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全員に『またよみ』を知って欲しい理由。

こんにちは。

『またよみ協会』理事の『たけだ』です。

上の写真、うちの子が1歳前後の頃の写真です。納豆ご飯で、髪の毛をセット中ですね。

この写真や、実際に誰かがこんな事をさせてるのを見て『小さい頃から、躾はちゃんとしないと!何でもかんでも許していいわけじゃない。食べ物は粗末にしたらいけないなんて、子どもに言ってもまだ分からないからでは済まされません!』

と言う人がいます。

お言葉ですが、私の子ども2人とも、これを自由にさせて、何も言わずに育てましたが、食べ物はとっても大切にしますし、5歳の娘はもう絶対にこんなことはしません。3歳息子は時々やるけど、何か理由があります。(その辺の話はまた別の機会に。)

大人になって誰かと一緒にご飯食べに行って、突然こんなことしだす人とか、麦茶をテーブルにわざとこぼして両手でスプラッシュマウンテンごっこしだす人に良く出くわす!って人います?

『食べ物で遊びません!!!!!!』(鬼の形相)

って言っても言わなくても、そのうちみんな食べ物では遊ばなくなるんですよ。

国際魚類学会のオープニングセレモニーで、円卓になってる大皿の魚の姿煮を独り占めして解剖して耳石取ったり、骨の形状を調べたりしてる人は見たことありますが、そういうのはまた別の話。

とにかく大概の子は、言っても言わなくても、自然と遊ばなくなる。だったら、無駄なガミガミは言う必要ないですよね。後片付けや洗う手間はかかるけど、怒り続けるダメージの方が私の精神的には大きいし、何より、子どもから奪ってしまうものが大きすぎる。知的好奇心、脳を含めた体の発達、自分のやりたい事をやり、言いたい事を言っても良いと思える心、自己肯定感、達成感、親との愛着…挙げ出したらキリがありません。

もったい!悲しい!と思いませんか?

ほんともったいない!今日からやめよう!って、何人かは思ったでしょ?

これを読んでくれたあなたが小さなお子さんをお持ちなら、食事の時にガミガミ言う事をやめるかもしれない。そして、そこから波及して、子育ての他の場面でも、対応が少し変わってくるかもしれない。

そうなった時に、新たに起こる問題があるんですよ。

『周りの目』との戦い。

それはそれは刺さりまくりますよ!冷ややかな視線やヒソヒソ声が!笑 あとは、我が子を真似して他の子がやって、親に怒られているのを見る辛さ。

だ!

か!

ら!!

『全員に知って欲しい』のです。

出産後は、みんな蜘蛛の子を散らしたように、一斉に違う方向に、それぞれの子育て感や理想に基づいて走り出します。走り出したら止まれない(と思い込んでる)レースを。そして、睡眠不足、気力体力の消耗、これまでの価値観の崩壊、ホルモンバランスの乱れと戦いながら、合ってるか分からない初めての道を、地図もなく、ありもしないゴール目指して走る走る!

遠くを走ってる人が微かに見えたら、『え!?あっちが正しい道かも!?』と不安になったり、間違った自分を責めたり、はたまた自分が合ってると思い込むために遠くにいる人に『あなた間違ってる!』と叫んだり…

そんなことをしていたら、道の両脇に時々立ってる人が

『道間違ってるよ!』

とか言ってくる。正しい道教えてくれないくせに。一緒に探してすらくれないくせに。

全員が、

レース始まる前に、地図もらえたら。

ゴールなんてないし、競争でもないと伝えてもらえたら。

地図には、絶景ポイントとか、咲いてる花の種類と場所、湧き水の場所が書かれていたら。

道の両脇にいる人たちも、同じ地図を持っていて、微笑みながら応援してくれたら。

これが、全員に「またよみ」を知っていただきたい理由です。

〜補足〜

食べ物を大切にする気持ちは、食事中の叱責ではなく、行きつけの肉屋、魚屋、米屋、パン屋、野菜生産者…などの方々との何気ない会話や関わり、畑や家庭菜園、コメ作り体験、家庭での料理や後片付け、食べ物以外の様々な事…

そういう、いろーーーんな事から子どもたち自身が何かを感じて、勝手に食べ物は大切にするようになりました。

2021.6.3 またよみ協会 武田多佳子




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