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分析レポート アスルクラロ沼津VS相模原SC

 皆さん、こんばんは。沼津はこの試合が今季初サポーターを迎えてのホーム戦でしたね。自分もいつか生でアスルの輝きを見てみたいです。それでは今回の目次です。

1.両チームのスタメン

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 この試合、沼津は前節とは違いスタメンに鈴木選手、中山選手が使われました。僕は沼津の攻撃のシステム上、中山選手を左サイドで起用するのはアリだと思っていたのでスタメンを見てワクワクしました。それについて次の章で分析していきます。

2.裏を狙う意識

 この試合、沼津は前節の富山戦と比べて裏を狙う意識が高いように見えました。そして、中山選手の左サイド起用。まずはこれについて分析していきます。こちらの図をご覧ください。

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これは前半28分33秒のシーンです。このシーンは高い位置でボールを受けた安在選手に相手サイドバックが釣り出されたシーンです。次のシーン、中山選手は

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このように、空いたスペースを狙うことができていました。そして、この動きを左利きの中山選手がすることが重要だと思います。中山選手は左利きなので、ここでボールを受けた際

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利き足の左足でマイナスのクロスを入れることができます。なので、攻撃時ハーフを中に配置するアスルの攻撃システムでは、左利きの選手を中に配置したのは今井監督の良い采配だと思います。ですが、試合の流れ上

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このように、中山選手がサイドにいる際に図に円で表した場所を狙う選手がいなかったので、もう少し相手サイドバックとセンターバックの間を狙うことを共通認識にできるといいなと思いました。

3.キーパーのクリア

 この試合、沼津の守護神長沢選手はクリアの際

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このように、サイドバックのほうへ蹴るのを徹底しているように見えました。調べてみてわかったのですが、相手サイドバックの星選手は身長169cm。対する今村選手は180cm。ここを狙い、ロングボールを回収しやすくすした長沢選手の足元の技術、判断は流石だと思いました。

4.センターバックのボール運び

 この章では沼津がもっとチャンスを作り出すにはどうすべきだったのか。これについて分析していきます。まずはこちらの図をご覧ください。

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 こちらは前半29分25秒のシーンです。このシーンでは相手2トップの守備意識の低さを利用し徳武選手がボールを運びました。ですがトラップミスをしてしまい、ボールが前に流れてしまいました。このミスにより相手サイドハーフが釣り出され、ボールが尾崎選手にわたりました。そして

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 それにより釣り出された相手サイドバックの裏を佐藤選手が狙い、佐藤選手がいたスペースを徳武選手が利用しようとシーンです。残念ながらボールは繋がりませんでしたが、ここできちんと裏を狙った佐藤選手、佐藤選手がいたスペースを利用するため上がった徳武選手の判断は素晴らしいと思います。このように、センターバックがボールを持ち運ぶことで相手が釣り出され、複数のパスコースができるのでディフェンスラインで相手に数的有利を取れる場合はセンターバックが上がる攻撃が有効だと思います。

最後に

 時間の都合上ハーフスペースや幅と深さの関係等について深く掘り下げることができなかったので、この部分に関しては別の機会で取り上げさせていただきます。ここまで読んでくださりありがとうございました!質問や意見は質問箱、Twitterのリプ欄にお気軽にどうぞ!


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