見出し画像

【実録】事件のあらまし7月28日【備忘録】

前回の記事はコチラ

この日も強烈な頭痛と眩暈に襲われて体中に悪寒が走る。おまけに原因不明の腹痛まであり、最悪のコンディションであった。夜中から痛み出したが、声をかけるのも憚れるような状況下だったので我慢していたのもあったのだが、夜中に新たな収監者がやってきたのだ。

声からすると恐らく女性でかなり荒れていた。彼女の人生に何があったのだろうか。ここには犯罪者というよりも運悪く人生の不幸を背負ってしまった人が多い気がする。

彼女の人生に少しでも幸せがあるように祈る事しかできない。さて、私も一大事だ。置かれた状況もさることながら、腹痛と頭痛のダブルパンチは辛すぎる。留置場の担当官に懇願しても常備薬しか処方はされない。

説明では月に2回だけ医者の巡回があるらしく、この時点ではどのレベルのものか分からないが少なくともMRIなど精密検査は受けられないだろうと推測できるし、おそらく問診で終わりだろう。

釈放された後に色々なニュースやブログで情報を得たが、やはりそれなりに死亡者数はいるようで、死亡後の報告は乏しい。真相は闇に葬られるのだろうか。

今日は午後から、妻の父と私の父を昨日も来てくれた息子が連れて来てくれた。こんな遠くまで本当に申し訳ない気持ちと情けなさで溢れかえっている。

息子同様に信じてくれてはいるが、実際のところは微妙かもしれない。私が親なら心配だし、腹立たしく思う。釈放後に妻の父から怒られたが、救いにもなった。

今回の件は「人が良い」といえば片付くような問題ではなく、自分自身がしっかりしていない側面をさらしだしてしまったのではないだろうか。記録は訴えた側に渡してしまっていたのでやりたい放題されてしまったが、クラウドにも記録が一部残っていたのである程度の証明になったが功を奏した。

前回にもお伝えしたが、何があるか分からない人生である。記録は必ず取ろう。私はnoteを毎日書いているが、これは日記とも言えない。カレンダーに予定を書き込み、その結果もメモしておくことをクセづけておいた方が身のためである。

最後に私の父も面会に来てくれたのだが、父は「やったことは認めて償っておいで」と、まぁまぁ私を悪者扱い笑 妻のお父さんの手前もあったと思うが私の父らしい発言だ。信じる信じないではなくて、何があっても待ってるからねというメッセージだと思う。深い愛情を感じたね。

ここで気付いたのは、父から怒られたことがほとんどないという事、もしかすると怒れないのかもしれない。私もそうだ。私の二人の息子にはしょっちゅう怒ってはいるけどね!

私は怒りという感情を表に出すのが好きではない、今の妻と子供たちに対してのみ感情が表に出てくる。良いことか悪いことかわかんないけど。

妻と話しているとついつい「結論はなに?」と聞き急いでしまって怒らせてしまうので注意しなくては…誰だったかその道のプロになるには1万時間必要だとかエビデンスの良いところどりして有名になった「達人までの時間」があるが、根拠が正しくないにしてもそろそろ夫として達人の領域に入りたいものだ。

7月29日~8月3日までは、これまで同様に取り調べを受ける。午後だけだったりして短くなってきた印象がある。相変わらず土日は取り調べがないようで終日、本を読んだり執筆をしたりしていた。

これは既定路線だったと思うので詳しくは割愛するが、7月31日に拘留延長が決まった。祝日の関係で8月7日までのようだ。今回は裁判所にはいかず、留置場から直行で検事調べを受けて拘留を受ける。

既定路線というのは罪を認めれば10日以内に釈放だけど、否認すると拘留期限ぎりぎりまで留置されるのは仕方のないことだ。しっかり調べて逮捕されるというよりも、被害届を受理して裁判所が認めれば逮捕状を発行して、連れて来てから本格的な調査となるのだ。

ある意味においてはフェアであると思う。予断と偏見になりがちだと思うので。しかし、こうして自由をはく奪されることで人生に深刻な影響を受けることは間違いがない。

サラリーマンだったら会社に戻れないかもしれない。例え無罪だったとしても難しいと思うな。逮捕=犯罪者ではないという認識がもっと広がらないといけないと強く思ったのであった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?