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【Gt.編 前編】レーベルメイトのPulse Factory/RED in BLUEが対談してみました

前回のボーカル編ではバンドの音楽性について語ってもらったのですが今回はギタリストとして話を聞きました。
まぁ話は盛り上がり予定していた時間を大幅にオーバー。
終えてみての感想は本当にギターが好きなんだなと思いました。
話は少年時代までさかのぼります!
ギターの用語が出てくるのでちょっとわからない単語が出てくると思います。
若干マニアックですみません。

それでは行ってみましょう!

名称未設定-1-[復元]

最初あったときキツイな~って思った。(Masaki)

―今回はみんなのギタリストとしての側面を出していけたらなと思います!和気あいあい楽しんで進めていきましょう!じゃあ、まずはそれぞれの初対面のイメージ聞きたいんだけど覚えてる?
田(田口悟・グッチ/RED in BLUE):僕はっきり覚えてますよ!
M:(Masaki/Pulse Factory):マジ!覚えてんの?

※下記写真は初めて対バンした日の写真らしいです。画像1

―プレイヤーとしてどう思ったか聞きたいな
田:僕は正直ムチャクチャ上手いなって思いましたね。棘があるように聞こえるかもしれないですけど、楽器屋さんの試奏動画見てるみたいな。ギター習ってたのかなというのは初見で思いましたね。ピッキングだったり手癖だったりに我がないというかちゃんと基礎をトレーニングした人の動きだなって思いました。バンドマンってそういうとこすっ飛ばして早さだったり派手さを求める人が多い気がしてたんですけど、初めてきちっとした弾き方をする同じシーンにいるギタリストだなって思いました。

―そのイメージは二人ともに対して?
田:そうですね。初めのイメージはむしろMasaki君の方がソロをよく弾いてて。ギターソロもB’zみたいに「ここ!」っていうところでしっかり出てきて弾く正統派ってイメージでしたね。

―Pulse Factoryの二人はどうだったの?
M:最初にあったの米子やんな??
Y(Yussan/Pulse Factory):そうやで。
M:グッチ(田口悟のあだ名)は最初あったときキツイな~って思った(笑)俺から話しかけたと思うんよな。物販のところでリハーサル終わった後に話しかけたんやけど、グッチって年上にため口でも嫌味がないやつやん。
田:かもしんない(笑)
M:そん時に敬語使われたのが最後かも(笑)。初対面が最後の敬語。なんなら初対面の時から崩れてたしな。「そうなんやー」みたいな。で、こいつどんなギター弾くんやろって思ってライブ見たらキツイなって。「なんでこんな奴が上手いねん。そんなに弾くなよ!」みたいな(笑)。広島になんでこんな奴がおるの?って思った。
Y:グッチの存在自体は会う前から知ってて、知り合いのバンドマンがいてそいつが全身緑で。そんでもう一人全身緑がいるって聞いてた(笑)。実際会ってみてホンマに全身緑やなって。
M:全身緑色もそうやねんけどグッチのライブでのプレイ見てフロアから出るやん。でメンバーのとこ戻って思わずあそこのギターヤバいなって言ってまうもんな。初めて見たときに自分の中だけでは抑えきれないというか、あいつなんでか全身緑やし、あんなに弾くしみたいな。
Y:ギタープレイにしてもステージングも派手だから印象には残るよね。

「ツインギターでこんなバンドをやってみたい」というイメージに一番はまっていたギタリストだった。(Yussan)

―ちなみにYussanとMasaki君の出会いはどうだったの?大阪の音楽専門学校で出会うわけでしょ?
田:それめっちゃ気になる。
M:あんまり覚えてないんですけど・・・Yussanは多分M字バングで金髪で当時はB系みたいな感じだったんですよね。迷彩の極太ズボン履いてて、浜崎あゆみしか掛けたらあかんようなフレームのデカイサングラスしてたんですよ(笑)。グッチに思ったキツイとは違う方のキツイって思いましたね。どっかのタイミングで仲良くなるかなとは思っていましたけど。
Y:確かに専門学校に入学してすぐはあんまり絡みなかったですね。

―専門学校のギター科ってクラスはいくつもあるの?
M:俺らの時は3クラスありましたね?

