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愛の代わり:300字小説

新しい請求書がきた。督促状も。
既に友人に書かされた借用書も何通かある。
更には、生命保険の解約通知書も届いていた。

夫に相談しなければ。

寝室に戻った。

夫はまだ寝ていた。昨日も金策に走り回っていた。しょうがない。まだ寝かしておこう。

しかし、私はサイドボードの上に見慣れない紙を見つけた。

こんなことになってしまってごめん。色々と考えたけれども、こうするしかなかった。
俺の生命保険で全てを清算してくれ。俺の事は忘れてくれ。
幸せになれよ。

くだらない。と思ったが、私はすぐに相談しなければならない事を思いだした。

救急車を呼ぶ方が先なのか、保険会社に先に相談するべきなのか、いや、最早どちらも遅い気がした。


一日延ばしは時の盗人、明日は明日…… あっ、ありがとうございます!