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やっぱり好きだ〜筑波山〜

3月上旬、久しぶりの休日。
1週間あくともう山が恋しい。
今回はこれまでよりもちょっとハードルをあげ、過去にのぼった経験のある茨城県つくば市の筑波山に決定!
筑波山はケーブルカーやロープウェイもあるので、膝痛が、、、というときも安心。

筑波山の標高は877m。
男体山(標高871m)と女体山(標高877m)の2つの峰を持つ日本百名山。山そのものがご神体と呼ばれるほど、山のいたるところに大きな岩や木がありパワーの源を感じる。
スタート地点となる山腹にある筑波山神社の標高は270mなので、今回の標高差は600mほど。これまでで一番の標高差になる。

今回はメモをとりとり旅をしたので、いつもよりちょっと細かく書いてみる。

「筑波山ある切符」

筑波山ある切符


筑波山へのアクセスはつくばエキスプレスを使うのがベストだと思うが、つくば駅から登山口までは筑波山シャトルバスを利用する。
「筑波山ある切符」は、つくばエキスプレスと筑波山へのバスが1往復できるお得な切符で、ぜひ利用したいと思った。この切符はつくば駅を除く「つくばエクスプレス線各駅」の自動券売機で購入できるので、つくばエキスプレス始発の秋葉原駅で購入しようと少し早めにうちを出た。

JR秋葉原駅からつくばエクスプレスの改札までは徒歩5分くらい。
改札横の窓口で「筑波山ある切符」を購入。
切符を手にすると、旅が始まる実感がわいてくる。

つくばエキスプレス終点つくば駅のA3出口からお手洗いを済ませて、1番の筑波山シャトルバス乗り場「つくばセンター」に向かう。その間10分。
梅まつり開催中もあってか、平日にも関わらずバス乗り場はすでに長蛇の列だった。
ほんとはもう一本後の電車に乗る予定だったけれど、早めてよかった。

9時発つくばセンターから登山口に近い筑波山神社入口まではバスで30分少々。ギリギリ座れて良かった。
しばらくいくと車中から優美な姿の筑波山がみえてくる。「西の富士、東の筑波」と呼ばれる美しい佇まい。
「これからあの山にのぼるんだ」
胸の高鳴り。アドレナリンが放出される。

筑波山にもいくつかのルートがある。
過去に2度のぼったが、いずれものぼりはおたつ石コースから白雲橋コースに合流し女体山をめざし、下山は男体山からケーブルカーを使うルートだったので、今回は男体山からのぼるルートを選んだ。
御幸ヶ原コース〜男体山〜女体山〜白雲橋コース〜おたつ石コース〜迎場コース〜筑波山神社入口。
つつじヶ丘で膝が痛ければそこからバスに乗るという計画。

今回の筑波山登山ルート

いよいよ山のぼりスタート!

御幸ヶ原コーススタート地点


御幸が原コースはゆるやかなところはほとんどなく、階段と木の根、岩の道をひたすら登る。


のぼり始めて15分あたりはからだが慣れてないので結構キツイ。息もあがる。
小休憩をいくどかとり、ゆっくりゆっくりのぼる。
暑い。この日の最高気温は18度くらい。
着てきた服を休憩ごとに一枚、また一枚と脱ぎ、とうとう最後の一枚になった。
小股で、なるべく段差のないところを選びながら慎重にのぼっていく。
次第に大きな岩が多くなり、手を使わないとのぼれないところもでてきた。

この御幸ヶ原コースは距離が短く標高差があり、比較的険しいと言われているコースで
「これぞ山のぼり!」を実感できる。

今回は念のためストックを持ってきたけれど、のぼりでは使わない。
のこり15分くらいきたところで目の前に広がる階段地獄。


階段地獄は山頂が近い証!と励ましながらのぼっていたらベンチを発見。
すかさず休む。
そこで休憩していたおじさまが話しかけてくれた。
おじさまは薬王院のコースをよくのぼるそうで、そのコースはイノシシが多くなんと3回も遭遇したことがあるとか。
ちょっと避けたいコースかも。

おじさまと別れを告げ、ラストスパート!
かなりヘロヘロになったころでひらけた場所がお目見え!!
いや、てっぺんではなくケーブルカーの山頂駅だ。


ここでお昼休憩なのだが、男体山のてっぺんはここから10分ほどのぼる。これが結構ツライ。

そしてとうとうてっぺんに到着!!


