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婚活のさじ加減

料理を味をぼとよく加減したり、物事のあんばいを上手く調整したりするときに使うこの「さじ加減」という言葉が、私は個人的に好きです。

「さじ」が大さじ/小さじのそれから来ているように、料理の塩加減でいうところの塩が多すぎると塩辛くなるし、少なすぎると味気がなくなる。自分が食べるだけならそれでいいけど、誰かと一緒に食べるならスパイシーすぎても相手に迷惑だし、味気がなさずるのもまた美味しくない。その加減を知ることがとても大事なわけですね。

連絡の頻度のさじ加減

気になるお相手とLINEなどで連絡先を交換できた後に、さてどれくらいの頻度でそのやり取りをするかということに関して、私は年齢が40代後半のメール世代なので、つまり極端な話「手紙」に変わるツールとしての「メール」なので、一通完結なのですね。こんにちは、からはじまって、ではまた、で終わるみたいな。

そしてそんなメールメッセージの場合は、1日1通程度がお互い負担にならない連絡の頻度ではないかって価値観がかつてはあったんですね。

いっぽう、「会話」や「通話」の代わりとして成立しているLINEやMessengerの場合は、一通がワンセンテンスやひと言だから、捉え方は変わってくるかもしれない。どちらについても言えることは、自分のペースで連絡は取っても、自分の都合で連絡し続けないほうが良いということ。

時間に余裕がある”わたし”が、仕事で忙しい相手にたいして執拗に返信を求めるようなことは、信頼関係がきずけていない段階ではとても控えたほうがいい、エチケットとしてやってはいけないことです。

最初のうちは、お相手は、知り合ったばかりの”あなた”にたしいて仕事が忙しくともこまめに返事をくれるかもしれない。そしてあなたはルンルンな気持ちで相手とのやり取りに夢中になってしまうかもしれない。そうとは気づかずに短い間隔で連絡を取り続けると、ある段階で「仕事の邪魔をする人」のレッテルを貼られ、あなたがた二人の関係はすぐさま終わってしまうことでしょう。

こうしたことはお相手への配慮や気遣いであり、恋愛のかけ引きではありません。ただお相手もあなたと同じペースで前のめりでメッセージの数を重ねたいかもしれないのに、あなたの気遣いがボタンのかけ違いになって「わたしのことそれほど好きではないみたい」的な印象を与えてしまい、結果的に二人の関係はそれほど進展することなく尻つぼみになってしまうかもしれない。そんな悩ましい問題も起こりえます。

気持ちの盛り上がりのさじ加減

ずいぶん前のnoteにも書いたのですが、私が以前婚活をしていた頃、学校関係に勤務する女性とマッチングしてデートをし始めていたときに、私のほうで一方的に熱を上げすぎてお相手の仕事の忙しさにも気遣えずにメールメッセージを送りすぎていたことがありました。授業の準備や生徒指導など、責任とプライドをもって仕事にあたっていた彼女にたいして鬱陶しいことをしていたわけですね。最後にはフラれてしまったのですが、お相手との気持ちの温度差をちゃんと感じとれず、一方的に熱を上げて前のめりになりすぎてしまったことが明らかな原因だったわけです。

こうしたことは、とりわけ男性側で起こしやすい過ちであると想像します。なので男性の皆さん、本当に気をつけてくださいね。何かのネット記事で読んだことがあるのですが、男性と女性では交際におけるその熱の上げ方には2か月程度の差があるとか、ないとか。

およそ一か月の時間をかけて(人によって避けがたい痛みや倦怠感をともなって)卵子を排出する女性と違って、われわれ男性はいつでも子作りが出来てしまう生き物だからなのか、男性は自分たちの発情や気持ちの盛り上がりをコントロールしなくてはなりません。もちろん個人差はあるでしょうけれども、しかし。

馬が合う二人

とはいえ、馬が合う二人というか、二人に縁があると最終的にはそうしたことも上手く乗り越えられたりするんですよね、身も蓋もないことを言ってしまうと。

でも上にあげた二つのことも頭に入れて、皆さんの婚活に活かしていただけたらなあと思います。noteで尾野ってやつがそんなこと言ってたなと思い出してもらえたならすごく嬉しい。時として、お相手への気持ちのさじ加減一つで結果は大きく変わってくると思うから。

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