歩き遍路の記録_27【室戸〜奈半利宿泊】
はー…
まだ2023年の遍路記録が終わってもないのにもうGWが来てしまいました。
さっさと書き終わらな。
というわけで5回目の区切り遍路の記録です。
2023年10月14日〜16日の3日間で、室戸から29番国分寺を目指します。
2023GWの4回目区切り遍路は奈半利まで歩く予定のところ、雨天のため室戸で中断してしまった。
室戸まで行くのめんどいし金も時間もかかるし、奈半利から再開で良くない?と思ったりもしたけど、やっぱり歩いてない区間が長すぎるので室戸まで戻って歩くことにした。(あたりまえ体操)
室戸まで行くルートを色々検討し、所要時間と金額の折り合いがついたので
飛行機(伊丹→高知)+鉄道(→奈半利)+バス(→室戸)で行くことにした。
ということでまずは大阪伊丹空港から高知空港へ。
飛行機代は早割を利用し片道8,000円弱ぐらい。
高知空港から"ごめんなはり線"の沿線駅まではちょうどいい時間にバスがないのでのいち駅までタクシー乗車、そこから鉄道で奈半利駅まで行き、バスに乗り換えて「キラメッセ室戸」で下車した。
空港からキラメッセ室戸までだいだい3,500円強ぐらい。
けっこうするね。
高知空港はバスの乗り継ぎとかめちゃくちゃ便利悪い。なんとかしてほしい。
※実際のルートじゃないです。参考までに。
キラメッセ室戸
10時ごろ到着
キラメッセ室戸は金剛頂寺の麓にあり、鯨資料館・道の駅などがある複合施設(多分)。
前回、金剛頂寺までは行っていたので、今回はここからスタートすることにする。
金剛頂寺からキラメッセ室戸までの500mほど?は歩いてないけど、「まあこんぐらいええやろ」ということで。
この日は生憎小雨がぱらついて、雨具のポンチョを被りながら海沿いの道を歩き始めた。
室戸西岸は東岸と違って国道と海の間に距離があり、いつでも海が見られるわけではない。葦が茂って見えなかったり木が植わってたり。
歩いていて正直あんまり楽しくない。
早々に飽きてとりあえずお昼ごはんにした。
SADAMARU BURGER
ハンバーガー。美味かった。
食べ終わってから遍路再開。
吉良川町という重要伝統的建造物群保存地区を通った。
こういう古民家とか見るの好き。
リノベしたホテルとかカフェもあるようだったけど、結構お値段しそうだったので寄らずに通り過ぎるだけ。
再び殺風景な道を歩きながら「なんかテンション上がらんなー」とか思っていた。
今回も全然お遍路を見かけない。
見かけるのは街灯に巣を張った女郎蜘蛛ばかり。
どの街灯にも女郎蜘蛛の巣。巣。
標識にも巣。
飽きたな。ちょっと座りたいなと思っても休憩場所がない。
羽根岬の手前まで来た。
遍路道は岬を縦断するように山道を行くらしいけど、小雨で中に入るのはめんどいし、海沿いを迂回。
羽根岬を過ぎたところにある休憩時で一息入れたいとと思ったが、ベンチがある東屋にはバーベキューコンロで海産物焼いてるおじさんが居た。
うーん…流石に全然休憩してないし、足も疲れたしちょっと座りたいから「すいません。ちょっと休憩させてもらえますか?」と断ってベンチに座らせてもらった。
このおっさんは別にお遍路でもなく車中泊のキャンパーらしい。
軽く世間話でもと思ったけど話に乗ってこないので「喋りたくない人」だなと察してお暇。足も少し休めたしとっとと歩くことに。
またぼちぼちあるいて奈半利に到着。
本日の宿に入った。
ゲストハウス
16時ごろ
本当は「ホテルなはり」に泊まりたかったけど満室だったので、ゲストハウスを利用。
奈半利にはゲストハウスが数件しかなく、まだマシかなあ…というものを選んだ。
どこに宿泊したとかは言わないけど、古いお家をそのまま利用した感じ。
ゲストハウス用に改装とかは全然してなくて親戚の祖父母の家みたいな、本当にただの家。
昭和40年代ぐらいに建てた感じのやつ。
トイレ風呂はまあまあ掃除されてて、設備は古いけどきれいにしてるし、部屋も使う範囲はきれいだけど端っことかホコリが溜まってるしなんとなく埃っぽいにおいがしている。廊下はベコンベコンしてるし、キッチンも雑然…
心配した布団は一応きれいで無臭だった(良かった)
「う〜〜〜〜わ〜〜〜〜〜…えらいとこ来てしもたあああああ」
潔癖症ではないけど、やっぱりある程度の清潔感は欲しい…
