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写真の学校に通う!

写真の学校に通う!
そう決めたものの、その頃私は主婦。
子どもはまだ幼稚園。
調べた学校は専門学校ばかりだったので、すると毎日ビッチリ行かねばならず、小さい子どもがいてはそれは到底無理。
しかも、カメラの学校ったら学費が高い!
でもどうしても諦めきれず、探し当てたのがブライダルの会社が運営している写真スクール。
これなら週1だし、可能性はあるかも!
しかも、ブライダルカメラマンとして仕事ができるかも!
ブライダルなら週末がメインだから子どもをダンナさんに預ければ私も仕事ができる!
思えば、もともと写真の学校に行こうと思ったのはジュエリーの撮影がうまくなりたいから。
人物の撮影とは全然違います。
でもカメラを学べばなんでも撮れるだろう、と特にそこは気にせず家族に相談しました。
絶対反対されるだろうな、と思っていたのですが、家族は誰も反対せず、スクールに行ってる間は母が子どもの面倒をみてくれる事になりました。
いよいよ念願の写真を勉強できる!
嬉しくてたまりません!
ところが、必要なのは学費だけではありませんでした。
私は一眼レフを持ってはいましたが、学校の推奨するカメラではなかったのです。
決してカメラが悪いのではないのですが、薦められればそっちが欲しくなるというもの。いろいろ相談した結果、思い切って新しいカメラを購入する事にしました。
そこから猛勉強の日々です。
子どもが幼稚園行ってる間はぬいぐるみを相手にいろんな設定で撮影しました。
そう、当時のカメラはアナログです。フィルムなんです。
今のように撮ってすぐ確認はできません。
撮ったときの値や環境をすべてノートに取り、フィルムが現像されたら、それをみながらどう撮るとどう写し出されるのかをひたすら研究しました。
頭で理解することから始めたんですね。
私は学校の勉強はさほど好きでも得意でもなかったですが、興味のあることはとことん勉強したいタイプで、カメラの勉強は本当に夢中になりました。
おかげで、これまでオートでしか撮れなかった私がマニュアルで撮ることが少しずつできるようになったのです。
そして座学中心の授業から実践へと入っていきます。
しかし、頭で理解していることは現場ではぶっ飛びました。
あっという間に被写体はいなくなり、ちゃんと撮れている自信はゼロ。
静物の撮影と動く人物の撮影の違いをまざまざと感じます。
でも、私は決めていました。
「プロになる」
それは、支えてくれた人への恩返しの気持ちからでした。


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