ロックの日と、「記念日」について調べるときの雑感
6月9日、そうロックの日。
私は推しのバンドがおりまして、学生時代からその活動を追っていてライブに足繁く通い、いい大人になった今でも新譜が出れば購入しライブがあれば参戦する、そんなタイプのニンゲンです。
さてロックの日ですが、どう考えても語呂合わせなところ、そしてその頃が「ろく」「く」であるあたりからも察せられるように、日本発の記念日と想像できます。
その発祥はどこか?と気になった時、
私がまず最初に調べるのが「一般社団法人 日本記念日協会」さんです。
記念日は特に登録しなくても好きに決めて名乗れるものですが、
記念日協会さんに登録したときに最もありがたいなあと感じるのが
「情報の記録」という面です。
たとえば1月3日は「ひとみの日」としていろんなサイトで紹介されていますが、この日を「ひとみの日」だと言い出した大元の情報には、もう当たることはできません。
記念日に詳しい方にお話を伺ったことがあるのですが、その方曰く「業界で自然発生的に生まれ、利用されてきた日ではないか」ということだそうなのです。
こういったことは「ひとみの日」のみならず、いろんな場所で見ることができます。
もちろん、日本で昔から楽しまれている語呂合わせという文化で、自然発生的に記念日が登場するのは納得できます。
しかし、せっかくなら
「誰が言い出したのか」というのが知りたい…!!!
そんなときに、記念日協会さんに登録されていると「どこが制定したのか」という情報が載っているので、大変便利なのです。とてもありがたい。
その情報をもとに探ってみると、登録者さんのTwitterが見つかりました。
ということは6〜7年前からロックの日がある…?
ここでちょっと気になることがあります。
記憶をたどっても、もっと昔からみんな「ロックの日」と言っていたような気がするのです…!!
そこで今度はグーグルで日付指定の検索を試みました。
(この日付検索は実はよく利用します。もちろん消している記事もたくさんあるとは思うのですが、この時期から増えてきた、というのがざっくりでも見えやすいからです!ありがとうインターネット。)
すると、2000年代の記事がヒットしました。こちらです。
こちらはどうやら、フジテレビで放送されていた「TK MUSIC CLAMP」のスタッフPOCCAさんの日記のようです。
そこに「1996年6月9日、「ロックの日」俺はロックと握手した!」とあります。
文面からみると、6月9日ってロックの日じゃん、そんな日に俺はロックについてわかったことがあるぜ!という感じ。
私感ですが、これは自然発生的に思い付いた感じの言い回しではないでしょうか。
そんなふうに、いろんなところで「ロックの日だ〜!」と言っていたのだろうと想像しました。
そういう日を、改めて記念日協会さんに記念日として登録するというのはきっと、「この日を歴史にきちんと記録しておきたい」とう気持ちからでしょうか。
(登録にはお金と審査が必要なので、そう気軽に登録するものでもないのかな、と感じます)
記念日を登録することで広まっていくものもあれば、
元から広まっていたものを「男気」のようなもので登録するもの、
いろいろあるなあと思うのですが、
この「今日は何の日だー!」という文化が
同じ情報をシェアして楽しむ現代っぽくて
なんとも面白いなあと感じるのでした!
当日17:30 追記
Twitterの鍵アカウントのフォロワーさんから体験談をいただいたので、許可を得て引用させていただきます〜!
情報のひとつとして参考になれば、とのことでした。
ロックの日セール、確かにめっちゃありそうだ…!!!!
私はそういうのには触れてなかったので、大変ありがたい情報でした。
ありがとうございました!
業界を盛り上げるのを目的に自然発生的に生まれる記念日って沢山あると思っていて、そういうところがこの「記念日文化」の好きなところです。
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