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【農業・芸術・食をテーマに3ヶ月でヨーロッパ6カ国⑤】 イタリア WOOFデビュー

「農業」「芸術」「食」をテーマに3ヶ月間ヨーロッパを周りましたが、2ヶ国目に訪れたイタリアで、1ヶ月半ほどWWOOFをしました。
まだまだ日本だと知らない人が多いですが、私もこの旅の中で人生初のWWOOFを体験しました。

WOOFとは?
簡単にいうとファームステイをして、無償で働く代わりに、寝る場所と食べ物を与えてもらう仕組み。Working Weekends on Organic Farmsの略で、1971年にイングランドで始まる。ホストは、主にオーガニックファーム。各国ごとに登録サイトがあり、登録料(3000円くらい)を払うとホストリストを閲覧でき、サイトから一度申し込んだ後は自分でメールでやりとりして条件があったところに受け入れてもらう流れ。世界で60ヶ国ほどこの制度を取り入れており、日本でも1994年から導入。

私がイタリアでWWOOFをしようと思った経緯をまずお話しします。
この旅に出る前、フランスの留学から帰ってきて、「衣・食・住」をもっと学びたいと思い、日本でレストランまで経営しているオーガニックのイタリアンファームで働いていました。
そこで、イタリア野菜が種類も多く興味深かったけれど、クセが強く上手な調理の仕方が分からなかったので、もっと勉強したいと思ったこと。そして、イタリアに関して、「スローライフ」「スローフード」という言葉をよく聞くけれど、実際のイタリア人の暮らしぶりや考え方が知りたい!と思ったこと。この2つが大きな理由です。
この理由なら、観光客としてではなく家庭に入って暮らしぶりを見た方がいいと思いWWOOFをすることを決めました。費用もかからず、農業体験でき、美味しい家庭料理が味わえて、ゆっくり話もできるし。

ということで、イタリアで2週間ずつ3ヶ所でWOOFしてきました。
私がお世話になったのは次の3ヶ所です。

・プーリア 州 オストゥーニ近郊
 家庭的な農園。野菜菜園、オリーブ畑、葡萄畑も所有
・シチリア島 カターニャ近郊
 
オレンジ畑、レモン畑、アボガド畑、アーモンド畑があり、ヨーロッパ国内に出荷もしている農園
・ピエモンテ州 トリノ近郊
 
馬6頭がいて、ホースセラピー的なことを行っている

3つともそれぞれ個性があり、いい経験となりました。
詳細はまた別の記事でまとめます。

あと、イタリアといえば、複雑な歴史でとても興味深い国です。
北と南で大きく違います。簡単にいうと、北イタリアは、綺麗好きでスタイリッシュ、真面目でお堅く冷たい。南イタリアは、陽気で明るく、怠け者で治安が悪い。人柄も街のイメージもそんな感じ。イタリア人自身、冗談も交えつつですが、お互いのことをあまりよく言いません。それには、南の豊かな土壌から得られる利益を北がいいように吸い取って経済発展を遂げたという歴史があるからだそうです。ローマ帝国の歴史も含め、民族や宗教も入り混じった複雑なイタリア。今回、イタリアを周る際、旅のお供に読んだ本が、イアタリアからの手紙。歴史背景をおさえつついろんなイタリアの側面を知ることができます。

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