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いちびりの王様

英国王がジョセフ・グレゴリー・ハレットになるらしい。
本当にそうなるのかはわからない。テレビでは報道していない。
動画を見てもよくわからない。
というよりも理解できるだけの知識が僕にはないだけか。

漫画のゴルゴ13で時々MI6という諜報機関がでてくる。彼等が「女王のために」というような台詞を言っていた記憶がある。その女王が正統な継承者でないというのだ。
イギリスの空母も彼女の名前だというのに、それも変わるのだろうか。

この手の話題はペテン染みていて、俄には信じがたい。しかし、この動画では、既にSFのような世界になっているのだから、何が起きても不思議ではないと言っている。

確かに、疫病は世界中に蔓延して、バッタは大量発生。
まるで黙示録のような事が起きている。
そして、これから義務づけられるワクチンは666の烙印だと言っている。

与太話だと思う事が常識になる。オセロのように、白が黒に一斉にひっくり返る事はあり得るのだろう。

自覚なしに僕はそんな時代の変化を体感しているのだ。
今が正にそう。
「昔はよかった」とか、「今が一番楽しいと思いたい」という呑気なものじゃない。

自分でコントロールできない状況に関する情報に、気分を左右されている事がたまらなく嫌だ。

そうだというのに、そう感じる事自体、時代という形の無いものに巻き込まれている錯覚なのだ。

外国の女王が偽物だとしても僕には関係ない。滑稽な出来事だと嘯いて、日銭を稼ぐことにあたふたする方がいい。

それなのに僕は気になる。

そして、もっと激しい変化を求めている。
それは自分が時代の被害者になりたいと思っているのだ。
あたかも、自分が正しいという顔をして、自分の罪をなかった事にしたいのだ。
「全ては時代のせい」
そんな事を言いたいだけのカス野郎だ。上手くいかない事や、不幸を環境のせいにしたい。逆のことは全て自分の手柄。

王様が変わるとしたら、それはシンボルだ。
今までの常識はこれから非常識になるという象徴だ。そういう変化に対応する為に普遍性を追い求め続けたい。僕にとって、それは書くことだ。

書き残すことで時代の洗礼を受けたい。

僕の娘と息子の孫の孫の代になったら届くかどうかわからない。
しかしながら、彼等に昔の人間の本音を伝えたいのだ。
僕は、普遍的なものをそこに見出す。

時代を我が事のように語って、自分がまともな人間だと自覚したい。それが本音だ。

僕の子孫へ

君らの先祖は、ちょっと曲がっとるわ。
せやけど、最後まで諦めないように僕は生きようと思います。
君らも大変やと思うけど、みんな大変やし、僕かて大変大変言うて生きてるし、頑張りや。
知らんけど。


一日延ばしは時の盗人、明日は明日…… あっ、ありがとうございます!