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【新品未開封】戸川純「東口トルエンズ/東口DVD」

私はですねえ、物書きになって初めてインタビューした芸能人が戸川純さんだったんです。1984年くらいでしたから、「玉姫様」がヒットした頃。ヒットと言ったって、あまり歌番組に出る人では無かったから、まあマニアックな連中の間でのヒットですね。

その頃はドラマにも音楽事務所ではなくて、藤竜也の事務所にあたんですよ。可愛いんだが、ちょっと危ないというか、情緒不安定な感じでしたね。そこがまた良かった。

10年以上経って椎名林檎が出てきた時、あ、戸川純のパクリだ、と思っちゃいましたね。もしかすると音楽的には椎名林檎の方が上かも知らないですが、出てきた時のイメージが10年遅れの戸川純だったです。その椎名林檎ももう古くなってますかね。歳は取りたくないものです。

それで「東口トルエンズ」なんですけれども、このバンド名聞いた時爆笑しましたよ。いま、誰がバンド名の意味分かるんですかね。私と戸川純さんは同い年なんですけど、この2人の年齢より古い言葉ですよ。

東口は新宿東口のことですね。そこにビニール袋にシンナーとかトルエンを入れて、口に当ててスーハー吸ってラリっていた若者がたくさんいたんです。60年代末から71年くらいですか。当時は全共闘の過激派か、そうでない若者はシンナーやマリファナ吸って路上に転がってたんですよ。ヒッピーとかフーテンとか言われてました。こんな話しても若い人は多分分からないですね。でもいいんです。

戸川さんは一番最初は「ゲルニカ」というユニットでデビューして、それからソロになって、すぐヤプーズというバンドやりました。しばらく見てないうちに「東口トルエンズ」になってたんですが、昨日のことみたいだけどこれ、もう17年も前なんですね。

新品未開封ですから中身は観てないんですが、ジャケ裏読むと随分と懐かしい曲が並んでます。「諦念プシガンガ」とか「蛹化の女」「家畜海峡」なんて80年代の戸川さんの曲ですよ。「蘇州夜曲」なんて戦前の歌ですし、「ジャングル・ブギー」は作詞が黒澤明ですよ。黒澤の「酔いどれ天使」の中で笠木シヅ子が歌っていたんです。

Wikipedia見たら東口トルエンズって2005年に結成して2006年に解散してるのか。今どうしてるんですかね。彼女と仲の良い知り合いがいるんですが、その人によるとお元気みたいで、何よりです。

新品未開封なので2900円で。

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