですが、マツお母さんも疲れていました。風邪気味で頭が痛かったというのもあるけれど、どうしても優しくできませんでした。
「ひどい」の連呼はいつものことですが、オオカミ少年的なことを何度もやってくるし、 すぐに嘘をつきます。口も非常に悪い。誰かの影響を受けているんだろうなぁって思うのだけれど、……それにしても、可愛くない。
この日だけが特別なわけではないのです。
いつも全力で「わがまま」を出してくるので疲れます。ウメ子ちゃんと仲良しのUちゃんは、生活面は色々と問題ありなのですが、性格は素直で明るくて可愛いのです。家庭環境は複雑でも、家族に恵まれているんだろうなって思います。(時々、Uちゃんのおじいちゃん・おばあちゃんと会うことがあります。)
マツお母さんはUちゃんが毎日うちにたずねてきても、喜んで迎えられるのですが、Cちゃんは1日でも疲弊します。
Cちゃんのお母さんとは2年前に公園で会って挨拶しただけなので、家庭がどんな感じかわかりませんが。
もしかしたら、Cちゃんは発達障害なのかな…と思ったりもするのだけど。
Cちゃんは可哀想な子なのかもしれません。受け入れるのは難しくても、心がけだけでも、受け止めようとしよう。
Cちゃんと話していると、2〜3歳児くらいの子が駄々をこねている姿と重なって見えてきます。それくらいの子と同じように、「説明」無しでいった方が良さそうだなぁって思いました。「お友だちがいない」と言っていたCちゃんが、「ウメ子と遊びたい」と思ってくれているのは、ありがたい(?)ことなのかなと思いました。
ウメ子ちゃんはというと、「C、あんまり好きじゃない」と言っているけれど、Uちゃんが来れない週末なんかにはCちゃんと遊ぶこともあります。
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余談ですが。
クラス替えに際して、マツお母さんは1年生の担任の先生にお手紙を書いたのでした。
…というのも、1年生の時の個人面談で、Uちゃんに宿題をさせられたという話や学校の帰りにUちゃんの家までついていったことがある話をしていて、ウメ子ちゃんとUちゃんの関係を「問題視」扱いされていたら困るなと思っていたのです。
流石に、「同じクラスにしてください」とは書けなかったので、Uちゃんとの間にトラブルはなくなったということ、ウメ子はUちゃんととても仲良くしていますといった内容にしました。
時々、Uちゃんの宿題も見ることがあって、丸つけもうちでしていることも。お手紙といっても大層なものではなくて、大きめの付箋紙に書いた簡単なメッセージです。まぁ、クラスが離れたところで新しいお友だちはできるだろうし、ウメ子ちゃんにとって…という意味ではどうでもよかったのですけど、マツお母さん自身がUちゃんのことを気にかけていたというのが大きいです。
春休みに実家に帰った時に、母にクラス替えがどうなるか気になっていることを話したのですが、ブログを読んでいた母は「えーーー!Uちゃんがくるの嫌なのかと思ってた」と言っていました。「マツちゃんが小学生の頃、友達が家に遊びに来たら、『げー、また来た・・・』って思ってた」と。
Uちゃんは毎日毎日うちに来るのですが、マツお母さんは本当にUちゃんのことが好きで、いつもありがとうという気持ちになります。毎日顔を合わせていてすっかり愛着が湧いてしまっているからかと思っていましたが、Uちゃんの性格が可愛いからだってことに気が付きました。そのことに、自分でも少なからずショックを受けました…。
(その後、マツお母さんはCちゃんのことが好きになったのですけどね^^)
2019年7月23日 引っ越しの日。号泣したウメ子ちゃん。
引越し当日。
ウメ子ちゃんは朝からラジオ体操に行ってお友だちと会い、帰ってきて朝ごはんを食べ、「塗り絵がやりたい〜」と色鉛筆を用意したり、段ボールに詰めるものを準備したりしていました。
タケお父さんが起きてきたので、布団の下に敷いてあったマットをマツお母さんとタケお父さんの二人で片付けていました。
タケお父さんが「引越しの当日を迎えてしまったねぇ」と言いました。
マットを縛る紐を持っていたウメ子ちゃん。タケお父さんの言葉を聞くなり、「うわぁぁぁぁん」と泣きはじめました。
マツお母さんとタケお父さんは黙っていました。
ツル美ちゃんがウメ子ちゃんのそばに行って、頭を撫でました。
ウメ子ちゃんはずっと「わぁぁぁぁん!」と、涙をボロボロこぼしながら泣いていました。
タケお父さんが「大丈夫だよ」と言いました。
マットの片付けが終わり、マツお母さんはウメ子ちゃんのそばに行って、ウメ子ちゃんを抱きしめました。
『カシャ!!』
ウメ子ちゃん「お父さん!写真、撮らないで!!うわぁぁぁん」
