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中小企業が「人事評価制度」で強い組織を作る方法 Vol.1

[序説]~中小企業に人事評価給与制度が必要な時代~

このテーマについては、通常のセミナーで2~3時間くらいかけてお話しする内容を、5つのパートに分けてお伝えしたいと思います。
今回はその1回目「序説」です。ぜひ全5編を通してご覧ください。
 
まずは、現状の整理から始めましょう。中小企業を取り巻く環境は、主に以下4つの面で大きく変化しています。

(1)時代の変化

時代の流れの中で、人材の採用難が起きています。例外はありますが、社会全体の長いトレンドで見ると今後も続いていくでしょう。
同時に、企業は価値観の多様化にも対応せねばならず、さらに社員のメンタルヘルスについても考えなくてはなりません。ひと昔前の企業環境とは様変わりしているのです。

(2)マーケット

人口の減少や超高齢化によって、マーケットの大きさや特性は変化しています。また、マーケットの成熟化、お客様のニーズの多様化といったことも出てきており、企業は対応を迫られています。

(3)競合

ライバル企業の台頭、競争の激化、収益性の低下、新興ベンチャーの乱立…といった要素により、競合が同業者とは限らない、という現象が起きています。
例えば、マクドナルドの競合が「スマホ」という考え方もあります。これは同じ時間を奪い合うという見方で、従来の思考とは全く異なります。
 

(4)社会背景

まず、近年のベースアップを背景にした賃金の高騰があります。また、労働人口の減少や後継者不足のために、黒字企業の廃業も見られます。さらにIoTやAIの進化による影響。これは避けられない変化です。
 
これらの要素が絡まり合い、中小企業を取り巻く環境はますます複雑化して、混乱の時代に入っていきます。その中で生き残っていくために求められるものとは何でしょうか。
 
昭和から平成初期には、「目標達成のためにトップダウンで猛烈に働かせる会社」という成功モデルがありました。まずはこれを捨て「社員が自分の動機に基づいて自主性を発揮し、同じ目的のために頑張る会社」に変えていく必要があります。
 社員それぞれに幸せの尺度や価値観が違う中、共通の目的を持って頑張れる環境づくりが求められているのです。言葉にすると簡単ですが、実践は非常に困難。単純にトップダウンでまとめてしまえるものでもありません。
 
そこで、中小企業の選択肢は、「社員個々の力をきちんと引き出し、その力を集め、高めていく」ということになります。この社員の成長が、イコール会社の成長になるという図式が描けるかどうかが生き残りのカギです。
 
こうした「人づくり経営」のために必要なのが「人材採用」「人材育成」「組織強化」の3つのポイント。この詳しい内容は、Webで紹介いたします。
 
【ご案内】
本記事はWebセミナーのダイジェスト版です。より詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
 
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