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レコードプレーヤー購入

◆購入の経緯

かつては広く普及していたレコードもCDなどのデジタル音源に変わり、最近はネット配信に移り変わり、すっかり音楽を楽しむスタイルが変わってしまいました。
今でも名残のようにレコードショップなんて言ってしまいますが、それだけ、音楽を聴くメディアとしては代名詞的な存在であったわけです。

我が家にも若かりし頃に集めたレコードが数十枚あるのですが、デジタル音源に移行した今となっては聞くこともなく、物置の片隅で眠っていました。

ところが、最近は若い年代を中心に再びアナログ音源に注目が集まり始めたようで、アーティストもわざわざレコードやカセットテープと言った、アナログメディアでリリースをするほど。
SNSのフォロワーさんもレコードを楽しんでいたりして、うらやましく思っていました。

そんな話題を聞いていた矢先、あのYMOの高橋幸宏氏の他界のニュース。
そういえばYMOや高橋氏のレコードもあったはず。
と思ったら、急に聞きたくなってしまいました。
しかし、とうの昔にオーディオセットは処分し、今や我が家にはレコードを再生する環境はありません。
新たに購入するにもレコードプレーヤーなんて売っているのか?・・・と思ったら最近はずいぶんと豊富なんですね。
従来のターンテーブルタイプを始め、一体式オーディオまで。
しかもリーズナブル。
そんなわけで多種多様な機種の中から、自分に合った機種を選定することに。

◆機種決定

多種多様な機種の中から購入したのはこちら。

選んだ理由は下記の通り。
・トランクケース型で収納が簡単。
・アンプ、スピーカー内蔵。
・充電式でどこでも再生可能。
・1万円程度で購入できる。
・本格的に聞くのではないので高級機は不要。
・USBでPCに取り込み、デジタル化できる。

同じようなタイプで、Bluetooth対応タイプがありますが、送信機能ではなく受信機能。
つまり再生した音楽をモバイルスピーカーなどに飛ばせるわけではないので、不要と判断。
オーディオテクニカのAT-LP60XBTのようにBluetooth送信機能がある機種もありましたが、トランクケースタイプではなかったので却下。常時設置できる環境であれば、こちらも魅力的だったのですが。。。

使ってみた感想は、まあ、こんなもんかな~って感じです。
良くも悪くも簡易的。レコードが再生できる最低限の環境でパッケージングされているので決して性能は良いとは言えません。

スピーカー内蔵とはいえ、40×70mmの楕円スピーカーなのでラジオ音質ですし、箱にただくっ付いているだけなので左右のチャンネルセパレーションもあったもんじゃない(笑)
フローティングマウントされたターンテーブルユニットの隙間からも音楽が聞こえてくるというスカスカな設計(爆)

◆USB転送機能

はっきり言って使い物になりません。
早い話がUSBで再生音をPCに流すだけで、自動録音スタートとか、曲間カットなどの気の利いた機能はありません。
取り込まれるファイルフォーマットはWAV形式のみ。
これには正直がっかりしました。
まあ、フリーウェアや音声編集ソフトを利用すればなんとかなりますが、USBでデジタル化できる機能がついた機種は、よく調べた方が良いですね。
USBメモリーなどに取り込める機種もありますが、多分同じように「ただ取り込むだけ」かもしれません。

◆ターンテープルの謎

調べてみたら、1万円前後で入手できるプレーヤーのほとんどが
赤いカートリッジを装着した似たようなターンテーブルを搭載しているんです。
AliExpressでもターンテーブルのみ販売されていたりするので、おそらくあの国で大量に生産され、箱や台のみ差別化して独自ブランドで販売しているのでしょう。
高級なプレーヤーは中心の軸(スピンドル)も一緒に回転しますが、このターンテーブルは中心の軸は回転せず、その周りの円盤だけが回転します。
ワウフラッターとか無視した、見事な設計には苦笑い。
まあ、このコストで作ってるのですから仕方ない。

販売価格は2000円台です

◆赤いカートリッジ

ちなみに赤いカートリッジはコイルとマグネットを使ったMM型やMC型と異なり、セラミックの圧電効果を使用したセラミックカートリッジと呼ばれる特殊なカートリッジで、日本の(株)中電が開発したカートリッジです。

ところが、このカートリッジがあの国で、これまた大量にコピーされ、多くのチープ系プレーヤーに搭載されているのでやっかいです。
自分の購入したIONのレコードプレーヤーも残念ながらコピーカートリッジが搭載されていました。
このカートリッジの件については(株)中電の公式ブログに記載があります。

このブログの内容にも記載されているとおり、見分け方はカートリッジ、交換針のどちらにも「Φ」マークがついているか否かということ。
ついていない場合はもれなくコピー品です(^_^;)

このカートリッジ。先端が √ のように曲がったカンチレバーではなく / のようにまっすぐなレバーに針がつけられているので、レコード溝に対して迎え角がついた状態でレコード溝に当たるため、トレース性能が高くないようで、針飛び防止で、針圧が高めに設定されているようです。


1万円前後で購入できるプレーヤーなのでこんなもんかなーと思いつつ、とりあえずレコード鑑賞環境が整えられたので、オーケーです。

ただ、このスピーカーの音漏れは、なんとかしたいものです。(悩)

◆今後の計画

・スピーカーユニットの交換。
・スピーカーのエンクロージャー化。
・中電オリジナルカートリッジ入手。

さて、どうなるか・・・?


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