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【日記】マニュアル人間を馬鹿にするな

結構耳にする言葉の中に「 マニュアル人間ってホント使えないよな 」という言葉があります。

この言葉を聞くたびに悲しくなります。


理由は単純で、マニュアル人間は「 マニュアルの通りに動く 」のであるから、その人の行動が芳しくないのであれば「 マニュアルが使えないものである 」という事実に気が付いていないからです。

もちろん、「 挨拶をする 」「 椅子をしまってから席を立つ 」「 敬語を使える 」というような一般のビジネスマナーなどはマニュアルに入れ込む必要なんてありませんが、マニュアルの通りに出来ているにも関わらず、そのマニュアル人間を使えないという方は、自分の指示の出し方とか、マニュアルを見直すということが出来ないものかなと、愚痴を聞きながら脳内で思っていたりします。

「 いや違う、自分で考えて行動できるような人になってほしいんだ! 」という反論が聞こえてきそうですが、自分で考えて行動すると、おそらくそういうマニュアル人間を馬鹿にするタイプの人は「 あいつ勝手にめちゃくちゃにする 」と難癖をつけてきます。それが、結果が出るものであったとしてもです。

というか、そもそも結果のでるアイデアを考え付いたとして、そのアイデアが実際にワークするレベルにもっていける確率は極めて低いので、試してなんぼですし、自ら考えまくるタイプに対しては、マニュアル人間を馬鹿にするタイプの人は「 あいつってめんどい 」というラベリングをしていると思います。

本当に考えることが出来るようになってほしいのであれば自身が「 カウンセリング・コンサルティング・ティーチング・コーチング 」とあらゆる相手に対する課題解決・目標達成のスキルを身に着けており、それを各実に実行しうるだけの経験が必要になりますし、大前提として、自身が「 自ら考え行動に移し、結果を出せている人である 」という状態が必要です。

おそらく、相手に不満を言っているレベルで、その知識やスキルは皆無だと考えられます。

とどのつまり、自分が楽に自分の行動を先回りして自分の代わりに色々動いてくれってことなのだと思いますが、仕事のやり方なんて人それぞれですし、統一したやり方がマニュアルなのであって、それ以外は個別具体的な取り組みでしかありません。

その、個別具体的な行動の指示を「 ここまで察してくれるだろう 」「 自主性を求めているので 」「 馬鹿でもわかるでしょう 」という考えの元、大雑把な指示しか出さずに、出てきたそれなりの成果に対してぶちギレるとか、完全に支持の出し方の問題です。

と、まあ、色々脳内で駆け巡っておりますが、そういう人たちにこぞって勧めていることがあります。

それは「 プログラミングを勉強する 」ということです。

理由は単純です。

結果が出ないのは、「 指示が間違っているから 」と理解できるから。


以前、マクロを作成しようと思って、プログラミングが出来る人に相談したことがあります。本当に基礎の基礎レベルの質問をしまくって思ったのですが、パソコンに入っているシステムは、本当に「 指示した通り 」に動きます。しかも、「 1工程ずつ 」ステップを踏んで進みます。その上、どこでエラーが出たのかも答えてくれます。

これに対して「 なんで〇〇という結果が出ないんだよ! 」と画面を睨んでいても、結果が出ない事には変わりありませんし、勝手に自分で考えて動き方を変えろよ!と怒鳴ったところで、僕の求めている結果がどういったものかを式の中に入れることが出来なければ無理な話です。

僕はプログラミングなんてできないですし、超絶簡単なマクロ程度しか組めません。

ですが、やはり「 指示した通りに動く 」ということを理解するには本当にもってこいの勉強材料だと思います。


そして、「 マニュアル以上のことをしたがらない 」人たちの中には、自ら考えられないレベルの人ではなくて、あなた自身がマニュアル以上のことをしているように見えないから、怒られるのもめんどいし、理解されない恐れもあるので、あえてあなたの前ではマニュアル以上のことをしていないようにしておこう、自ら考えられる人も多いと思います。


後輩などの動きに不満がある場合には、どう自分が出来ることで変えていくのか、環境を整備していくのかということを省みないといけないのだなと、色々考えさせられるお話でした。


自分自身も、頭でっかちスタイルど真ん中で生きているので、戒めを込めてここに記しておきます。



と、まあ、色々考えていることはありますが、その話は置いておいて、最近はこういった愚痴を聞く際のスタンスに悩んだりもします。結構本気の相談をされることが多いですし、愚痴を聞きつつ、どうしたもんかねと本気で相談されることもたまにあるのですが、やはり回答に悩みます。

どうやったら相手の苦しみを無くせるのかと考えて、改革しようと思うとどうしても相手の物事に対する受け止め方を変えてもらう以外に答えが見つからないので、最近は改善でもいいのかなとか思ってきちゃっております。

しかし、改善レベルだと結局また同じような悩みを抱えます。理由は特定の事にしか聞かない武器を使って「 小手先 」で解決してしまったので、その武器が使えないところでは勝てないからです。

そして、改革レベルであっても、レベル感は違えど、結局さらに上のレベルでの悩みを抱えます。上には上があるので、何をやってもさらに上の悩みが現れます。

まあ、現象としては「 その悩みが解決しても、その後も悩みは生まれる 」ということなので、改善レベルでもいいのかななんて思ってきたりもしているのですが本当に奥が深い。

自己責任でとらえられる人は、レベル感がどんどん上がっていきますが、その感覚がないと変わらないからということを知っているから、「 いや、全部自分が悪いんです 」と自分に言い聞かせている人も中にはおり、そういった方も結局は自己責任として捉えること自体を目標にしてしまっているのでなかなか改革ができないでいるということも結構見てきているし、色々道のりは長い気もします。

僕のそもそものスキルや経験が少ないことに起因して、こんな悩みがあるのだと思いますが、もっと穏やかな気持ちで毎日過ごせるようになってもらいたいものです。



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