ただご主人はとても世話焼きのいい人で、設備の説明とか周辺の飲食店の説明を丁寧にしてくださって記念写真なんかもくれた。
あと、行くまで知らなかったんだけど「ひがしこうちでGOGO」キャンペーンという旅行促進キャンペーンをやっていて飲食などに使えるクーポン券2,500円分をもらった。
ラッキー。これで美味しいもの食べよう。
晩ごはんを食べに外に出る。
ゲストハウスで聞いたクーポンが使えるお店に行く。
焼肉のお店にした。
海産物のお店にしようとしたけどお店の戸を開けた瞬間、猫がまな板に乗ってるのが見えて「ないな」ってなった。※猫は好きですけどね。
時間が早かったからか先客一人だけ。
私は店の入口近くの端っこの席でちびちびやりだした。
そうすると先客の人が話しかけてきた『お一人ですか?お遍路さんですか?』
「あ、そうです」と答える。
遍路してると話しかけられることは普通にあること。
今日一日なんもない道を一人歩いてきたのもあってちょっと喋りたい口にはなっていた。
『どこから来られたんですか?』などとお遍路と地元の人とのよくある会話を何回か続ける。
お互いの席は離れてて、会話をしようとすると少し体を捻らないといけない場所に座っていたので会話はぼちぼちといったところだった。
『喋りにくいからそっち行っていいですか?』
先方が聞いてきた。
「!???!?!?!!????!!!」
(なんで???????)
「あ、どうぞどうぞ…」
断るのもなんなんでとりあえず、でも…
(なんで?????????)
相手はチャラい雰囲気の男性で40代前半ぐらい?かな。
今は首都圏で暮らしているが里帰り中で、奈半利出身。
今日はこれから家族パーティーだが、その前に古くから馴染みの店で一杯やってから行くつもりだという。
お接待でビールを奢ってくれるという。
ありがたい。
ありがたいんだけど、内心『うわあああああ相手陽キャだ、どどどどうしたら???。真っ当な人間のふりして陽キャと会話するのってどうしたらええん????』とか思ってた。
いい人でしたけどね。
一緒にインスタ撮りません?とか言われてこのボッサボサの髪でか?とか思ったし(流石にそれは断った)、男とか興味ないですか?とか聞かれて(今これどういうつもりで聞いてんの?)とかなかなか困惑したけど。
ただ、高知市内の美味しい店とか教えてもらったのでありがたかった。ビール奢ってもらったし。
お礼を言って、お店を出て『これが高知の洗礼か…』などと関心、及び久しぶりに全く知らない人と会話するという疲労に包まれながらゲストハウスに戻った。
ゲストハウスのご主人がリビングでテレビを見ながらくつろいでいた。
「良かったらいい日本酒があるんだけど飲む?」と言ってくれたので頂戴することにする。
さっきのでちょっとコミュニケーションに疲れてたし、もう部屋に引っ込みたい気持ちもあったけど、日本酒好きなんでちょっとだけのつもりでいただくことにした。
ご主人がゲストハウスを商う前に大阪で働いていた時代の話なんかをしてくれた。それが結構面白くて、長々聞き入っていた。お酒も2杯目をいただいておつまみも出してもらって(ちょっとのつもりだったのになあ)という感じ。
10時ごろになってたので(そろそろ部屋戻りたいなあ)と思ってタイミングを図っていたら、ゲストハウスのもう一人の客の東アジア圏外国人が夜分宿に到着、チェックインとなった。で、そのスキに自室に戻った。
その人と全然会話しなかったので、なんでこんな時間だったのかとか何しに奈半利にとか聞かなかったけど、お遍路ではなさそうだったし、あの人何しに来てたんだろう。
ゲストハウスはふすまで仕切られてるだけで別室の生活音とか全部筒抜けなんだけど、この外国人、ため息がデカくて、なんかずっと「はあ〜〜〜」って言っててうるさかった。
正直ちょっと感じ悪い。
床に入りながら、なんか色々濃い体験だな…ふふ…これもまた、お遍路、なのかもな…とか思いながら寝た。
というわけで、今日はここまで。
ほなまた。
※グーグルマップに場所だけ指示した経路で実際に歩いたルートではないです。
終点も奈半利駅にしておりますが、実際は近くのゲストハウスです。
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