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歩き遍路の記録_30【国分寺〜竹林寺】

今回からは2024年のGWに1週間かけて行ってきた区切り遍路の記録です。
今年はありがたいことに弊社のGWは十日間ありまして、これ幸いとその内一週間を遍路に当てました。

前回の最終地点・南国市の国分寺から四万十市の中村駅までのざっくり160kmぐらい。

遍路から2ヶ月経ち、まとめて1週間も行くと、どの日のエピソードなのか曖昧になっており、日程の前半とか結構忘れてるような気がしているので、思い出しながらぼちぼち書いていきたいと思います。

前回分はこちら↓↓

2024年4月28日(土曜日)
区切り遍路初日。
今回も四国入りは飛行機を選択。伊丹から高知空港に入る。
GWだけど2月ごろには予約していたので片道1万円ちょいで乗ることができた。

なんかかわいいプロペラ機
高知空港玄関

早速、前回の終了地点・国分寺へ向かう。
今回もタクシーを使った。高知空港は高知駅以外へ行く以外の交通手段があまりない。っていうか全然ない。
タクシーの運転手さんと天気や遍路について話す。ついでにカツオの旬なので美味しい店を聞いた。
ひろめ市場がやはり美味しいとのこと。
今晩行く予定にしているのでなお一層楽しみになった。
ほどなく国分寺に到着。
お接待で運賃の端数、数百円をおまけしてもらった。四国に入ってすぐにお接待を受けられて嬉しい。幸先良さそうだ。

初夏の国分寺、美しい

国分寺は前回打っているので、お賽銭(先程のタクシー代のお接待をそのまま投入)と遍路の安全祈願だけをして早速遍路をスタートする。
11時30分ごろ。

国分寺を出てすぐは田んぼの中を進む。
THE遍路って感じのアガる風景だ。
舗装されてない畦道も通る。
こんなとこ通っていいのか?と思うが、看板が出てるのでいいんだろう。

通っていいのか?って畦道

途中、農作物の無人販売があったので覗いてみたが欲しいのはなかった。
レモン4つで100円とかめちゃくちゃ安いけど、使い道がないな。
トマトもそれほど好きじゃないので残念だけど買うものはなかった。

休憩所があったので入ったら、既に休憩している人が居た。
外国人の男性だった。
軽く挨拶だけして休憩していたら、東京から来た男性が休憩しにやってきた。

三人でどこから来たのかなど軽く会話をする。

遍路開始から数時間で他の歩き遍路と遭遇するとか室戸半島のときとはぜんぜん違うな〜。
やっぱり市街地遍路とかの方が遭遇しやすいんやろか。


第30番札所 善楽寺

第30番札所 百々山 東明院 善楽寺

13時頃着。
ついに30番台に到達した!

なにやらアニメのイラストが有りますな。
このお寺のオリジナルキャラクターだそう。
かわいい絵柄なんだけどなあー。
この格好(スカート)だとマイカー遍路かなあ…歩きじゃないよね。
歩きにしちゃあ軽装なのに、マイカーにしたら変に対策してるんだよなあ。
変な格好…。とか思っちゃったわね。

善楽寺の隣には土佐神社があり、こちらにも参拝した。

でかい立派な神社。

さて、次、竹林寺へ向かう。
距離は6.6km。

しばらく歩いていると小高い山が見えてくる。五台山である。
結構急な坂を登る。

遍路道を歩いていくと山の途中から牧野植物園の中を通ることになる。

右の道は遍路道。左は植物園。

お遍路さんは無料で通って良いことになっている。ただしあくまで通るだけ。
ちゃんと見たかったら入園してくださいみたいな看板が有った気がする。

なのでせいぜい植物園の端の方を歩く程度だと思ってたけど普通に植物園を突っ切る感じで、これタダで入ってええんか?という気になるが、まあ後でお金払って見に来るつもりだから良いや。

ちょうどこの頃はお遍路専用の出口が工事中で、出口が分からなくて迷ってしまった。結局、植物園の出入り口で退場したのだが、ちょっとウロウロして恥ずかしかった。

第31番札所 竹林寺

第31番札所 五台山 金色院 竹林寺

15時45分頃到着

石の階段や五重塔が美しいお寺だった。
よくドラマや映画のロケ地にもなるらしい。

筒状の小ぶりな羊羹が売ってたので買いました。
美味しかったです。

羊羹

さてこれで今日の遍路は終了。
ここからは高知観光のターン。

牧野植物園

牧野植物園

さて、改めて牧野植物園入口に戻って入場券を買う。閉園まで45分ぐらいしかなかったのでスタッフさんに「広くて45分では見きれないですけど大丈夫ですか?」と聞かれたけど了承して中に入った。

