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行動目標設定は70%で行く

ふり返り1:「直感は合ってる事の方が多い」


長年の経験や学習に基づいて、脳は無意識にパターンを認識していく。この作用で直感的な判断の正確度が高くなることがある。

いうまでもなく、脳は大量の情報を瞬時に処理し、最も重要な情報を素早く抽出するシステムを働かせていて、これが直感に反映される。

さらに感情も直感に影響を与える。

ポジティブな感情は自信を持って直感を信じる力を強め、ネガティブな感情は直感を疑うことにつながるといわれていて、ポジティブ感情経験が多いほど直感に自信が持てるようになる。

もちろん、直感が常に正しいわけではなく、状況や環境によって誤りを犯すこともある。それでも、多くの場合、これらの要因により直感が正確な判断を導くことができるといわれている。

ふり返り2:「10人中2人に好かれれば順調」


10人中2人に好かれれば順調という考えにはいくつかの根拠がある。

まず、確率と統計の観点から見てみると、ビジネスや人間関係において、すべての人に好かれることは極めて難しい。これ以上の無理ゲーもないかもしれない。

10人中2人(20%)に好かれるというのは、統計的に見ても現実的な目標とされている。様々な分野で、20%の支持率や20%成功率は高いとされることが多い。パレートの法則からすれば、全体の80%の成果は20%の努力や顧客からもたらされるとされている。

というわけで、この法則を人間関係に当てはめると、10人中2人の支持を得ることが、その後の大きな成果や影響につながる可能性が高いと考えることはできる。

人々の価値観や好みは多様だ。全員に好かれることを目指すよりも、自分と合う一部の人々に支持されることが現実的なのかも知れない。

10人中2人に好かれることで、その2人がさらに他の人々に良い評判を広めてくれることも期待できる。

全員に好かれようとするとプレッシャーは大きくなる。もちろんストレス。10人中2人に好かれるという現実的な目標に焦点を絞るほうが心理的な安心感が得られ、より自信を持って行動できるようになる。

ふり返り3:「7割できたら良しとする」


「目標は7割達成できれば良い」という考え方にはいくつかの理由がある。

現実的な期待値視点でみると、すべての目標を100%達成するのは、自分が使えるリソースから考えても非現実的だと思える。特に時間というリソースは1度使えば使い切りなので、100%を始めの段階で目指すと、色々と弊害もあると思う。

かといって、50%設定も進捗のダラダラ感を醸し出すかも知れないと思う。だから、
少し背伸びをして7割の達成率は高い水準を保ちつつ、実現可能な範囲を設定することで、現実的な期待値を持つことができるのかもしれない。

また、自己成長と学びの観点から考察すると、目標の100%達成を目指すことは完璧主義に陥りやすく、些細な失敗も挫折感を感じる要因になり得るので、精神衛生上、避けたほうがいいのかも知れない。

一方で、70%の達成を目指すことで、行動を重ねていく上での失敗や課題に対しても自己責任の範囲で調節でき、失敗や課題に対処する困難感も前向きに捉え、成長と学びの機会とすることができるのではないだろうかと考える。

この目標達成度70%というスタンスであれば、予期せぬ事態や変動にも対応しやすくなる。計画通りに進まないことがあっても、柔軟に微調整、再計画し、最終的には高い達成度を維持できるだろう。

また目標達成にはモチベーションの維持が重要になるが、目標70%と現実的であると、達成感を感じやすくなり、モチベーションが維持されやすい。

また、失敗時のコーピングやサポートもいろいろなリソースを得やすくなるかも知れない。7割の達成率であれば、小さな成功体験を積み重ねることを前提とでき、次の目標への意欲も高めやすい。

再びリソースの効率的な活用のして見てみる

すべてのリソースを100%の目標達成に投入するよりも、70%の達成を目指してリソースを効率的に活用する方が、他のプロジェクトや活動にもエネルギーを分散させることができ、ポテンシャルを発揮しやすく、また、一つ一つのフットワークは軽いだろうと想像できる。

このように、「目標は7割達成できれば良い」という考え方は、現実的かつ持続可能なアプローチを取るために有効と学んだ。

高い基準を持ちながらも、柔軟性と成長の余地を確保することで、全体としての成果を最大化することができる。

高い基準を持ちながらも、柔軟性と成長の余地を確保することで、全体としての成果を最大化することができるのではないだろうか。

まとめ

直感は、長年の経験や学習に基づいて形成されるものであり、無意識的にパターンを認識しているため、直感的な判断はしばしば正確であることも「第六感」以外の科学的なエビデンスは充分ある。

脳は大量の情報を瞬時に処理し、最も重要な情報を抽出するシステムを持っている。この能力が直感に影響を与え、正確な判断を導くための要素として用いても良いと思える。

ただし、直感が常に正しいわけではない。状況や環境によって誤りを犯すこともあるが、多くの場合、直感は正確な判断を導くことができるといえる。

パレートの法則よろしく、10人全員に好かれるように働きかける事は有限なリソースの無駄使いになりかねない。

特に時間というリソースは供給できないし、無駄にできない最重要リソースだから、10人の中の最も自分と協働態勢を構築できる2人に注力したほうがいいのではと考える。他の8人には、優先順位を上位に持ってくる必要は無いのかも知れない。

最後に、「7割できたら良しとする」考え方について、これは現実的な目標設定であり、成長と学びの視点からも有効。完璧主義的な視点ではなく、充実感を持ちながら柔軟に計画を調整し、達成度を高めることが大切だと思う。モチベーションの維持やリソースの効率的な活用にもつながるからだ。

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