【チーズプロフェッショナルへの道】（29）リステリア・モノサイトゲネス汚染

【問題】リステリア・モノサイトゲネス汚染による健康への被害がほとんどないと考えられるチーズのタイプはどれか。
【選択肢】Ⓐ フレッシュ　Ⓑ ソフト　Ⓒ セミハード　Ⓓ エクストラハード

教本該当箇所のまとめ

（チーズの教本2023～2025　p.200）

・リステリア・モノサイトゲネスとは、環境中に広く分布している微生物。
・4℃以下の低温や12％以下の食塩濃度下でも増殖可能ですが、加熱によって容易に死滅する。
・ソフト、セミハードタイプのナチュラルチーズ、生ハムなどの食肉加工品やスモークサーモンなどの魚介類加工品など加熱せずに食べる市販食品は汚染されていることがある。
・感染すると、発熱などのインフルエンザ様の症状や、妊婦では胎児が感染して流産を引き起こすことがあり、高齢者等、免疫機能が低下している人は注意が必要。
・日本では食品による感染例はほとんど報告されていないが、海外の多くの国では感染例があることから、CODEX（食品の国際規格を設定する機関）では基準を定めており、日本でもそれに準じた規格基準を定めている。
・国内の生産者は生産から出荷まで一貫して厳しい衛生管理を行っていること、また輸入チーズも厳しい検疫が実施されていることから、日本において汚染のリスクはほぼない。
・しかし、リスクの高い人は水分の多いチーズは避けた方がよい。

そんな微生物でした。水分の少ないチーズを選べばよいんですね。

答え

Ⓓ エクストラハードです。

おわりに

そういわれると無邪気にむしゃむしゃ食べるのも怖い気がする、これからの季節余計に気を付けないとな、暖かくなるし。
微生物の話題だったのでこちらを。

♪負けないよ　僕は生き物で　守りたい生き物を♪
歌いだしの歌詞が素敵なんですが、生き物で生き物を守りたい、っていうのがわかるようでわからなくてずっと。そこはニュアンスを感じればよい詩なのか。それとも次の歌詞にかかってるのか。そんなことは気にせず音楽に浸っていると、小さな生き物同士肩を寄せ合って頑張ろうって気持ちが湧いてくる。微生物も一緒だね。

また明日も一問アップします！