働かざるもの食うべし

お盆が終わりました。
お盆やお正月は、いつも緊張してしまいます。

みんなが仕事を休む時だからこそ、自分が仕事をロクにしていないことをはっきりと突きつけられる。この時期が苦手な方は多いのではないでしょうか。

「働かざるもの食うべからず」という言葉が嫌いです。もともとは聖書の一節から来た言葉のようです。「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」(新約聖書 テサロニケの信徒への手紙 二 3章 10節)

ソ連の憲法にもだいたい似たようなことが書いてあるみたいですね。不労所得で暮らす地主を許さない…というのが本来の目的だったようです。調べてみると面白いと思います。

「働かざるもの食うべからず」という言葉には、労働こそが最も尊いというニュアンスを感じます。

確かに、働く人がいなければこの社会は維持できないでしょう。
便利なコンビニも、時刻通りに来る電車も、働く人があってこそのものです。

それでも、僕は「働かざるもの食うべからず」という言葉は苦手です。

働けない人は食べてはいけないのか…と思ってしまいます。
もちろん病気や障害がある人はその限りではないとは言うでしょう。建前でも。

でも、働きたくない、働くのが怖いししんどいというのも立派な「働けない」なのではないでしょうか。

日本国憲法では、国民に教育を受けさせること・納税することと並んだ国民の義務ではあります。

それならば、せめて働きやすい環境、働きたいと思える環境を作るのが国家の義務なのではないでしょうか。

僕の考え方は甘えかもしれません。そう言われても仕方はない。
しかし、働いてボロボロになって自ら命を絶つくらいなら、家でゴロゴロしてる方がよほどマシ。
僕はそう堂々と主張できる世の中を希望します。

もちろん、働いておられる方は尊敬されて十分な待遇を受けるべきです。
それとは別に、働けない・働かない人にも生きやすい世の中であってほしい。

僕とあなたに労働力としての価値は無くとも、人間としての価値とは全く無関係です。

僕もあなたも生きているだけで十分な価値がある。

それを忘れないで生きていけたらいいですね。

やっていきましょう。

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