人間は本質的に、喜びなどのポジティブな感情より、不安や恐怖などのネガティブな感情を持ちやすいと言われている。
はるか昔の狩猟時代、不安を感じやすい人=命の危機にいち早く気づける人が生き延びる傾向があったため、今でも人間は不安を検知しやすくなるメカニズムになっているらしい。
狩猟時代だったらそこそこの生存率を誇っていたのだろうが、現代の日本において、私は不安アンテナの感度が少々高い気がする。
更に言うと、私は他人よりも死に繋がる妄想が激しすぎるのだと思う。
例えば…
上記は一例だが、こんな感じで日常のあらゆるシーンで常に死のシチュエーションが次々と浮かんでくる。そのたびに息が詰まり、挙動不審になってしまう。
日常生活に支障が出ているわけではないが、ちょっとのきっかけで不安になってしまうので、少し困ることが多い。
夫に対しても、同じような要因で死にやしないか不安になってしまう。
特に夫ひとりで車で出かけるシチュエーションは本当に怖い。
夫の運転する車の助手席に乗っていると、運転中の不注意などでヒヤッとする場面によく出くわすので、いつか私を置いて盛大に事故を起こす時が来るのではないかと思ってしまう。
もし夫が車で事故を起こすときは、私も同席していたい。どうせ死ぬなら夫と一緒に死にたい。
私ひとりだけが生きてしまうことは、私が死ぬことの恐怖を上回る。
夫の心臓が停止したときは、私の心臓も連動して停止させてほしい。一緒に楽にしてほしい。将来はそういう技術を開発するエンジニアになろうかな。