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SPIで算数苦手克服の勉強法とは?

皆さんこんにちは。和からの数学&統計講師の川原です。本日はSPI(非言語)適正試験を使った授業内容について具体的にご紹介したいと思います。

私は普段和からで統計やデータ分析の授業を行うことが多いのですが、お客様の中には

「統計学やデータ分析を行ってみたいけど、数学が苦手で勉強できるか不安」
「仕事で数字をよく見るのだけれど、どうも数学が苦手で…」
といったお客様もよくいらっしゃいます。、と前回の記事でお話ししました。

算数的思考力を高めるSPI(非言語)試験とは?

このような悩みを抱えているお客様にはよくSPIを題材にした数字トレーニングを行うのですが、「割合がよく分からない」とおっしゃるお客様が多くいらっしゃいます。

割合が分からないと言ってもそのレベルはまちまちで、

・割合の概念自体が分からない
・概念は分かってもその使い方や計算方法がわからない
 

というように、わからないレベルも多岐に分かれます。そのようなお客様にはどこでつまずいているかを見極めたうえで授業をさせていただくのですが、本日ご紹介するお客様の例は、以下の通りでした。

「割合の概念が分からない。お仕事で使う%に恐怖すら覚える。自分で学習本を買って勉強したけど、できるようにならなかった。」

この方のカウンセリングをした際に、割合に恐怖を覚える原因は、「割合が何なのか」を分かっていないのに、計算練習でトレーニングを行おうとしたことから来ると判断しました。

そこで私が取った処方箋は

「まずは日本語で割合を理解しよう」です。

これはどういった処方箋かといいますと、割合って「~倍」のことなんですよ、というところから始めます。

「~倍」のことを「割合」という

割合って何だろうって疑問に思っている方は多くても、「~倍」であればイメージできる人が多くなります。この「~倍」であれば日常的に使い方っている方も多いですね。そこで次にこのような文章をお見せします。

私の握力は3倍だ

この文章を見てどう思いますか?意味がすぐにわかりそうでしょうか。おそらくほとんどの方は「3倍?何の?」といった疑問を持つのではないでしょうか?この疑問文が出てくれば次は次の文章をお見せします。

私の握力はゴリラの3倍だ。(もちろん嘘です。)

しかし、これで意味の通った文章になりました。

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これで何がわかったかというと、割合(~倍)という言葉を使うときには、必ず基準となる言葉(この場合はゴリラ)が必要ということが分かりますね。つまり「~倍」という言葉は基準となる言葉と一緒に使うことによってはじめて意味が分かるものとなるのです。

割合を見ると基準となるものを見つける

という考え方はとても大切です。この視点を持てば「20%off」とか「成長率4%」といった日常生活の割合を見ると基準となるものを探しに行く考え方が身につくわけです。

SPIで実践的な演習を

私はこのように分からないものを理解するには、しっかりとその意味を取ってから練習するといった方法をおすすめしています。(特に算数・数学は必ず意味がしっかりしていて曖昧なものはありません!)

このお客様はこのようなトレーニングから入って、割合の概念を理解していき、実践的な練習をしていく段階になりました。そこで私が練習に使ったものがSPIです。(「SPI」とはリクルート社により多くの企業に実施されている適正検査のことです)

このお客様はお仕事で営業に携わっていたこともあり、SPIの問題を題材にしました。このSPIは日常生活やビジネスシーンで出てくる状況を問題にしたものが多く、ビジネスマンにはイメージが付きやすい問題が多いのです。

SPIの問題を使って練習問題を積むこと数か月。このお客様は今まで割合に恐怖を感じていたことが嘘のように、割合を使いこなすことができるようになりました。(ビジネスシーンで出てくる割合計算なら暗算で計算できるまでになりました!)

このように算数が苦手とおっしゃっているお客様でも、正しい方法でトレーニングを行うことで苦手を克服することができます。算数数学が苦手を克服したいとお考えの皆様、ぜひこの機会に算数を一緒に勉強していきませんか?まずは期間限定無料のオンライン超入門セミナーにお越しください。

論理的思考超入門 -SPIに学ぶデータの把握・解釈法-

また、オンラインにて1対1の無料個別カウセリングも受け付けています。まずは相談してみたい方は是非お申し込みください。

(文/川原祐哉)

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