ばあちゃんからの宿題
俺の涙が乾き始めた頃、ばあちゃんはようやく口を開いた。
「幸太、今日は移動ばかりで疲れたやろ?こっちにいる間にゆっくり星のことは伝えていくから、今日はもう風呂に入って休んでおいで」
ありがとう、と言おうとした瞬間、ばあちゃんが俺の声をかき消すように言った。
「そうや!ただ何もせずにだらだら過ごすのももったいないから、宿題を出そか」
「は?宿題?」
まさか30歳にもなろうかというときにばあちゃんから宿題が出されるなんて。力仕事でもさせられるのかなと思っていたが、そうではなかった。
「これから3ヶ月の間…
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ばあちゃんの道しるべ
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主人公がどん底の状態から、自分のやりたいことを見つけていくお話
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