頑張りますと言わないヘッダー

そして僕は「頑張ります」と言うのをやめた。

「頑張ります!」
「頑張りましょう!」

この言葉を今まで何回言ったかわからない。
そして何回聞いたかもわからない。

スタートアップに転職して、半年以上。
力不足な自分に対して悔しい思いをするたびに「頑張ろう」と言ってきた。

頑張ろうということで、自分を鼓舞し、いくぞ、という気持ちになろうと思ってきた。

でも、きっかけは忘れてしまったのだけど、「頑張ると言うということに意味がないな」と感じたことがあった。

以降、できるだけ「頑張る」という言葉を自分から発しないように気をつけている。

今日はそんな話をしていきたい。

頑張るってなんだ

頑張るってなんなんでしょうね。

小さい頃からよく使う言葉ではあると思いますが、「頑張るの意味」を正しく理解したことがないということに気がついて。

そして、なんとなく使っていたなって。

と言うことで、頑張るってそもそも意味をしっかり把握するために急いでググってみた。

そうしたら「頑張る」とはこんな意味だそうだ。

① あることをなしとげようと、困難に耐えて努力する。 
② 自分の意見を強く押し通す。我を張る。
③ ある場所を占めて、動こうとしない。
By Weblio

2、3の意味は今回の趣旨とはずれるとして、1を考えてみると、「努力すること」を頑張るという意味に込めていることになる。

そして、「困難に耐えて」というのもポイントな気がしている。

ただ努力するのではなくて、困難であるという認識があってそれを乗り越えようとする意識が含まれている。

つまり、頑張りますとは困難を乗り越えます!と宣言をしていることになる。

でも、この「努力します」と口に出していうことに対して、自分自身の中でどこか整合性が取れなくなっていく感覚があった。

つまり、「努力します」という当たり前のことをわざわざ口に出している自分ってなんなんだろうってなった。

頑張るという自分の心理に気がついた

そこで、「頑張ります」と口にだす自分の心理状態を振り返ってみた。

・自分の力不足を感じた時
・結果が出ていない時
・上司に励まされた時
・レベルの高いものを要求されているとき
・難易度の高いミッションに挑戦するとき

総じて「自分のレベル」と「結果が伴わない」 or 「結果が伴わない可能性が高い」際に、口から出る言葉であるいうことが多い。

つまり、「頑張ります」というのは、自分のレベルと、求められるものがあった時に、その差分を埋めるための「頑張ります」になるのではないか?

言い方を返すと、「相手の求める結果が出せていないから頑張りますという言葉を使い続けているのではないか?」ということになる。

また、前述した「困難を乗り越えて」というニュアンスを付け加えると、困難ですと言うことを暗に言っていることにもなる。

そうなってくると、果たして「頑張る」という言葉を発することは意味がなく、むしろネガティブなことなのではないか?という思考になった。

ここが、「頑張ります」と言うことに対する自分自身で感じた違和感なのではないだろうか。

つまり、頑張りますという言葉を盾として自分のメンタルを保とうとしている自分がいることや、暗に相手に失礼な意味合いとして使っているのではないか?ということである。

当然だけど大事なのは頑張ることではない

当たり前ですが、「頑張ること」に意味はない。
何かを頑張ると人に話をしたとしても、何も変わらない。

単なる意思表示にはなるかもしれないが、「頑張ります!」と話すことで救われるのは、自分の心だけである。

そんなつもりはないんだけど、どこかで頑張る自分に満足しているというのもある

大事なのは当たり前だが「結果を出すこと」であり、「頑張ること」ではない。

頑張った結果、結果を出すことは良いことだと思うが、その場合、おそらく「頑張ったから」というのはとてもザックリした表現で、正確には『結果を出すために沢山考えて、計画して、実行をした結果、何かしらの結果がやっとでた』というものだと考えている。

だから、

頑張ると言う言葉は、ある意味思考停止なのだ
そして、思考停止して、頑張ると言う言葉に逃げているのだ

もちろん、意気込みを一言で表したり、色々な思考を「頑張る」という一言で表している人もいるだろう。

でも、そうじゃない人が多い。
そして、僕もその一人だった。と言う話だ。

だから頑張るということをやめた

正直に言うと、まだ、たまに使ってしまうことがある。
ふとした瞬間や、くそぅ…頑張るとしか言えないな…という時。

でも使わないようにとても気をつけている。

いやいや、細かくない?という風に感じる人も多いとは思うが、僕の知っている仕事ができて、活躍している先輩たちはこういう言葉遣い一つ一つに意識を巡らせている人ばかりだった

こういう細部にこだわれる人がきっと大きなものを積み上げられるんだと思う。

だから僕は。

「頑張ります」とは言わない。

言うのをやめた。

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