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「陥落寸前TRPG 姫騎士ノ館」のシナリオ作りについて

 「陥落寸前TRPG『姫騎士ノ館』(ひめきしのやかた)」は、ナーロッパ風のファンタジー異世界「クッコロジア」を舞台に、大逆転の冒険を楽しむナラティブ系同人TRPGシステムです。
プレイヤーのみなさんは美少女の魔法戦士である「姫騎士(ひめきし)」となって、東の国から侵攻してくる鬼(おに)族や、国内外にはびこるモンスターに立ち向かう、王道ファンタジー物語のできる過程を楽しみます。

 今日のnoteでは、そんな「姫騎士ノ館」について、そのシナリオ作りについて、とくにフォーカスを当てて説明させてください。

 まず、皆さんにはTRPGのシナリオって「シナリオ作家が作る物」というイメージを持ってる人が多いと思うんですけども。最近は特にそうですよね。誰もが知ってる有名なシナリオとかありますよね。でも、知ってるとシナリオってもう通過できないですよね。

 もちろん自作シナリオなら誰も通過できてないシナリオが提供できますけど、ハードルが高いですよね。それに、みんなが知らないと意味がない。
体験を共有できないんで、「あのシナリオの展開良かったよね」とか言いづらいですよね。

 そこで私マッチ棒は、自作で、かつ、体験を共有できるシナリオを使ったTRPGで遊ぶのをおすすめしています。
つまりどういうことかというと、シナリオの作りがコモディティ化している、つまり、いい意味で陳腐化しているシナリオを作れるシステムを使って、シナリオでの体験ではなく、システムでの体験を共通認識として語り合う。
これなら、「シナリオ知ってるからもう遊べないしー」ということはありません。
しかも……なんと! あなたもTRPGシナリオ作家のひとりになれちゃうんですね。売れるとか儲かるとかは別として、有名シナリオのあの人とかこの人とかと同じフィールドに立っちゃえるわけです。
 相手のことを知るには、相手と同じ目線に立つのが大事と言いますね。
あなたもTRPGシナリオ作家になれば、あなたの大好きなシナリオの作者と同じ目線を得られ、作者により近づける。それにはシナリオを書くのが一番早いわけです。

 なので、好きなシナリオがあるあなた。ぜひ、シナリオを書いてみましょう。でもシナリオっていざ書くとすると難しそうですよね。準備とか。
 そこで登場するのが、私の推しシステム「陥落寸前TRPG 姫騎士ノ館」です。
このTRPGは、シナリオの準備がとてもかんたんなTRPGです。
具体的には、次に言うものを決めるだけでシナリオは問題なく動きます。

・冒険の舞台3つ(スタート地点、アドベンチャーする地点、クライマックスを迎える地点)
・ザコ敵(弱い敵)の名前と強さ
・ボス敵(強い敵)の名前と強さ
・姫騎士に与えられるバッドステータス(バステ)
・冒険で得られるお宝(トレジャー)

 これは、「姫騎士ノ館」プレイヤーの立場になってみれば、
シナリオの機微である上記の情報さえ分かっていれば、あとはプレイヤーはテンプレ通りの遊びに集中できるだろう、 という考えに基づいています。
 大きい主語で恐縮ですが、
TRPGとはプレイヤーが主体的にふるまう遊びの一つですから、キャラクターはともかく、プレイヤーを悩ませない作りをすると、事故らずに済みます。

 この考えに立脚したシナリオクラフトツールも「姫騎士ノ館」ではご用意しています。シナリオの種類は2000万種類を超えるぐらいあるので、きっとあなたのお気に入りのシナリオに巡り会えるはずです!

陥落寸前TRPG姫騎士ノ館 ひめきしの地図(シナリオ生成器)
http://matchbo.starfree.jp/maroyuki.html

 それはそれとして、シナリオ作成については、ゲームマスターの描写力をいかに担保するか、も、最近の流行における課題かなと僕は考えています。描写が弱いとプレイヤーが乗りづらくなり、ひいてはゲームが止まる、という問題ですね。
 もちろん、ゲームシステムとはゲームマスターがより簡単に、より壮大なゲームを展開するためにあるわけですから、「姫騎士ノ館」もこの課題にアプローチしています。

 描写力については、「姫騎士ノ館」では、シナリオを考えるための質問集というのを用意してアプローチしています。
これはシナリオ上の描写に必要な質問を整理しているもので、あらかじめゲームマスターが質問に答えておくことで、シナリオで伝えるべき情報をあらかじめ整理できる、というものです。
伝えるべき情報がわかっているのであれば、 描写内容が弱くてゲームが止まる、ということはなくなります。そのうえで、必要最低限がわかっているわけですから、よりよい描写については、余裕の範囲でどんどん行えるわけです。
今はChatGPTもありますから、描写の文言を考えるのもそう難しいことではないはずです。

 というわけで、シナリオ作成に関する「姫騎士ノ館」の推しポイントを、以下にまとめます。

1.整理された必要情報!
2.シナリオクラフトツール!
3.GM描写力が高まる質問集!

一言でいえば、姫騎士ノ館の推しポイント、それはシナリオ作りサポートの高い充実度。です。
 今のTRPGの流行では作家の作ったシナリオで失敗なく楽しむ、というものが流行ですが、これは逆に言うと、「失敗しないシナリオを書けば、あなたも流行作家になれる可能性がある」。という事でもあります。
 姫騎士ノ館は流行のシステムではないんですが、そのシナリオ作りサポートのつくりは汎用的で、それなりにそつのないものになっています。
なので、姫騎士ノ館でシナリオ作りを体得して、その技術をもって流行のゲームシステムのシナリオを製作してみるといいでしょう。きっと新しい発見があると思います。

 このnoteを読んだあなたが「姫騎士ノ館」を手に取って、やがて流行りのTRPGシナリオ作家になってくれるのを、僕は楽しみにしています! 

姫騎士ノ館はコノスさまで入手できます。
https://conos.jp/product/himekishitrpg/

遊び方は最近委託頒布を開始したリプレイでも確認できるので、ぜひ手に取ってくださいね!
https://conos.jp/product/himekishitrpg-whitenight/


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