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【農業・芸術・食をテーマに3ヶ月でヨーロッパ6カ国②】 イギリス-ロンドン オーガニックを食べる

今回ヨーロッパを3ヶ月周りましたが、
自分たちで決めた旅行のテーマは「農業」「芸術」「食」。
ということで、ロンドンを観光する際もそのテーマに沿って街を見てみました。

今回の記事は、ロンドンで味わったオーガニックフードに関してです。

現在、農業を実務などを通じて学んでいますが、頻繁に「オーガニック」というキーワードは出てきます。生産側としても消費側としてもよく聞く言葉。私の考えとしては、有機農法が絶対いい!や、オーガニックのものしか取り入れない!とかではなく、広く様々な生産の形や流通の形があることを学びたいと考えています。ですが、オーガニックフードに興味も関心もあるので、しっかりロンドンで味わってきました。


私が今回行ってみたのは、この3つです。

・Borough Market
・Farmstand
・South London Galleryに併設されたカフェ
 
(今は入っているカフェが変わり、オーガニックかは不明)


1つずつ紹介していきます。

"Borough Market"  (食材マーケット)

ロンドン・ブリッジから近い場所にある人気食材マーケット。ロンドンで一番歴史があり、1000年ほど前から続いて、出店者・売り手は、小規模の自営生産者であり、大手に属さない職人であることが条件のよう。最近ではオーガニック傾向が強く、野菜やチーズなどの食材からその場で食べられる料理まで揃っている。
http://boroughmarket.org.uk/

インターネット上にも情報は多いですが、実際行って見ると、その規模の大きさにびっくり!来訪者も多く、雰囲気も良く、とても賑わっています。観光客も多いですが、ロンドン在住の人も、週末は友達とランチはここで!という人も多くみられました。

私が食べたのは、きのこのリゾット、魚とエビのラップサンド、ソフトクリーム。買って帰ったものは、スカモルツァのスモークチーズ、たらの燻製、cornish pastyというお肉や野菜の入ったペイストリー。
どのお店もディスプレイにもこだわっていて、私が買ったきのこのリゾットは、大きなリゾット鍋にきのこやハーブがまるで森のように盛り付けてあって、とても可愛かったです。

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(右上から時計回りに、「きのこのリゾット」「たらの燻製」「スカモルツァのスモークチーズ」)

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(左下が、「cornish pasty」、右側はインド街で買った揚げ物)


"Farmstand"  (オーガニックカフェ)

インターネットで"farm to table"をキーワードに検索して見つけたカフェ。
提携している畑があることや、サスティナブルな取り組み、植物由来で体にいい食べ物を提供したいという理念はサイトで見ることができますが、お店で理念を感じるということはなく、お店は気軽でおしゃれなオーガニックカフェという雰囲気。
客層も「オーガニック」「ベジタリアン」という言葉が似合いそうな細身の女性だけでなく、ビジネスマンや親子連れまでいろんな人で賑わっていました。
https://www.farmstand.co.uk/

メインのおかずを1品、サイドのおかずを2つか3つ選んで盛り付けてもらうシステム。のちほど選んだおかずにライスなどの炭水化物がセットで選べるのかと思いきや、炭水化物もメインのおかずとして野菜料理と同じように選択肢の一つに含まれていたので、すっかり炭水化物を注文し忘れてしまい、結果、私は、茹でた野菜に煮込んだ野菜をかけてサラダを添えて食べることになりました。
味は、すごくエスニック。ヨーロッパでは、アジアンテイストにするとヘルシーなイメージを持つようです。
でも実際には、アジア人経営のオーガニックなアジア料理屋さんは、まだほとんどないのが事実。

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"South London Gallery"...に併設されたカフェ

South London Gallery、通称SLGとは、キャンバーウェルにある現代美術ギャラリー。ロンドン中心部からは少し離れていますが、逆に観光客は少なく、ロンドン在住のおしゃれな若者達がいる落ちついたスポット。
https://www.southlondongallery.org/

併設されているカフェは、とても雰囲気が良いですが、場所はそのままに、今はまた新たなカフェが入り、オーガニックではなさそうです。

美術館にあるカフェが大好きな私としては、是非!と張り切って行きました。あれこれ悩んで、リゾット的なメニューを文字だけで選んで注文。出てきたご飯は、まさに「いりこ飯」! 印象的には、麦飯にいりこみたいなのがポツポツと入っただけのもの。彼が頼んだ野菜のポタージュスープは、パスタソースのように味が濃く、そのままでは食べれず。リゾットという名のいりこ飯に、スープという名のソースを混ぜながら食べました。



ー感想

お手軽な値段で行けるところは、「オーガニック」「farm to table」を掲げているお店であっても、使用している食材のことや農場のことを聞けるまでには至らないというのが現状でした。聞きたいお客さんもどこまでいるかは分かりませんが。
けれど、様々なスタイルで沢山のお店があり、多くの人に身近で使いやすく提供されているのは、いいなと思います。まずは来てもらわないと、その先の深い理念を伝えられないし!
いろんなターゲットがいて、沢山のジャンルのお店が溢れている都市部で、こだわりや理念を伝え納得してもらい、それをまた利益につなげていくことは、とても難しいことだと思います。矛盾してしまうことが多いから。
生産時の理念をダイレクトに消費者まで繋げ、そしてさらに経済的にもいい循環を作ることはとても難しいですが、今後もいいお手本を探していきたいと思います。


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