快晴の空と春霞。


山々を見渡すことはできなかったけど、気分は最高だった。
少し眺めてから先ほどのコマ展望台のあるケーブルカー山頂駅までおりる。

お昼はコマ展望台のレストランで福来ラーメンをいただいた。
みかんの味がするとあったけど、花粉症の私はイマイチわからなかった。
スープが優しいお味で美味しい!疲れたからだに沁みわたる。
麺はちょっと多いなと思ったけど、ペロリと完食。あとで喉が渇くと思いつつスープが美味しくて飲み干してしまった。

30分ほど休憩を取り、女体山を目指すことに。
男体山から女体山は15分くらいだけど地味にキツイ。

女体山のてっぺんは崖っぷちでスリルがあり眺めは最高でとても好き!

右手の山が男体山


高所恐怖症で近づけないと言っている男性がいた。
そういえば私も高所は得意ではない。でものぼっているうちに慣れてきたかも。

今回はてっぺんで飲もうとコーヒーを持ってきた。お湯を沸かす余裕まではないと思いボトルに熱湯を入れてきた。
うっかり男体山のてっぺんで飲むのを忘れたので女体山のてっぺんで飲むことに。
女体山のてっぺんは狭いのでゆっくりできるスペースはないのだけど、すいていたので持ってきたボトルからお湯を注いでドリップコーヒーをいただく。ちょっとぬるかったけれど至福の時間。
その後、団体さんがいらしたのでいそいそ退散し下山へ。

下山は白雲橋からおたつ石コースを通ってつつじヶ丘まで行き、そこから迎場コースへ向かうルート。
下山の膝が心配だったので、さっそくストックを出して降りていたら、私よりも人生の先輩であろう女性から、
「この岩場ではストックはかえって危ないからやめた方がいい」と助言をいただきすぐさま撤収。


なるほど、確かに手を使って降りた方が楽だ。
結局ストックはザックに刺さったまま使われることなくただの荷物で終わった。

白雲橋にある奇石はいつも混んでいるのでゆっくりみれなかったけど、今日はほとんど人がいなかったのでゆっくり見ながら楽しく下山。
岩をみるとテンションがあがる私にとって、この奇石のコースはたまらない。

北斗岩
母の胎内くぐり
弁慶七戻り


他にも奇石はあり、詳しくは筑波観光鉄道株式会社のWEBサイトに載っている。
たくさんの岩場もどこからおりようか、考えながらおりるのが冒険してるみたいでワクワクする。


満面笑みで岩場を下山する私はなかなか不気味な様相に違いない。
のぼりはあまり写真をゆっくり撮る余裕がなかったけど、おたつ石コースは眺めもいいのでバンバン撮った。


よって下山の方が時間がかかる。
大きな岩でおりるには段差が激しいけれど、緩やかな道もありメリハリのあるコースかなと思う。ただ雨あがりでぬかるんでいるときの下山は危険だなと思った。

つつじヶ丘に到着。
「うん、痛くない!」
感動的に膝が痛くない。迷わず迎場コースへ。
つつじヶ丘から消防士さんの訓練に遭遇。ストレッチャーに人を乗せて運んでいる。
人を運びながらの下山ってほんとに大変だよなぁと、感謝の気持ちとケガには改めて気をつけなくてはと思った。
迎場コースの道はとても整備されており、歩きやすい。


ちょうど日も傾き始めたころで、いい光が入りとにかく美しい。


「あ〜来てよかったぁ」
と幸せな気持ちで元気に下山。
消防士さんと出逢ったのちは3組くらいしかすれ違わなかった。
こんなに素敵なコースなのに人が少ないとは意外だ。


予定より30分近く遅れて下山完了!


筑波山神社で無事登頂下山できたお礼参りをし、ちょうどバスがくる時間で待つことなくすぐに乗ることができた。

今回何より嬉しかったのが下山後もまったく膝痛がなかったこと!
これまで登った中で一番標高差も距離も長かったのに膝痛ゼロなのはかなりの自信に繋がった。
アルプスに一歩近づいたかも!?
今度は白雲橋から女体山〜男体山〜御幸が原を下山するコースもチャレンジしてみたいな。
筑波山は何度も訪れたい魅力あふれる山だ。


距離 7km
累積標高(のぼり) 733m



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