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はじめに

この本を手にとっていただいて、ありがとうございます。この本はあなたのための本です。

現在の日本において、特にコロナ禍での妊娠、出産、育児は孤独で悩みの尽きないものだと感じます。終わらないトンネルのようにいつまで続くかわからず、この悩みは濃いものになっていくのは当然のことだと思います。マタニティにまつわる言葉でもマタニティブルー、産後うつ、産後クライシス、マミートラックとネガティブに使われる言葉が多く、自分もそうなのではないかと思われることでしょう。

こうした個人的な経験が巡り巡って、少子化や女性活躍の壁となっているのではないのでしょうか。

マタニティリープ(Maternity Leap)とは、マタニティリーブ(Maternity Leave)=産休という言葉をもじった私が創った造語です。出産や子育ての時期をキャリアや自分のしたいことを犠牲にさせるブランクの時期と捉える代わりに、Leap=飛躍につなげていく絶好の機会と捉えていく考え方と実践方法を表しています。

妊娠出産というライフイベントを通じて、自分の人生や仕事キャリアを好転させていけるという確信が持てる合言葉になったら嬉しいです。この時期、初めてなことづくしで悩みや困難は持って当たり前です。そしてそれを通じてリープが可能であるという自信や安心感を持ってもらいたいと思い、マタニティリープという言葉とこの本を送ります。私がこの12年間に三人の子供の妊娠・出産・育児を通した経験とプロコーチとしてこの時期の方々と関わってきた経験からこの本は生まれています。本を読んでくださっているあなたのリープにつながることを願っています。そして結果的にこの考え方が世の中の新しい当たり前となり、少子化問題や女性活躍に関する一助となれば幸いです。

2022年3月8日(国際女性デー) 渡辺有貴

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