見出し画像

パニック障害になった話3

前回までのあらすじ
なんとか救急車に乗り込めた棚ぼたは、救急隊員にビビらされながら、一路、病院へ向かうのであった。

救急車で病院へ運ばれた僕ですが、実は病院へ運ばれてからの記憶がすっぽりないんです。

どんな診察や治療をされたのか、そこの記憶が完全に抜け落ちています。

気がついた時には、僕は診察室の椅子にポツンと座っていたのです。

やがて、先生がやってきて、僕に言いました。

「診察の結果、不整脈の可能性があるので、ホルスター心電図という機械をつけてください。」

「え?」
ふ、不整脈??
ホルスター心電図??

先生によると、
今のとことろ大きな異常は見当たらない。
ただ、救急隊員の話によると、不整脈の可能性がある。
不整脈はいつも出るかわからないので、一日中、心電図を測れる機械を着けて欲しい。
とのことでした。

と、言うことで、ホルスター心電図の機械を体に取り付けられる僕。

でも、これは仕事、休めるかなあ、と思った僕は、

「やっぱり、今日は仕事は休んだほうがいいですよね?」
と、先生に聞きました。
すると、先生に

「いや、なるべくいつもと同じ環境で過ごしてほしいので、仕事には行ってください。」
と、言われ、僕はなぜか落ち込んだのでした。

ホルスター心電図をとりつけられ、先生から説明を聞いた僕は、やれやれ、とりあえず、支払いを済ませて家に帰るか…、と、思ったところで途方に暮れることになるのです。

救急車で運ばれてきたので、今いる病院がどこかもわからないのです。
そればかりか、今更ながら、Tシャツに短パンにスリッパのかなり恥ずかしい姿。
そして、携帯電話も財布も持っていないのです。

ピンチです。
僕は、ホルスター心電図を着けたまま、病院の待合ロビーで途方にくれていたのでした。

つづきます。
次は、家に着いたら、一番最初に、今日は仕事を休みます、と電話した話です。

↓前回のです。


↑ブログやってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?