JKリフレの話5
JKリフレで出会った男性について、リフレ嬢の視点から面白そうにレポートしています(?)
ぜひ読んでいただけると嬉しいです!何卒よろしくお願い致します。
新人狩り2
今日も歯が浮くようなセリフを言ったり言われたりする。初対面だとかは関係が無くただひたすらに愛のおうむ返しを求めている。簡単な言葉ひとつで好きになったり嫌いになる、表情、仕草で相手の気持ちを変えてしまうかもしれない。そんなリスクを内包しているテーブルを挟まない接客業はもっと尊重されて欲しい。
ホテルの受付はもう慣れたものだ、黒くて重いカバンを引きずりながら部屋に向かう。そういえばリピートのお兄様だと聞いたような気がする、必死に思い出しながら玄関に足を踏み入れる。
「あっ、ありがとうございます〜」
咄嗟に出た言葉は滑稽に溶け出していく、
「面白いね!」
空気が温まった気がした。
自分が気に入られていないと思う人に好かれていることはあまり無いと思う、しかし今日はそのまさかが起きていた。
新人ではなくなったのに新人狩りが指名してくれるとは思ってもいなかった。また、歯磨きをしてマカロンを口内から奪われると思うと憂鬱だけれども。
シャワーでサッと湯通しして手早く歯磨きの準備をした、自分でも順応性が高いと思う。膝に乗せて男の口を覗き込む、前回は気がつかなかった銀歯を見つけて少し楽しかった。
うがいをさせてラブソファーに座るとこの間と同じケーキ屋の紙袋が視界に入った、どうしてもやらなきゃダメですか?
箱を開けると艶やかな赤い肌と目が合う、自然と頰が持ち上がる。新しい物好きにしてはセンスの良いチョイスだと褒めたくなった。
「あーんして?」
私の取り分はその言葉で半減した、今さっき綺麗にしたばかりの口をクリームで汚していく。たくさん食べて大きくなってね。
食いっぱぐれたことを悔いながらいつもの業務に戻る。ラブホテルのベットはいつでも優しくしてくれる、男に乗せることのできない私の重みも受け止めてくれる。出来るだけ脇に近づかないように腹から下にサービスを集中させる。時間内に終わること以外を頭から追い出しながら、ひたすらに手を動かす。多分、あまり見られたく無い顔をしていたかもしれないと数分後の私は思うだろう、虚無の顔は男の腹に隠しながら情事を終えた。
「また指名するね」
Tシャツをかぶりながら男が言う。この調子だと新人狩りというあだ名はあと数回でお蔵入りするだろう。彼の歴史を塗り替えた気がして少し誇らしくなった。
イケメン
「そういえば、なんで助手席に座るの?」
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