―クラスは一緒だったの?
M:最終的にはね。最初は俺2組だったんです。1組が1番上手い人たちなんですけどね。
Y:最初に試験みたいなのがあって、アドリブで弾けるかみたいな。その時は「じゃあ、ブルース弾いて」って言われましたね。俺は、ちょうどブルースの教則本を買って練習していて、覚えたことが出てきたから試験もできたんですよね。あと楽譜渡されて先生が伴奏するから音符読んでその場でメロディーをギターで弾くみたいな試験もあった。
M:俺はブルースって何なん??って感じだったんで弾けなくて2組になりましたね。

―18,9歳でそういう分けられ方すると格差みたいに感じちゃったでしょ??
M:そうそう。俺専門学校にガルネリウスのSYUさんモデルのゴリゴリの変形ギターもって学校行ってたから。そもそもメタルがやりたくて大阪出てきたのに「ブルース弾いて?」「いや、弾けません」って言ったら2組になって、半年ごとにクラス替えはあるんですけど、「1組のやつナンボのもんやねん!とは思ってましたね。

イメージ画像:EDWARDS E-CS-REBEL Limited GALNERYUS Syu Model
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 ―でそんな二人が一緒にバンドやろうってなったわけだもんね。
Y:仲良くなってからですけど俺から声かけましたね。

―専門学校だからギタリストはいっぱいいるのになんでMasaki君だったの?
Y:弾く感じというか弾くスタイルが、頭の中にあった「ツインギターでこんなバンドをやってみたい」というイメージに一番はまっていたギタリストだったんですね。
M:俺は「え??なんで俺?」って言ってた気がする(笑)。家が近かったっていうのは当時ありましたけど・・・

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―2人でのみに行ったりとか??
Y:二人きりはないですけど何人かでカラオケとかには行ってましたよ。
M:カラオケはよく行ったなー。Yussanの紅(X)を聞いてました。
田:原曲キー??
Y:そう。
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―Pulse Factoryの二人はどうして専門学校に行こうって思ったの?
Y:高校で、軽音楽部に入って音楽に出会い、将来サラリーマンになりたくないしという思いがその時からあって高校1年生の時には音楽専門学校に行こうって決めてましたね。先生にも俺は大学には行かないと話をしてギターに没頭してました。
M:俺は専門学校に行きたいって思いがずっとあったわけではないですけど、島根を絶対出るって思いはありました。で島根を出るって決めたときに東京より大阪の方が俺には会いそうやなって思って。メタルがとにかくやりたいけどいきなり大阪に出ても何もわからないから取り合えず専門学校に行こうって感じだったと思う。そしたらもっとギターが上手くなれるとも思ったし。

―グッチ君は専門行きたいとは思わなかった?
田:僕もすごい行きたかったんですよね。東京のESPの説明会に行ったりもしたんですけど、いろいろ考えたり先輩に相談した時に、大学に進学して自由になる時間で好きなことに励むのもいいよってアドバイスもらって、それもいいなと思って大学に進学しました。学業はそこそこに、ずっとギター弾いていましたね。
M:グッチは専門学校にいかんくてよかったと思うよ。
Y:俺もそう思うな。専門に入ってよくなる人も悪くなる人もいるしな。一年で半分くらいは辞めちゃうし。
田:なんでもノビノビやらせてくれたのでその環境もありがたかったですね。
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Mステにザ・クロマニヨンズが出演しているのを偶然見て衝撃を受けた(田口)

―ところでみんながギターを始めたのはいつだったの?
M:13歳。中学1年生くらいでしたね。
田:俺は中学2年ですね。
Y:俺は高校の入試終わってくらいですかね?
田:それで高1で専門学校に進むって決めてたの???
Y:中学校の時、クラブチームで硬式野球と部活でテニスやってたんですよね。それを辞めて音楽に没頭したからね。

―なんでギターを弾きたいって思ったの?
Y:友達が軽音楽部があるから高校入学したら入ろうぜって誘われたんですよね。友達がベースを持ってて、それを借りて弾いてましたけど持ち主だから友達の方がやっぱり上手くて。だったら俺がギターかなと思ってギターをはじめましたね。
M:俺の場合は、家にたまたまアコースティックギターがあって。バンプオブチキンがすごく好きでとにかく藤原と一緒にやりたいと思った。バンプのMVを見たときに黒いギター使っていて「親父。俺はこれと同じギターが欲しい!」って頼みこんで同じものでは当然ないけど買ってもらいました。島根なんて楽器屋ないから鳥取迄買いに行ってくれたみたいで。でコードとか覚えるけど難しすぎて一回辞めた(笑)。CとかAとかなんやねん。できん!みたいな。
田:C!?挫折するの早すぎない?普通Fで挫折・・・
M:めっちゃ難しいやん。ギターっていうのはまだ未完成な楽器なんだなと。こんな難しいのはおかしいって思って。でも中2の時に文化祭に出るってなってもう一回頑張ろうてなった。当時、神主の息子のドラマーが友達にいて。家が山の上にあってドラムが部屋に置いてあるみたいな。そいつが、もう一回頑張れよって言ってくれてもう一回始めたな。

