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富士山絶景!金時山
低山にのぼっていると、ちょっと眺望が物足りないなあと思うことがある。快晴予報の3月半ば、てっぺんからの絶景をみたくて、富士山の眺望が素晴らしいという金時山をめざした。
金時山は神奈川県と静岡県の境にあり、箱根火山外輪山の最高峰で標高は1212m。
1000m越えの山とはいえ、登山口の標高が約700mあり標高差は500mほどで、前回の筑波山より距離も標高差も少ない。(筑波山の記事はこちら)
金時山は源頼光の四天王のひとりである坂田金時(幼名:金太郎)が育った場所と伝えられているそうで、金太郎伝説にまつわる岩やオブジェが点在している。
金時山までは新宿からバスで登山口までいけるのでアクセスがGOOD。
07:05新宿発の小田急ハイウェイバスで、登山口のある「公時神社入口」に向かう。
到着は09:09の予定だったが、高速の渋滞で30分ほど遅れた。
行きはバスタ新宿でチケットを購入したものの帰りはどうしたらいいのか??予約をしておくのが安心のようだが、下山時刻がまだわからないのでひとまずのぼってから考えることにした。
金時山の登山ルートはいくつかあるが、初心者向けの中から今回は見どころが多そうな公時神社からのぼるルートを選択した。
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公時神社のお手洗いがエヴァンゲリオン仕様になっているという情報を入手し、エヴァンゲリオンのことはよく知らないがどんな感じなのか興味がありいってみた。
バスで来たので、ここでお手洗いを済ませておこう。
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なるほど、なんだかここだけ近代的だ。
中にもイラストが描かれていて、アトラクション気分を味わえた。
エヴァトイレを右手に登山道はいよいよスタート。
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最初はアスファルトの道を進むが、すぐに登山道に入っていく。
木の根っこトンネル。森に包まれて気分はちょっと探検家。
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いったん車道を横切り少しのぼっていくと、母親の山姥と金時が一緒に暮らしたといわれる「金時宿り石」があった。
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うわさどおりすごく大きい。
でも、自分が前に立ってみないと大きさって伝わらないんだよなあ。
こういうときに携帯用の三脚が役に立つのね。
中腹あたりから次第に岩も大きくなり、道も険しくなっていった。
いつものように息を切らしひたすらのぼる。
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のぼっている間何を考えているのかというと、本当にのぼることだけしか考えていない。今どのあたりか、目の前の岩をどうやってのぼるか。
無ではないが、邪念もないのかも。
時折差し込んでくる光に心を奪われる。
綺麗なものをみると「わあ、綺麗!」と想いが声になる。
本当に感動したときでてくるのは、 ”あたりまえのことば” だ。
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上の方にいくと見晴らしのいいところがいくつかあり、その都度立ち止まっては見いってしまった。
どこまでも広がる青が濃くて濃くて。
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さらにのぼると「これは間違いなくてっぺんだ!」という明るい空が見える。
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そしてど〜ん!
美しすぎる富士山のお目見え。
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先日の筑波山と違い春霞はなく遠くの方まで見渡せた。
まだどれがどの山かわからなくて、ARアプリで調べてみる。
知らない山ばかりだなあ。
後ろに座っていたおじさまグループの一人が、「北岳がみえるな」といっていたけれど、私にはわからなかった。
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てっぺんについてからウロウロしていた。
なぜかというと、「お昼はカップラーメンを食べよう!」とアルコールランプを用意してきたのだ。
ガスバーナーも欲しいけど、お湯を沸かす程度ならアルコールランプでいける。
しかし、テーブルはお店のテーブルなので火気厳禁とあり、「それはテーブルだけよね?」と思うも、見渡す限り使っている人がいない。
てっぺんはテーブル以外は岩だらけでしっかり置ける場所もあまりなく、風も強かったので、せっかく持ってきたけど今日はあきらめた。
テーブルも必要だな。
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てっぺんにある金時茶屋のなめこ汁が名物らしく、食べてみたかったけどこの日は休業。
パンも持ってきていたのでパンと行動食でお昼を済ませた。
そんなこんなでてっぺんでは50分近く休憩していた。
お手洗いは有料のバイオトイレがある。
下山は乙女峠に向けて。
始まりから「嘘でしょ?」というほどの落差。あまりにもすごくて写真を撮る余裕がほとんどなかった。
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今日こそストックが必要だったな、と思ったけど、木や岩を掴んでなんとか降りることができた。
厳しい落差が落ち着いて、なだらかな道になるとほっとする。
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葉がないと樹形がよくわかる。
くねくねした幹はまるでスタイルを競い合っているみたい。
ポージングが豊かだなあ。
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森の小動物!!
苔をまとったうさぎや子犬、ビーバーもいるみたい。
夜中になったら動きだすのかな。
乙女峠に行くまでに長尾山を通る。長尾山の近くは普通にのぼりだ。
くだりと思っているときののぼりはなかなか堪える。
のぼりきったところに木の板が立てかけられていたので、てっきり長尾山のてっぺんかと思ったらてっぺんはもう少し先にあった。
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こちらが長尾山のてっぺん。ひらけていたが眺望はなし。
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長尾山からは比較的緩やかで笹の道が多かった。
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全体的に狭い道が多いのがこのルートの印象かなあ。
スイスイおりていき、分岐近くで休憩所があった。
そこでおやすみし、下山でよくみかけたおじさまに声をかけてみた。
実は近くに丸岳という山があり、チャレンジしようか迷っていたのでおじさまに尋ねてみた。
おじさまは首をちょっとかしげて「距離はまあまああるね」
さらに「眺望がないんだよね」と教えてくださり、
今回はやめておこうと思った。
私としては疲れがなく、いこうか迷ったことだけでもすごい進歩だった。
おじさまにお別れを告げてすぐ近くにある乙女峠で一枚。
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そこから25分ほどで下山した。最後の道もスイスイ降りることができた。
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金時山はてっぺんの眺望も素晴らしかったけど、途中にのぞめる眺望もよく、アクセスもいいので人気の山なのがよくわかる。
今回は距離も累積標高も筑波山よりずっと少なかったが、思ったよりハードだった気がする。
しかし膝痛なし!!
ちょっと自信がついてきたので、次回は初心者向けの縦走にチャレンジしてみようと思う。
それにしても3月なのに暑い。夏の登山が怖いなあ。対策練らねば。
距離 5.2km
累積標高(のぼり) 619m
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