中の様子はまた別の回にします。↓↓
写真とか色々撮ったのでこの回で載せるとちょっとページが長くなりそう。

17時の閉園とともに出て、高知市内へ行くバスを待つ。普通の観光客の中に遍路の格好したのは私だけだったのでちょっと恥ずかしい。
バスを待っていたら昼頃に蒲原休憩所で出会った東京の男性遍路もバスに並んだので話をしながら待った。
少ししてバスが来た。
バスに並んでた観光客の手には何やら冊子のようなものが有りそれを運転手に見せながら乗車していく。
私の番になった。運転手から「チケット見せて」と言われる。
「無いんですけど」と答えると運転手はちょっと嫌そうに「え?」と言ったあと、じゃあここで待っててと言って他のチケットを持った乗客を先に乗せていった。

他の乗客が乗り終わったあと、私と男性遍路にチケットを売って我々は最後にバスに乗った。
折角並んでたのになあ…とは思ったが、ローカルバスのルールは他所者には分からんものなのでしょうがない。(いや、ムカつくが)

乗ろうとしたバスが観光客用のもので乗るのには1日券的な乗車券が必要だったらしい。
(いや、知らんし)

なんかイラッとしつつ、はりまや橋付近でバスを降り、男性遍路と分かれた。
男性遍路は今日までの区切りだったらしい。これからGWなのに?と聞いたらGWで宿が取れなかった、もしくはあっても高いとのこと。
なるほどなあ。

これが噂のはりまや橋

本日の宿に向かう。
今日はゲストハウスに泊まることにした。
はりまや橋ゲストハウスさん。

ドミトリータイプ。ベッドはカプセルホテル風。
室内はうなぎの寝床的に細長で狭く、お世辞にもゆったり過ごせるとは言い難い。
セルフ式でお金も料金入れに投入する形で、私がチェックインしたときも出ていくときもスタッフさんは居なかった。
この日は他の客もみんな静かだし変な人もいなかったので問題なく過ごせたけど、セキュリティ的にもちょっと心配になる。

GWでどこも高くて1泊分切り詰めるつもりで予約した宿だけど、流石に安いとこ狙いすぎた。
こういうとこはあんまり得意じゃないや。
あと屋根裏に野良猫でもいるのか子猫がずっとニャーニャー言ってたのも気になった。

さて、晩御飯を食べにひろめ市場へ向かう。
ゲストハウスからは徒歩で10分ほど。

ひろめ市場

すっっごい混んでた。
当たり前だけど満席だし、通路にも人がギューギューに居た。
流石に連休だわ。

お目当てのカツオの藁焼きのお店に行くと、整理券制だというので番号札をもらって別のお店を物色する。
人気の餃子屋にも行ってみたが一時的に販売を休止していて20分後に再度販売開始だというので、市場内をウロウロする。
しかし、あまりにも人が多くげんなりして一旦ひろめ市場を出て時間を潰すことにした。
ぶらぶら歩いていたら高知城に向かっていたらしい。
夜の高知城を写真に撮ってみた。
門は空いていたので公園内は入れるらしい。
天守閣は山上にあり、行こうか一瞬逡巡したが、さすがにやめておいた。

ひろめ市場に戻る。
餃子のお店の販売時間になっていたので並んだが注文してすぐに手に入る訳では無いらしく、30分後とかに取りに来てって言われているのを見て、餃子は諦めた。
これ以上ここで待つのしんどすぎる。

しばらくしてカツオのお店の番号順が回ってきた。餃子を買いそこねたのでタタキと一緒に焼きそばも注文。
席が無いので持ち帰りでとお願いしたら、生物(なまもの)なのですぐ食べてねと言われ、用意するまで10分ほどかかると言われた。
散々待たされたので10分とはいえ『まだ待たされるんか…』とは思ったけど、しょうがない。
念願の藁焼きのカツオが買えたので満足だ。
ニンニクの香りがすごい。

ゲストハウスへの帰り道、二駅分だけだが路面電車に乗ってみることにした。
今日牧野植物園からのバスで1日券を買ったのでその券でチン電にも乗れるとのこと。
折角だし乗っちゃえ。
ニンニクの匂い凄いけど。

ゲストハウスで食事をとる。
ニンニクの匂い凄いので他の利用者に迷惑しちゃったなと、ちょっと恐縮しながら食べた。
恐縮してても誰にも伝わらない凶暴なニンニク臭やけど。

藁焼きのカツオうまあああああああああああああああああああああ。

やいろ亭というお店でした

今まで食ってきたカツオのタタキは何だったんだ???ってくらい美味い。
旨味が濃厚!肉質のブリンブリンさ!今まで食ったカツオのたたきの100倍は美味い。

焼きそばも美味かった。

そりゃああれだけ並ぶはずだわ〜。
いやあ、良いもの食った。

さて美味いご飯も食べたし、今日はここまで。
ほなまた。

【遍路分】
※上記の地図は目的地だけを指示したもので実際に歩いたルートとは異なります。

【高知市内】
※上記の地図は目的地だけを指示したもので実際に歩いたルートとは異なります。

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