年上の振る舞い方がわからない49歳
好きなブランドがあって、その昔取り扱いしたくてお願いしに上がった経営者がいた。
ちょうど20歳年上だったと思う。
似た境遇の人生の先輩が見当たらなかったわたしに年齢差もあってかいつも彼女の話はわたしに突き刺さった。
支えられたり背中を押されたり子育て全盛期には唯一の相談相手であり目指すべき像だった。
それが
最近あの時を思い出して違和感を覚えた。
それまでははっきりと目指すべき像だったはずなのに、彼女が60を超え始めた頃突然「終えること」を最優先し始めたのだ。
息子に下着を遺品整理させないためにどうするのやら、ものを減らしていっているやら。
当時はわたしには現実味がなく薄っすらした返事をしていただけだったけど、今ならよくわかる。
まさしくわたしも「後半」に向かい始めそんな言動がやたらに増えてきたからだ。
あれから随分経つのだけど、あの時の変な気持ちの正体。
それはきっとなんとなく失望してしまったのだ。彼女は悪くない、現に今わたしは同じ気持ちだし代弁されてるくらいの気持ち良さすらあるのだから。
わたしは恵まれていて様々な世代との関わりを持つことが出来てる。
わたしは大丈夫か。
あの時のわたしの失望を誰かに味わわせてはいないだろうか。50歳を目前にその年齢なりの役割を果たせているんだろうか。わが子にも「あなたたちの未来は楽しいものだ」と伝えられているのだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?