BB3bet時のフロップCbet戦略調査
はじめに
過去にPioSolverの勉強法とベットサイズという記事で、複数のベットサイズを入れて戦略を体系的に勉強すると効率よく上達できるという話をしました。
今回の記事ではIPのプレイヤーがOpenし、SBまでのプレイヤーが降りた際に、我々がBBでGTO戦略通りに3betしてコールされた場合のフロップCbetに関して、PioSolverで集合分析した結果を用いて調べてみました。
※3betレンジと3betにコールするレンジの決定にはこちらのソリューションを使っています。相手のオープンレンジは15%,20%,25%,40%で調べています。(EP,MP,CO,BUのオープンを想定、具体的なレンジに関しては上記のリンクに載っています。)
なお、初期スタック100bb持ち、2.5bbopenに対してBBから11.5bbの3betをした場合のレンジを使っており、入力レーキは4.5%の2bbcapです。集合分析調査は47flop、精度誤差0.5%pot以下で行いました。
集合分析と言うと難しいイメージを持たれる方もいるとは思いますが、この記事ではデータから私が理解できた戦略に関しては全て文字にしたので、特にソルバーや数値の分析に詳しい必要はありません。
なので、初心者の方でもとりあえず結論だけ見れば何かしらの参考になるかと思います。
この集合分析によって
・各ボードではどういったベットサイズを使うべきなのか
(あるいはどういったベットサイズを使ってはいけないのか)
・ベット頻度が高くなる(低くなる)ボードはあるか
・オープンポジションの差による3betpotのCbet戦略の変化
などがわかります。
フロップのCbetサイズについて人間の頭で考え、正解を導き出すことはほぼ不可能でしょうから、このシチュエーションにおけるベットサイズをGTOから学ぶことには価値があります。
しかもこのBBが3betするという状況はかなり頻出する場面であるので、この場面の正しいベットサイズ、頻度を理解すれば、成績の向上につながる可能性が高いです。
今までこの状況で、感覚でCbetを打たれていた方には、是非この記事の分析内容を参考にして頂ければ幸いです。
※少しだけ内容を紹介すると、この集合分析によって
・Khiボードでは特定の状況以外、ほぼ100%Cbetを打っていい。
・ある特定のボードでは小さいCbetを打ってはいけない
というようなことが分かります。
以下では題のとおり
・15%openに対して3betし、コールされた場合のCbet戦略(vsEP想定)
・20%openに対して3betし、コールされた場合のCbet戦略(vsMP想定)
・25%openに対して3betし、コールされた場合のCbet戦略(vsCO想定)
・40%openに対して3betし、コールされた場合のCbet戦略(vsBU想定)
について述べます。また、最後に集合分析のxlsxファイルのDLリンクも載せています。
(分析に使ったcfrファイルに関しては載せていませんが、需要があれば販売しようと思います。欲しい方はDMして下さい。)
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