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ウメ子ちゃんの物語(2才10〜11ヶ月)

2014年11月9日 マツお母さんの調子が悪い時

昨日はタケお父さんが仕事から早く帰るというので、夕飯は鍋にすることにしました。


鍋の具材を用意をしているときのことです。

マツお母さんとウメ子ちゃんは、白菜の葉っぱを外葉から一枚ずつはいで、一緒に流しに持っていって洗いました。

マツお母さんが洗った白菜をまな板の上にのせると、踏み台に乗っているウメ子ちゃんが「ウメ子ちゃんもやりたい〜」と言って、ウメ子ちゃん専用の包丁の入っている引き出しをあけました。

マツお母さんは「あー、今日はできない!」と言って、引き出しをバタンとしめ、
「あぁー…」と突っ伏しました。

ウメ子ちゃんは「どうした?!どうした?!抱っこしようか?」と言って、マツお母さんをぎゅーっと抱きしめました。

マツお母さんは顔をあげて「ごめんね。また今度ね」と言って、ウメ子ちゃんを抱きしめ、白菜は一人で切りました。

(おしまい)

ウメ子ちゃんの物語というより、マツお母さんの物語か。

数日前は、白菜のお味噌汁を作るときに、ウメ子ちゃんが全部一人で白菜を切ったんです。
かなり大きいのもあったけど、「おいしいね」と言いながらよく食べました。

マツお母さん、昨日は咳がひどく喉と頭が痛いし、包丁を見てあげる余裕まではありませんでした…と言い訳。

タケお父さんにこういう状況を話すと、「異常だよ。なんとかしなさいよ」って言われます。なんとかしなさいって言われても、時々こうなってしまいます。無理なものは無理なのだー。

ウメ子ちゃんはいろいろ動いてくれるのに、マツお母さんの方が未熟です。

子育ち講座を受けたときのノートには、『子を排除しないこと。一緒にやれば幸せを感じる』 と書いてありました。

鍋って食べるのに時間がかかるから日課が後ろ倒しになるけど、時々はいいなと思います。

「あとでねー、ごはんとー、たまごいれようね」とウメ子ちゃんは言っていました。卵を割ってかき混ぜて、鍋に入れる係はウメ子ちゃんです。


2014年11月22日 おぷとん

ウメ子ちゃんが生まれた日から、これまでずっと、マツお母さんはウメ子ちゃんと一枚のお布団で寝てきました。
敷き布団も一緒、掛け布団も一緒です。

昨日の寝る前のお話です。

ウメ子ちゃんと布団に横になり、マツお母さんは昨日の昼間にあった出来事や、昔話の「桃太郎」を語っていました。

ウメ子ちゃんが「ウメ子ちゃん、もうねむたくなっちゃった…」と言いました。

マツお母さんも「眠たくなっちゃったね」と言いました。

マツお母さんがお話をやめると、部屋の中がシーーンとなりました。

しばらくして、ウメ子ちゃんが「ウメ子ちゃんのおぷとん!」と声をあげました。

マツお母さんは「え?何?何?おぷとん?」と聞きました。

ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんのちっちゃいおぷとんだよ〜」と言いました。

ウメ子ちゃん「これだよ〜」

マツお母さん「これ?」

ウメ子ちゃん「こっちだよ〜」

マツお母さん「真っ暗で見えないよ」

ウメ子ちゃんの手の先をさぐると、一緒に使っている掛け布団がありました。

「ウメ子ちゃん、ちっちゃいおぷとんがいいんだよ〜」と言って、掛け布団を引っ張って持っていきました。

マツお母さんは「ちっちゃいおぷとんがいいね」と真似で返しました。

ウメ子ちゃんが「ぜんぶがいいの!」と言うので、マツお母さんは「全部がいいね」と言って、掛け布団をみんなウメ子ちゃんにかけてやりました。

マツお母さんは掛け布団がないまま、敷き布団の上に丸まりました。

ウメ子ちゃんが「おかあさん、おとうさんのおぷとん、かりな」と言いました。

マツお母さんは「お父さんのおぷとん、借りるね…」と言いました。

ウメ子ちゃんはそのまま寝てしまいました。

(おしまい)

〜〜〜

マツお母さん布団から追い出されてしまいました。
「その子専用の布団(?)」が必要な時かもしれません。

ウメ子ちゃんは寝相が悪いので、寝てしまえば、布団も枕も無いみたいなものなんですけど(笑)

小さな寝室だから布団3枚並べるとなるとキツキツです。
掛け布団は、ダブルベッドを使っていた時のものだから、ウメ子ちゃんの言う通り、タケお父さんのに入れてもらおうかな(^_^;

2014年11月26日 お絵かき

今日はお昼寝からさめて、おやつ食べたあと、「おえかきしたい」とウメ子ちゃん。机上空間から絵の具を出してきました。

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「おばあちゃん(左)とおじいちゃん(右)」だそうです(^_^)


2014年12月23日 火をつける

最近は、寝る前にみつろうキャンドルに火をつけるのが日課です。

12月のこの時期はぜいたくに7〜8本くらい使います。
というのも、クリスマスまでのアドベントの期間だけ、特別大きなキャンドル立てを使っているからです。
4段のツリー状になっていて、一番上にプロペラがついています。
ろうそくに火をつけると気流でプロペラがまわり、天使や牧師さんや羊やいろんな人形がくるくる回って、それはそれは素敵です。
ベッドに寝ている赤ちゃんはきっとイエス様。
マツお母さんもタケお父さんもキリスト教ではないですけどね…(^_^;

ウメ子ちゃんはいつも、ろうそくの小物やマッチなどを用意します。
普段はマッチ箱からマッチを一本取り出して、机の上におくのですが……

〜〜〜

マツお母さんがぼ〜っとして、ろうそく台を眺めていると…

「シュッ ボォォォォッ」

と音がなり、ウメ子ちゃんが「おかあさんっ!」と言って、目を丸くして、マツお母さんの方に火のついたマッチをかざしました。

マツお母さんはすぐにウメ子ちゃんがマッチを持っている指先を支え、ろうそくに火をつけました。

ウメ子ちゃんは「あつい」と言いました。

マツお母さんはウメ子ちゃんから火のついたマッチを受け取り、他のろうそくにも火をつけていき、マッチを火消し壺にいれました。

くるくる回るキャンドル立てを見ながら、ウメ子ちゃんは「ウメ子ちゃんがろうそくつけたね」と言いました。


マツお母さんは、ここまでの物語をその場でウメ子ちゃんに語りました。

すると、ウメ子ちゃんは表情を変えないままうつむきました。

しばらくして、にや〜っとして、「うん!けすよ!」と言って、スナッファー(火を消す道具)でろうそくの火を消しました。

(おしまい)

生まれて初めて、マッチに火をつけたウメ子ちゃんでした。


「子育ち」という育児方法をどんな親でも使える形で表現したいと思っています(^_^)