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【syuz'gen2.0への道】#06 経営者は「経営」をどこで学ぶのか?

以前、登壇者としてお呼びいただいたシンポジウムの終了後に、大学生の子が私のところに来て、こう質問してくれた。

「私も経営に興味があるんですが、経営はどこで学べるんですか?」

私もそうだし、そして周囲の経営者をみても大学で「経営学」をやっていた人はほとんどいない。

「経営者になろうと思ってなった」というより

✔どうしてもやりたい事業がある
✔作りたい世界観がある
✔提供したいサービス(プロダクト)がある
✔自分がやらなきゃ誰もやらなさそうだ

ということで「経営者になる以外に方法がなかった」から経営者になった人ばかりだ。

もちろん創業経営者と、2代目以降の経営者では、そのポジションに就くルートも全然違うし、私の周囲は創業経営者(自分で事業を立ち上げた)ばかりということもあると思う。親が経営者で、自分も将来そこを継ぐとわかっていれば大学で経営学を学ぶというルートはあるのだろうけども。

で、私は経営者になって初めて「経営者は見ている世界が全然違う」ことに気付いた。組織のナンバーツーとトップは、びっくりするくらいみている世界が全く違う。というか、他のスタッフと同じ世界しか見てなかったらたぶんすぐに詰む。

私が組織の代表になって最初の頃に思ったことは「親になるってやばいな」ってことだった。
子供を産んでしまったら、その日から親であることを辞めることができない。24時間、365日、親であり、疲れたから今日は親は休みます、ということができない。生まれたその日から「自分と違う他人」を背負い続けなくてはいけない。
会社の経営もそれと全く同じで、会社を作ってしまったら、頭の中から会社のことが消える日はない。
ご飯食べてても、テレビ見てても、帰りの電車でも、ホットヨガのレッスン中も、ずーっと考え続けている。

この重み、本当にやばい。
経営者になって初めて「世の中の経営者全員まじですごい」と尊敬の念がブワッとわいた。

そして「経営はどこで学べるか?」については、実際に経営者になってみることでしか学べないと思う。向いているか、向いてないか、なんてない。経営者になった日から「よりよく」を目指して試行錯誤する以外にない。
挑戦して、失敗して、なんとか持ちこたえ、しかしいきなり苦難が降ってきて、なんとかかんとかやって、たまにいいことがあって、経営者になってよかったなぁって思うことがあって、そしてまた苦難がふってきて…その繰り返し。

「絶対」なんて世の中に存在しないので、たぶんずーっと大変。
「これでいけるかも」と思ったら次には「あー、これじゃだめなんだ」の繰り返し。

で、syuz'gen2.0の道の第1回で書いたように、今また何度目かのモヤモヤ期におり。経営者仲間のCollable代表山田小百合さんにオススメしてもらい、マザーハウス副社長の山崎大祐さんによる「熱い情熱と冷静な思考 経営ゼミ(第4期)」の説明会へ。

説明会で、山崎さんの実体験を踏まえた説得力のある話を聞いて、自分がやっていることを冷静に考えるために、まさに今こういう学びが必要なんや!と、すぐに申込。ゼミの定員が多くないので採択してもらえるかドキドキだったけど、エントリーシートを提出し、後日採択のお知らせをいただき、昨日が第1回目だった。

経営者が実際の経営者から体系的に学ぶ機会って実はあまりないので、本当に貴重な機会を与えていただき感謝しかない。

このゼミ終了後に自分の考えがどのように変わっているかも楽しみだし、私自身も、この業界の次の経営者の方たちに何かサポートができたらいいなぁとも思った。

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