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遊具を使わない外遊びをデザインしよう!

先日、暖かい快晴の午後、気分転換に近くを散歩しました。
散歩の条件としては、「一人」「徒歩圏内」「人混みを避ける」「何にも触れない」とし、公園もお子さん連れの多いところには足を踏み入れないようにしています。
そんな中、遊具のある公園にワンサカ人がいるのを見ました。
毎日ずっとうちに籠っていれば、天気の良い日は気分転換したくなる。ましてや、小さいお子さんがいるご家庭は、せめて公園、という気持ちは痛いほどわかる。
でも、遊具に触れることや、遊具に群がることでの密集は、感染のリスクを高めることもまた事実。
遊具で遊ばせないように、と言われても、大きな公園はしまっているし、近くの公園は遊具が使えるようになっているから、子どもも遊びたがる。公園でないところでは思いっきり遊べない。
一筋縄にはいかないのが現実なんだと思う。

ならば「遊具を使わない外遊び」を考えよう!
これはある意味、遊具に頼らない遊びをするチャンス!
そこで、私と家族、さらに友人たちに声をかけ、「遊具を使わない外遊び」の緊急調査をしました。
外遊び、というと、鬼ごっこやかくれんぼ、缶蹴りなどが圧倒的でしたが、それはこの状況下ではなかなか難しいと思うので、広い場所がなくてもできそうなものをピックアップしてみました。
やってみたい!と思うものに出会えるといいな〜。


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no.1 糸電話
作り方は普通の糸電話と同じです。でも、これを作った方は「ソーシャルディスタンスを学びながら遊べる」という優れもの。作る過程も楽しめるし、家族で伝言ゲームも出来そう。おうちの中より広い方が遊びやすいし、これなら家の前などでも出来そうですよね。

no.2 近所のおうち見学
いつもは通らないご近所の住宅街をお散歩しながら、どんなデザインのお家があるのか学んで、実際に段ボールでお家づくりにチャレンジ!窓とか屋根とか壁とか塀とか、いろんなこだわりをもったお家がありますよね。いつもは時間に追われて自転車でぴゅーんでみえなかった景色がまわりにいろいろあるという発見もできます。工作でなくても絵を描くのでもいいですよね。お絵かきにもリアリティがプラスされ、外とうちで楽しめそうですね。

no.3 ひたすら真っ直ぐ
どんなことがあってもひたすら真っ直ぐ歩いていく、というとっても単純明快なゲーム。他人のお家は迂回可能。よく、歩道の線の上をひたすら歩く、なんてゲームもしましたが、それにも似てますよね。
目的地まで歩くのに、こういうゲームがあると歩くことも楽しくなりそうです。
ちなみに、目的地が近ければ、じゃんけんグリコであえて時間をかける、というものなかなか面白いですよ。

no.4 いろはにこんぺいとう 
これはゴム紐を使って遊ぶゲームです。4人家族の方におすすめですね。
二人がゴム紐を持って、♪いろはにこんぺいとう♪と歌いながらゴム紐を交差させたり上に下に動かします。残りの二人は見えないように背を向けます。
♪上か、下か、真ん中か♪と歌い終えたらゴム紐をストップ。
背を向けた二人はそれぞれ、上か下か真ん中か指定します。
前を向き、上と言った人はゴム紐の上を飛び越え、真ん中と言った人はゴム紐の間を通り抜け、下と言った人はゴム紐の下を潜り抜ける、というゲームです。
これ、大人の方が難しそうですよね。
他にもゴムダンを勧める方が多くいました。

no.5 だるまさんの一日
これは「だるまさんが転んだ」というゲームがありますよね。あれと流れは同じです。娘たちが小学生の頃にやっていて、とても見ていてとても面白かったのを覚えています。
通常は「だるまさんが転んだ」と言いますが、ここでは「だるまさんが〇〇した」と一日の中での出来事を言いながら振り向きます。鬼以外はその指示通りのことをします。
例えば、「だるまさんがご飯を食べた」と言ったら、みんなは止まってご飯を食べる真似をする。その姿がとても可愛いんですよね〜。
子どもが出す指示なので、とても単純。これも3人いたらできますね。

no.6 宝物探し
これは私が小学生の頃にやっていたことで、とても好きな遊びでした。
宝物(と言ってもシールとかビー玉とか)をビニールに入れ、どこかに隠します。隠した人は宝の地図を書きます。リアルな地図ではなく、謎解きを入れた地図なんかが面白いです。それを頼りに他の人は宝物を探します。
今は外だといろんなものに触れる危険があるので、これに関しては室内がいいかも知れません。室内でも十分遊べるゲームですよ。

no.7 パラシュート
ビニールと糸があればできちゃう簡単なパラシュート。
重りには紙や段ボールなど危険の少ないものを選んで、例えば、丸く切った段ボールに自分の顔を描いた紙を貼り付けて、重さを変えてスピードを競う、なんてのも楽しそうですね。
2階建の一軒家だったら2階から落としてみたり、家の中の高い場所からでも十分遊べますね。

no.8 自転車探検隊
住んでいるところ近くで、まだ行っていない場所をひたすら探検。
これは、自分の住んでる街を知る、いい機会になりそうですね。
今は範囲を制限した方がいいですね。

no.9 自然ウォッチングで写生
身近な場所に咲いている季節のお花や草を見つけて香りを楽しんだり、色や形を観察したり、鳥の声に耳を傾けたり、親も子も忙しい時に見過ごしていたものに出会えるかも知れません。
さらに、テーマを決めて絵を描き、あとでみんなで発表!なんてすればお家に帰ってからも楽しめます。

no.10 影おくり
絵本「ちいちゃんのかげおくり」に出てくることで知っていらっしゃる方も多いと思います。
よく晴れた青空の日、自分の影を瞬きせずに10秒以上見つめます。そのまま空に目を移します。影が空に白く浮かんできます。
今、世界全体が自粛していることで、皮肉にも空気が澄んでいる、と言われています。事実はわかりませんが、そうであるならば、その空の青さを私たちはしっかり見つめておきたい、そう思います。
ぜひみんなで影おくりを楽しみながら、空の青さを感じませんか。

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今回、たくさんの方に協力していただき、「遊具を使わない外遊び」としてアンケートを取りましたが、室内での遊びもたくさんいただきました。ごっこ遊び、や、レジャーシートを引いてピクニック気分♪など、みなさんいろんな工夫をされていらっしゃいました。

こうしてまとめている間に気づいたことがあります。
それは、もはや、外とか家の中とかどうでもいいんだな、ということ。
つまり、「遊びはどこでもできる」さらに「遊具がなくても遊べる」ということ。そして、最も感じたのは、『遊びはコミュニケーションである』ということ。
大切なのは、「何で遊ぶか」ではなく「どう遊ぶか」「どうしたら楽しめるか」を自分で創造していくこと。それを親も子も共有していくことが、豊かさ、なんだな、と実感しました。

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この、物にあふれている現代で物を持たない方がむしろ困難。
けれども、その中で何を選択して生きていくか、それが人間の基盤を作っていく。
忙しさの中で失っているものは、創造する力なのではないかな、と、自粛を通して学んだように思います。

小さなお子様をお持ちの親御さんたちに、何かいいアイデアを共有できないか、とまとめを作りましたが、そこで得たものは私たち大人にとっても必要なものでした。またここから新しいスタートが切れる、そんなきっかけになったらいいな、と思いつつ、「遊具を使わない外遊び」のまとめ終了します。
ご協力くださいました皆様、本当にありがとうございました!!


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