タケお父さん「ウメ子は何が悲しい?お友だちと離れること?」
ウメ子ちゃん「言わない!!うわぁぁぁぁぁん!」
マツお母さんはウメ子ちゃんを抱きしめながら頭と背中を撫でました。しばらくして、ウメ子ちゃんは泣き止んで、「鼻水でたぁ」と言って笑いました。
マツお母さんが「ティッシュあそこにあるよ」と言うと、ウメ子ちゃんは立ち上がり、ツル美ちゃんも立って走って行きました。
ウメ子ちゃんがティッシュを一枚取ったとき、ツル美ちゃんはリモコンを取ってウメ子ちゃんの方を見ていました。
ウメ子ちゃんはツル美ちゃんを見ながら鼻をふき、「んふふふっ」と笑いました。
(おしまい)
2019年8月18日 タケお父さんとけんか。
ウメ子ちゃんはツル美ちゃんとタケお父さんと近所の公園に行ったのですが、家に帰ってきたとき、手に風船を持っていました。
趣味でバルーンアートをやっているという方が公園に来ていて、運良くもらえたみたいです。
ウメ子ちゃんは葉っぱの先にチョウチョがついたような形、ツル美ちゃんはクマちゃんの形のバルーンアートでした。
お風呂もタケお父さんとウメ子ちゃんとツル美ちゃんの3人で入り、マツお母さんは後から入りました。
マツお母さんがお風呂から上がって洗面所で歯を磨いていると、寝室で言い争っている声が聞こえてきました。
タケお父さん「ウメ子、ツル美にチョウチョ貸してあげなさい!」
ウメ子ちゃん「いやだぁ!」
ツル美ちゃん「ちゅっちゅ、ちゅっちゅ」(※チョウチョのこと)
タケお父さん「ウメ子、お姉ちゃんでしょ?!ツル美がチョウチョ欲しがってるじゃん」
ウメ子ちゃん「お母さぁぁん……、ウメ子ね、チョウチョ大事にしてるんだけど、お父さんがツル美に渡しなさいって言う~。ツル美が壊したらいやだぁぁ~~」
マツお母さん「ウメ子はチョウチョを大事にしてるんだよね。ツル美が壊したら嫌だねぇ」
ウメ子ちゃんは頷きながら、マツお母さんのお腹に頭をくっつけて泣きました。ツル美ちゃんはクマちゃんを持ったまま、ウメ子ちゃんをじーっと見て、にっこり笑いました。
タケお父さん「お姉ちゃんでしょ!チョウチョ貸してあげなさい!」
マツお母さん「もういいじゃん。ツル美、もうチョウチョって言ってないじゃん」
ツル美ちゃん「っまちゃ、っまちゃ」クマちゃんを手に持って見せてくれました。
タケお父さん「今は言ってないけどさ、欲しがってる時には貸してあげてね」
ウメ子ちゃん「最初は貸してあげたもん。でもツル美が壊すから嫌なんだもん。うわぁぁぁぁん!」
タケお父さん「お父さんはウメ子がツル美に優しくしないと嫌だ!お姉ちゃんでしょ!」
マツお母さん「もー、『お姉ちゃんでしょ』って言わないであげて。タケ君だって妹に優しくしてない時あったでしょ?」
タケお父さん「俺もお父さんに『妹に優しくしなさい』って言われてたよ!」
ウメ子ちゃん「『優しくしなさい』って言われてたってことは、お父さんも優しくしてなかったってことでしょ?!」
マツお母さん「『お姉ちゃんでしょ』も『お兄ちゃんでしょ』もナシ!」
タケお父さん「えー、じゃぁ、なんて言ったらいいんだよ」
マツお母さん「ツル美に『ツル美はチョウチョが欲しいんだね。お姉ちゃん貸せないみたいだね』って言って、ウメ子に『ウメ子もチョウチョが大事なんだね。貸せないよね』って、まず言ってよ。そしたら、ウメ子は、もしかしたら貸すかもしれないじゃん。わかんないけど。タケ君、ウメ子にも優しくしてあげてよ」
タケお父さん「そっかー、真似で返すのか。ウメ子、ごめんね。お父さんもう言わないよ」
ウメ子ちゃん「うわぁぁぁん」
タケお父さん「泣くなよぉ」
ウメ子ちゃん「うわあああぁぁぁぁぁぁぁん!うわあぁぁ」
タケお父さん「ごめんごめん、泣きたいんだよね…」
ウメ子ちゃんが激しく泣き続ける間、タケお父さんもマツお母さんも無言でした。ツル美ちゃんが「うぁぁぁん」とウメ子のように泣いていました。
ウメ子ちゃん「ウメ子は…泣きたくないんだよぉ。泣いたら…鼻が詰まるし、しゃっくりみたいになっちゃうから苦し…いんだよぉぉ」
マツお母さん「タケくん、ティッシュ取ってこれる?」
タケお父さん「わかった」
タケお父さん「はい」とティッシュの箱をウメ子ちゃんに差し出す。
マツお母さん「ありがとう」
ウメ子ちゃん「ありがと」と受け取って、鼻をかむ。
タケお父さん「ウメ子、ごめんね」
ウメ子ちゃん「うん。えへへ。ツル美、まだクマちゃん持ってるね。クマちゃん気に入ったんだね。よかった」
(おしまい)
ウメ子ちゃん、今日は本当によく泣きました。タケお父さん、今日のこと忘れて、「お姉ちゃんでしょ?!」ってまた言うんじゃないかな…なんて思いますけど (^_^;)
「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)