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【実録】事件のあらまし7月21日【備忘録】

全ては突然だった。7月21日8時過ぎ頃、遠方の警察署から6名の刑事が来られ「差し押さえ令状」を見せられた。業務上横領の疑いという事。もちろん身に覚えは無かったが抵抗しても仕方ないし、疑いがあるのであれば晴らさねばとお通しした。

徹底した家探しの後に私物を色々と差し押さえられて、「ちょっと詳しい話を警察署でしたいから」と警察の用意したレンタカーに乗せられて、ここで逮捕令状を読み上げられ人生初の「逮捕」となる。

自宅に来られてから、落ち着いて対応させてもらったと思うが、内心はドキドキ。手錠はドラマなんかでみる銀色ではなかったが、時間は読み上げるようだ。

自宅だし警察の配慮だと思う。家にやってきた時間も子供たちを送り出した後だったし内偵調査してあるのだろう。私事で税金が使われていることに恐縮する。

地元の警察署で取り調べを受けて私は当然に「否認」。ここで遠方の警察署に行くことが決定したようだ。コンビニで買ってきてもらったお弁当を支給されたが、突然のことに喉を通るわけもなく食べなかった。

そして新幹線を乗り継いでの工程で手錠と縄を付けられたまま連れていかれた。私なんかはどうとも思わななかったが、人によってはキツイだろうと思った。ほらニュースとかでサングラスに防止にって変装みたいのするじゃん?プライバシーは保護気味に配慮してもらえるが過剰だとバレバレだし難しいよね。

警察も容疑者逃亡防止マニュアルとかで決まっているんだろうけど、さっきも書いた、「ちょっとそこまで」と話が違う 笑

泊りなら「お泊りセット用意してね!」とか言って欲しかったなぁ。めっちゃラフな格好だったし、手錠云々より、そういった服装で新幹線に乗ることに抵抗があったわ。

あと、持病があるのに薬は持っていけないという事にも疑問はあった。医師の処方箋とかを見せて携帯させるべきではなかろうか。犯人確保も大事な仕事だが万一被疑者死亡なら責任を問われないのだろうか?

新聞とかのコメントでよく見る「我々は適切な対応をした」で済まされるんだろうな…

この時は自分自身が同じ週に脳梗塞の診断を受けており再検査の予定だったのと当日は頭痛がひどく、新幹線でトンネルを通るたびに激痛に苛まされた。この辺りのことは刑事さんには伝えたがあまり配慮されず、警察は警察の仕事をしているのだろう。

遠方の警察署に到着したのが21時を回っていただろうか。鉄は熱いうちに打てということなのか分からないが、容赦なく夜中まで取り調べが続き、私は意識が朦朧としていた。

改めてコンビニ弁当が用意されたが、食べれるわけもなく…お願いしていた弁護士も呼び忘れたようで夜中に気付いてFAXしてもらったみたいだが、当然弁護士は来なかった。この辺りは警察のテクニックなのかもしれない。

そして一通りの取り調べを受けて留置場に送られることになったが、ここで身体検査である。やはり尻の穴も見られる。なんか申し訳ねえ…

使い古した感のある地味なスエット(もちろん洗濯済みだろう)に着替えて、これまで身に着けていたものは預かり品となり、一つずつリスト化された。私は持ち物が少なかったのが幸いしたのかあまり時間はかからなかった。

皆さんテキパキと手続きを進められていて、引継ぎ関係などもしっかりされているようでスムーズに収監された。ルールが厳格で現実にそぐわない面もあるのだろうが、私は気にならなかった。

まずは横になりたかった。頭痛のせいで眩暈がひどく、周りから見たら初見の私なんかは仮病でそうしているか、気が弱くて焦燥しきったオッサンに見えていただろう。

次の日は午前中は休んでも良いという事だったので体調を整える時間としては短いが対応するしかない。少しでも寝ようとするが家族のこととか考えると眠れるわけもなかった…

人によってはサラリーマンだとこの時点で人生が詰んでしまうかもしれない。一般的な認識は「逮捕≒犯罪者」だもん。クビになるかもなんて思って不安に心を押しつぶされてしまうかもしれない。

幸い?私は脳梗塞で療養中だったので大きな影響はなかったが、脳梗塞そのもので少なからず影響はあったが、フリーランスなので巻き返しは十分に可能だし、「この経験はネタとして使えるな」などと不遜なことを考えていた。

そんな事を考えながら朝を迎えたのだった。次回には逮捕の翌日の流れをリポートしたいと思う。


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