―グッチ君は?
田:きっかけは音ゲーですね。当時ポップミュージックっていうゲームが流行ってて、当時何もやりたいことがなかったんですけどなんとなくそのゲームは好きで。そのゲームを作っている会社の社員が趣味で作っている曲みたいなのがゲームに入ってプレイできるんですけどその曲がかっこよくて・・・。きっとこの音はギターだろうなと思い僕もギター弾いてみたいって思いました。最初はメーカーもわからないようなミニギターを買ってもらったんですけど弾きたい曲もその曲しかないし楽譜も当然ないし、どうにもできなくてそこで挫折しました(笑)。
M:いきなり耳コピはキツイな~。
※耳コピ:楽譜を見るのではなく、耳で聴いて自分で音を探してコピーすること。
田:そしたらある日、Mステにザ・クロマニヨンズが出演しているのを偶然見て衝撃を受けたんです。親に頼み込んでCDを買ってもらい、楽譜も出ていたから買って頑張って練習しました。何気にマーシーさんの影響もあって後にレスポール買ったんです。
M:意外やわ。レスポールのイメージ全然ない。
田:ただ単音で弾いてもあんな音出ないし。歪んでないし。ジャカジャーンじゃなくてペヨンペヨンみたいなY:わかるわーー
M:俺なんて歪みを「ゆがみ」って読んでた。ある日、楽器屋の人に「ひずみ」ですよって直されたし。
田:俺も大学まで「ゆがみ」って読んでた。

―俺はギターに興味持った時、今みたいにネットで情報が手に入る時代じゃなかったから、中学生のころは上手くなったら音がカッコよく歪むって思ってた(笑)。

―グッチ君は初めて練習した曲はクロマニヨンズって話だったけど他の二人
Y:ギターで最初にコピーしたのはGreen Dayでしたね。一曲弾けるようになるまでだいぶ時間かかりました。
M:フレーズフレーズは色々なものを練習したけど、1曲まるっと弾けるようになったのはHYでしたね。バンプの天体観測は弾いてみたくて練習したけどすごく難しかったし。

田口のレスポール画像9



―やっぱり最初は親に頼み込んでギターを買ってもらうっていう話はあるあるだと思うんだけど、みんながお金を貯めて初めて買った思い出のギターの話聞かせてよ。
田:僕はCombatのテレキャスターですね。20万弱くらいだったかな。高校生までは歪んで早いのが正義みたいに思ってたからギターの種類で音のキャラクターが違うって知らなくて、大学に入って好きなバンドのギターの人がテレキャスターを使っていたので楽器店で試奏してみたらすごくきれいな音がして衝撃を受け、バイトで夜勤して頑張って買いましたね。

田口のCombatテレキャスター画像7

M:全額ではないですけど頑張ってバイトしてお金貯めて高校生の時にさっき話したEdwordsのガルネリウスSYUモデルのCRYING STARを買いましたね。ギター買うときって今だったら絶対試奏するけど高校生なんてこの人と同じモデル買えばあの音が出るって思ってるじゃないですか!ギターに個体差とか言葉すら知らんからネットで買いましたもんね。

Y:俺は入門用セットがついたギターも自分で買いましたけど、ちゃんとしたギターという言い方だとその次のEDWARDSのFORESTっていう変形ギターですかね。見た目カッコいいなと思って。14,5万しましたかね。当時マルチエフェクターも欲しくて一緒に買いましたね。その時からマルチエフェクター派ですね。バイト掛け持ちして買いました。
※マルチエフェクター:踏んだら音が変わる機会をエフェクターというがマルチエフェクターは一つの機械の中にたくさんの音色が入っているもの。ちなみに田口はマルチエフェクターを使わないため上記の写真のように足元にエフェクターがたくさんある。
田:その時からマルチエフェクター派なんだ!!

イメージ画像:EDWARDS/FOREST画像8


前編はここまで。
それぞれの出会いからギターを始めたきっかけ迄を今回はまとめてみた。
次回は自分たちの作品から「ここの俺のフレーズを聴いてくれ!」という箇所をピックアップしてもらいました!
それを読んで音源を聴けばより一層楽しめるはず!



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