見出し画像

SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL 一問一答(15)吟風という品種

【問題】北海道で開発され、生産量が多く、心白が大きく発現率の高い品種と言えば?
【正解】吟風(Ginpu)

吟風とは?

北海道を代表する醸造用玄米で、2000年に開発されました。
この吟風のほかに、北海道で認定されている醸造用玄米には「彗星」と「きたしずく」がありますが、吟風が最も生産量の多い品種です。
北海道は農産物の生産が多いイメージですが、実は醸造用玄米の生産量は全国10位で、1位の兵庫県の10分の1以下しか造られていません。
そんな北海道が、道産の米を原料にした酒造りに力を入れ、それが広まるきっかけとなったのがこの吟風でした。

問題にもありましたが、心白が大きく出現率が高いというのも吟風の特徴です。

心白とは?

心白というのは、米粒の中心部に見られる白色不透明な部分のこと。
この部分は水に溶けやすく、またやわらかく麹の菌糸が入り込みやすいので、心白が大きい米=酒造に向くとされています。
心白が発生する原因は不明ですが、稲の登熟期(=成熟期)の気温の日較差が大きいほど発現率が高まるとされています。日較差は一日の中での気温の高低差のこと。

出てくる単語

心白が大きくはっきりしていて、発現率が高い has a big and distinct shinpaku with a high appearance rate
登熟期 ripening period
気温日較差 diurnal temperature

おわりに

1月16日は「禁酒の日」。
アメリカの稀代の悪法と呼ばれる禁酒法が制定されたのが、1920年の今日だったそうです。
それから100年後の日本でも、緊急事態宣言やらまん防やら、酒類の提供ができない時期がありましたね。
今では割と自由に外食でお酒が飲めるようになって本当に良かったです。

明日もまた一問アップします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?